月別アーカイブ: 2016年8月

郷に入っては ・・

一番最近に読んだ本が2冊

テニスプロはつらいよ

松原さんがテニスジャーナルの技術解説をしていたころの

同紙、編集長

大変お世話になった、井山夏生氏の本

関口周一プロの

フューチャーからチャレンジャーレベルでの

苦闘を描いたもの

 

そして、もう1冊

ベイビーステップ41

おなじみのアニメ

ベイビーステップ 41巻

高校を出た、エーちゃんがプロになり

フューチャーからチャレンジャーレベルで

戦いだしたところ

 

どちらも

世界テニスの同じレベルの戦いを描いている

 

一方の、関口プロは頑張りながらも

フューチャーレベルへの埋没を恐れだしている

 

片や

エーちゃん、丸尾栄一郎プロは

1500位くらいなのに

出られるわけもないウィンブルドンにエントリー

練習コートで世界8位を体験、その差を感じる

日本に帰って

そのレベルでの練習に取り掛かる

 

次はチャレンジャーへの挑戦

予選ギリギリレベルなのに優勝狙い

勝ち上がりが始まった

優勝できれば

次のグランドスラムで予選に引っかかる

42巻では優勝しているのだろうか?

 

どちらの本も同じレベルでの世界テニスがテーマ

そして

どちらの本も面白く、一気に読み飛ばした

プロテニスツアーの構造、現実も理解でき

とっても勉強になるので

どちらもお勧めの1冊だ

 

さて

世界レベルに行くには

下でポイントをためるか?

上でチャレンジするか?

 

どちらが正解とはきめにくいが

もし

ツアーレベルで活躍するつもりなら

できるだけ

そこか、それに近いところにいた方がいい

 

上と下では

テニスの技術レベル、体力、やる気

全てに差がある

目標が上のレベルなら

上のレベルで早くもまれた方がいい

そしてそのレベルで練習も

 

もちろん負け続けると

ポイントもお金も、気力も続かないかもしれないが

もし

上に行きたいならそれしかない

 

下で稼いでいては

上に入りそうになったころ

年齢の問題も出てくるかも

それからテニスを変えていくのは無理

 

ハイリスク・ハイリターン

難しいが

確率が1%でも

自分がその1%の素質だと思い込むような奴が

上に行く

 

これはどのレベルでも同じ

市民大会を目指していて

間違って、全日本に出ちゃうことはない

 

郷に入っては、ついつい郷に従っちゃうのだ

 

全日本ジュニアに出ている子は

県大会レベルだった時も

自分は当然、ここをクリアーするタマと思っていたはず

kei1608bf

世界で6位や7位のやつは

当然

自分こそが世界1位になるべき人間と考えているはずなのだ。

 

エーちゃんはマンガだからきっとうまくいくだろう

関口プロもきっかけをつかんで頑張ってほしい

 

どちらもついつい応援したくなるキャラなのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:12 | コメントは受け付けていません。

ウィナーは必ずしも・・

相手をノータッチで抜くウィナー

普通はこれが最強のハードヒット

と思っている人が多いと思う

aerkei1506

じつはこれ

違っていることの方が多いかもしれない

もちろん

お互いつなぎあってチャンスを待っていると

甘い、打ちやすいボールが来たので

よし

ハードヒットで1本

という場合はこのハードヒットが最強

syara1606hf

しかし

それなりのレベルで打ち合っていると

相手コートに空きを作ったり

相手ボールを浅くさせて

最後にウィナー

というストーリーになる

djok1604frsisei

その場合

最強のショットはウィナーの1つ前

オープンコートへのハードヒットや

より走らせるアングルショットだったり

そして

次のショットを安全にしっかり打ち込んでウィナー

rfsimp1604

特に

相手ボールを浅くした場合には

ウィナーの打球は短くなければアウト

 

だからプロは

しっかりスピンをかけて

安全に決めるのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 15:53 | コメントは受け付けていません。

どの辺を狙うのか?

