カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

逆クロスの意味

『れねしす』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   ボレーの解説のコメントで恐縮ですがストロークの質問です。
私が試合に出ていたころは、回りこんでのフォアの逆クロスをよく使っていました。それは、バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったからです。
ご存知の通り、現在では、ダブルハンドのバックが一般的です。
ダブルハンドであれば強烈なショットが打てるのに、プロでもあえてフォアの逆クロスを打つ場面をよく見かけます。
わざわざ回り込んでまでフォアの逆クロスを打っていくメリットってなんなのでしょうか。

 

れねしす より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

 

「バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったから」

というのは相対的に、今でも事実です。

バックが両手であってもそうです。

また、得意の人にとって

フォアの逆クロスというのはホントに力を入れやすいのです。

 

さて、片手スライスバックしかなかった時代でもそうですが

力負けした場合に

ダウンザラインのウィナーコースに打つのは通常、無理。

大抵、逆クロス側が優位に立ちます。

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これは、順クロス同士の場合でも同じで

しっかりクロスに打たれたボールを

ダウンザラインにエースというのはなかなかできません。

だからクロスクロスの打ち合いが

どちらかが打ち負けるまで続き、長くなるのです。

それを逆クロスとバックでやると

バックのほうが負けて、短くなりチャンスに

という結末がより多めに期待できるのです。

 

もちろん力負けしない人たちもいて

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昔とは違って

逆クロスを待ち構えられることも出てきました。

デモ、それはよっぽどの場合。

プロでも普通はフォアの逆クロスのほうが強い。

ましてアマチュアなら ・・・ 。

 

さて、力勝ちするための逆クロスですから

甘いボールを打ったらだめ。

ホントに相手のバックがヘボならいいけど

ヘボはヘボでも

バックいやさに

逆に、フォアで回りこまれるかもしれない。

そうしたら

立場が逆転してしまいます。

しかも、回り込んだのだから

こちら、フォア側のオープンコートは広い。

回り込んだからには、しっかり打ち抜くべきなのです。  テニス

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:38 | コメントは受け付けていません。

初打ちとランニングショット

今日は、いつもお世話になっている

下川井テニスクラブへ新年のご挨拶に行き

会員さんたちとプレーさせていただいた。

今年の初打ちだ。

スカイラインR34が別荘で寝ているので

電車とバスで行った。

だからちょっぴり、お神酒も。

 

若者たちとプレーしたときに

私のランニングショット

いたく感心してもらった。

バックハンドのステップしながらのショットも。

 

そして今日放った、アドバイス。

 

「腰なんて落とさなくていいから、腕を振ろう」

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面が作れて

腕がうまく振れたら、ボールは入る。

ひざが曲がって、下半身を使えたら

もう少し威力のあるボールが入る。

 

つまり、「面を作る、腕を振る」は必修科目。

これの典型がランニングフォアハンドショット

いい姿勢が作れないのに体を使うとかえってエラーする。

「ひざを曲げて、下半身を使う」のは選択科目

いやもしかしたら

体勢によっては、やってはいけない禁じ手なのだ。

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腰なんて落とさなくていいから、腕を振るだけのテニスでも

テニスは成立する。

そんな割り切りのいい人は結構勝てる人だ。

 

どんな時でも腰を落として、全身でヒットする人

ついでに、きちんと振り切るテニスをする人は

「とても、いいテニスをする人なんだけどね」

と言われ

いくらやっても勝ちに恵まれない人

こんな選手にならないようにしないと。

コーチとしては

そんなテニスをさせないようにしないといけない。

 

テニスのうまい人はこれを無意識にやって

いや、余計なことはやらないようにして

(自分では気づいていない人が多いみたい)

いつもラインの内側でテニスをする。

そして

「あなたのテニスが安定してきたら私ではとても・・・」 なんて言う。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 20:14 | 2件のコメント

