カテゴリー別アーカイブ: 技術全般

スプリットステップ

『レフティスタイル』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
今回は、スプリットステップについて質問させてください。

私のスクールのコーチ曰く、
①ネットプレーのレベルを上げていくにはスプリットステップが絶対必要
②するとしないのは、エンジンのかかっている車とかかっていない車くらいスタートダッシュに差がでる。
③試合中にスプリットやラケットの振り方を考えているようでは、既に負けている。
④少し意識したらすぐできるようになる。

④以外は、よく理解できるのです。ところが、長年、我流でやってきた私には、本当にクセつけるのが難しいのです。

何か、スプリットを身につけるコツにようなものがあれば、ご教授いただきたく思います。
過去に解説済の場合は、ご容赦ください。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

①から③は確かにそうでしょうね。

④番、「少し意識したらすぐできる」

意識したらよりも、やりはじめたらといったところでしょうか。

テニスの場合動く方向が決まっていないわけで

その方向に向けて構えておいて、「用意ドン」

というわけにはいかないわけです。

だから動きの中で、

前向きから、サイドステップでスタートする。

その前に

動きの中でスタートのタイミングを計る。

動きの中でスタートの姿勢を作る。

それがスプリットステップです。

だから難しいことは考えず

まず動いてみる。

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相手が打つしばらく前から小さく

両足でピョンピョンしている。

右かな、左かなと考えながら

そして絶対取ってやるぞと、心に誓う。

オッと、ひらめき

打球方向にスタートする。

 

何度もやるうちに

ピョンのタイミングがわかり

反応も早くなり動きも滑らかになります。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フットワーク, ボレー, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:28 | 1件のコメント

1球目が基本中の基本

ボールをどうやって打つのか?

試合中に何が重要なのか?

体力やメンタルではなく技術面で考えてみよう。

どんなスポーツにもルールがあって

その種目の特性が決まっている。

 

同じ棒振りの球技で比較してみるとわかりやすい。

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野球なら

間違って、大きく打ちすぎてもいい。

塀を越しちゃってもOKだし

なんと、横へ打ったらやり直せる。

しかも、2回までなら空振りしてもいい。

ピッチャーだけは自分のペースで投げてもいいことになっている。

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ゴルフなら

ボールは止まっている。

golf1502

飛距離調整のために道具を変えてもいい。

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ゆっくりと検討する時間もある。

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じゃあテニスの特性はなんだろう?

 

23.77mの線の中に打たなくてはいけない。

ネットは越した方がいい。

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サーブは1回だけ失敗してもいいが

他のショットは1本目で入らないとダメ。

サーブは自分のペースで勝手に打てるが

他のショットは相手に合わせる必要がある。

ラケットという棒を使わなければならない。

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サーブだけは自分のペースでできるので

野球のピッチャーやゴルフのショットに

意味合いが似ているところがある。

しかし、他のショットに関しては制約がかなり多い。

 

1回目、最初のトライで

ネットを越して、ラインの内側にボールを入れなければならない。

しかも相手のいじわるなショットに対しても。

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だから

テニスではいつも

なるべくやさしい単純な打ち方で

ボールが飛び散ってしまわないよう

発散してしまわないように

打ち続けなければならないのだ。

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といっても

あまりにも情けないボールを送り続ければ

向こうから一方的に攻撃されることもある。

 

そのための妥協がトップスピンだったり

スライスだったり。

なのだ。

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ルールで決まっていることなので

なんともしがたい

これが基本中の基本事項なのだ。

テニスはとっても制限事項が多い。

 

その中で、1球目を成功させなければいけない種目なのだ。

 

それを押さえておかないと

トンチンカンな理屈や

トンチンカンなショットが登場することになってしまう。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:59 | コメントは受け付けていません。

振り切るテニス

振り切るテニス

いい響きだ

今どきのプロのテニスでは

ストロークを振り切って打ち

相手をやっつけるテニスが主流。

 

だからジュニアに対しても

一般のスクールでも

コーチが振り切るように指導しているケースが多いようだ。

 

だがちょっと待ってほしい

プロ、特に男子のプロは

基本的にトップスピン

一般のアマチュアプレーヤーから見たら

ヘビートップスピンが普通のショットなのだ。

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ヘビートップスピンだから振り切るテニスができる。

 

その証拠に、トッププロでも

すべてのストロークを振り切るわけではない

相手の深いショットにブロックして返球したり

遠いボールをスライスで返球したり

トップスピンを自在にかけられない

こんな場面では

フォロースルーを制限して

しっかりスウィングを止めるのだ。

djokbs1403

そうしなければ

ヘビーにトップスピンがかからない以上

ボールは軽くベースラインを越えて行ってしまう。

アウトする、それじゃ勝てない

それ以外の問題はないのだが。

それこそが大問題なのだ。

 

