サーブの肩はバネ

サーブの肩はバネなのだ

なんのこっちゃ、と思う人がいると思う。

実はボールを投げるというのがサーブと同じような動きなのだが

これがなんとも不思議な動作で

教えるというのがとても難しい。

ガキのころから物を投げつけて

遊んでばかりいた男の子は

その動きを自然に、勝手に身につけている。

自分の肩は自在に回ると思っている。

一方、運動経験の少なかった、元お嬢様たちは。

「コーチ、私は肩が回らなくて、・・・」 とおっしゃる。

そこで、サーブのコツ、その真髄を教えたい。

それは 「サーブの肩はバネ」 で硬く、ということ。

そこで今日は久しぶり、硬くといえば、硬派中の硬派

「スジガネ君」 に登場してもらい、教えを請うことにした。

sujigane mae

彼じゃなくても、ホントは、肩なんか回らないものなのだ。

うそだと思ったら

ボール投げをしながら

自分の肩を観察するか

手を触れて感じてみてほしい。

若干上下か左右に動きながら

上腕が肩関節の中でねじれる動きをしているだけ。

  (このねじれる動きを、内旋とか外旋とよんでいる)

物はためし

上下か左右の動きはやめて

内旋、外旋のねじりだけでボールを投げてみるといい。

けっこう投げることができるし

もしかしたらこの方が上手くできるかもしれない。

 

さて、プロのサーブ動作を観察してみて

重要な動き

これ無しでは成り立たないものを、3つ抽出した。

1つ目は、先ほどの内旋、外旋、上腕のねじりだ。

2つ目は、前腕の回内、回外の動き。

  (これは、ドアノブを回す動作だと思えばいい)

3つ目は、上体を横向きから前向きに回すこと。

 

この3つの動作だけしかできないのに

サーブの動きを説明できる子として誕生したのが

「スジガネ君」 なのだ。

sujigane yoko

胸を貫通しているシャフトが内旋、外旋、上腕のねじりを担当。

上体が横向きから前向きに動く時に

前腕やラケットの重みで後に取り残され (外旋)

上体が前向きになると

上がってきて、(内旋) インパクト。

という動きなのだ。

これに、前腕の回内、回外の動きをつけるとさらにリアルだが

今回は気にしない。

上体を左に傾けるとさらに人間のサーブのようになる。

sujigane usiro

肘の角度が90度固定なのでちょっと生人間との違いはあるが

これは、打点が低ければいい事なので無視

あえて、分りやすくするためにこうしている。

 

さて次が本題、バネの話し、筋肉を硬くする話なのだが

ここまででもかなり長くなってしまったので

次回に ・・・   テニス

 

最近、テレビで

「さて、真相はコマーシャルの後、3分後に」

なんていうのが多くて

いつも怒っているのに

自分でもやってしまった松原コーチなのであった。

 

少しはハンセイしているのだが。   爆弾

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 16:03 | コメントは受け付けていません。

ボレーのテイクバック

『チョコビッチ』 さんより、ボレー、再度の質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  丁寧な回答ありがとうございました。少しだけ質問を訂正します。
わたしが質問したかったのは、構えからテイクバックまでは腕で引くのか、肩を回してラケットを引くのかの質問でした。
スクールでは、腕を肩のラインまで引いている人を良く見かけますが、早いボールに対して振り遅れたりオーバーするのを良く見ます。

 チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

フォアボレーの場合

打点が普通? のところだと

肩を45度回しながら、腕も45度分

つまり全部で90度分引くくらいではないでしょうか。

上体が斜め前向きになり

右手の位置が右肩のネットと平行、横方向に来ます。

 

近い打点だと、肩の線は引かない方角ですし

遠い打点だと90度近く横向きになる。

 takao1401tv

程度はともかく

肩も回すし、腕も引くというところでしょうね。

 

現象はそうですが

実は私、こう考えています。

ボールのところ、しかもなるべく前に行く

行きながら、上体の横にラケットを腕で引く。

上体の横というのは

右肩のところから、

ネットと平行に手を持っていくくらいの位置です。

そうして、打点方向に向かっていけば

上体の向きは自然に打点に向いていくのです。

takaofv1401

だから近い打点ならほぼ前向きで打つし

遠ければ横向き

バックボレーなら背中を相手に向けるくらい。

そして中間なら、斜め45度くらいになるということです。

つまり

テイクバックで肩の線を回す量はこれくらいということです。

そして手の位置ラケットの位置を

肩からネットとほぼ平行の横位置に持っていく。

 