フォアハンドの肘曲げ

『テニプリ』 さんから、フォアハンドの肘についての質問です。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  松原さん
いつも参考にさせていただいています。
さて、フォアハンドのときの肘の使い方についてお聞きしたいです。
フェデラーやナダルをみていると、
インパクトの瞬間に利き腕の肘が伸びているのですが、
錦織とかアガシをみていると、そこまで伸びていない気がします。
どうしてこのような差ができるのでしょうか。
あと、松原さん的にはどちらの方が好ましいのでしょうか。
お時間のあるときにご回答いただけると幸いです。

テニプリ より

水瓶座  私の答えです。

フォアハンドに限らず

インパクトでは、腕は少しだけでもいいから曲がっているべきです。

そうしないと肘への衝撃がもろに来ます。

これはサーブでもボレーでも

一見伸びきって打つように見える

バックハンド、もちろんスライスでもそうです。

 

さて、フォアハンドの肘の曲げ具合ですが

低いボールでも、高いボールでも

インパクトで面を垂直にしやすいこと。

そして、その形でスウィングする。

手のひらは腕を曲げると上向きに

腕をい伸ばすと横向きになりやすいので

一般的に、垂直面を作るためには

薄いグリップほど肘は伸び気味

厚いグリップほど曲げ気味になります。

ですから典型的なのは

グリップがうんと厚めで肘をうんと曲げ気味な、錦織。

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薄めで肘を伸ばし気味な、フェデラーということになります。

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このことはラケットを持って、面を作ってみればすぐ分かります。

 

しかしこれだけではないところが面白い。

グリップと手のひらの向きが同じでも

手首の伸ばし具合で

腕とラケット面の向きの関係は変わる。

厚めのグリップでも、手首を伸ばせば擬似的に薄めになるので

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腕は伸ばしたほうがマッチする。

逆に、手首を折って擬似的に厚い感じにする人もいるのです。

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だからどうするのかというと

自分の感覚で

インパクトで、面を垂直に作れる範囲で

スウィングに一番勢いの出る腕の曲げ具合を採用すればいい。

 

要は自分の感覚がすべて。

振りやすいように、面が垂直に作れるように持てばいい。

 

松原さんとしてどれが望ましいか?

4人ともフォアハンドの天才です

どれでも、このフォアなら大金持ちになれる。

 

ただ私の場合は

コーチとして、解説者として見本にならなくてはいけない。

例外的要素のもっとも少ない人

手首のぶれも少なく

リターンにも強い人

だから、私の理想はアガシです。

 

 

グリップの割には曲げていますが

錦織ほどは肘を曲げていないでしょう。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:54 | 1件のコメント

フォアのテイクバックに30年

フォアハンドのテイクバックだが

構えからインパクトまで腕を内旋も外旋もしない

つまり肩関節をひねらないで引いて振れば

面がぶれるはずが無く

エラーするわけがない。

プロは当然のようにそうする

というか、そうゆう人しかプロになれない。

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だからプロにあこがれる人はみんなそうなりそうなのに

なぜかそうならない。

私のブログを見てくれて

理解してくれる人でもそうなのだ。

ある日の、私の研修会でのスナップ。

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この方はかなりいいフォアを打つのだが

やはり縦に散らばる。

これだけ上向きに引けば

被せるようにスウィングしなければならず

当然不安定になる。

これは直す前のウォームアップなので

この日、最後までこうだった訳ではないが。

 

振りやすさを取るか?

面の安定をとるか?

振りやすさを取ってプロになった人はいないのだが ・・・

 

何回か研修に来てくれた方で

実際に面を手で押さえて向きを感じてもらったのだが

引き終わりで45度くらい下向き?、後ろ向き?、斜め下後ろ向き。

さらに45度、私の手で直して感じてもらい

完全下後ろ向き。

無事1本目から入るフォアになった。

 

これくらい、自分で感じるのは難しいのか?