トッププロでさえ

トップスピンをかけられないときは

スウィングを止める。

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もしもあなたやあなたのコーチがジョコビッチよりも

テニスセンスがはるかに上回っていると

確信しているのでなければ

ジョコビッチにさえできないショットを夢見るのは無理。

 

あなたのテニスがヘビートップスピンベースでないなら

すべてのショットを振り切らず

どこか必要なところで止めなければ

あなたは一生、こう言われるかもしれない。

 

「彼は未完の大器だね」  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:09 | 1件のコメント

小4のころは

『hiyopapa』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原先生、こんにちは。
今日は私にも長男にも当てはまることの質問です。

ご存知のように長男は普段、私と練習しています。
私は長男のフットワークや反応を効率良く上げようとそれなりのスピード(非公式試合に出ている初中級の子くらい)の球を打っています。
そして長男は同程度かやや遅めの球を返してきます。

結果、長男はスクールの緩く跳ねない球だとタイミングが合わない、かつゆっくりなので油断して引き遅れ振り遅れになり、私はたまに行くスクールでコーチとラリーすると引きはともかく振り出しのタイミングが合わず(と言うか分からず)振り遅れることが多いです。

まず第一に、これはもう球数をこなして慣れるしか無いと思うのですが、何か短時間で慣れるようなポイントなどありませんでしょうか?
また、長男に対してはスクールレベルにスピードとスピン量を落として打つべきでしょうか?

よろしくお願い致します。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

「これはもう、球数をこなして慣れるしか無い」

そう、そうすべき問題です。

 

とにかくテニスになれることが重要なので

いっぱいいろんなことをやるべきです。

 

息子さんに関して言えば

今はフォームがどうこう言うべきタイミングでもありません。

楽しくのめりこんで、たくさんプレーし

神経系を鍛える、最後の時期なのです。

(神経系が盛大に発達するのは10歳くらいまで)

 

テイクバックで面が上向きでも構わない

フォームが少しくらいおかしくても構わない。

棒を振る感覚

面を感じること

こうゆうことが大切です。

プロのまねをして

とんでもないことをしてもいいと思います。

 

もっとパワーが付いてくると

ちゃんとアウトするようになる。

そうしたら、テイクバックを直せばいい。

さらに上達すると

姿勢の大切さが身に染みてくる。

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今はストロークもボレーもジャンピングスマッシュも

トップスピンもアンダースピンもやるべきです。

又抜きも、背面打ちも。

いろんなことをやって神経を発達させ

対応力を磨かなければならないのです。

こっちもいろんな球種を打てばいい。

 

基本的に教えるべきではないし

失礼ながら

『hiyopapa』 さんにその能力はないと思います。

へたにフォームを教えれば教えるほど

下手になり、テニスを嫌いになると思います。

テニスで一番大切なのはフォームじゃありません。

1501nisikori

やるべきは

テニスの楽しさを伝えること

相手をしてあげることくらい

教えることではないと思います。

いっぱい打って

いっぱい試合をし、笑えばいいと思います。

 

だから、すいません

(お子さんに関しては、あまり教えてほしくないので)

あまり細かいことは聞かないでください。

聞かれれば私の性分で答えちゃうけど

それは役に立たない可能性の方が大きいのです。

 

そうそう、短時間にやれること

イメージトレーニングです

「他の人が打っているときに心の中で一緒にプレーすること」 ですね。

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息子さんなら、錦織になりきることです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ジュニア, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 20:30 | コメントは受け付けていません。

チームクラスのバランスと面と

先日、紹介した

東戸塚松原テニススクールでのジュニア練習マッチ

午後のチームクラスの選手たちのお話し。

このクラスは試合に出ている子たち。

もちろんラリーはできるし、かなり走ることもできる。

最初の写真は午前中勝ち進んで

チームクラスの試合にも出場、9セットを戦った中学生男子

いや、彼はまだ6年生のはず

CIMG0009

短いボールを片手バックで処理

だと思うが、ボレーかもしれない。

マッケンローを思わせるようなバランスとラケット面。

もちろんコーチが強制的に作り上げた形ではない。

彼が自分のバランス感覚で身に着けたもの。

もちろんこの日はスタミナと根性も発揮してくれた。

(ちょっと、やらせすぎてごめんね)

 

次は短いボールを処理するフォアハンドスライス

高校女子の写真

CIMG0038

右足が前に出ているがこの方が届くし

スウィングの自由度も高いのだ

姿勢も顔の向きもグー。

遊ぶようにスライスのラリーをしたりしていると

勝手にこんな形を身に着けるようだ。

もちろん私も時々ヒントを出してはいるが。

 

次は高校男子のスピンサーブ

当たり前のバランス

CIMG5778

といって、当たり前にできれば、すごくうまいということ。

彼はストロークでも、とてもバランスや姿勢がいい。

コントロールをできるように

姿勢やバランスを感じることが重要なのだ。

 

最後は、面感覚のある中学生女子の写真。

CIMG5742

どこに面があるかって?

