カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

フォアの振り場所

先日のトミーインドアTSでのテニス塾

参加されたお二人からコメントをいただきました。

返事をしながらフォアハンドのことに触れたいと思います。

以下がその2つのコメント、全文です。

 

カラオケ  ブログでのイメージトレーニングが実践出来ました。
フォアハンドもサーブもヒットする時の腕力が重要でした。(あってます?)足腰すこし痛いですが....。
還暦ですが、テニスを今後もずっーと続けたいと思っております。(80歳まで?)
又おじゃまします。ありがとうございました。

tukuchan より

 

カラオケ  今日はありがとうございました。
ブログは引き続き拝読しようと思いますので、
今後ともよろしくお願いします。

テニプリ より

 

 

 

 

水瓶座  私の解説です。

お2人とも参加、コメント、どちらもありがとうございました。

さて、「フォアハンドもサーブもヒットする時の腕力が重要」

あってます、そのとおりです。

ラケットは腕が振るわけで

腰やひざのパワーを上手く伝えられなくても

腕だけで打つこともできます。

逆に、腕以外がしっかり使えても

肝心の腕がヘロヘロでは力も伝わらず

エラーもかえって増えてしまいます。

腕には最低限、面を保つ力が必要だし

それ以上の力が入っていても

減点されるわけではないからです。 テニス

 

次に、『テニプリ』さんのフォアハンドに提案です。

1311nisikorifor

スウィングを前にしましょう。

インパクトを前に設定し

それと矛盾しない位置にテイクバックするのです。

nisi131101

引きすぎるとインパクトの形に上手く伝わらず

がんばって振った割りに、スウィングスピードが増えないのです。

  (つまり、暗に、いや、はっきりと、引きすぎだぞ、と言っているのです)

 

具体的にはテイクバックした手を相手に見せない

身体の後ろに隠れないようにするのです。

 

そして、次がちょっと理屈の話し

forswing121120

インパクトの絵ですが

インパクト時の手の動く方角に注目してください。

オレンジの矢印です

完全にインサイドアウトですよね。

しっかり、打球方向より左に

自分の上体左横にフィニッシュするのです。

しかも腕を引っ張り曲げてきたほうがスピードアップです。

どうしても打球方向に押す

つまり真逆のやり方をしてしまいがちなので、要注意。

 

練習法、ためし法ですが

上体の後でなく、真横、遠目にテイクバック

さっきの絵よりももっと小さなテイクバックです。

そこからラケットを引っ張り込んで

  (もちろん肘は曲がっていきます)

左にフィニッシュしてみてください。

 1311djousiro

これだけでも、かなり強く打てるはずです。

上手くいったら

少しずつ、テイクバックを大きくする。

ある程度以上に引くと

スウィングスピードが落ち始めると思います。

だからそれ以上に大きくしない。  テニス

 

 

『テニプリ』 さんは、四国へ引越ししちゃうそうですが

テニス、ますます強くなってください。

ぜひ、このブログも利用して、またコメントも入れてください。

 

『tukuchan』 さんは還暦すぎて

80歳まではとのことですが

もっともっと

長いお付き合いでよろしくお願いします。

 

私は120歳までやるつもりなので ・・・・・   晴れ

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:53 | 2件のコメント

引くタイミング

『チョコビッチ』 さんからストロークの質問です。

以下がそのコメントの後半、質問部分です。

 

カラオケ  ・・・ 今度は、ストロークのテイクバックについての質問ですが、最近スクールを転校したことによってコートの速さについて行けずに、振り遅れてしまいます。コーチのスイングを見ているテイクバックの始動が早いことに気づき意識してやってみたところスピードにはついて行けるようになりました。しかし、スイングが少しぎこちないような感覚です。これは、今まで後ろに引いた勢いで振っていたのかなと思いますが、練習によりしっくりしてくるものなのか、または、降り遅れない程度に始動を徐々に遅らして行くほうが良いのでしょうか?

チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ラケットを持った右腕を

フォアだと思った直後に

上体を少し捻りながら、上体の右横へセットする。

1401djokovicfkamae

そしてボールのタイミングにあわせて

「引いてヒット」です。

バックでも

federbk1401

ここから、ループして振り出すのです。

 

一番後ろまで引いてしまって待っていたら

勢いもつきにくいし

滑らかさもなくなってしまいます。

それと

打点の高さの変化についていけないのです。

 

もちろん

常に足を動かして

常に同じ高さで打てる人は別です。

高校生の時に

先輩にそうするように言われましたが

上級者やプロで

できている人を見たことはありませんが。

 

そんなわけで

この言い方があっているのかどうか分かりませんが

上級者は2度引きです。

質問中の

「今まで後ろに引いた勢いで振っていたのかな ・・・ 」

というのはそのことなのではないかと思います。

 

さて、それを前提に

速いボールに振り遅れる人は

1度目の構えが遅い人が多いようです。

この構え

いつなのかというと

フォアで打つ、バックで打つと決まったらすぐ。

つまり普通だと

ボールがネットを越えてくる前です。

こんな写真もこのブログの入り口にあったので、借りてきちゃいました。

201401_daviscup_300x250-02

ここから、「引いてヒット」 のタイミングを計る。

最初の構えさえできているなら

これは、2,3日でなれるでしょう。

 

ボールのバウンドを想像できるなら

頭で想像して打ってみる。

次に、想像したボールに対して素振りをする。

早ければ

5本から10本もあれば、なれるかもしれません。  テニス

 

錦織のフォアが炸裂し

ラオニッチに勝てるといいですね。

みんなで応援しましょう。   ぴかぴか (新しい)

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:56 | 1件のコメント

逆クロスの意味

『れねしす』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   ボレーの解説のコメントで恐縮ですがストロークの質問です。
私が試合に出ていたころは、回りこんでのフォアの逆クロスをよく使っていました。それは、バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったからです。
ご存知の通り、現在では、ダブルハンドのバックが一般的です。
ダブルハンドであれば強烈なショットが打てるのに、プロでもあえてフォアの逆クロスを打つ場面をよく見かけます。
わざわざ回り込んでまでフォアの逆クロスを打っていくメリットってなんなのでしょうか。

 

れねしす より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

 

「バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったから」

というのは相対的に、今でも事実です。

バックが両手であってもそうです。

また、得意の人にとって

フォアの逆クロスというのはホントに力を入れやすいのです。

 

さて、片手スライスバックしかなかった時代でもそうですが

力負けした場合に

ダウンザラインのウィナーコースに打つのは通常、無理。

大抵、逆クロス側が優位に立ちます。

1401nisikori

これは、順クロス同士の場合でも同じで

しっかりクロスに打たれたボールを

ダウンザラインにエースというのはなかなかできません。

だからクロスクロスの打ち合いが

どちらかが打ち負けるまで続き、長くなるのです。

それを逆クロスとバックでやると

バックのほうが負けて、短くなりチャンスに

という結末がより多めに期待できるのです。

 

もちろん力負けしない人たちもいて

gasuk1401

昔とは違って

逆クロスを待ち構えられることも出てきました。

デモ、それはよっぽどの場合。

プロでも普通はフォアの逆クロスのほうが強い。

ましてアマチュアなら ・・・ 。

 

さて、力勝ちするための逆クロスですから

甘いボールを打ったらだめ。

ホントに相手のバックがヘボならいいけど

ヘボはヘボでも

バックいやさに

逆に、フォアで回りこまれるかもしれない。

そうしたら

立場が逆転してしまいます。

しかも、回り込んだのだから

こちら、フォア側のオープンコートは広い。

回り込んだからには、しっかり打ち抜くべきなのです。  テニス

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:38 | コメントは受け付けていません。

初打ちとランニングショット

今日は、いつもお世話になっている

下川井テニスクラブへ新年のご挨拶に行き

会員さんたちとプレーさせていただいた。

今年の初打ちだ。

スカイラインR34が別荘で寝ているので

電車とバスで行った。

だからちょっぴり、お神酒も。

 

若者たちとプレーしたときに

私のランニングショット

いたく感心してもらった。

バックハンドのステップしながらのショットも。

 

そして今日放った、アドバイス。

 

「腰なんて落とさなくていいから、腕を振ろう」

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面が作れて

腕がうまく振れたら、ボールは入る。

ひざが曲がって、下半身を使えたら

もう少し威力のあるボールが入る。

 

つまり、「面を作る、腕を振る」は必修科目。

これの典型がランニングフォアハンドショット

いい姿勢が作れないのに体を使うとかえってエラーする。

「ひざを曲げて、下半身を使う」のは選択科目

いやもしかしたら

体勢によっては、やってはいけない禁じ手なのだ。

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腰なんて落とさなくていいから、腕を振るだけのテニスでも

テニスは成立する。

そんな割り切りのいい人は結構勝てる人だ。

 

どんな時でも腰を落として、全身でヒットする人

ついでに、きちんと振り切るテニスをする人は

「とても、いいテニスをする人なんだけどね」

と言われ

いくらやっても勝ちに恵まれない人

こんな選手にならないようにしないと。

コーチとしては

そんなテニスをさせないようにしないといけない。

 

