カテゴリー別アーカイブ: 技術全般

その他の逆クロス

『うそほんと』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつもお世話になっております。3月29日のフォアの逆クロスの記事を見て思ったのですがバックハンドの逆クロスやスライスフォア・スライスバックの逆クロスも同じ様に考えて良いのでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

バックハンドの逆クロスというのは原則

打点を前に取り、手首の角度を大きく作って打つ

フォアの逆クロスとは違い

手首の角度を変えないで

上体の向きを逆クロス方向に対し横向きを作って

そちら方向にしっかりスウィングすると考えた方が普通です。

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片手でも両手でも

男子の場合はそれが多いようです。

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ただし

女子では手首をしならせ

打点を前気味でとって

ラケットヘッドを走らせる

つまり、両手で打つフォアハンドのような形の人が多く。

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その人たちは

フォアハンドと同じように逆クロスを打ちます。

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ですが

なぜかそんなふうに打つ男子は

たいていバックハンドが下手ですね。

男子にとっては

力と打ち方のマッチングがよくないのでしょうね。

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スライスですが

通常

逆クロスは打点を遅らせて

引き付け気味にアウトサイドインに振る。

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手首は原則固定でサイドスピンをかけます。

トップスピンフォアハンドのように

打点を前に取り

手首をしならせて使うと

確かにスピードは出ますが

時に塀をダイレクトで揺らしたりします。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 16:37 | 1件のコメント

トップスピンは弾む?

ふと、言い忘れていたことに気が付いた。

それはトップスピンのボールの弾み方。

 

どなたかの質問で

「トップスピンはコートを蹴って高く弾む」

というような趣旨の話が合ったのだ。

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ホントにトップスピンのボールは

スピンの威力で弾むのであろうか?

 

もちろんテニスコートでは

ナダルのようなトップスピンは高く弾むし

フェデラーのスライスは低く滑る。

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さて科学的な考察

と言ったって、簡単なことだから

ちょっとだけ付き合ってほしい。

ちょっとした図を用意した。

topspin1503

iは入射角と呼ばれるもの

rは反射角だ。

光が鏡に反射する時は

i と r は等しくなる。

つまり、飛んできた角度で跳ね返ることになる。

 

ボールのバウンドもほぼ同じで

摩擦や、バウンドの減衰がなければ

同じ角度で跳ね返るだろう。

石鹸水を塗った面を使い

スーパーボールで実験すればたぶんそうなる。

問題は赤い矢印の方向に回転するトップスピン

しかもテニスボールでどうなるのか?

ということ。

 

トップスピンでコート面に当たったボールは

打球方向に蹴るわけで

図のように

バウンドはむしろ低い方向に行くのではないだろうか。

 

そしてもう一つ

スーパーボウルほど弾まないテニスボールとしては

コート面に当たる速度より

跳ね返る速度は当然遅くなる。

だからますます低いバウンドになるのだ。

 

結論

「トップスピンのボールは弾まない」

えっ

でもナダルのボールは?

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あれは、強烈に落下してくる勢いで跳ね上がっている。

トップスピンは急激に落ちるので

入射角が小さくなる

しかもスピードがあるので

強く地面に激突する。

だから高く弾む、という理屈なのだ。

 

一方のスライスは浮き上がる力が働き

低く滑るように飛んでくる

入射角が大きくなるので反射角も大きい

だから、低いバウンドになるのだ。

 

まあ、そんなわけで

いくらナダルが打っても

4mの高さから落ちてきたエッグボールが

6mの高さに跳ね上がるということはないだろう。

 

結論を言い換えると

「トップスピンそのもので高く弾むのではない」

ということ。

 

でも

トップスピンはスライスよりも高く弾むのだけれど。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:17 | コメントは受け付けていません。