その場でのボレーを基本と考える人が多いのですが

実戦を考えると

打つ位置はなるべくネットに近いほうがいい。

だから

普通のボレーの場合で

右肩を引くのではなく

左肩を前に出していく。

そして動きながら、前進しながらボールを捉える。

 

そうゆう目で

もう一度、ヨハンソンの動画と連続写真を見てください。

こちらをクリックすると

365ネットの技術解説ページ、連続写真が開きます。

 

それともう1つ

忙しい時はできることのみをやる。

肩のラインまで引いたら間に合わないのであれば

腕だけでいいから

打点の10cmくらい後にセットしてブロック。

いつも同じところへ引くわけではないのです。

 

常に同じ大きさに引かないと違反だというルールがあれば

もちろん、小さく引くしかありません。

大きく引くと、振り遅れるときがあるからです。

だから、いつも大きめテイクバックだと

早いボールに対し振り遅れることもあるという理由で

大きめテイクバックは間違い、ということではないのです。

 

1つの打ち方、1つのスウィング量、ひとつの高さ、しかないなら

いいフォームを身につければOK。

でも、実際の試合では色々なボールが来て対応を変える必要がある

だから練習するのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 15:26 | 1件のコメント

バックのラケット面制御

『レフティスタイル』 さんから、両手バックの質問です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ  さて、昨日、サークルに行ったら、話題になっていた話がありました。メンバーの1人がテニス誌スマッシュの2月号を持って来ていて、その78ページに“トップスピンが自在に打てる「最新型両手バック」”を本村剛一プロが解説されていました。
それによると、「これからは、インパクト面を少し上向きにしてテイクバックし、インパクトではその面にボールを乗せてスピンをかける打ち方が主流である。アンディ・マリー選手はそのタイプだそうで、これまでのテイクで面を伏せ、その面を保ちながらラケットを持ち上げてくる従来の打ち方は古い」として、マイケルチャンとマリーを比較してありました。

インパクト時に面をオープンにすると、当然、ボールは上に飛ぶ。それを押さえようとすれば、インパクト時に面を伏せるなどが考えられますが、かなり不安定で、そんな打ち方しているプロは、過去に天才マッケンローくらいしか思いあたりません。
解説で面を伏せろとはありませんが、どういう仕組みで自在のトップスピンがかかるのかはさっぱり分かりません。

「松原コーチに聞いてもらえないか?」サークル友人の願いを受け質問させていただきます。
彼は必死にその打ち方を試そうとし、ボロボロになっていました。
連続質問となりますが、どうぞよろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

先日からこの話ばかりなような気もします

念のため、バックハンドのカテゴリーをチェックしてみてください。

 

とは言いつつ、今日もやりましょう。

バックハンドは、片手両手を問わず

テイクバックで少し面を上向きにして

振り出しのきっかけを作り

振り出したらほぼ垂直面を保ちます。

垂直面を保つというのは

右腕を外旋させて被せる動作で

面が徐々に上を向くことをキャンセルしているのです。

 

フェデラーも

feder1401bktb

垂直面で下から上に斜めに振り上げればトップスピンがかかります。

feder1401bkimp

もちろんまっすぐ当たればフラットです。

インパクトでは垂直か若干上を向いているかもしれません。

これはスウィングでで被せている証拠のフィニッシュ。

feder1401ransbk

もちろんマッケンローでもそうです。

 

これが見つけた中で一番上向きのインパクト面。

特に、ゆるく打つときはやや上向きになります。

agas1401bkimp

そうじゃなければネットを越えませんから。

チャンにしても面を下向きからといっても

ちょっとだけ? いや微妙か?

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フォアに比べれば、ほとんど垂直といっていいでしょう。

もちろん、インパクトは

chan1401bkimp

垂直です。

マレーと比べてみてください。

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murray1401b

murray1401c

ほぼ垂直を保っていて、垂直面でこすり上げ、スピンをかける。

大して違わないでしょう。

とにかくテイクバックでやや上向き

スウィング中は垂直面を保ちます。

マレーも、アガシも、フェレーロも、錦織も、ジョコビッチも

もちろん片手ではフェデラーも、ガスケも、ワウリンカも、あの松原コーチも

みんなテイクバックやや上向き、その後、垂直面保ち組です。

トップスピンは垂直面で下から斜め上に向かってこすりあげます。

腕全体でこすりあげる要素がメインですが

マレーを見ればわかりますが

両手打ちでは手首で先を下げ

インパクトへ手首でこすりあげる要素もあります。   テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 15:31 | 1件のコメント