コートのはじっこに打てばウィナーが取れる

あんまりはじっこだとエラーするかもしれない

ここが、心の強さも絡んで

試合での永遠の課題かもしれない

また

それを練習の時に気にしていないと

試合につながる練習にはならない

 

私がジュニアの練習でよく使うドリルを例にして説明する

シングルスで4本フォアハンドのハードヒットを打つ

逆クロス、逆クロス、逆クロス、クロス(ストレート)

相手バックにめがけ、逆クロスを3本打ち

3本目の威力で浅くさせたところを

相手フォア側へのウィナーにする

federer1607imp

これで1点

 

この時、どの辺を狙うかというと

私なら、サイドラインの50cm~1m内側

特に3本目がその辺り以上に厳しめ

 

ジュニアの場合

もちろん試合に何度も出ているレベルでも

1~1.5m内側

それくらい内側じゃないと

ちょっとのばらつきでラインの外に打っちゃう

 

仮に、確率90%のショットを4本続けると

成功確率は、66%

 

3回トライして

2回は4本とも入る

1回はどっかでミス

 

4本とも入ったからといって

必ずウィナーになるとは言えないとすると

何とか、5分5部

それでも打つということは

よっぽど度胸があるか

そうとうに無神経な奴か

kei1607jf

ちょっとヒントをだすが

1,2本目でエラーしないよう、少し打つ側に打つこと

それで感覚をつかんだら

3本目でリスクをとる

4本目は甘いボールをしっかりと

安全にいただく

1604nisikorifor

当然

4本とも、エラーするわけがないと思いながら打つ

その辺の安全感覚がないと

未完の大器と、一生言われ続けることに鳴る鴨。  テニス

 

そうそう

ベースライン内にも入れなければ?

rad1604ffnis

そう

浅く打てるのは大前提。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, ダブルス, 練習法, 試合 | 投稿者松原コーチ 17:43 | コメントは受け付けていません。

明日の女子ダブルスは中止に

明日は台風が関東をめがけ、真っ直ぐにやってくるらしい

明日は雨と強風のまっただ中

そんなわけで

明日の月例印西女子ダブルス大会は中止になった

楽しみにしてくれていた皆さんには申し訳ないが

今回ばかりはすいません

次回は9月の26日月曜日の開催

こちらの要項を見て

ぜひ参加してほしい。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 15:35 | コメントは受け付けていません。

引っ張り込むには

昨日の両手バック

引っ張り込みのインパクト

ちょっと下に引っ張り込む

あのコーチのアクションもそうだったでしょう

特にショートクロスに打つには

回転もかかりつつ

少し下向きに飛び出してほしいから

kei1608bfin

普段のフィニッシュでも

kei1608bf

ちょっと手と顔の間が空く

フォアのイメージだと

kei1608ff

片手でも

rf1608bf

昨日の写真でも

fedbk1608sitani

トップスピンだから

ラケットヘッドは上に上がっていくが

手が上がらないよう

むしろ下に押し付けているのが

感じ取れるだろうか

それが加速のコツでもある 鴨   テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:46 | 1件のコメント

バックの加速

『シンローズウォール』 さんから質問をいただきました

以下がそのコメントの全文です

 

カラオケ  松原コーチ さま
いつも楽しく拝見させていただいております。以前ロドリゲスコーチとリーナ選手のyoutube の画像についてお答えいただいた者です。ありがとうございました。
また同じ様な質問をさせてください。ノバク・ジョコビッチ選手の練習動画でバイダコーチが彼に「打ち方もしくはフォーム」について指導するシーンがありま す。あれほどのトップ選手が「打ち方」などの基本的な指導を受けるシーンを見たことがありません(画像に写っていない所ではよくある事なのかも?ですが) でしたので驚いたのと同時に興味が沸きました。多くの観衆の見つめる公開練習の場だったからなのか、バイダコーチのアクションは控えめですが、テニス語の わかる(笑)松原コーチなら何を伝えているのかすぐお分かりになると思いました。またまたつまらない質問で申し訳ありません。お時間のある時でけっこうで す、私も「なんちゃってノバク」のダブルバックハンドなので是非宜しくお願いいたします。画像タイトルとアドレスは以下のとうりです。

