カテゴリー別アーカイブ: 技術全般

スクールのご利益

しばらく空きましたが

『レフティスタイル』 さんからいよいよ

たぶん? 最後の質問です。

以下がそのコメントの10個目部分です。

 

カラオケ   10つめの質問「テニススクールの効用等」これが今回最後の質問です。
先日、サークルの後輩Tと話をしました。後輩とは言っても私よりはかなり上級者。
やはり後輩Oの試合を見ながらの会話。

T:Oさん、スピードのあるラリーの時は、いい感じで打ってますが、感覚的に打ってますよね。やっぱり、きちっとスクール行って、球出しで練習をし ている人は分かります。足の運び、ちゃんと自分の打点、タイミングで打ってます。特にガシャる(ふかす)ことが少ないですよね。
私;そんなに違う?私は?
T:レフティさんもOさん寄りですが(遠慮がちに)Oさんよりはタッチが良いので・・・。
私:どうしたらいいかな?私の場合、スクールに行く暇とお金もないんだけど。
T:壁打ちでもいいと思います。ゆっくりしたペースで壁の同じ箇所にボールを当ててラリーを続ける。しないよりずっといいと思います。ただ、ボールの落下点が分からない事が難点ですが。

上記のことで、テニススクールの効用・壁打ちについて話せと言っても無理と言われるかもしれません。でも、少なからずショックもあり、このことは今後も質問をさせていだくと思いますが、取り敢えずですが、松原コーチにコメントをいただければと思います。

収拾がついてませんが、どうか、よろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

テニススクールの何がいいかというと

一応教えてくれること

欠点がある場合、指摘してくれる。

そのためのドリルをしてくれる。

チェックしてくれるコーチがいるので

とんでもないフォームにならなくて済む。

 

まともなスムーズなフォームの方が

うまそうに見える以外に

身体を痛めにくいというご利益もある。

 

将来的には

新しい武器を教えてくれる。

 

まあ現実には

石器時代の技術を教えてるスクールもあるので

スクールへ行ったがために

古臭いテニスになることもありますが ・・・

そして、身体を痛めることも ・・・

 

欠点としては

自己流の人に比べ

自分で考えなくなるかもしれない。

勝負より、打ち方やフォームにこだわり気味になる

かもしれない。

 

他の人から見て

スクールに通った人は

ある程度、まとまったフォームになっていくので

それと分かるのでしょうね。

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「スクールにもご利益はあると思いますよ。」

と、松原テニススクールの校長は言っています。

 

さて、壁打ちですが

壁打ちのうまさとテニスのうまさには

それなりの相関関係があって

特に初級者のうちは

壁打ちがうまくなれば

ラケットの振り方長さに慣れ

ボールあしらいやテニスのうまさにつながると思います。

 

中級者以上になっても

ウォームアップにはいいでしょう。

それと

特定の苦手ショットの克服練習にはいいと思います。

 

ただ漫然とやっていたり

ハードヒットばかりしていると

テニスコートで使うのと違う技術になってしまうかもしれません。

 

「あなたの壁打ちボール、ベースライン内に収まりますか?」  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 15:09 | 2件のコメント

ソフトテニスからの移行

『レフティスタイル』 さんから4つ目の質問です。

以下がコメントのその部分です。

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

4つめは、軟式テニスから硬式テニスへの移行について
私の知り合いが、サークルに入ってきました。ン十年前に軟式を7年やり、最近、(硬式)テニスを始めたとのこと。フォアとサーブはそこそこ上手いのです が、バックハンドは片面打ちで確率は悪いし、またグリップチェンジの癖がないのでボレーは全くダメです。少しでも(硬式)テニスが上手くなりたいとアドバ イスを求められますが、バックハンドは思い切ってダブルハンドにすればと言ってますが、ボレーはどうしたらいいか検討もつきません。そこで、少しでもアド バイスいただけると有難いです。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

水瓶座  私の答えです。

バックハンドですが

軟式のころはバックがうまかったのに硬式ではうまく打てない?