逆クロスの意味

『れねしす』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   ボレーの解説のコメントで恐縮ですがストロークの質問です。
私が試合に出ていたころは、回りこんでのフォアの逆クロスをよく使っていました。それは、バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったからです。
ご存知の通り、現在では、ダブルハンドのバックが一般的です。
ダブルハンドであれば強烈なショットが打てるのに、プロでもあえてフォアの逆クロスを打つ場面をよく見かけます。
わざわざ回り込んでまでフォアの逆クロスを打っていくメリットってなんなのでしょうか。

 

れねしす より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

 

「バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったから」

というのは相対的に、今でも事実です。

バックが両手であってもそうです。

また、得意の人にとって

フォアの逆クロスというのはホントに力を入れやすいのです。

 

さて、片手スライスバックしかなかった時代でもそうですが

力負けした場合に

ダウンザラインのウィナーコースに打つのは通常、無理。

大抵、逆クロス側が優位に立ちます。

1401nisikori

これは、順クロス同士の場合でも同じで

しっかりクロスに打たれたボールを

ダウンザラインにエースというのはなかなかできません。

だからクロスクロスの打ち合いが

どちらかが打ち負けるまで続き、長くなるのです。

それを逆クロスとバックでやると

バックのほうが負けて、短くなりチャンスに

という結末がより多めに期待できるのです。

 

もちろん力負けしない人たちもいて

gasuk1401

昔とは違って

逆クロスを待ち構えられることも出てきました。

デモ、それはよっぽどの場合。

プロでも普通はフォアの逆クロスのほうが強い。

ましてアマチュアなら ・・・ 。

 

さて、力勝ちするための逆クロスですから

甘いボールを打ったらだめ。

ホントに相手のバックがヘボならいいけど

ヘボはヘボでも

バックいやさに

逆に、フォアで回りこまれるかもしれない。

そうしたら

立場が逆転してしまいます。

しかも、回り込んだのだから

こちら、フォア側のオープンコートは広い。

回り込んだからには、しっかり打ち抜くべきなのです。  テニス

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:38 | コメントは受け付けていません。

ボレーのスウィング

『チョコビッチ』 さんからボレーの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  私のイメージとしては、腕を振らない方がボレーは、しっくりきます。鈴木選手、ヨハンソン選手の写真では、テイクバックで身体の横まで引いていますが、腕自体は、両肩のラインよりほんの少しだけ5°から10°ぐらい引いて、インパクトのように見えますが。実際にインパクトまでは、腕は高さを変えるだけで肩を回すイメージで良いのでしょうか。

チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

結論を先に言うと

腕のスウィングを使うべきで

肩はできる限り回さないほうがいいです。

 

 

ちょっと理屈を言います。

 

フォアハンドトップスピンのように

パワーがほしい場合、上体の回転を使います。

上体の回転を使う場合

安定させるためには、上体を垂直に保ちます。

1401komekeifs

逆に言えば

上体が垂直であれば

軸がまっすぐなわけで

上体の回転、肩の線の回転があってもいいのです。

 

この理屈は、フォアでもバックでも

ワンバウンドでも、ノーバウンドでもいっしょです。

 

一方、軸を垂直に保てば、リーチは狭くなり

ボレーでは不利になります。

上体を打点のほうに倒したほうが、より遠くまで届く。

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ボレーではぜひそうしたい。

だから、上体の回転を使わない

だから、腕だけ

そうすれば軸の問題はなくなるのです。

takaofvhit

スライス系のショットの場合、パワーはそれほどいらない。

腕だけで打てるので、上体の回転パワーは使わなくても打てる。

そうすればリーチが広くなり

特に、ボレーではご利益があるのです。

 

ボレーは上体や肩の回転ではなく

腕のスウィングで打ちましょう。

 

腕のスウィングは振り子

凹型に弧を描いて振るのです。

 

そうそう、それ以外のときでも

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垂直を保てない事情があるときは

リターンやランニングショットなどで

上体を回さない、肩を開かない必要があるのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 12:57 | 1件のコメント