Novak Djokovic Taylor Fritz Practice 2016 Indian Wells BNP Paribas Open

https://www.youtube.com/watch?v=zR0U7wl213I

8:46からのシーンです。

うまくリンクが張れません。お手数をお掛け致します。

シンローズウォール より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

トップ選手といえども

毎日絶好調というわけにはいきません

身体の切れの悪いときもあります

姿勢が乱れることもある

とくに試合をすれば

常に美しいフォームというわけにもいきませんし

疲労もたまっていき

だんだん乱れてくるのです

そしてうまくいかなくなる

 

自分ではちゃんとやっているつもりでも

うまくいかない場合

自分ではなかなか修正できない

そんな時に一番いい状態の時と比較できる

いい目を持った人

しかも、いい打ち方が客観的に理解できている

そんな人がそばにいてくれるといいのです

それがコーチなのです

だから

アドバイスはしょっちゅうだと思います

 

さて

問題の動画ですが

両手バック、インパクト付近の手のさばき方

のようですね

joko1608

上体の右側に手を引っ張り込みます

アウトサイドイン

鋭い加速

この後ジョコビッチのバック

イキがよくなったことに気付いたでしょうか

 

コーチは片手でアクションしましたので

fedbk1608sitani

こんなイメージもあるのかもしれません

最終的にここへ引っ張り込む

nisikoribkf1608

両手でも片手でも

基本的に加速のため

必要なだけショートに打つコツとしても

そのための手の引っぱりは重要な技術ですね  テニス

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:23 | 1件のコメント

フォア、構えの位置は

昨日の、『まっつん』 さんの

フォアハンドの構えについて、質問の続き

以下がその部分です

 

カラオケ  引いたときの右ひじの位置です。
ラケットを立てて後ろを向けて引くのですが、肘が曲がり、脇が閉まっているようです。
右ひじを体から離すことを、いつも気を付けているのですが、ふと疑問が。
右ひじはひねった上体の前90度ぐらいでしょうか?
それとも上体の右側真横ぐらいでしょうか?
わからなくなっていました。

多分、ラケットが相手に見える位置に右側に後ろに向けて引くので、45度で正解かなと勝手に思っていますが、いまいち自信がありません。

 

 

 

水瓶座  私の答えです

45度で正解かな、となっていますが

そんなものでしょう

heninfr1604

とにかくいっぱいに引いてしまわないことです

そうしないと

動きが不自由になり

スピードも出ません

 

そしてその先ですが

そこから

ラケットヘッドを下げて振り出すのか

もう少し後ろに持っていくのか

その辺が個性のわかれるところではないでしょうか

Kei Nishikori

錦織のように

そこからシンプルに前で振るか?

aerkei1506

もっと大振りの限界を目指すか?

nadal1603fs

 

私個人としては、大振りや大盛が大好きですが ・・・   テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:57 | 1件のコメント

フォアハンドの開き方

『まっつん』 さんからフォアハンドの身体の向き

どんなタイミングで前向きになるか?

という質問をいただきました

 

もう一つは

引いた時の右ひじの位置についてです

 

長ーいコメントなのでここにはコピーしません

見たい方はこちら

 

 

 

水瓶座  さて、私の答えです

 

『まっつん』 さんのお話によると

片手バックでは

手が腰の位置に落ちると同時に

おなかを突き出すのがコツのようです

 

フォアも同じようにと思っているようですが

ホントにおなかを出すと

上体が後ろに倒れちゃう

ボールは山の彼方へ ・・・

になっちゃいます

おなかはむしろ引っ込めるのがホントのようですので

念のため

kei1607jf

それと

自陣コートにバウンドした瞬間にこだわっていますが

これも

ボールのスピードや

ライジングなどのタイミングの変化で変わりますよね

ドライブボレーだとどうしましょう?