サーブの運動連鎖

『レフティスタイル』 さんからサーブの質問です。

以下がその内、1つ目の質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ 1つ目の質問です。
今回、松原コーチの最後のコメント、膝の曲げ伸ばし。「ゆっくり伸ばして終わってから腕を振り出すのです。」これって、ちょっと考えると不思議ですよね。 膝を伸ばした同じタイミングで、腕を振り出すというなら、2つの力がボールに向かっていくというイメージで理解しやすいのですが、伸ばし終わってから振り 出す。実際やってみるとタイミングの取り方も結構難しいです。どうしても膝をサッと伸ばし、それからできるだけ遅れるように振り出すことになります。
メカニズムもよく分からないのです。「サーブの威力を上げるには、膝の曲げ伸ばしの力が6割以上を占める。腕の力は抜いて!」と言う者もいます。再度、ご解説いただければ嬉しいです。 ・・・

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「運動連鎖による説明、腑に落ちました。」

との事で

そのまんま、サーブに取り入れてほしいのですが。

ひざが伸びていくことで上体に運動量ができる

CIMG3780

ゆったりとひざが伸びていくことで

ついでにラケットが反動で垂れ下がる

CIMG3783

上体の運動が止まり、ラケットが垂れさがる。

運動量が腕に移動するのに合わせ

腕を振り上げていき

CIMG3785

ひっぱたく

というストーリーです。

 

ユウックリ、動作しないと

すべての形や運動連鎖が成立しないので

ラケットをしっかり垂らすまでは

とにかくユウックリお願いします。

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この運動量の移動というか運動連鎖というか

鞭(ムチ)の動きをつかって

波動の伝搬で説明するとわかり易いので

そのうちにまた。

 

フォアハンドは横鞭

サーブは縦鞭、でしょうね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 17:53 | 1件のコメント

パスコースを読む

『たかちゃん』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長、いつも楽しく拝読しております。いつもありがとうございます。

ひとつ質問がごさいまして、
相手ボールのコースの読みのことです。

先日、シングルス練で私がボレー、相手がパスを抜く練習をしたのですが、パスのコースが全く読めないのです(笑)

現代テニスで体が前向きでコースが読みづらいからなのか、球速が早くなったからなのか、ポジションなのか、はたまたセンスの問題なのか(*^^*)?わかりませんが、相手ボールのコースを読むコツなどあったら教えて下さいませ。

どうぞよろしくお願いします!

たかちゃん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

実は私も苦手です。

逆に

性格が良いせいか

他人からはしっかりコースを読まれてしまいます。

 

そんなことを言っていてもしょうがないので

何か対策を考えましょう。

 

全般的に言うと慣れです。

いっぱい相手ショットを見て

どっちだっ? と、思っていると

だんだんと分かるようになってきます。

しかし、自分の試合、しかもパスシーンだけだと

データが足りませんから

他のシーンでもいいから

他の人が打っているのを見て

コースの当てっこをしてみるといい。

もちろんテレビでもいいんです。

だんだんと当たる確率は上がっていきます。

 

次にちょっと理屈を考えましょう。

まず一つ目は相手の癖

クロスにしか打たない

または、クロスにしか打てない人

その人に対して読む必要はありませんよね

でも大きな意味では、確実な読みができているという事。

 

次は体勢から、除外できるコースがあるということ。

ぎりぎり走らされて

やっと届いたところからだと、クロスはきついですね。

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その次は癖

余裕のあるなし

テイクバックの位置

カウントによる癖 (大事なポイントだと ・・)

球種による癖 (どの球種でもどっちもなんて人は ・・)

等々

 

そんなことを考えながら観察していると

かなりわかっちゃうようですよ。

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そして、最後の必殺技

「ヤマを張る」

ダブルスのポーチとおなじ

わからないときはどっちかに決めて動く。

しかも

取りにじゃなく、決めに行く。

2つに1つ当たるなら相当な高確率。

パスミスまで入れたら、過半数のポイントをいただき

しかも

相手に考えさせるので

そのデータは次のポイントの山ハリに使える。

 

こんなもんでどうですか

大胆にお試しください。 テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:07 | 1件のコメント

スクール選び

『su-san』 からスクール選びの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも読ませていただいています。
またアドバイスいただければ幸いです。

通っているスクールが、都合により3月いっぱいで閉校するとの連絡が来たので、新たにスクールを探そうと思って体験レッスンの申し込みを検討しています。
(松原テニススクールが近くにあればぜひ伺いたいのですが、関西からでは少々遠くて無理なので、)

そこで、スクール選びでは何を重視すればいいのか考えています。雰囲気や設備、料金等はもちろんのこと、人によってレベルも考えも違うのでしょうがスクール経営者としてのコーチはどのように考えられますか?