東戸塚オープンシングルス

昨日、祭日の月曜日を使って

東戸塚松原テニススクール

オープンシングルス大会が開催された。

誰でも出られるという意味でオープンだから

全米オープンとはちょっと違うが

理論上は、ジョコビッチがエントリーしてきても受け付ける。

今年は来なかった。

 

試合は9時開始

当日いるスタッフは、松原コーチ

基本的に月曜日の東戸塚は私なのだ。

 

今回の参加は予定いっぱいの12名

4人ずつの3組に分かれて総当りの予選リーグ

いつも以上にレベルが上がり、熱戦、激戦が展開された。

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その後

各リーグ1,2位での決勝トーナメント

3,4位グループでの順位トーナメント

最低でも6ゲーム先取、ノーアドの試合を4試合

優勝者は6試合を無敗で戦い抜いた。

 

さて、大会の結果だが

今回は、コメダ家にしっかりとやられた。

コメダさんは市民大会の年齢別でも常に優勝を争う実力者

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その人が今回は13歳の息子さんを連れてきた。

この子、ケイスケ君が強い

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ジュニアの男子選手らしい、トップスピンで豪快に振り切るフォア

そして安定したスピンサーブ。

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安定して打てているだけのことはある、すばらしい1枚。

 

彼は、次々に大人をなぎ倒し

決勝は親子対決。

結局、息子が父を、6-5で下し優勝した。

 

実は、息子は全勝で駆け抜けたが

父は1度負けている。

それが、前半戦の台風の目、ミヤベさん

1401miyabe

サウスポー独特のサーブと粘り強いストローク

ボレーのタッチもいい。

初戦、コメダ父に6-5で勝ち、予選1位通過。

決勝トーナメントでは準決勝

惜しくも、ケイスケ君に負けて、3位だった。

 

もう一人話題の人

3,4位トーナメントで優勝

後半戦を盛り上げたのが、フシミさん。

1401husimi

大き目のラケットに、緩めに張ったストリング

軽く打っていそうなのに決まる、フラットのカウンターショット。

右足が前に出たフォアハンドを見てほしい。

マッケンロー世代か

ちょっと、一味違うテニスを見せてもらった。

 

激戦続きの大会で終了したのはレッスン開始の4時直前。

表彰式まで残ってくれた方たちと、1枚。

1401syugo

一番小さいのが一番強いやつ

一番でかくて一番たくさん着ているのが私。

 

ところで、たくさん撮ってみた写真の中で

私のもっとも気に入った1枚を紹介。

1401komekeibk

優勝者、ケイスケ君のリターン

強烈サーブに完全に姿勢を崩されている。

なのに、ラケット面は垂直

リターンエースではないが、とにかく返球成功。

ポイントへの執念の1枚だ。

勝つというのはこうゆうこと。

すばらしいショットを持っている + アルファ が必要なのだ。

 

とりあえずはジュニアの試合

そして、うちとはちょっと違うオープン大会での活躍を期待し、応援しよう。  テニス

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 18:16 | コメントは受け付けていません。

スマッシュをボレーで返球

『レフティスタイル』 さんからの質問その2です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 カラオケ  2つめは「相手のボレーやスマッシュの返球について」です。
上手な方は、よく見てられて、相手の打つボレーやスマッシュを至近からでも何とか当てて返されます。すごいな~とは思いますが、どうもボレーボレーのようには行きません。相手がスマッシュの体制に入ったときなんかは、恐怖が先に立ち、見ることもままなりません。しかし実際に返球される方がおられるのですから、何か自分との違いがあるはずです。これも、練習量の違いだと言われると終わってしまう話しなのですが、ご解説いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

打つ気があれば怖くないですよね。

相手のショットに対し、時間的に間に合い

それを打つ技術があれば

当然、取りに行く、打ちに行きます。

そのときは怖いかどうかすら考えません。

 

だから

時間的に反応できないポジションであれば

どうしようもない

取れるわけがないのです。

取るつもりがないのにスマッシュを打たれたら

そりゃあ、怖いですよね。

 

さて、打つ方法です。

反応できる距離、スピードであれば

打つ技術があるのかということ

技術的にはブロックボレーしかありません。

ボールが来る場所に面を作り

インパクトで

ギュウと握る。

 

相手スマッシュのボール想像できるでしょうか?