それとも

軟式のころもバックが下手だったので、硬式でもうまく打てない?

どちらでしょうか?

後の方なら

私としての答えは簡単

いっぱい練習しましょう、ということ。

先の方

軟式ではバックがうまかったのなら

面感覚の問題です。

軟式ではボールのホールド時間が長いので

面をかぶせながら打つ人が多い。

同じようにすると

硬式では下に飛んでネットしてしまうのです。

硬式では面の方向が重要ですので

バックハンドの場合振り出してからインパクト後少しまで

垂直面を保つ必要があるのです。

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エナンのバックハンドはウェスタンの裏

全くの軟式グリップです。

しかも、世界1のバックハンドです。

アルマグロも

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この人は軟式と同じ、片面打ちです。

垂直面を保っているでしょう。

軟式で面ができていた人なら何でもない。

そのままでいいと思います。

ボレーですが

ちょっと昔、1920年ベルギーのアントワープ

日本のオリンピック史上、最初のメダルを獲得した

テニスの男子シングルスとダブルス

ともに銀メダルの、熊谷一弥大先輩です。

フォアボレーの写真です。

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100年後の東京は錦織君にとってほしいですね。

そうそうボレー

このころの人たちはバックもウェスタン

できないことはないのです。

とりあえずの試合はウェスタンで

並行して、薄いグリップを練習したらいいんじゃないでしょうか。  テニス

カテゴリー: バックハンド, ボレー, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 17:15 | 1件のコメント

関節の可動域拡大は

『レフティスタイル』 さんからいくつかの質問をいただきました。

今日はそのうちの2つ目

以下がコメントのその部分です。

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

2つめは身体の可動域について。
最近のサーブ特集、大変興味深く読ませていただきました。一番の興味はいかにすれば速いスイングスピードが出せるか。スイングスピードが速ければ、高速で も高回転でも振り方さえマスターすればできるはず…という非常に単純な考えです。子どもは自分達よりはるかに少ない筋力で、速い球を打つことができます。 これは身体の可動域が広いからではないか。
また、同じクラブの上級者の方は、信じられないほど素早い動きで、反応もいいのですが、これは可動域を広げるべく、地元の整骨院に行っている成果なのだと か。私も誘われましたが、お金も暇もないので断りました。ただ、もし何らかの独自トレーニングで広げられるのなら、チャレンジしたいな~と。
身体の可動域(柔軟性?)について、少しでもコメントいただければと思います。

レフティスタイル より

水瓶座  私の答えです。

かなり、否定的な話になりそうです。

テニス選手はほとんどみんな固い

アスリートの中で最も固い部類がテニス選手と言ってもいいくらい。

というのは、ごく一部の関節を除いて

関節可動域のギリギリのところまで使わないからです。

ごく一部の関節というのは肩

サーブの時に、外旋させてラケットを垂らすところ

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そして肩甲骨が動く

この辺は柔らかく動く必要があるでしょう。

この辺の動きの幅が取れれば

少しはスウィングに勢いをつけることができるかもしれない。

でもスピードを出せない人は

99%、関節可動域が少ないというよりも

動かし方そのものが下手

根本的に

違う使い方になっているということの方が多いと思います。

子供の方がうまくできるというのは

神経系の発達する時期にテニスをしていて

スキルが高くなっている

大人になって始めた人は

技術をうまくマスターできない

ということではないでしょうか。

それとも、子供は本能的にスピードの出せる打ち方を感じる

大人は基本を気にしすぎうまく打てない

のかもしれません。

整骨院と反応の関係ですが

関節を動かしてもいたくない

ちゃんと体が動くという点では効果があるかもしれませんが

障害の無いどおしの比較だと

関節可動域と反応速度は関係ないのではないでしょうか。

ただ、ある程度の柔軟性がないと

姿勢の変化などで余裕がなく

身体を痛める可能性が高くなるかもしれません。

それも筋肉の柔軟性を高める必要があるので

ちゃんとストレッチをしましょうというようなお話

関節可動域をうんと広げる必要があるということではないと思います。

ちょっと追加しますと

肩関節以外は

可動域の広すぎが

かえって

不安定なフォームにつながる可能性も感じます。

私はプラスのオプションを追加するより

余計な部分を取り除くことで

  (例えばフォアハンドの構えで横向きになる過ぎないとかで)