これ、ナダル打ちのフィニッシュなので

頭の後ろ。

打点が遅れたときにも

垂直面を保つ、高い意識と能力と気迫があると

ここへフィニッシュすることになる。

彼女のもう1枚も

CIMG5743

やられる寸前を何とかしのいだところ

面を我慢して保っているのがわかるだろう。

垂直面を保ち

何とか返球しようという意識と能力と気迫があると

自然とこうなるのだ。

 

試合をやる中で

いつものレッスン中よりうまい子たちがいっぱい見えてくる

コーチが教えなかったものもたくさん出てくる。

何とかしようという意識と能力と気迫が

埋もれていた才能を引きずり出し

自分のテニスを変えていくのだろう。

 

今日、紹介した子たちは

まだそれほど高いランクではないが

上に上げた才能を生かして

頑張り続ければ

きっと、いいプレーヤーになることだろう。

 

実は、今日の子たち以外にも

才能のある子、やる気のある子がたくさんいる

もちろん、バランスのいい子も

今日はたまたま

湯澤コーチと松原コーチのカメラに映っていた子たちだけを紹介したのだ。 テニス

 

 

カテゴリー: イベント, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 日記 | 投稿者松原コーチ 18:43 | 1件のコメント

いつ準備するのか?

『hiyopapa』 さんから質問をいただきました。

本日は。3ついただいた2つ目

ストロークの準備が遅れるというお話

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ また、サーブ以外での課題として『準備が遅い』のがありましたが、昨日もやはり準備が遅く、結果十分にテイクバック出来ず打ち負ける(対コーチ)場面が多々ありました。
意識はしているつもりなのですが、なかなか上手くいきません。

質問②
早い準備をするために、何か良い打開策はありませんでしょうか?

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

一言で言っちゃうと

「早く構えたらいいじゃない」

ということなのですが

いつごろ、準備を始めるかの基準について説明しておきます

 

ベースライン同士でラリーしているとします。

いつ構えに入るのかというと

相手が打った直後

1412gcnisikori

ボールがどこへ来るのか?

どれくらいの威力で来るのか?

がわかった、直後です。

したがってその時のボールは

まだ、ネットよりもはるか相手側にあります。

その段階でどこへ走るか?

フォアなのかバックなのか?

判断は終わっています。

 

上級者はなぜそんなに早くわかるのかというと

これらの情報から判断するからです。

 

相手のプレーぶり (スピン量やコースの癖など)。

相手のボールに入っていくときの入り方。

相手のフォーム (トップスピンか? スライスか?)。

相手のスウィングの勢い。

打球音。

ラケット面を離れたボールの飛び出し方向。

もちろん、風やコートサーフェスも。

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

ほとんどの項目が

打つ前に決まっていることに、注目してほしいと思います。

相手が打つ前にかなりの予測が終了しているのです。

 

そして、構えを開始しながら、打点に向かってスタート。

1412djokovicfkamae

そして、引いて、ヒット。

引いといてヒットじゃありません。

 

まとめますと

構えるのは相手が打ってすぐ

肩の線を回しはじめグリップや手の角度などを作ります。

打点に入っていきながら、テイクバック。

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そして、ヒットです。

 

たぶん

準備の間に合わない人というのは

最初の判断が遅くて構えはじめの遅い人

もしくはそんなに早く準備するべき

技術的なことを言うと

一度構えて、改めてテイクバック、という2度引きをしてもいい

いや、するべき

ということを知らない人ではないでしょうか。  水瓶座

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 13:31 | コメントは受け付けていません。

スプリットステップとは

『れねしす』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ ところで、重ねての質問なのですが、スプリットステップです。
なんかやたらとカウンターでエースをとられる。そこで、動画を確認したところ、相手がヒットした瞬間に空中にいるではありませんか。着地する頃にはすでにボールはこっちのコート。そりゃあ、エースをとられるわけです。
以前の記事のぴょんぴょんしていれば、出来るようになるといった趣旨の解説を読み、練習時から常にやらせてみたのですが、とくにかわらず・・。試合中、 (体力がないので)ずっとぴょんぴょんしてるわけにもいかず、相手の動きを見ながら、丁度いいタイミングを探ってはいるようですがなかなかうまくいかない ようです。
いいタイミングでスプリットステップができる人は、最初はかなりタイミングを意識して練習していたのしょうか?それともセンス?

