『こんぐ』 さんからコースの予測について、質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。いつも楽しく読ませて頂いています。
予測のコツについて教えて頂きたいと思います。
よく、相手の構えを見て予測して早く準備するという話を聞きます。私も相手の構えを観察しているのですが、サッパリコースが読めません。
上手い人とペアを組むと、見りゃわかるじゃん、もっと早く動いてと言われます。また、シングルではしょっちゅう逆をつかれてしまいます。こういうのは、慣れればわかってくるものでしょうか。
肩や足、ラケットの向き、体の開き具合など観察ポイントは色々あると思いますが、何かコツがあれば教えて下さい。
こんぐ より
私の答えです。
実は、私も予測は苦手ですし
ストローク大振りの自分自身は
しっかり予測されて、よくポーチされたりします。
ごちゃごちゃと
シチ面倒くさいことを考えるのが苦手なので
ソレはソレでいいと思っています。
私自身、自分の打つコースを隠すよりも
最大限のパフォーマンスを出すほうに振っているのです。
コレは趣味の問題。
ですから予測のことは気にしない
それでは、今日のテーマ成り立ちませんね。
ではちょっとだけ、踏み込んでみましょう。
時々、指導書や雑誌に
打球方向に踏み込むとか
足の方向がとか書いてありますが
一見、本当そうですが
実際のプレーヤーとはかけ離れていることが多いようです。
フォアハンド
ちょっと余裕があれば
オープンスタンスからどちらでも打てる。
それに、フルスウィングじゃなければ
どんなスタンスであっても
どの方向にでも、打つことは可能なのです。
じゃあ、予測できないはずなのに
予測できている人がいる
なぜでしょう?
実はその場の状況や
その人のクセで
かなり、コースが限定されるのです。
たとえば
ダブルス、平行陣の相手に対し
ジュースコートで松原さんがフォアで構える。
ショートクロスに得意な絶妙パスが入る。
以前は必ず抜けていたのに
最近は打ってみるとそこに一人いる。
そこからクロスにアングルボレーを打って
私に向かってにやっと笑う人までも
(なんて失礼なやつ)
そう、ばれているのです、私のクセ。
また、こちらの深いショットが強烈にオープンコートに入れば
相手はクロスに引っ張れない
少なくとも、強力には打てない
ストレートは当然予想できるはずです。
コレが予測です。
現場では
その場でありうる、相手ショットの選択肢が2つか3つあるはず
相手がスウィング開始する。
相手の雰囲気を見ていると
なんとなく2つか3つのうちの1つがひらめく。
だからそちらに動く。
後で考えてみると
テイクバックや状況がクロスを示していた。
足の向きばっかり見ていたわけじゃないし
テイクバックについてもそう。
あんまり細かいことばかり見ていると
かえって分からないものではないでしょうか。
その状況がつかめる
その場合の選択肢が絞れる。
ということのほうが重要ではないでしょうか。