カテゴリー別アーカイブ: 技術全般

待っているときのグリップ

『テニプリ』 さんの質問の後半です。

カラオケ  松原さんは普段の構えのときに、
左手がラケットのどこを持っているのか、
教えていただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。  ?

 

 

水瓶座  私の答えです。

これが私がリターンなど

ストロークで待っている時のグリップと手や腕の形です。

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右手はフォアハンドのセミウェスタングリップ

手首の形もフォアハンドインパクトと同じ。。

左手はトップスピンバックハンドのテイクバック用の指位置。

そのテイクバック、引き終わりはこう。

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左手で少し上向きの、バックハンドのテイクバック面を作っています。

この左手の形を作るために

先ほどの構えで左手の指を不自然に添えていたのです。

バックに来た、と思った瞬間に

左手で面を作りながらテイクバック

同時に、右手はバックハンドセミウェスタンにチェンジしていきます。

もし相手ボールがフォアに来たら

1枚目の写真のまま、凹型の振り子で引いていきます。

フォアハンドはこのまま一切の変更なしで

テイクバック、そして一気にヒットです。

構えではフォアハンド優先、バックはかなり窮屈しているのです。

 

私は片手打ちなのでこうしましたが

両手打ちの奈良くるみさんだと

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左手が両手バックの左手位置になっています。

フォア優先なので左手はかなり窮屈。

フォアは私と同じ考え方です。

このまま一気に、リターンエースです。 テニス

 

フォア、バック、両方に意味のある解答があればいいのです。

 

 

カテゴリー: 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:35 | コメントは受け付けていません。

左手の使い方など

『テニプリ』 さんから左手の使い方について質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。
ストロークのときの左手の使い方を教えてほしいです。
フォアハンドを打つときによく「左手でボールをつかみにいけ」とか、
片手打ちバックハンドを打つときに「左手を開いてを開け」と、
言われることがあります。
松原さんの理論だとあまり左手の話が出てこないのですが、
実際のところ左手はあまり関係ないですか?
あと、松原さんは普段の構えのときに、
左手がラケットのどこを持っているのか、
教えていただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。

 

テニプリ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

歩くとき

右足が出れば、左手が出るし

左足が出れば、右手が出ます。

細い1本橋を渡るには両手を挙げてバランスをとります。

 

普通に歩いていて転ばない方なら

以上のことは無意識にこなせると思います。

 

フォアハンドのときに

左手でボールを指差す決まりになると

時間がないときに

体を前向きにするのが間に合わなくなります。

 

ゴルフのように

いつでも、しっかり横向きを作ることができるなら

そうゆう教え方も有効かもしれませんが

テニスはそうじゃないことが多いのです。

 

余裕のあるときはしっかり横向きに

しかも、いい姿勢で打て、と言えば

ケルバー

手はそれなりの形になるし。

 

飛びついて、上体の向きを回さないでボレーし

動きを継続し、転ばないようにするには

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左手はこの辺に出るでしょうし。

 

フォアハンドでスウィング途中の垂直な上体を保つには

左手は自然に曲がってきます。

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これらの動きは自然にできるので

無理に教える必要はないと思っています。

よっぽどおかしな形であれば直しますが

下手に教えると、動いたときに難しくなったりするかもしれません。

 

そうそう、これはやめたほうがいいと思っている左手。

スマッシュの構えで、「左手でボールを指差す」 こと

ここまで横向きを作らすと

うまく打てない人が多い。

特に大人になってテニスを始めた方は

左手をどけて、もっと前を向いたほうがいい。

 

私はジュニアでも、左手をどけさすことのほうが多いですよ。

 

 

私の構えの左手は今度写真を撮っておきます。 テニス

 

 

 

カテゴリー: 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:08 | 1件のコメント

動いて打つ その2

先週から急に冷え込んできた

それまで、レッスン中はポロシャツ1枚だったのに

その日は、ポロシャツの上にトレーナーを着て冬物のウォームアップも。

風が強かったのでそれでも寒い。

そして、私のジュニア初級レッスンには他クラスからの振替受講の少年が二人。

二人とも、なんと半そで短パン。  雪

しかもまだ初級者。

 

今日は、細かいことは言わない

ひたすら動かして、発熱し続けなければ凍死してしまう。

ラリーとスパニッシュドリルをメインに、動く、動かす、走らす。

 

その場に正確に送っても当らないかもしれない子達だが

走って空振りを繰り返しても、そのほうが親切。

えいやあっと、スパニッシュドリルで前後に走らせる。

 