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

どっちに打ってくるのかを判断するためにスプリットステップ

と思っている人が多いような気がします。

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実は私

スタートするため、と考えています。

着地と同時に、どちらかにスタートする。

着地した時はどちらかにスタートの体勢になっているわけで

着地してからスタートの姿勢になるわけではありません。

着地のちょっと前に

左だ、という判断が下り

左に向けて走り出せるような体勢で着地

そのまま、左に向かって、スタート、となるわけです。

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普通、相手ボールがどちらに来るかは

ラケットから離れるボールの軌跡を見ればはっきりわかる。

1411gcnisikori

「よし、バック側だ」

 

もう少し慣れると

打球の雰囲気で

クロスなのか逆クロスなのかが

少し早目にわかるようになる。

 

もう少しすると

はっきりわかってからスタートしたのでは

取れないボールがあることに気が付く。

だから、フライングをする。

(だから逆を突かれることもあるのです)

 

だから最初のうちは

相手が打った瞬間は

空中にいても不思議はないのです。

打った途端にこちらに来るようなショットを打たれたのなら

取れませんが

たいていは、そんなに速いはずがありません。

 

相手がウィナーを打つのがわかるということも大事

その時に、相手をだましてでも取りたいのなら

ヤマを張ってフライングをする。

その時に大事なソフトウェアーは

「そうまでしてでも勝ちたいという心」

状況でコースがわかることもあるし

それまでのデータの蓄積で

コースが読めちゃう場合も多いのです。

そうまでして勝ちたい?

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相手コースを読んで、取って、カウンターを取った快感。

それがあるなら

必死に相手を観察し、何としてもコースを読もうとする。

それとスタートするための着地。

自然に身に着けるのではないでしょうか。

 

教えられることは

スタートするための着地をすること

フライングをしても失格にはならないということ。

 

そしてうまくできたら褒めることくらいでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:23 | 3件のコメント

打球時にイメージすること

『butchcoon』 からの特にフォアに関する質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。今回の東戸塚ダブルスでの先生のお写真を拝見して、本 当に先生長身な方なのですね、驚きました、ビッグサーブ・ビッグフォアなわけです(笑)。わたしも長身なほうでスピードを出すことに関してはあまり悩みは ありませんがやはりフォアハンドのコントロール(特に深さ、ネットを越えるときの高低のコントロールです)に本当に悩んでいます。自分のフォームを以前ビデオで確認してみたところ思ったより酷いという感じではないように思い(テイクバックの面の下向き、腕をひねらないなど)これは打つときの意識やイメー ジ、要するに精神的内面も大いに関係しているように思いました。先生に質問なのですがやはり上級者のかたや先生ご自身も打球時にターゲットや放物線の意識 などを明確に持っていらっしゃるのでしょうか。そしてやはりそれはキャリアや練習量をもってして培うしかないでしょうか?長文になりましたがどうぞ先生の ご意見お伺いしたいです、よろしくお願いいたします。

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

若いころはビッグサーブだったこともありますが

今はビッグな人の普通のサーブです。

 

さて、打球時のイメージですが

3種類あると思います。

1つ目は自打球のイメージ

クロスに飛んでいく打球をイメージする

逆クロスに飛んでいくボールをイメージする。

シングルスコートに絵を描く。

もちろんダブルスもそうですが

ダブルスは単純にクロスの打ち合いが多くなるので

ストロークの場合ですが

私の中では、特にシングルスではっきりしています。

もしかしたらこれがシングルスプレーヤーとして

重要な資質なのかもしれません。

1411nisikori finis

2つ目は相手ボール、バウンドのイメージ。

我々はボールを見てそれをたたいていると思っていますが

実はボールが来るはずの線をイメージしている。

そして来るはずの空間をヒットする。

そしたら、その空間にたまたま本物のボールも

ジャストタイミングで入ってくる。

で、ジャストミートです。

Kei Nishikori

3つ目はボールに激突するラケット面のイメージ。

ボールを捕えたと感じ

ボールに食い込んでいくラケット面を常に感じています。

fede1409frg

これはラリー練習をしているときに

一番はっきりする。

ちゃんと捕まえていれば安心して打てるのです。

いったん捕まえて調子に乗れば

試合中にはバックグラウンドで

自動的に処理されているイメージだと思います。

 