テニスのうまい人はこれを無意識にやって

いや、余計なことはやらないようにして

(自分では気づいていない人が多いみたい)

いつもラインの内側でテニスをする。

そして

「あなたのテニスが安定してきたら私ではとても・・・」 なんて言う。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 20:14 | 2件のコメント

フォアハンドの肘曲げ

『テニプリ』 さんから、フォアハンドの肘についての質問です。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  松原さん
いつも参考にさせていただいています。
さて、フォアハンドのときの肘の使い方についてお聞きしたいです。
フェデラーやナダルをみていると、
インパクトの瞬間に利き腕の肘が伸びているのですが、
錦織とかアガシをみていると、そこまで伸びていない気がします。
どうしてこのような差ができるのでしょうか。
あと、松原さん的にはどちらの方が好ましいのでしょうか。
お時間のあるときにご回答いただけると幸いです。

テニプリ より

水瓶座  私の答えです。

フォアハンドに限らず

インパクトでは、腕は少しだけでもいいから曲がっているべきです。

そうしないと肘への衝撃がもろに来ます。

これはサーブでもボレーでも

一見伸びきって打つように見える

バックハンド、もちろんスライスでもそうです。

 

さて、フォアハンドの肘の曲げ具合ですが

低いボールでも、高いボールでも

インパクトで面を垂直にしやすいこと。

そして、その形でスウィングする。

手のひらは腕を曲げると上向きに

腕をい伸ばすと横向きになりやすいので

一般的に、垂直面を作るためには

薄いグリップほど肘は伸び気味

厚いグリップほど曲げ気味になります。

ですから典型的なのは

グリップがうんと厚めで肘をうんと曲げ気味な、錦織。

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薄めで肘を伸ばし気味な、フェデラーということになります。

federa1312

このことはラケットを持って、面を作ってみればすぐ分かります。

 

しかしこれだけではないところが面白い。

グリップと手のひらの向きが同じでも

手首の伸ばし具合で

腕とラケット面の向きの関係は変わる。

厚めのグリップでも、手首を伸ばせば擬似的に薄めになるので

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腕は伸ばしたほうがマッチする。

逆に、手首を折って擬似的に厚い感じにする人もいるのです。

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だからどうするのかというと

自分の感覚で

インパクトで、面を垂直に作れる範囲で

スウィングに一番勢いの出る腕の曲げ具合を採用すればいい。

 

要は自分の感覚がすべて。

振りやすいように、面が垂直に作れるように持てばいい。

 

松原さんとしてどれが望ましいか?

4人ともフォアハンドの天才です

どれでも、このフォアなら大金持ちになれる。

 

ただ私の場合は

コーチとして、解説者として見本にならなくてはいけない。

例外的要素のもっとも少ない人

手首のぶれも少なく

リターンにも強い人

だから、私の理想はアガシです。

 

 

グリップの割には曲げていますが

錦織ほどは肘を曲げていないでしょう。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:54 | 1件のコメント

フォアのテイクバックに30年

フォアハンドのテイクバックだが

構えからインパクトまで腕を内旋も外旋もしない

つまり肩関節をひねらないで引いて振れば

面がぶれるはずが無く

エラーするわけがない。

プロは当然のようにそうする

というか、そうゆう人しかプロになれない。

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だからプロにあこがれる人はみんなそうなりそうなのに

なぜかそうならない。

私のブログを見てくれて

理解してくれる人でもそうなのだ。

ある日の、私の研修会でのスナップ。

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この方はかなりいいフォアを打つのだが

やはり縦に散らばる。

これだけ上向きに引けば

被せるようにスウィングしなければならず

当然不安定になる。

これは直す前のウォームアップなので

この日、最後までこうだった訳ではないが。

 

振りやすさを取るか?

面の安定をとるか?

振りやすさを取ってプロになった人はいないのだが ・・・

 

何回か研修に来てくれた方で

実際に面を手で押さえて向きを感じてもらったのだが

引き終わりで45度くらい下向き?、後ろ向き?、斜め下後ろ向き。

さらに45度、私の手で直して感じてもらい

完全下後ろ向き。

無事1本目から入るフォアになった。

 

これくらい、自分で感じるのは難しいのか?