スピードアップにつなげるべきではないかと考えるたちです。

告白します

私はかなりなめらかなフォームだし

けっこうひっぱたける方だと思いますが

間違いなく

他競技の人に比べ

かなり身体の固い人です。   テニス

カテゴリー: 傷害、治療, 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:24 | 2件のコメント

フットワークって

キャプ』 さんからフットワークの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  フットワークの鍛え方について、教えていただきたいことがあります。
ジュニアからテニスをやってる強豪校選手と、大人からテニスを始めた人で差が出やすい部分がフットワークかと感じています。
余裕があるときの小刻みなフットワークなど、サボれてしまう部分で特に違いがでますよね。
オススメの練習法と、そのフットワークが正しいかの自己判断方法があれば教えていただけないでしょうか?

よろしくお願いいたします!

キャプより

 

 

 

テニス  私の答えです。

フットワークって何でしょうか?

そして、フットワークの肝とは?

トップスピン系のストロークを前提にお話しよう。

 

フットワークには2種類あると考えています。

1つ目は追いつくこと。

相手ボールに全て追いつき

拾いまくることができれば、負けない。

すばらしいフットワークですねと言われる。

これは追いつくためのフットワーク。

とにかく俊足とあきらめないこと、そして予測。

 

2つ目はバランス、姿勢、強打のための踏ん張り。

ぎりぎりで追いついてもバランスを崩さず

安定して返球できる

姿勢を崩さずに打てるだけの余裕があれば

動きながらでもハードヒットができる。

もちろんハードヒットしても姿勢が崩れない。

これは打つためのフットワーク。

 

そのための技術としては

動きながら打つこと

身体の中心軸からボールとの距離を測ること

ステップしながらスウィングすること。

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具体的には

移動の急ぎ足と

途中で位置をは合わせるためのチョコチョコ

最後の大きな踏み切り足、という構成。

Brisbane International 2010 - Day 5

練習法としては

足を動かしっぱなしにしたショートラリー

のんびり歩きながらでもいいから

とにかく打つ瞬間も足を止めないこと。

鼻歌を奏でながらでもOK

サンプラスの練習や錦織のビデオを見たことがありますが

彼らは相手やコーチとおしゃべりしながら

笑いながらやっていました。

そうして次第に距離を取り、無口になっていくのです。

  (日本のテニス強豪校では多分無理)

 

もう1つはスパニッシュドリル

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4ヶ所にいろいろな順番でボール出ししてもらい

ボールに対しいろいろな方向から近づいていって

いろいろな方向に打つことができるようにする。

動き方、身のこなし、打球法を直接的に習得するのだ。

 

フットワークが正しかったかどうかの検証

まずはボールが予定通りのコースに打てたか?

打ち終わった後の姿勢がかっこいいか?

これに尽きるのではないでしょうか。

 

ところで

ジュニアからテニスをやってる強豪校選手と、大人からテニスを始めた人で差」

というより

「ジュニアからか、大人からテニスを始めたか」

という差ではないでしょうか。

テニスが、フットワークが身についていれば

ボールがどこに来るか判っているなら

いい距離、いい打点で、ボールを取れるので

全身を使って打つことができる。

位置取りが悪ければ姿勢が悪くなり

手打ちにするしかない。

そうゆう差ではないでしょうか。

 