さて、試合中、調子が出ていれば

1つ目の、自打球の線のみがイメージに浮かんでいる。

いくつかの選択肢から、一瞬にして、答えがひらめく。

そこへバシッ。

後の2つはバックグラウンドでの無意識実行。

 

これらのイメージは

練習したら、キャリアを積めばできるということではなく

いわゆる、「テニスセンスのある人」 なら

自然に無意識にやっていることで

本人は、そうであることすら気づいていないと思います。

もし、そこまでのセンスはないのであれば

意識して作ればいいのです。

 

練習中に相手打球をしっかりイメージする

自分の打球時にインパクト面でボールを

必要な角度で捕え、回転も感じること。

そして、ラリーでも、試合でも

空中を飛んでいく自打球をイメージするべきです。

 

初心者でも、これらを意識することで

上達は早まるでしょうし

うまく打てる人は

ボールを捕える感触などを

初心者の時から持っているにしても

意識して行うことで、さらに成果が得られやすくすると思います。

 

形も大事ですが

微妙な部分はすべて、このイメージの方が大切。

初心で、形が変でも、イメージができている人は

それほどのハードヒットでなければ

なんとなく、ボールが続くと思います。

そしてそれに形がついて来れば

ハードヒットしても、エラーしなくなるということだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 14:54 | 1件のコメント

フォア前足の踏み込みは?

『努力に勝る天才なし』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  右利きのフォアハンドの前足の踏み込みは、踵からでしょうか?
それとも母指球あたりでしょうか?
ちなみに、野球は母指球から踏み込むそうです。

努力に勝る天才なし より

 

 

 

水瓶座  私の説明です。

テニスでも野球でも一緒でしょうね。

普通は母指球から踏み込むと思います。

 

前足というのはたぶん左足のことだと思います。

スクエアースタンスなら野球と同じ体の使い方になり

同じように踏み込むことになります。

 

もう一つ

オープンスタンスでも同じこと

これは、右足を踏み込みますが

やはり

母指球から踏み込むのがホントでしょうね。

kurai1411ftb

この質問を聞いて

やってみました

かかとから踏み込もうとしたら

こけそうになりました。

 

私個人の感覚では

足裏全体をコート面に降ろしていきますが

母指球のところでコート面を感じながら降ろす

といった感じですね。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:23 | コメントは受け付けていません。

うまい人だからできるのか?

7人の方から

「推測で判断される迷惑」 についてフォローしていただきました。

ありがとうございます。

さて、その中で面白い1節があったのでそれについて1話し。

以下がその、『匿名』 さんからのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも楽しく興味深く読んでいます。四半世紀前にインハイ、インカレを目指していた頃に読み たかった、と思う事がしばしばあるため、大人になってからテニス中毒になりながらも伸び悩んでいる妻にもこのブログを読ませてみました。すると、コーチに 今まで言われてきた事と違うことが多いことからか、はなから理解する事を放棄してしまうのです。あげくのはてに、「これはうまい人達には出来る、て話じゃ ないの?」とのたまう始末。
今回の投稿者さんもそんな感じではないでしょうか?
これからも有意義な四方山話を末長くよろしくお願いします。

匿名 より

 

 

 

水瓶座  私の考えです。

「これはうまい人達には出来る、て話じゃ ないの?」

という部分。

だから自分にはできないということなんでしょうが

文章だけ見れば、まったくその通り。

「これはうまい人達には出来る」 話なのです。

(アゲアシ鳥のような話ですが)

 

言い方を逆にすると

こうゆうやり方が簡単なので

「こうゆうやり方をする人、やさしい打ち方をする人がうまい人」 なのです。

やさしい打ち方をやらない人は

申し訳ないが、ずうっとヘボなのです。

 

私の考え方の基本は

プロはやさしいことをしているから高度なボールを打てる

我々は難しいことをするから、ミスする

というものです。

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だって、考えても見てください

向こうから、ナダルさんが怖い顔をして打ち込んで来たら

難しい、小手先のコントロールなんてできっこない。

ナダルさんの怖いフォアハンド

走らされながら、打ち返せる人は相当単純な

そうとう簡単な打ち方をしていなければできるわけがない。

 

だから錦織もフェデラーもきっと簡単なことをしているはずなのです。

1408nisikori finis

でもね

私の言うことやプロのやっていること

他のスクールのコーチと

全く矛盾していることって多いんですよね。

 

それでも最近は

若いプレーヤーやコーチ自身が

現代のプロをまねるせいか

だいぶ私の話を理解してくれるようになってきました。

後30年もして、古い人がみんな ・・・  になったら

私は粘り強く生き残りますから

そのころには主流派になっているかもしれません。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:22 | コメントは受け付けていません。