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打球時にイメージすること

『butchcoon』 からの特にフォアに関する質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。今回の東戸塚ダブルスでの先生のお写真を拝見して、本 当に先生長身な方なのですね、驚きました、ビッグサーブ・ビッグフォアなわけです(笑)。わたしも長身なほうでスピードを出すことに関してはあまり悩みは ありませんがやはりフォアハンドのコントロール(特に深さ、ネットを越えるときの高低のコントロールです)に本当に悩んでいます。自分のフォームを以前ビデオで確認してみたところ思ったより酷いという感じではないように思い(テイクバックの面の下向き、腕をひねらないなど)これは打つときの意識やイメー ジ、要するに精神的内面も大いに関係しているように思いました。先生に質問なのですがやはり上級者のかたや先生ご自身も打球時にターゲットや放物線の意識 などを明確に持っていらっしゃるのでしょうか。そしてやはりそれはキャリアや練習量をもってして培うしかないでしょうか?長文になりましたがどうぞ先生の ご意見お伺いしたいです、よろしくお願いいたします。

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

若いころはビッグサーブだったこともありますが

今はビッグな人の普通のサーブです。

 

さて、打球時のイメージですが

3種類あると思います。

1つ目は自打球のイメージ

クロスに飛んでいく打球をイメージする

逆クロスに飛んでいくボールをイメージする。

シングルスコートに絵を描く。

もちろんダブルスもそうですが

ダブルスは単純にクロスの打ち合いが多くなるので

ストロークの場合ですが

私の中では、特にシングルスではっきりしています。

もしかしたらこれがシングルスプレーヤーとして

重要な資質なのかもしれません。

1411nisikori finis

2つ目は相手ボール、バウンドのイメージ。

我々はボールを見てそれをたたいていると思っていますが

実はボールが来るはずの線をイメージしている。

そして来るはずの空間をヒットする。

そしたら、その空間にたまたま本物のボールも

ジャストタイミングで入ってくる。

で、ジャストミートです。

Kei Nishikori

3つ目はボールに激突するラケット面のイメージ。

ボールを捕えたと感じ

ボールに食い込んでいくラケット面を常に感じています。

fede1409frg

これはラリー練習をしているときに

一番はっきりする。

ちゃんと捕まえていれば安心して打てるのです。

いったん捕まえて調子に乗れば

試合中にはバックグラウンドで

自動的に処理されているイメージだと思います。

 

さて、試合中、調子が出ていれば

1つ目の、自打球の線のみがイメージに浮かんでいる。

いくつかの選択肢から、一瞬にして、答えがひらめく。

そこへバシッ。

後の2つはバックグラウンドでの無意識実行。

 

これらのイメージは

練習したら、キャリアを積めばできるということではなく

いわゆる、「テニスセンスのある人」 なら

自然に無意識にやっていることで

本人は、そうであることすら気づいていないと思います。

もし、そこまでのセンスはないのであれば

意識して作ればいいのです。

 

練習中に相手打球をしっかりイメージする

自分の打球時にインパクト面でボールを

必要な角度で捕え、回転も感じること。

そして、ラリーでも、試合でも

空中を飛んでいく自打球をイメージするべきです。

 

初心者でも、これらを意識することで

上達は早まるでしょうし

うまく打てる人は

ボールを捕える感触などを

初心者の時から持っているにしても

意識して行うことで、さらに成果が得られやすくすると思います。

 

形も大事ですが

微妙な部分はすべて、このイメージの方が大切。

初心で、形が変でも、イメージができている人は

それほどのハードヒットでなければ

なんとなく、ボールが続くと思います。

そしてそれに形がついて来れば

ハードヒットしても、エラーしなくなるということだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 14:54 | 1件のコメント