 

この話をし始めて、30年以上

いまだにこの説明で直る人がほとんどだし

何度も同じように直した人もいる

そして、毎回、感心してもらえる。

 

松原さんはコーチとして

ほとんどこれで食っているのかもしれない。

 

テイクバックでラケット面が後ろを向く

これが常識になるのに、あと100年くらいだろうか?  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 20:49 | コメントは受け付けていません。

左手

印西のクラブへ電車で行った帰りのこと

実は昨日の夜なのだが

青砥駅でアクセス特急京成上野行きから京急三崎口行への乗り換え。

しばしのまどろみから覚め、ホームでバッグを持とうとしたら

握力がなく、左手に力が入らない。

右手よりも左手のほうが疲れている。

動かそうとしたら、しまいに手のひらと指がつってきた。

実力派会員さんたちと久しぶりに

ダブルスを7セットくらいやったせいか?

夕方、Sさんのボレー練習に付き合って

フォアハンドを打ちまくったせいか。

確かに、昨日は相当ハードにやった。

特にフォアハンドをいっぱい打った。

 

松原さんのテニスは

フォアバックとも、もちろんボレーもスマッシュも片手打ち。

右手だけしか使わない。

左手のほうが疲れるわけはなさそうなものだ。

だが実際にとっても疲れている。

 

私は他の人にしっかり力めというくらいだから

自分でもしっかりと力んで打っている。

特にフォアハンドはそうだ。

実は左手も、右手と同様

構えで手のひらが下向きになってがっちり固めている。

それはジョコビッチも同じはず。

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そして、インパクトでは

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面の開きと一緒に

左手も開いていき、さらに固めているのだ。

 

右手が力めば力むほど左手も力む。

右手が全力ハードヒットの時は左手も全力なのだ。

むしろ鍛え方の足りない左手のほうが疲れやすいのかもしれない。  テニス

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:05 | 1件のコメント

フォアの力方向

ちょっと昨日の話しの補足。

 

昔スタイルのフォアハンドでは

しっかり打球方向に押すように言われた。

しかし、上体全部が

腕の振り以上に打球方向に移動しない限り

現代の振り方、打点では無理。

 

なぜなら、フォアハンドの打点はこんな感じで

身体の少し前で捉えることになるから。

forswing121120

ラケット面の移動する方向は、赤色の矢印だし。

手の動く方向となると、オレンジ色の矢印なのだ。

だから打球方向に比べると

スウィングの方向は外から中へ

オウトサイドインということになる。

もし、打球方向に腕を振ったら、肩から抜けてしまうかも。

 

体重移動のスピードはせいぜいがんばってジョギング程度

時速10kmは出ないだろう

ラケットのスピードは

思い切って振れば、その5倍以上は楽に出る。

 

だから感覚として

「ラケットが打球方向にボールを押す」 ことはありだが

実際にそちら方向に動くことはない。

もちろんスウィングをうんとゆっくりにすれば

ありえないことではないが。

 

一流選手が打球方向に押していると言っていても

その言葉通りに

アマチュアがやっても、同じ答えにはならないのだ。

fede121120

フェデラーの写真を見て

「ほらフェデラーはしっかり押しているでしょう」

という解説者やコーチがいるのは知っている。

ホントにフェデラーがそういっていたのだろうか?

だって、あの手は打球方向に持っていきようがないのだ。

ホントに押そうとすると、力が抜けたりしてしまう。

力強いフォアハンドのためには

しっかり腕を上体の左側に引っ張るべきなのだ。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:30 | コメントは受け付けていません。

現代フォアは前向き

バッシシさんからフォアハンドの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

ちょっと長いのですが、切りにくいのでそのまま。

 

カラオケ  コーチの「フォアハンドは正面を向いて打つべし!」
の教えを自分の技術とすべく日々練習しております。
ですが先日いつも一緒に練習している仲間に「体が開きすぎて力が逃げている」と指摘をうけました。
自分で試合のビデオを撮って確認してみましたが、確かに正面を向きたいが為に体が左に(右利きです)逃げているようなショットばかりでボールが前に飛んでいません。
体を左に逃がして正面を向いて打つというのはやはり感覚として間違っているような気がしています。
その後の練習では開きすぎないないように意識していますが、スピンのコントロールが出来なくなり、フラット系のボールしか打てなくなってしまいました。
今後私はどのような意識で普段の練習をしていけば良いでしょうか?