想像できるならそのボールに対し

ブロックボレーで素振りする。

素振りといっても面を作って

スウィングは10cmくらい。

 

その素振りでジャストミートできるなら

本物のスマッシュボールもジャストミートできます。

 

これだけやれば、即、試合でもできると思いますが

心配なら

少し距離を取って

スマッシュしてもらい

練習したらどうでしょう

そしてだんだん距離を詰めていく。

 

ボレーボレーができる人なら

すぐにできると思います。

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:31 | 1件のコメント

ボレーのスウィング量

『レフティスタイル』 さんから2つの質問をいただきました。

以下がそのコメント、1つ目の質問部分です。

 

カラオケ  1つめは「ボレーのスイングについて」です。
松原コーチはいつもボレーはスイングすると仰います。ところが連続写真を見ていると、それ程ラケットを引いてられるようには見えません。
実際ラケットを引くと、間に合わず差し込まれて、前でインパクトできず、スライス回転がかからないのです。イメージとしてテイクバックは身体の横位までにしておき、インパクトはできる限り前で、そのため、セットは早く、インパクト後はラケットを止める感じで。そうなるとラケットの動く距離はそれほどないことになりますね。
ラケットは、身体の横に、しかし身体が踏み込むので、テイクをしたようになる。
そんな感じでしょうか?

レフティスタイル より

 

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ストロークでも、トップスピンのスウィングは大きく

それに比べるとスライスは小さなスウィングになります。

そうゆう意味で

ノーバウンドのスライスであるボレーのスウィングはさらに小さく

トップスピン・ストロークのスウィングに比べれば

とても小さなものになります。

 

だから、ボレーは振るな、という表現も

ストロークに比べれば、相対的には正しいと思います。

ただ、本当に振らないのか?

当てるだけかと?

いうとそんなことはなく

当てるだけに比べれば

はるかに大きなスウィングをします。

takaofvtb

「イメージとしてテイクバックは身体の横位までにしておき

インパクトはできる限り前で

そのため、セットは早く、インパクト後はラケットを止める感じ ・・ 」

というのは

スウィングの大きさという点で、かなり正しいのではないでしょうか。

特に

テイクバックは身体の横位までというのは会っていると思います。

そして、そこからスウィングするのです。

takaofvhit

引くといっても身体の後まで引いたら

必ず振り遅れます。

だから、ボレーは小さめなスウィングですむスライスにするのです。

  (打点は、なるべく前とは限りません)

 

これは、365ネットの技術解説ページにある

ヨハンソンのフォアボレー動画と連続写真です。

ここをクリックして、見てください

 

どうですか

身体が前進しながら打っていますので

ラケットヘッドのスウィングの長さは、2m以上になりますし

上体の移動分を差し引いても

身体の横からかなり前まで

インパクトまででも、70cmくらい

インパクト後では、50cmくらい

振っているのではないでしょうか。

 明らかに振らないというレベルではないと思います。

私が振るべきというのはこのくらいの話しです。

もう少し小さめでもOKです。

引くのもこの辺、身体の横までです。

当てるだけ、振らない、というのから比べると

かなり振っていると思います。

 

 

さて、これは日ごろ気になっている話です。

日本人はまじめで厳密さを求める気質があります。

だから基本を大事にする。

大事にしすぎる。

「あまり振らないほうがいい」 ということになると

「振らなければ振らないほどいい」 

のではと考えてしまう。

「腰を落としたほうがいい」 は

「腰は落とせば落とすほどいい」 に

「身体は開かないほうが・・」 は

「絶対開かない」 に

「余計な力は抜いたほうが」 は

「力は抜けば抜いただけいい」 に

 

だから、私の話を聞いて

「ボレーは振れば振るほどいい」 とは思わないでほしいのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:11 | 3件のコメント

練習法で変わったこと

『オレンジ』 さんからボレーと練習法の質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチこんにちは。質問させてください。

以前コーチのブログでスマッシュは昔と今で一番変わっていない技術かもというコメントを拝見しました。

ボレーに関しては昔と今で技術的に大きく変わったところはあるのですか?

 
また、練習法として以前は常識だったが、今やってたら非常識みたいなのがあったら教えてください。

オレンジ

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ボレーで言えば

スライス回転が多くなったことでしょうか

バックボレーは昔からスライスが普通でしたが

回転量が増え

引き起こしが減ったように感じます。

フォアボレーも手首を固定してスライスをかけるようになりましたね。

昔はフラット気味に打つ人が多かった。

スウィングの大きさについては

次回、レフティーさんの質問とあわせてお答えしましょう。

 

 

さて、練習法ですが

持久力のみ重視から

スピードも重視の方向に変わってきたのではないでしょうか。

 

最近見かけなくなったのは、「振り回し」

シングルスコートで

左右に送られたボールを返球する、あれです。

高校のテニス部や大学の体育会での定番。

5分から10分くらい

ボールをひたすら追い続ける。

「手を抜くな、全力で走れ !! 