強豪校選手と弱小校選手の差は

練習量の差、うるさい監督の存在の差

もしかしたら、入学時のレベルさや、元々のテニスセンスの差

もあるかもしれません。

高校入学時に全日本ジュニア16歳前年優勝の子と

高校の部活でテニスを始める子とは

フットワークにも少しは差があるはずで

アニメ、「ベイビーステップ」のように

高校からテニスを始めて3年後にプロへというのは

ふつうは考えにくいですよね。

もちろん他のスポーツ経験も役に立つので

中学時代にサッカーや野球で全国レベルだったり

卓球で世界ジュニアに出場していたりすればアリかもしれません。 テニス

 

 

カテゴリー: 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 15:15 | 2件のコメント

タッチショット

『レフティスタイル』 さんから2つの質問をいただきました。

以下がそのコメント中、2つ目の部分です。

 

カラオケ   ・・・ 2つ目はボヨヨンボールについて
ボヨヨンボール、勝手に私が命名した名前ですが、(回転やスピードのない)球のことです。
特にシングルスなんですが、上級者で、この球を使い方が非常に上手い人がいます。
クラブチームのNさんは、軟式出身者で、バックは綺麗なスライスと両手少々、フォアはウエスタングリップでドライブも打ちますが、繋ぐ時は、軟式のボレーのようにウエスタンのまま、押しながら打つのですが、それが無回転で絶妙のコントロールなのです。
これを今から真似するのは至難ですが、こうした球の使い方、コツがあればお教えいただきたく思います。
いつもながら要領を得ない質問ですが、よろしくお願いいたします。

レフティスタイルより

 

 

 

水瓶座  私の答えです

試合前のウォームアップで

スマッシュをロブで返して打ち合う。

あんな感じじゃないでしょうか。

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ちょうど相手の頭上に行くように当たりの強さを調節する。

ソレを上じゃなく横に使う。

 

私はこれを

フォアハンドのドロップショットに使います。

グリップを薄く持ち替えて打ったほうが

もちろんやりやすい。

だけど

ハードヒットと同じグリップのほうがばれにくい。

だから

カナリいい加減なショットでも決まっちゃう

からです。

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さて、打ち方ですが

スウィングしていって

ほんの少し上向きの面で

インパクトへ、止めながら打つ感じです。

この止め加減

「インパクトの面の硬さ」 でスピードや飛距離を調節する。

この,止めながら打ち

軽く打って、ちゃんと止めたらドロップショット。

少し強めに打ち、ちょっと押すようにすれば深くいく。

ボールが離れて行った後も面を残すようにすれば

それほど難しくはありません。

これが、タッチ感覚です。

 

そう、フラットボレー

特に低いところから強さ調整が必要なショットは

まるで、これそのものではないでしょうか。

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文章で説明すると難しそうに聞こえると思いますが

止めるように

実際にやってみると

今から真似するのは至難」 でもなんでもありませんよ。 テニス

カテゴリー: 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 19:40 | 1件のコメント

いくつまで強くなれるのか?

3丁目のフェデラー』 さんから年齢に関する質問です。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  いつも質問に真摯に答えていただき感謝しております
申し訳ないですが、成長期について質問させてください
人により程度の差はあるにせよ、日々強くなりたいと思ってやっているわけですが、大体何歳ぐらい迄強くなれるのでしょうか?
自分が若い頃は35-40ぐらい迄が限界かと思っていましたが、今年で44になり、まだもうちょっといける気がしております
松原コーチはどのようにお考えでしょうか?