 

だから

ドライブボレーの練習をよくやるのですが

 

さて

話が回りくどくなっちゃいました

一気に結論に行きます

 

横向きに構えることと

インパクトでの前向き

どちらが本質でしょうか?

 

もちろん、前向きです

djok1604frsisei

だから

前向きからスタートしましょう

 

一切合切

足も腰も肩も

前向きから打ちます

だから腕だけ

 

けっこう打てると思います

 

次に

肩を回してもいいことにしましょう

それでもいければ

 

次は

腰を解禁しましょう

 

そしたら

膝やつま先を少し横向きにしてもいい

nadl1606f

とにかく前向きが大切

横向きを作らなくても構わない

 

次に練習法です

まずはドライブボレー

とりあえず

下半身は前向きでどうぞ

 

次はライジング

1604nisikorifor

次はトップで

 

最後に普通のボールで

 

 

いいフォーム

しっかり決まったタイミングを作るのではなく

 

あんまり横向きにならないように

前向き方向から

やってみたらどうですか

 

テニスというのは

いい打球を、3割バッターで行くのではなく

ちょっと苦しくても

8割バッターで行かないとダメな種目です テニス

 

理想を追求しすぎないのが実戦的です

横向きにならないことにこだわった方が勝てます  テニス

 

 

質問の2番目

「引いた時の肘の位置」 ですが

長くなったので

とりあえず

1、2日、先送りです。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:33 | コメントは受け付けていません。

最初に構えた面は

先日、サーブの構えで

最初に構えた面の向きを

内側に向けることにより

スピンがかけやすいことを説明した

CIMG5453

こうしておけば

CIMG5457

内向きの閉じた面が前半にできるわけで

CIMG5460

閉じた薄い面が当たれば

スピン量の多いサーブに

回内を効かせて面を起こしたフラットは

CIMG5461

回内を増したの分だけラケットが余計に走る

だから

CIMG5462

こんなフィニッシュ

 

元をたどれば

構えは

CIMG5419

 

ここまでやる人はプロでも珍しいが ・・・   テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 13:50 | 1件のコメント

スピンベースの打ち分け

スピンサーブをベースとした

トッププロ風、回転の打ち分け方だが

ラオニッチのように

内旋を使って

上から引きずり下ろすような打ち方が前提

rao1409fin

腕を伸ばしながら

下から上にこすりあげるような感覚とは違う

むしろ腕は縮めていくような力の使い方

だから上写真のような

肘が上に残ったようなフィニッシュとなる

 

これはスピンサーブの腕使い

面を内向きにして振り上げる

sp01

遠心力もあって腕は伸びていく

sp02

内旋、回内を使い

ボールの右斜め上にラケット面をぶち当てる

sp3imp1309

この時に

トスをスピンサーブより、少し前にし

回内を早めに効かせて、面を起こせばフラット気味になる

手首を伸ばして使い、打点を少し高くするのもあり

スピンもフラットも

肘を高いところに残してフィニッシュ

sp4f

狙いは相手コートのバック側

セカンドなど、安全に打ちたければ

最初に構えた面をさらに内向きにし

打点を少し後ろにすれば

当たりが薄くなり

スピン量が増す

 

この赤丸、1時30分はスピンサーブの当たる場所だが

supindatenn

もう少し手首を伸ばし

内旋回内を少し抑えて

面を2時か2時30分に当てれば

tssr6impc

スライス気味のサーブになり

相手のフォア側に切れ込んでいく

 

こうすれば絵にかいたような打ち分けではないので

コースもばれにくいし

自分のフォームもとっ散らかりにくい

 

こんなふうな目で

一流プレーヤーのビデオや写真を見て研究してみるといい鴨。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:49 | 1件のコメント