年末のお忙しい折、長文の質問ですいません。
試合などで私以外にも体が開きすぎている人、散見します。
お時間のあるときにブログのテーマに上げていただけると光栄です。

バッシシ より

 

 

水瓶座  私の答えです。

プロを見れば、開いている人ばかりですよね。

1312nisikorifor

ただし、左手に力が入り、上体を固めている。

 

フォアハンドの技術に2系統あります。

なぜ2系統になるのかというと

インパクトで、ラケット面を垂直に作る理由が違うからです。

そのために面だけでなく

関連して、上体の向きも違ってきます。

 

1つ目の技術はテイクバックからインパクトまで、面を垂直に保つ打ち方。

腕は前に振り出すと、面が徐々に上を向いていくため

それをキャンセルするために

徐々に面を被せていくように振るのです。

結果、ラケット面が垂直を保つ。

そのためには上体を開かないことが大切。

開かなければ、腕が左半身にぶつかり

窮屈になって、上手くラケット面を被せられます。

だから、全力で振ってはいけない。

上手に被せるための余裕が必要なのです。

代表的なプレーヤーはフレッド・ペリー。

アンディー・マレーの前に

最後にウィンブルドン男子シングルス優勝したイギリス人です。

これはそのイギリス人、2人。

andyfredpely

後ろの黒い人がフレッド・ペリーです

下の台には、ウィンブルドンチャンピオン、1934、35、36と書いてある。

いかにも開かなそうな形でしょう。

 

男子ツアーの世界ではこの打ち方は30年以上前、

コナーズ、ボルグ、ビラスの登場以来、一気に駆逐されました。

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ボルグ、そしてビラス。

vilas_fore

だから、世界種としてはとうに絶滅しています。

日本でも20年くらい前までなら、

この打ち方で全日本に出られました。

ですから今でも

古いコーチや昔からの常識を知っている人たちは

この理論に沿ってフォアハンドを語ります。

もちろん今でも

思いっきり打てないだけで

ゆっくりとテニスを楽しむには困らない打ち方です。

 

さて2つ目は私がいつも言っている打ち方

ボルグ以来、現代のプロが普通にやっている打ち方です。

ラケット面の使い方で言えば

ビランデル、レンドルの時代にほぼ完成しています。

ラケット面を下向きに引き

腕を捻らず、面を被せずに打ちます。

捻らないので思い切り強く打っても面が正確に出せる。

この勢いのある腕を邪魔者なしに振るためには

上体が前向きになる必要があるのです。

これは、ためブロさんのページから勝手にいただいた1枚。

  (この雑誌には彼の解説ページがあるそうですよ

IMG_6046

そうそう、だから現代のプロは前向きなのです。

 

それとよくグリップが昔は薄く、今は厚いからと言う人も多いけれど

fede121120

引いたラケット面との相対関係なので

どんなグリップでも、プロは基本的にインパクトで開きます。

 

前向きで力が逃げるように感じるのは

1つはそう言われて、暗示にかかっていること

もう1つは腕や上体を固めるための力が足りない。

もっと力んでみるといいと思います。

もちろんラケット面を下向きに引いていたとしての話しです。

アザレンカのようにインパクトで叫ぶのも1方法。 

 

今日は歴史を語ってみました。 テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 12:24 | 2件のコメント

いいとこ取りフォアハンド

若いコーチたちを教えていて考えたこと。

特にフォアハンド

「色々な技術のいいとこ取り」 をしようとしている人が多い。

 

こんなふうなテイクバックにして

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手首のしなりを使えば、ラケットヘッドのスピードが上がる。

フラットで打ったほうがトップスピンよりボールスピードが速い。

 

そう、まったくそのとおり

ものすごいスピードが出る。

 

ただし、コート内に入らないかもしれない。

それ以外に問題はない。

 

デモ、試合で勝てないかもしれないので

ジョコビッチでもやらない。

 

ジョコビッチは手首のしなり

特に面に垂直方向、スピン方向に手首を動かして

強烈なトップスピンショットを打つ。

ナダルやフェデラーもスピン量には差があるが

基本的に同じ。

ナダルは絶対、他の選手もめったにフラットには打たない。

 

私はトップスピンでも臆病者

手首を動かす自信がないのでなるべく固定している。

先ほどの写真で言えば

あの時点でラケットヘッドはもっと後

手首の形で言えば、インパクトとほぼ同じ。

おかげでややフラット気味にも叩けるのだが

それはベテランの域に達したパワーレベルのおかげもあってのこと。

同じような理由で

女子選手にはかなりフラット気味に打つ選手もいる。

 

腰の高さからフラットにぶん殴ったら

ぶん殴りセンスありの若者男子なら

ネットすれすれじゃなければコート内には収まらない。

胸の高さからならかなり入る確率は増す。

 

ジョコビッチよりセンスのある方には

ぜひトライしてもらいたい。

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もちろん、もっと上からならなお確率は増す。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 21:03 | コメントは受け付けていません。