3丁目のフェデラーより

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

成長期ですが

体力的な上限は30台前半まででしょうね。

ですから

技術的な上限に近づいているのなら

その上に体力的なレベルが上限に近いのなら

つまりあなたがプロレベルならということですが

体力的な限界が成長期の限界になると思います。

つまり、35歳くらいですね。

 

しかしアマチュアの場合

35歳で体力レベルが上限にいるとは限らない

むしろそんな人のほうがまれ

鍛えればまだまだ伸びる。

とまで、張り切らなくても

テニスを続けていれば

もうしばらくは

少なくても、保つことはできるはず。

 

技術的にもまだまだという人も多い。

こちらは伸ばす要素がいっぱいあります。

 

体力が保て、技術が伸びるなら

まだまだ、伸び盛りということ。

まして、このブログを読み

新しい技術を吸収すれば、まだまだ ・・・

 

まあ、その気になれば

55歳くらいまでは

若者を相手にしても

かなりいけるのではないでしょうか。

 

私自身はもう少し年が上

年齢リセット後、3年たっていますが

徐々に体力レベルは下がっていますが

まだまだ大丈夫ですし (と思い込んで)

技術的にはいまだにうまくなり続けています。

先週からはサーブがよくなったし

最近の半年間の

バックハンドの上達はすごいものがあります。

 

普通の人は、たぶん、50歳代になれば

強くなる成長期は終わっていると思いますが

年齢別の試合もあるし

クラブやサークル内で

どんどんうまくなって存在感を増していくのは

充分可能だと思います。

 

成長する要素はいっぱいありますので

工夫次第でまだまだ行けるし

自分自身がそう思い込んじゃえばいいと思います。  テニス

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:18 | 2件のコメント

そこそこ速いほうが

日曜日、下川井テニスクラブのレッスンは松原さんの担当

昨日の2時間目のこと

ここには、まだ初級者のR子さんがいる。

彼女のフォアハンドがまだ安定しない。

特に慎重になると

打点に近づき過ぎて、面の手前に当ててしまう。

しかし、私はしばらく前から

彼女が速いボールにはタイミングを合わすのが上手いことに

気付いていた。

基本的に運動神経はいいのだ。

 

だから、昨日のレッスンでラリーしたときに

意識的に、低めの速いフラットボールを送った。

これが成功

とても美しいラリーが続いて

あちらも満足

私も満足だった。

 

実は、低めの速いボールというのは

打点が低くなるので

打点が近くになりやすい人でも打ちやすい。

 

そしてもう1つ重要な問題が隠されているのだ

ソレは、見込みで打つこと。

 

ゆるいボールだと打点のかなり近くまで

じっくりと見ることができる。

しかしじっくり見て

そこへあわせようとすれば

少しではあるが、やはり振り遅れる。

そして失敗解消のため、よく見ようとするあまり

さらに近づき、面の手前に当てる。

失敗するとさらに近づき、もっとドツボにはまる。

悪循環にはまるのだ。

 

実はこれは私のフォアハンド、動画から切り取った物

相手は、球出しのコーチで

私に恥をかかせぬように、しかも弾むように

ゆるーい球出しなのだ。

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今まさに振り出すところ、でもボールは画面に入っていない。

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2m前方のボールにたいし、ラケットはもう振り出し始めている。

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半分振り終わったくらい。

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インパクト。

ゆるい球出しにフルスウィングの速いラケットだし。

なのに、こんなに早めに振り始めているのだ。

打点まで見きわめていて、スウィングが間に合うわけが無い。

これがテニスの現実なのだ。

 

じゃあ、R子さんの場面に戻る。

速いボールだと?

ちゃんと見て、当てることをあきらめる。

打点まで見ても間に合わないので

仕方無しに

見込みで、あてずっぽうで打つ。

これが見事に当たる。

元々、人間にはこのくらいの能力はある。

ちょっと、ヒントを与え

ボールを想像して

素振りの1つもしておけば

まして、若くて、普通以上の運動神経を持つ女性。

上手くやるだろうとは思っていたが

まさに思う壺。

上手く打てて、にっこりしてくれれば

こちらも名コーチになった気分に浸れるのだ。

 