なんて、怒鳴られながらやったもんです。

5分間、全力疾走で走りきれるなら

オリンピックの陸上、1500mで

間違いなく金メダルが取れる。

選手にしてみれば

いかに全力でやっているように見せるか?

演技力が問われる練習だったかもしれません。

聞いた話ですが

ある大学では

名物の3面使った振り回しというのもあったそうです。

きつい練習をすると、効果はともかく、やった気がする

とにかく、根性は付くということでしょうね。

 

今やるなら

6~10本くらい、2人か3人で交代にやる

もちろん限界ぎりぎりでダッシュ

交代の休憩時間で回復する身体を作る。

こうすれば現代テニスで必要な

テニスの持久力が付くのです。

 

そういえば最近、あまりランニングをしないかも。

現代のテニスは持久力だけではないけれど

間違いなく昔以上に持久力が必要。

長距離を走ることは必要でしょうね。

40年位前に雑誌で読んだ、アーサー・アッシュのインタビュー

「アーサー、ランニングはどれくらい走ればいいの?」

「吐くまでだよ」

 ashefv1401

このころのサーブアンドボレーヤーは

今の選手よりボレーが上手いかもしれませんね。

アーサー・アッシュは1975年

ジミー・コナーズに勝って、ウィンブルドンチャンピオンになった人。

 

そうそう、スパニッシュドリル

私は、速いテンポで、8本から12本くらい。

本場スペインでは

ややゆっくりだが

5分以上やっているのだそうだ。  テニス

 

カテゴリー: 練習法 | 投稿者松原コーチ 14:41 | 1件のコメント

R34も正月休み終了

今朝、バス通勤で東戸塚についたところで

電話がかかってきた。

大晦日に愛車、スカイラインR34を入院させた

オートバックスから。

壊れたイルタネーターをリビルト品に換え

無事回復したとのことで

今日中に退院させることになったのだ。

 

帰りに寄るつもりだったが

夕方から雨という予報なので

昼から外出ついでに、相当大回りして取りに行った。

 

何のドラマも無く

セル1発でエンジン始動

140108on

これは、東戸塚校に帰ってきたときのアイドリングの状態で

一番左の電圧計は、15.2ボルトくらいを示している。

一方、こちらはエンジンを止めた状態で

電源オンにしたときの絵

140108off

12ボルトを少し超えている

確かに状態により針が動くことは間違いない。

大晦日、あの時は、12ボルトより下に針が来て

ぞっとしたのを覚えている。

後でブログ用に写真を取っておけばよかったと思ったが

その時は、とても考え付く心境ではなかった。

昼ごはんを少し食べてから

写真だったと思い出し

見ると、メンチカツがすでに少しへこんでいる

あれと同じ

あの切羽詰った状態なのだ。

 

ところで、面白いのは一番右のブースト計。

真ん中、9時の位置が大気圧

真ん中より下は負圧状態を示し

上に行っているのは

ターボが効いた加圧状態なのだ。

エンジンが止まっているのに大気圧より上?

ターボ車だけの特別装備、3連メーターだが

所詮、アクセサリーの域を出ないのかもしれない。

決して、以前、ブーストセンサーを

自分で治したときの後遺症ではない。

 

さて、実はこの正月中、車がなかったので

頭の中だけで色々なクルマに試乗していた。

シトロエンのゆったり回るエンジンと

空飛ぶじゅうたんサスペンションを想像したり

最近気になっている

ジャガーXJ4.2とはずいぶん違う

スズキ・スウィフト、1200RSのカタログを眺めたり。

おかげでガソリンを1滴も使わないエコ生活。

 

1週間ぶりの運転。

やはり、いい

右足にリニアに反応する

直列6気筒の滑らかな鼓動

マニュアルミッションのシフトアップしていくときの

自然なつながり感。

毎日乗っていた相鉄バスとは大違いだ。

 

やはり、クルマは2年たったが新車、スカイラインR34だ。  車 (セダン)

 

カテゴリー: くるま | 投稿者松原コーチ 19:57 | コメントは受け付けていません。