私の場合は、50代後半テニス歴10年といったところで、健康維持とストレス解消を目的にテニスしています。

su-san より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

テニススクールで一番大切なことは

スクール生に楽しくテニスをしてもらうことです。

楽しければ自然と続けることになるし

激しい動きでも苦になりません。

 

ですから

フロントの笑顔が迎えてくれ

楽しくレッスンしてくれるコーチのいる

楽しいテニススクールを選んでほしいと思います。

 

だいぶ前になりますが

「脳内革命」 という本がベストセラーになりました。

この本によると

運動というのは身体に悪いのだそうです。

運動が活性酸素を発生させ

それが遺伝子を傷つけるのだそうです。

 

ただ

楽しく運動すると

快感物質の

ベータエンドルフィンというのが出て

これが活性酸素を中和して

運動を有意な物に変えるのだそうです。

 

だから

あまりにまじめなスクールはダメ

(もちろんうちはまじめにやっていますが)

技術的に優れているに越したことはないですが

厳しいばっかりのところは避けるべきだと思います。

 

たくさんの人たちにテニスの楽しさを伝え

テニスをその人たちの一生の楽しみにしてもらうのが

私の夢です。

それはプロを目指す子供たちも

テニスを楽しみにするおじさんたちにも

一番重要なことだと思っています。

 

そうそう

楽しくやるためにも

適度な運動量と

身体を痛めないための技術力も必要ですね。  テニス

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 14:52 | 2件のコメント

運動連鎖

身体の開き方について

『レフティスタイル』 さんから再度、コメントをいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  >今1つ、しっくりいかない
などと失礼なコメントに対しても、ご解説をいただき有難うございます。

松原コーチもご指摘のとおり、「身体を開かない」というフレーズはさまざまな場面で聞くのです。
例えば、サーブをする時(多分、トスの時)は、閉じておくなど。

だから、私のこれまでの解釈は、「最初は閉じておいてインパクト時点でガバッと開いて打つ」でした。大変しつこい質問になりますが、「やはり最初は閉じておいて(サーブを含む)開く」という
解釈でよいのでしょうか?
どうか、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

テニスのショットで重要なこと

それが次の2点です

1つはコントロール。

もう1つはパワー。

パワーはあるに越したことはないのですが

場合によっては犠牲にしてもいい。

コントロールの方は

せめてコート内に入れる程度には、絶対に必要です。

 

サーブやフォアハンドでは

横向きから前向きになることで

上体の運動エネルギーをため

それを腕に伝えることで

上体のパワーを使います。

そのためには横向きから始めた方がいい。

 

コントロールの方は

インパクトでしっかり面を作れる形になることが重要ですので。

インパクトで前向きになれということです。

つまり

それ以前が横向きからでも

最初から前向きでも、安定性には関係ない。

だから横向きから前向きに動いてもいいが

もし、「ひまがなければ横を向くな」 というのです。

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ストロークの場合は相手があるので

ひまがあるかどうかはその時しだい。

だからどっちが優先といえば

横向きよりは前向き。

いつも余裕をもって前向きになれるのがいい。

 

サーブの場合は

トスの高さがある程度安定すれば

ひまはいつも同じくらいできるはず。

だから横向きから前向きに動いた方がいいのでしょうね。

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CIMG5461

そうそう

うまい運動連鎖のコツは

ガバット開いて、ではなく

ゆっくり開いて、前向きでブレーキをかける

その止める動作で

身体の運動量が腕に移動するようですよ。

だから

インパクトぎりぎりで前向きでは遅いのです。

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その前の膝の伸ばしもそうですね

ゆっくり伸ばして

終わってから腕を振り出すのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 16:54 | 3件のコメント

スプリットステップ

『レフティスタイル』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
今回は、スプリットステップについて質問させてください。