 

この話をし始めて、30年以上

いまだにこの説明で直る人がほとんどだし

何度も同じように直した人もいる

そして、毎回、感心してもらえる。

 

松原さんはコーチとして

ほとんどこれで食っているのかもしれない。

 

テイクバックでラケット面が後ろを向く

これが常識になるのに、あと100年くらいだろうか?  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 20:49 | コメントは受け付けていません。

左手

印西のクラブへ電車で行った帰りのこと

実は昨日の夜なのだが

青砥駅でアクセス特急京成上野行きから京急三崎口行への乗り換え。

しばしのまどろみから覚め、ホームでバッグを持とうとしたら

握力がなく、左手に力が入らない。

右手よりも左手のほうが疲れている。

動かそうとしたら、しまいに手のひらと指がつってきた。

実力派会員さんたちと久しぶりに

ダブルスを7セットくらいやったせいか?

夕方、Sさんのボレー練習に付き合って

フォアハンドを打ちまくったせいか。

確かに、昨日は相当ハードにやった。

特にフォアハンドをいっぱい打った。

 

松原さんのテニスは

フォアバックとも、もちろんボレーもスマッシュも片手打ち。

右手だけしか使わない。

左手のほうが疲れるわけはなさそうなものだ。

だが実際にとっても疲れている。

 

私は他の人にしっかり力めというくらいだから

自分でもしっかりと力んで打っている。

特にフォアハンドはそうだ。

実は左手も、右手と同様

構えで手のひらが下向きになってがっちり固めている。

それはジョコビッチも同じはず。

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そして、インパクトでは

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面の開きと一緒に

左手も開いていき、さらに固めているのだ。

 

右手が力めば力むほど左手も力む。

右手が全力ハードヒットの時は左手も全力なのだ。

むしろ鍛え方の足りない左手のほうが疲れやすいのかもしれない。  テニス

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:05 | 1件のコメント

フォアの力方向

ちょっと昨日の話しの補足。

 

昔スタイルのフォアハンドでは

しっかり打球方向に押すように言われた。

しかし、上体全部が

腕の振り以上に打球方向に移動しない限り

現代の振り方、打点では無理。

 

なぜなら、フォアハンドの打点はこんな感じで

身体の少し前で捉えることになるから。

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ラケット面の移動する方向は、赤色の矢印だし。

手の動く方向となると、オレンジ色の矢印なのだ。

だから打球方向に比べると

スウィングの方向は外から中へ

オウトサイドインということになる。

もし、打球方向に腕を振ったら、肩から抜けてしまうかも。

 

体重移動のスピードはせいぜいがんばってジョギング程度

時速10kmは出ないだろう

ラケットのスピードは

思い切って振れば、その5倍以上は楽に出る。

 

だから感覚として

「ラケットが打球方向にボールを押す」 ことはありだが

実際にそちら方向に動くことはない。

もちろんスウィングをうんとゆっくりにすれば

ありえないことではないが。

 

一流選手が打球方向に押していると言っていても

その言葉通りに

アマチュアがやっても、同じ答えにはならないのだ。

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フェデラーの写真を見て

「ほらフェデラーはしっかり押しているでしょう」

という解説者やコーチがいるのは知っている。

ホントにフェデラーがそういっていたのだろうか?

だって、あの手は打球方向に持っていきようがないのだ。

ホントに押そうとすると、力が抜けたりしてしまう。

力強いフォアハンドのためには

しっかり腕を上体の左側に引っ張るべきなのだ。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:30 | コメントは受け付けていません。

現代フォアは前向き

バッシシさんからフォアハンドの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

ちょっと長いのですが、切りにくいのでそのまま。

 

カラオケ  コーチの「フォアハンドは正面を向いて打つべし!」
の教えを自分の技術とすべく日々練習しております。
ですが先日いつも一緒に練習している仲間に「体が開きすぎて力が逃げている」と指摘をうけました。
自分で試合のビデオを撮って確認してみましたが、確かに正面を向きたいが為に体が左に(右利きです)逃げているようなショットばかりでボールが前に飛んでいません。
体を左に逃がして正面を向いて打つというのはやはり感覚として間違っているような気がしています。
その後の練習では開きすぎないないように意識していますが、スピンのコントロールが出来なくなり、フラット系のボールしか打てなくなってしまいました。
今後私はどのような意識で普段の練習をしていけば良いでしょうか?

