『momotaro』 さんからの質問です
以下がそのコメントの全文です
松原コーチ、フォアハンドについての質問です。
以前、雑誌等では、フェデラーの写真を例にして、フォアハンドでは、グリップが球を指し、インパクトの際にヘッドがグリップを追い越して加速するというような打ち方を推奨していました。
この打ち方は、今では時代遅れなのでしょうか。
先日の全国高校選抜でシングルス優勝の菊池裕太選手もこのような打ち方だと思いますが、やはりトップレベルでないと推奨できない打法なのでしょうか。
菊池選手の写真
momotaro より
私の答えです
フォアハンドを打つとき
振り出しの勢いで (ラケットヘッドの重さによる慣性力で)
ラケットヘッドの動きは遅れ
ついで
手首の形を保つ意識と
腕の力により
ラケットヘッドが返ってきて
インパクトとなります
トップスピンを多くかけるための上下のしなりも
同じようなものです
この理屈は最新のプロの技術です
錦織もフェデラーもジョコビッチも
ここで気を付けないといけないのは
ラケット面を正確に保つこと
「インパクトの際にヘッドがグリップを追い越して加速する」
ということの誤解です
インパクトの際には
まだ
ヘッドはグリップを追い越しません
手首をぐにゃぐにゃにすれば
ムチのようなしなりで
追い越して打てるかもしれませんが
それでは
面がぐにゃぐにゃになります
ラケットヘッドが手を追い越していくのは
インパクトのかなり後です
手首のしなりは誰でも少しは使います
固める意識でも動いちゃいます
積極的に動かすつもりだと
動き過ぎちゃうことが多いようです
そしたら、エラーです
プロは手首をしならせても
面の上下向きを最低限保ちます
相当に力が入っているからできる技なのです
ジュニアや学生のトップも当然そうです
これには相当なセンスも要ります
私は
アマチュアは
手首を動かさないつもりがいいと思います
それで
必要なだけ自然にしなる
それ以上にできる自信のある人は
自己責任でやればいい
テニスは自分のモノ
スキズキですから
実戦的には
安定させて
安心して
思いきりぶんなぐるほうがいいと思っているのです。