私のスクールのコーチ曰く、
①ネットプレーのレベルを上げていくにはスプリットステップが絶対必要
②するとしないのは、エンジンのかかっている車とかかっていない車くらいスタートダッシュに差がでる。
③試合中にスプリットやラケットの振り方を考えているようでは、既に負けている。
④少し意識したらすぐできるようになる。

④以外は、よく理解できるのです。ところが、長年、我流でやってきた私には、本当にクセつけるのが難しいのです。

何か、スプリットを身につけるコツにようなものがあれば、ご教授いただきたく思います。
過去に解説済の場合は、ご容赦ください。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

①から③は確かにそうでしょうね。

④番、「少し意識したらすぐできる」

意識したらよりも、やりはじめたらといったところでしょうか。

テニスの場合動く方向が決まっていないわけで

その方向に向けて構えておいて、「用意ドン」

というわけにはいかないわけです。

だから動きの中で、

前向きから、サイドステップでスタートする。

その前に

動きの中でスタートのタイミングを計る。

動きの中でスタートの姿勢を作る。

それがスプリットステップです。

だから難しいことは考えず

まず動いてみる。

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相手が打つしばらく前から小さく

両足でピョンピョンしている。

右かな、左かなと考えながら

そして絶対取ってやるぞと、心に誓う。

オッと、ひらめき

打球方向にスタートする。

 

何度もやるうちに

ピョンのタイミングがわかり

反応も早くなり動きも滑らかになります。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フットワーク, ボレー, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:28 | 1件のコメント

1球目が基本中の基本

ボールをどうやって打つのか?

試合中に何が重要なのか?

体力やメンタルではなく技術面で考えてみよう。

どんなスポーツにもルールがあって

その種目の特性が決まっている。

 

同じ棒振りの球技で比較してみるとわかりやすい。

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野球なら

間違って、大きく打ちすぎてもいい。

塀を越しちゃってもOKだし

なんと、横へ打ったらやり直せる。

しかも、2回までなら空振りしてもいい。

ピッチャーだけは自分のペースで投げてもいいことになっている。

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ゴルフなら

ボールは止まっている。

golf1502

飛距離調整のために道具を変えてもいい。

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ゆっくりと検討する時間もある。

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じゃあテニスの特性はなんだろう?

 

23.77mの線の中に打たなくてはいけない。

ネットは越した方がいい。

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サーブは1回だけ失敗してもいいが

他のショットは1本目で入らないとダメ。

サーブは自分のペースで勝手に打てるが

他のショットは相手に合わせる必要がある。

ラケットという棒を使わなければならない。

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サーブだけは自分のペースでできるので

野球のピッチャーやゴルフのショットに

意味合いが似ているところがある。

しかし、他のショットに関しては制約がかなり多い。

 

1回目、最初のトライで

ネットを越して、ラインの内側にボールを入れなければならない。

しかも相手のいじわるなショットに対しても。

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だから

テニスではいつも

なるべくやさしい単純な打ち方で

ボールが飛び散ってしまわないよう

発散してしまわないように

打ち続けなければならないのだ。

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といっても

あまりにも情けないボールを送り続ければ

向こうから一方的に攻撃されることもある。

 

そのための妥協がトップスピンだったり

スライスだったり。

なのだ。

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ルールで決まっていることなので

なんともしがたい

これが基本中の基本事項なのだ。

テニスはとっても制限事項が多い。

 

その中で、1球目を成功させなければいけない種目なのだ。

 

それを押さえておかないと

トンチンカンな理屈や

トンチンカンなショットが登場することになってしまう。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:59 | コメントは受け付けていません。

振り切るテニス

振り切るテニス

いい響きだ

今どきのプロのテニスでは

ストロークを振り切って打ち

相手をやっつけるテニスが主流。

 

だからジュニアに対しても

一般のスクールでも

コーチが振り切るように指導しているケースが多いようだ。

 

だがちょっと待ってほしい

プロ、特に男子のプロは

基本的にトップスピン

一般のアマチュアプレーヤーから見たら

ヘビートップスピンが普通のショットなのだ。

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ヘビートップスピンだから振り切るテニスができる。

 