年末のお忙しい折、長文の質問ですいません。
試合などで私以外にも体が開きすぎている人、散見します。
お時間のあるときにブログのテーマに上げていただけると光栄です。

バッシシ より

 

 

水瓶座  私の答えです。

プロを見れば、開いている人ばかりですよね。

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ただし、左手に力が入り、上体を固めている。

 

フォアハンドの技術に2系統あります。

なぜ2系統になるのかというと

インパクトで、ラケット面を垂直に作る理由が違うからです。

そのために面だけでなく

関連して、上体の向きも違ってきます。

 

1つ目の技術はテイクバックからインパクトまで、面を垂直に保つ打ち方。

腕は前に振り出すと、面が徐々に上を向いていくため

それをキャンセルするために

徐々に面を被せていくように振るのです。

結果、ラケット面が垂直を保つ。

そのためには上体を開かないことが大切。

開かなければ、腕が左半身にぶつかり

窮屈になって、上手くラケット面を被せられます。

だから、全力で振ってはいけない。

上手に被せるための余裕が必要なのです。

代表的なプレーヤーはフレッド・ペリー。

アンディー・マレーの前に

最後にウィンブルドン男子シングルス優勝したイギリス人です。

これはそのイギリス人、2人。

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後ろの黒い人がフレッド・ペリーです

下の台には、ウィンブルドンチャンピオン、1934、35、36と書いてある。

いかにも開かなそうな形でしょう。

 

男子ツアーの世界ではこの打ち方は30年以上前、

コナーズ、ボルグ、ビラスの登場以来、一気に駆逐されました。

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ボルグ、そしてビラス。

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だから、世界種としてはとうに絶滅しています。

日本でも20年くらい前までなら、

この打ち方で全日本に出られました。

ですから今でも

古いコーチや昔からの常識を知っている人たちは

この理論に沿ってフォアハンドを語ります。

もちろん今でも

思いっきり打てないだけで

ゆっくりとテニスを楽しむには困らない打ち方です。

 

さて2つ目は私がいつも言っている打ち方

ボルグ以来、現代のプロが普通にやっている打ち方です。

ラケット面の使い方で言えば

ビランデル、レンドルの時代にほぼ完成しています。

ラケット面を下向きに引き

腕を捻らず、面を被せずに打ちます。

捻らないので思い切り強く打っても面が正確に出せる。

この勢いのある腕を邪魔者なしに振るためには

上体が前向きになる必要があるのです。

これは、ためブロさんのページから勝手にいただいた1枚。

  (この雑誌には彼の解説ページがあるそうですよ

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そうそう、だから現代のプロは前向きなのです。

 

それとよくグリップが昔は薄く、今は厚いからと言う人も多いけれど

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引いたラケット面との相対関係なので

どんなグリップでも、プロは基本的にインパクトで開きます。

 

前向きで力が逃げるように感じるのは

1つはそう言われて、暗示にかかっていること

もう1つは腕や上体を固めるための力が足りない。

もっと力んでみるといいと思います。

もちろんラケット面を下向きに引いていたとしての話しです。

アザレンカのようにインパクトで叫ぶのも1方法。 

 

今日は歴史を語ってみました。 テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 12:24 | 2件のコメント

いいとこ取りフォアハンド

若いコーチたちを教えていて考えたこと。

特にフォアハンド

「色々な技術のいいとこ取り」 をしようとしている人が多い。

 

こんなふうなテイクバックにして

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手首のしなりを使えば、ラケットヘッドのスピードが上がる。

フラットで打ったほうがトップスピンよりボールスピードが速い。

 

そう、まったくそのとおり

ものすごいスピードが出る。

 

ただし、コート内に入らないかもしれない。

それ以外に問題はない。

 

デモ、試合で勝てないかもしれないので

ジョコビッチでもやらない。

 

ジョコビッチは手首のしなり

特に面に垂直方向、スピン方向に手首を動かして

強烈なトップスピンショットを打つ。

ナダルやフェデラーもスピン量には差があるが

基本的に同じ。

ナダルは絶対、他の選手もめったにフラットには打たない。

 