さて、冗談はともかく

なるべくゆるく送ってあげるのがコーチの常識。

そのほうが易しいはずなのだが

実はソレ

サービスライン内のショートラリーくらいが限界

深くなれば、それなりのスピードが無ければ

ボール自体がそこまで届かない。

元々うんとゆるくはできないのだ

そうなると惜しくも

じっくり見ているひまはナイのだ。

スポンジボールやソフトテニスのボールなら

バウンド後にスピードが落ちていくのでいいのだが

テニスのボールはバウンド後も

それほどスピードが落ちない。

むしろ近くに来ると、よく見えるので

加速してくるように見えてしまうのだ。

 

テニスのボールはどっちみち

見込みでなくては打てない。

 

だったら割り切って

そこそこに速いボールを送ってあげよう、というお話。  テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 18:39 | 2件のコメント

試合ではいつも1球目

4月15日のブログ、「深いボールとは」

お2人から、即座にコメントをいただいた。

以下がそのコメントのコピーだ。

 

カラオケ  いつも楽しみに拝見しています。
深いボールの話しは目から鱗です。

浅い打球は「ミス」扱いされていましたが
これでプレッシャーから解放された気分で
プレーできそうです。

ヤッさん より

 

カラオケ  いつも楽しみにしてます♪

練習のときはスピードフラットで打てるものが試合では打てないことが多く疑問でした。

今回例えサービスライン内でもいいからトップスピンをかけた方が良いということがわかりました。

他ではない、深い教えを毎回掲載いただき感謝してます♪

トップスピンで次の大会では優勝がはっきり見えました〜^ ^

これからも楽しみにしてます♪

たかちゃん より

 

 

水瓶座  ということで

とってもお役に立てたようで何よりです。

特に、『たかちゃん』 さんは優勝が見えたとのことで

おめでとうございます。

ぜひぜひ

テニスを単純にして、優勝してください。

 

さて、おせっかいついでにテニス論を続けますと

私の理論

「すべてが1球目」 というのにつながります。

 

この1球目が練習と試合の一番

そして根本的に違う点だからです。

練習では同じショット

たとえばフォアハンドのラリーで

続けて、何球でも打ち続けます。

ですから、途中の修正が可能で

1球目がアウトすれば2球目は短く打つ。

右に切れたら少し左へ、とやるわけです。

もちろん少しくらいのエラーなら、ラリーは続きます。

 

ところが試合では

ミスをしたトタンに、全てが終わり

再びサーブからポイントが始まります。

フォアもバックもボレーもスマッシュも

全て1本目に入れなくては、次はないのです。

だからアマチュアの場合、1本目は、そおっと入れる。

調子が出てきたら徐々に強く、深くやる。

 

しかしプロだと

そんな、様子見のボールを打ったら

次をぶん殴られる。

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ぶん殴られたくなかったら

先にぶん殴ることができなければならないのです。

 

つまり未経験なのに1本目からハードヒットできること

これが、一流になりたい人の

クリアーすべき条件なのです。

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だから

そう簡単に、「深く打て」 なんて言えないのです。  テニス

 

 

カテゴリー: 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:57 | 1件のコメント

相手のボールを予測する

『こんぐ』 さんからコースの予測について、質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチこんにちは。いつも楽しく読ませて頂いています。
予測のコツについて教えて頂きたいと思います。
よく、相手の構えを見て予測して早く準備するという話を聞きます。私も相手の構えを観察しているのですが、サッパリコースが読めません。

上手い人とペアを組むと、見りゃわかるじゃん、もっと早く動いてと言われます。また、シングルではしょっちゅう逆をつかれてしまいます。こういうのは、慣れればわかってくるものでしょうか。

肩や足、ラケットの向き、体の開き具合など観察ポイントは色々あると思いますが、何かコツがあれば教えて下さい。

こんぐ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

実は、私も予測は苦手ですし

ストローク大振りの自分自身は

しっかり予測されて、よくポーチされたりします。

 