ところがこれが、成功。

けっこう当たって、ボールが返ってくるのだ。

特にバックの両手打ちはバッチリ。

走ってきたので身体が回しにくい

余計なことをせずに小さなスウィングで打たすことに成功。

「オー、やるな」

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ちゃんとその場で打てるようになったら

少しづつ、動きを入れていくのが普通のやり方だろうが

テニスというのはボールが動いているのだ。

難しく考えないで

動かしてしまうほうが勝手にうまくする方法なのかもしれない。

 

とても、勉強になったレッスンだった。

もちろん一人も凍死者は出さなかった。

 

 

カテゴリー: 技術全般 | 投稿者松原コーチ 17:11 | 2件のコメント

動いて打つ

ここ1ヶ月くらいだろうか

リトルの初級、中級のレッスンで

スポンジボールの打ち合いを多めに使っている。

時々、ジュニアの初級クラスにも使う。

打ち合いや試合で使うのだが

このボールのときは特殊ルール。

団体戦で何回打ってもいい

仲間どおしのパスもOK、ドリブルもあり

最終的にネットを越して相手コートに打ち込めばいいのだ。

ボールがネットしたり、転がってしまったらボールデッド。

ボールが生きているうちは、それこそデッドにならなければいいのだ。

 

最初はボレーの練習のために使っていた。

スポンジなら、空振りで顔に当たっても大丈夫

安心して練習するためだ。

 

あるとき、頭を越したボールを男の子が追いかけて

一度、近くに弾ませてから打ち返した。

うんとほめたらほかの子もやるようになり

一面の中すべてを走り回り、打ち合うようになった。

そんなわけで、コーディネーション能力開発のツールに昇格。

 

効果は、飛ばないスポンジボールなので

大きくスウィングするようになったこと。

走り回り、動くこと。

もうひとつは集中力がアップしたこと。

子供たちは遊んでいるときほど真剣で集中しているときはないのだ。

 

やつら、ちゃんと構えて打つなんて思ってないから

動きながら自然そのもの。

結果、面の真ん中で捉え

打球方向へ振ることを勝手にやっている。

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この後、グリーンボールに変えてラリーするのだが

そのコントロールやバウンドへのリズム感

明らかに違う。

それまで当てるのにキュウキュウとしていた子が

きれいに打ち返してくる。

 

最近のジュニアレッスンは

ITFのプレイアンドステイが主流。

レッド、オレンジ、グリーン、そして通常のイエローボールへと進む。

 

されどスポンジ。

型にはまらない面白さがあるのだ。

捨てたもんじゃない。

 

私のやっている3人対3人の団体戦

ほかのコートで真剣なレッスンが続く中

「ワーワーギャーギャー」

ついでにコーチまで、「オー、やるな」

なんていって大騒ぎ。

どうみても、遊んでいるようにしか見えない。

コーチも仕事しているようには ・・・

 

うちのコートも真剣に遊んでいるのだが。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 技術全般 | 投稿者松原コーチ 20:04 | コメントは受け付けていません。

4スタンス理論

『フットフォルト』 さんから質問をいただきました。

 以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  松原さん、こんにちは。

いつも参考にさせていただいています。
さて、「4スタンス理論」をご存じでしょうか。
人によって重心は違うので、その人にあったスイングがあるというものです。
「テニス4スタンススイング革命」なる本も出版されています。
しかし、テニスの場合グリップの握り方によって打点が大きく変わるので、野球やゴルフより遙かに複雑になるのでうさんくさく感じます。
松原さんの意見を聴かせていただけますでしょうか。

フットフォルト より

 

 

 

獅子座  私の答えです。

 人間には

利き腕、利き脚、利き目など

いくつかの左右アンバランスな要素があります。

 

だからその組み合わせにより

独特の

やりやすい動きがあるかもしれません。

 

しかし、テニスのストロークやボレーでは

こうしなければ届かないとか

こうしなければ力が入らない、など

プロレベルで通用するためには

誰がやっても、同じやり方しかないことの方が多いと思います。

 

この、「プロレベルで通用するためには」

というのが一つのポイントかもしれません。

 

ただこうすればフォアハンドが打ちやすいというだけなら

その場で

易しいボールが来る事を前提に考えれば

独特の打ち方も、いろいろと出来るかもしれません。

 

もしかしたら

サーブの場合は適合しやすいかもしれませんね。

サーブは自分で、その場で、勝手にフォームを作れます。

その人だけにとって

使いやすい体重のかけ方、移動の仕方があります。

 

プロでもいくつか違うやり方がありますよね。

 

私は、基本はシンプルなはずで

細かい事は

やっている間に自然に身体が感じ取って

身に付いていくのだと思います。

それが個性だと思います。

 

だから、私はあまり細かい事は言わないようにしています。   テニス

 

 

カテゴリー: 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:11 | 1件のコメント