①注文編 ←ココ
②進捗編
③到着編
まあ日本だって世界の大会では中々見ないとしてもブリヂストンとかミズノとか、トアルソンだってラケットを初めとして製品を展開しているじゃないですか。
なので日本に入ってきていない海外のブランドも数多にあるとはいえ。
ちょっと前にツイッターで話題になってたのがDAHCOR(ダコール)。
オーダーメイドのラケットを作れるって事で複数のフレームから選んで、重さとかカラーリングを選べる・・・
こういうオーダーメイド方式って他にはアンジェルとか、トミックが一時期使ってたZUSとか・・・有名ではないにしろ、やってるブランド以外とあるんですね。
古くはボスワースもあるね。
でも作れるラケットの形ってやっぱ決まってて、大体薄ラケ気味かピュアドラ気味か。
そしてフェイスサイズとかストリングパターンもド定番のタイプ・・・
決められるのは重さやバランスぐらいで、フレームの形状とかフェイスサイズ、フレーム厚、ストリングパターンやRA値は決められた物を選択・・・まあそりゃそうですけど
ダコールもBYO(Build Your Own)なるサービスで、色んなカラーをページ上で事前にデザインできて、それは凄いなあと思うんですよ。
なんか虎柄とかあるし。
でもラケットの種類がなぁ・・・
なんて思ってたのですが、
ぼんやりページを眺めてると、なんかこんな記載があったんですよ
・・・自分は英語全然できないのですぐにはピンと来なかったんですけど、翻訳して読んでみたら
「あなた自身のラケット型を生産するための排他的なサービス」
「90インチから115インチのヘッドサイズに開発」
・・・んん?
このFROM SCRATCH TO MATCHなるサービス、ダコールのトップページにあるBYOとは別で、こっちでもラケットの発注ができる?
しかも90インチから115インチって?
BYOで作れるダコールのラケットは4種類、97インチor98インチの薄いボックスフレームと、100インチor102インチのやや中厚のラウンドフレーム、のはず・・・
もしや決まったフレーム以外のラケット、自分の希望するスペックを作れる・・・?
1000€なる価格も気になりますが、まあそれは置いといてページを進んでみると
えー、まずヘッドサイズを選択式じゃなくて手入力で入れるんですか?
でその次が・・・メインストリングスとクロスストリングス?
ストリングパターンを決めれるの!?
良いんですか?16x16とかやっちゃって良いんですか!?
重さ、バランスポイントときて・・・その次はRA値も?
どの項目も手入力じゃあないですか、制限とか無いんですか。
・・・ マジすか、ぼくのかんがえたさいきょうのラケット作れちゃうって事じゃないですか?
どういう事かとページを読んでいると、
「テニス業界で初めて、長年のテニスラケットの研究で得られた知識を活用して、レイアップの制限がほとんどない独自のフレームを開発し、独自のラケットエンジニアになることができます。」
「FROM SCRATCH TO MATCHは、オールラウンドなラケットサイエンスに関する深い知識を持っているが、細部に至るまでラケットを製造するための極端なカスタマイズにアクセスできなかった真のテニス狂信者のために設計されました。」
・・・そりゃテニス狂信者が喜ぶでしょ、こんなサービスあったら・・・。
重さ関係のスペックだけでなく、フェイスサイズ、ストリングパターン、RA値まで自分で決められる・・・
そしてサイトの入力項目にはフレーム厚や形状についてはありませんでしたが、補足情報を付け足す欄もある。
これはもう自分の要望をドシドシ入れて良いって事ですよね!?
いや、僕は今使っているエスマッハプロはようやっとると思ってますよ?
何故か最近は市販品ばかり使ってますけどプロストックだって買い集めて、ラケットに関してはもうやりたい放題・・・
今でさえ部屋の中のラケット棚は容量オーバー、そこら中にラケットが転がっていてこれ以上増やすのはヤバいなあって思ってるんですよ・・・?
でも、スペックもデザインも思うがままのラケットなんて言われたら・・・ロマンじゃないですか、それはもう・・・!
という事で・・・今・・・注文してダコールさんとラケットを打ち合わせしているのだ・・・(爆)
気になるお値段は2本で1000ユーロ・・・大体13万円也・・・
ちなみに注文段階で前金として100ユーロの支払い。(これは打ち合わせして要望するラケットが作れないと分かった場合に返金。)
ラケットに13万・・・かつてない投資だぁ・・・
と、流石の僕も躊躇はしたんですよ。
でもですよ・・・何でも自由に決めれるラケットって言われたら・・・今買わなくても絶対いつかしら買う事になると思うんですよ・・・という事で(笑)
そ、それに、スーパーカブなら新車で23万6500円ですし、
それと比べたらダコールのラケットは2本で13万、1本分は6万5000円・・・カブより安いし(錯乱)
(まあ僕のカブ中古ですけど あとリトル)
そう考えると・・・いけるかなって・・・
何でもかんでもスペックを決めていい、まるで夢のようなオーダーシステム・・・って事で今はダコールとスペックの刷り合わせをしているところですが、はたしてこの自由なシステムが今後広まって人気になるかと言うと・・・
もしかしたらそう上手くいかないのでは、なんて自分は思ってたりする。
ロマンではありますが、決められるスペックが自由というのは案外選択が難しいような気もする。
いざ好きなスペックにして良いよ!と言われると、どんなラケットが自分にとっての最高なんだ・・・?って思わなくもない。
市場に出回っているラケットってどれも大体良い出来ですし・・・
それに自分 は自分が使った事のある物、知っている事しか知らない。
自分の未知の部分には自分だけでは気付く事ができない。
そういった一ユーザーの未知の部分をフォローできるのが数多の製品を取り扱うテニスショップであり、テニスの知識と技量を持つテニスコーチであり。
そして、王道として根付いたラケットから奇想天外なラケットまで生み出してきた歴史あるテニスメーカー達であり。
それらの存在を飛び越えて一ユーザーがラケットの何もかもを決めて、コートで握る。
そこにベストな選択は、はたして存在しえるのだろうか。
まさしくテニス狂の為に用意された選択肢と言える。
(当然、ラケットのスペックについてはダコールと相談して決める流れなので、何もかも自分で決めてねって事にはならない。
ダコールのラケットの選択肢には、4種類のフレームから選んでスペックとカラーを決めるBYO、フレームの形を選ばず、アンケートに答えてダコールにスペックを決めて貰うRACKET MATCHといったサービスもある。)
そして自由にスペックを決められるサービスと言えば・・・プリンスのサヴァラン、というラケットが昔あったらしいですが、とうの昔にそのサービスは終わっていて。
となると、オーダーメイドラケットというのは・・・便利そうに見えて難しいのかなぁ、と思う。
あと、市場で販売されているラケットに憧れや愛着を持って選ぶ人達だって多い。
プロスタッフやグラファイト、ピュアドラやアエロといった歴史ある名器達と10年、20年!?と寄り添ってきた歴戦の猛者達も少なくないはず。
はたしてこのメイドイン・ポルトガルの超自由なオーダーメイドラケットが市場に根付くのか・・・まあ、根付く根付かないに関わらず僕は試さずにはいられませんでしたって事で(笑)
現在ダコールと理想のラケットをすり合わせ中・・・