フォアハンドだが
トップスピンの必要量はどれくらいなのだろうか?
体勢のいいときはフラット気味に打ち
苦しい時やアングルに打つときはスピンを必要なだけかける。
プロはこんな風にやっていると思っている人が多いかもしれない。
だが
実際は、大抵のボールをトップスピンで打ち
よっぽどの時だけ、スピンを減らす。
こんな体勢だと、むしろ一番スピンの少ない時かも
スピン量が多いのは
フラットに叩くエアーケイが看板の錦織ですらそう。
ナダルのようにどんな時もほとんどスピンを減らさない人もいる。
それほど
プロにとってさえ
フラットに打つのはリスキーで勇気の要ることなのだ。
松原さんの場合
スピン量の多い人と思われているようだが
最近は年をとったのでずいぶんとおとなしくなった。
あくまでも自分の感覚だが
普通の男性相手のラリー練習では
エネルギーの30~40%がスピン
60~70%が前に飛ぶ力と思って打っている。
ところが試合だと
60~70%がスピン
45度以上の角度で振り上げ、こすり上げ
感覚的にはほとんどスピンにエネルギーを使い
ちょっと余った分で前に飛ばすつもりなのだ。
それでも、若いころに比べればはるかにスピン量が減っている。
おとなしくなった年寄りにしてからがそうなのだ。
若いころは80%以上と思って打っていたこともあるのだ。
じゃあ近頃の若いもんはどうだろう?
私が気にしている、「若いもん」
西岡良仁
ダニエル太郎
打球直後のボールとラケット面の高さの差
そこからスピン量の多さが伝わってくる。
近頃の若いもんもなかなかやる。
「スピン量を増やしたらスピードが減る」 って?
スウィングスピードを上げて
半分以下のエネルギーでも充分なほど
めちゃくちゃ早くすればいい。
えっ、「それじゃ疲れちゃう」 って?
タクサン練習して
タクサン飯を食いなさい。
きっとナダルはそうしている。