私はトップスピンでも臆病者

手首を動かす自信がないのでなるべく固定している。

先ほどの写真で言えば

あの時点でラケットヘッドはもっと後

手首の形で言えば、インパクトとほぼ同じ。

おかげでややフラット気味にも叩けるのだが

それはベテランの域に達したパワーレベルのおかげもあってのこと。

同じような理由で

女子選手にはかなりフラット気味に打つ選手もいる。

 

腰の高さからフラットにぶん殴ったら

ぶん殴りセンスありの若者男子なら

ネットすれすれじゃなければコート内には収まらない。

胸の高さからならかなり入る確率は増す。

 

ジョコビッチよりセンスのある方には

ぜひトライしてもらいたい。

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もちろん、もっと上からならなお確率は増す。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 21:03 | コメントは受け付けていません。

フォアのテイクバック最終位置

先日、プライベートレッスンをしていて

フォアの引き方について、誤解があることに気がついた。

 

彼はフォアハンドのテイクバックで

ラケット面が後にならなくてはならないと考えていた。

だから一番後ろまで引かなければならない。

引く量が少なければ、面が後ろ向きまでは行かないからだ。

その結果、時々は振り遅れも出る。

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ホントはラケット面がインパクトで垂直になるよう

腕を外旋させないで

徐々に面を後ろ向きにしていくことが重要。

そこからそのまま振り出していけば

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そうすれば正確にボールを捉えられるし

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大きなテイクバックも、小さなのも可能になる。

最初の写真が引き終わった位置でもいいのだ、

どちらでも正確な面が作れるし

振り遅れも避けられる。

 

こんなふうに

本質やベースの理屈を抑えておかないと

結果だけだと肝心なことが違ってしまうこともある。

 

これがもしも、彼がもう少しイイカゲンな人であれば

テイクバックを直して、フォアが安定してくれば

あとは

自分の感覚で色々なボールを打ち込めばいいだけなのだが

私の言うことをしっかり聞いてくれる人だっただけに

テイクバックの面、その最終の向きだけが気になり

誤解を生じたのだ。

 

あんまり、基本中の基本話ばかりでは面白くないし

といって

結果だけを話すと、上のような間違いも出やすいし

どこまで説明するのかというのは難しい。 テニス

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:42 | 1件のコメント

インパクトは前向きだが

フォアハンドでパンチ力のあるボールを打つためには

インパクトで、上体がしっかり前向きになる必要がある。

 

一方

昔から構えでしっかりと横向きになるようにと指導されてきた。

これは上級者がちゃんと横向きに構えてから打つためで

上級者と中級者がラリーをすれば

上級者が横向きから前向きに上体を回転させて打てるのに対し

中級者は横を向いたら前を向けず

前向きのままでは勢いが足りないということになりやすい。

 

じょあ、上級者はどんな風に構え

どんな風に前を向くのかということを考えてみる。

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実はどう構えるのかということについては

「フォアとボールとの出会い」 という題で

11月15日にこのブログで解説した。

それはバウンド直前からインパクトまで。

今回はそれ以前の話と思っていいだろう。

 

さて、構えが始まるのかというと

相手ボールがネットを越えるより前

フォアバック、どちらに来るか決まった直後なのだ。

そしてボールがネットを越えたころには

こちらの肩の線はほとんど横向きを作ってある。

ついで、少し待った後

ちょうどいいタイミングで、引いてヒット。

上体の向きもこれにあわせて

少し引き足して、大きく前に向かって回転していく。

 

これぐらい早く構えると

少しくらい早い打球が来ても、余裕を持って対処できる

だから上手そうに見える。

 

だから、まずは上手そうに見えるように振舞ってみる。

相手ボールのコースが決まったとたんに

横向きの構え、その動作を始める。

スウィングに余裕ができて今までよりも余裕を持って打てるようになる。

つまり上手くなっている。

 

上手そうに振舞えば上手くなるのだ。     テニス

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 22:54 | コメントは受け付けていません。