その証拠に、トッププロでも

すべてのストロークを振り切るわけではない

相手の深いショットにブロックして返球したり

遠いボールをスライスで返球したり

トップスピンを自在にかけられない

こんな場面では

フォロースルーを制限して

しっかりスウィングを止めるのだ。

djokbs1403

そうしなければ

ヘビーにトップスピンがかからない以上

ボールは軽くベースラインを越えて行ってしまう。

アウトする、それじゃ勝てない

それ以外の問題はないのだが。

それこそが大問題なのだ。

 

トッププロでさえ

トップスピンをかけられないときは

スウィングを止める。

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もしもあなたやあなたのコーチがジョコビッチよりも

テニスセンスがはるかに上回っていると

確信しているのでなければ

ジョコビッチにさえできないショットを夢見るのは無理。

 

あなたのテニスがヘビートップスピンベースでないなら

すべてのショットを振り切らず

どこか必要なところで止めなければ

あなたは一生、こう言われるかもしれない。

 

「彼は未完の大器だね」  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:09 | 1件のコメント

小4のころは

『hiyopapa』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原先生、こんにちは。
今日は私にも長男にも当てはまることの質問です。

ご存知のように長男は普段、私と練習しています。
私は長男のフットワークや反応を効率良く上げようとそれなりのスピード(非公式試合に出ている初中級の子くらい)の球を打っています。
そして長男は同程度かやや遅めの球を返してきます。

結果、長男はスクールの緩く跳ねない球だとタイミングが合わない、かつゆっくりなので油断して引き遅れ振り遅れになり、私はたまに行くスクールでコーチとラリーすると引きはともかく振り出しのタイミングが合わず(と言うか分からず)振り遅れることが多いです。

まず第一に、これはもう球数をこなして慣れるしか無いと思うのですが、何か短時間で慣れるようなポイントなどありませんでしょうか?
また、長男に対してはスクールレベルにスピードとスピン量を落として打つべきでしょうか?

よろしくお願い致します。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

「これはもう、球数をこなして慣れるしか無い」

そう、そうすべき問題です。

 

とにかくテニスになれることが重要なので

いっぱいいろんなことをやるべきです。

 

息子さんに関して言えば

今はフォームがどうこう言うべきタイミングでもありません。

楽しくのめりこんで、たくさんプレーし

神経系を鍛える、最後の時期なのです。

(神経系が盛大に発達するのは10歳くらいまで)

 

テイクバックで面が上向きでも構わない

フォームが少しくらいおかしくても構わない。

棒を振る感覚

面を感じること

こうゆうことが大切です。

プロのまねをして

とんでもないことをしてもいいと思います。

 

もっとパワーが付いてくると

ちゃんとアウトするようになる。

そうしたら、テイクバックを直せばいい。

さらに上達すると

姿勢の大切さが身に染みてくる。

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今はストロークもボレーもジャンピングスマッシュも

トップスピンもアンダースピンもやるべきです。

又抜きも、背面打ちも。

いろんなことをやって神経を発達させ

対応力を磨かなければならないのです。

こっちもいろんな球種を打てばいい。

 

基本的に教えるべきではないし

失礼ながら

『hiyopapa』 さんにその能力はないと思います。

へたにフォームを教えれば教えるほど

下手になり、テニスを嫌いになると思います。

テニスで一番大切なのはフォームじゃありません。

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やるべきは

テニスの楽しさを伝えること

相手をしてあげることくらい

教えることではないと思います。

いっぱい打って

いっぱい試合をし、笑えばいいと思います。

 

だから、すいません

(お子さんに関しては、あまり教えてほしくないので)

あまり細かいことは聞かないでください。

聞かれれば私の性分で答えちゃうけど

それは役に立たない可能性の方が大きいのです。

 

そうそう、短時間にやれること

イメージトレーニングです

「他の人が打っているときに心の中で一緒にプレーすること」 ですね。

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息子さんなら、錦織になりきることです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ジュニア, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 20:30 | コメントは受け付けていません。