ごちゃごちゃと

シチ面倒くさいことを考えるのが苦手なので

ソレはソレでいいと思っています。

私自身、自分の打つコースを隠すよりも

最大限のパフォーマンスを出すほうに振っているのです。

コレは趣味の問題。

ですから予測のことは気にしない

それでは、今日のテーマ成り立ちませんね。

 

ではちょっとだけ、踏み込んでみましょう。

 

時々、指導書や雑誌に

打球方向に踏み込むとか

足の方向がとか書いてありますが

一見、本当そうですが

実際のプレーヤーとはかけ離れていることが多いようです。

フォアハンド

ちょっと余裕があれば

オープンスタンスからどちらでも打てる。

それに、フルスウィングじゃなければ

どんなスタンスであっても

どの方向にでも、打つことは可能なのです。

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じゃあ、予測できないはずなのに

予測できている人がいる

なぜでしょう?

 

実はその場の状況や

その人のクセで

かなり、コースが限定されるのです。

たとえば

ダブルス、平行陣の相手に対し

ジュースコートで松原さんがフォアで構える。

ショートクロスに得意な絶妙パスが入る。

以前は必ず抜けていたのに

最近は打ってみるとそこに一人いる。

そこからクロスにアングルボレーを打って

私に向かってにやっと笑う人までも

  (なんて失礼なやつ)

そう、ばれているのです、私のクセ。

 

また、こちらの深いショットが強烈にオープンコートに入れば

相手はクロスに引っ張れない

少なくとも、強力には打てない

ストレートは当然予想できるはずです。

 

コレが予測です。

 

現場では

その場でありうる、相手ショットの選択肢が2つか3つあるはず

相手がスウィング開始する。

相手の雰囲気を見ていると

なんとなく2つか3つのうちの1つがひらめく。

だからそちらに動く。

後で考えてみると

テイクバックや状況がクロスを示していた。

足の向きばっかり見ていたわけじゃないし

テイクバックについてもそう。

 

あんまり細かいことばかり見ていると

かえって分からないものではないでしょうか。

その状況がつかめる

その場合の選択肢が絞れる。

ということのほうが重要ではないでしょうか。  テニス

 

 

カテゴリー: 技術全般 | 投稿者松原コーチ 20:24 | 1件のコメント

テニス塾日程が変更

4月9日の松原コーチのテニス塾

予定が変更になりました

毎月、第2か第3の水曜日に開催している

トミーインドアスクールでの「松原コーチのテニス塾」ですが

会場の都合により、1週間あと

4月16日の水曜日への変更です。

  (すいません、HPの要項はまだ変更されていません)

すでにお申込みされていたお客様もいらっしゃり

ご迷惑をおかけしています

本当に申し訳ありません。

 

変更は日程だけ、内容は当初の予定と同じ。

1時間目がフォアハンド

2時間目がバックハンド

3時間目がボレーとスマッシュ

です。

 

フォアとバックでは最近話題になることの多かった

フィニッシュにかかわるスウィング

それを使ったショートクロス等です。

 

それと最近気になっているのが、姿勢

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特にフォアハンドは、かなり厳密に姿勢を作らないと

どうしてもエラーにつながる

それを修正するために、力の入れる場所?

身体のどこに意識を持っていくか?

等々

 

それと関連するのですが

これはこのブログだけでも伝えられる話。

フォアでもバックでも、ボレーでも

「頭を垂直にすること」

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垂直にすることで

コートの方角と自分の位置をしっかり認識できる。

自分の垂直姿勢も認識できる。

これは

頭を傾けて、ネットの方を見てみれば

すぐにわかる話。

ネットの高さやベースラインまでの距離もつかめなくなる。

昔見た、NHKの番組では

視力そのものも落ちると言っていた。

これだけでも上達できるので

ぜひ、試してみてください。

そしてこれだけでテニスがうまくなれば大儲け。

 

そうそう

トミーでのテニス塾

参加申し込みをお待ちしています。  テニス

 

カテゴリー: イベント, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:01 | 1件のコメント