昨日の両手バック
引っ張り込みのインパクト
ちょっと下に引っ張り込む
あのコーチのアクションもそうだったでしょう
特にショートクロスに打つには
回転もかかりつつ
少し下向きに飛び出してほしいから
普段のフィニッシュでも
ちょっと手と顔の間が空く
フォアのイメージだと
片手でも
昨日の写真でも
トップスピンだから
ラケットヘッドは上に上がっていくが
手が上がらないよう
むしろ下に押し付けているのが
感じ取れるだろうか
それが加速のコツでもある 鴨
『シンローズウォール』 さんから質問をいただきました
以下がそのコメントの全文です
松原コーチ さま
いつも楽しく拝見させていただいております。以前ロドリゲスコーチとリーナ選手のyoutube の画像についてお答えいただいた者です。ありがとうございました。
また同じ様な質問をさせてください。ノバク・ジョコビッチ選手の練習動画でバイダコーチが彼に「打ち方もしくはフォーム」について指導するシーンがありま す。あれほどのトップ選手が「打ち方」などの基本的な指導を受けるシーンを見たことがありません(画像に写っていない所ではよくある事なのかも?ですが) でしたので驚いたのと同時に興味が沸きました。多くの観衆の見つめる公開練習の場だったからなのか、バイダコーチのアクションは控えめですが、テニス語の わかる(笑)松原コーチなら何を伝えているのかすぐお分かりになると思いました。またまたつまらない質問で申し訳ありません。お時間のある時でけっこうで す、私も「なんちゃってノバク」のダブルバックハンドなので是非宜しくお願いいたします。画像タイトルとアドレスは以下のとうりです。
Novak Djokovic Taylor Fritz Practice 2016 Indian Wells BNP Paribas Open
https://www.youtube.com/watch?v=zR0U7wl213I
8:46からのシーンです。
うまくリンクが張れません。お手数をお掛け致します。
シンローズウォール より
私の答えです
トップ選手といえども
毎日絶好調というわけにはいきません
身体の切れの悪いときもあります
姿勢が乱れることもある
とくに試合をすれば
常に美しいフォームというわけにもいきませんし
疲労もたまっていき
だんだん乱れてくるのです
そしてうまくいかなくなる
自分ではちゃんとやっているつもりでも
うまくいかない場合
自分ではなかなか修正できない
そんな時に一番いい状態の時と比較できる
いい目を持った人
しかも、いい打ち方が客観的に理解できている
そんな人がそばにいてくれるといいのです
それがコーチなのです
だから
アドバイスはしょっちゅうだと思います
さて
問題の動画ですが
両手バック、インパクト付近の手のさばき方
のようですね
上体の右側に手を引っ張り込みます
アウトサイドイン
鋭い加速
この後ジョコビッチのバック
イキがよくなったことに気付いたでしょうか
コーチは片手でアクションしましたので
こんなイメージもあるのかもしれません
最終的にここへ引っ張り込む
両手でも片手でも
基本的に加速のため
必要なだけショートに打つコツとしても
そのための手の引っぱりは重要な技術ですね
昨日の、『まっつん』 さんの
フォアハンドの構えについて、質問の続き
以下がその部分です
引いたときの右ひじの位置です。
ラケットを立てて後ろを向けて引くのですが、肘が曲がり、脇が閉まっているようです。
右ひじを体から離すことを、いつも気を付けているのですが、ふと疑問が。
右ひじはひねった上体の前90度ぐらいでしょうか?
それとも上体の右側真横ぐらいでしょうか?
わからなくなっていました。
多分、ラケットが相手に見える位置に右側に後ろに向けて引くので、45度で正解かなと勝手に思っていますが、いまいち自信がありません。
私の答えです
45度で正解かな、となっていますが
そんなものでしょう
とにかくいっぱいに引いてしまわないことです
そうしないと
動きが不自由になり
スピードも出ません
そしてその先ですが
そこから
ラケットヘッドを下げて振り出すのか
もう少し後ろに持っていくのか
その辺が個性のわかれるところではないでしょうか
錦織のように
そこからシンプルに前で振るか?
もっと大振りの限界を目指すか?
私個人としては、大振りや大盛が大好きですが ・・・
『まっつん』 さんからフォアハンドの身体の向き
どんなタイミングで前向きになるか?
という質問をいただきました
もう一つは
引いた時の右ひじの位置についてです
長ーいコメントなのでここにはコピーしません
さて、私の答えです
『まっつん』 さんのお話によると
片手バックでは
手が腰の位置に落ちると同時に
おなかを突き出すのがコツのようです
フォアも同じようにと思っているようですが
ホントにおなかを出すと
上体が後ろに倒れちゃう
ボールは山の彼方へ ・・・
になっちゃいます
おなかはむしろ引っ込めるのがホントのようですので
念のため
それと
自陣コートにバウンドした瞬間にこだわっていますが
これも
ボールのスピードや
ライジングなどのタイミングの変化で変わりますよね
ドライブボレーだとどうしましょう?
だから
ドライブボレーの練習をよくやるのですが
さて
話が回りくどくなっちゃいました
一気に結論に行きます
横向きに構えることと
インパクトでの前向き
どちらが本質でしょうか?
もちろん、前向きです
だから
前向きからスタートしましょう
一切合切
足も腰も肩も
前向きから打ちます
だから腕だけ
けっこう打てると思います
次に
肩を回してもいいことにしましょう
それでもいければ
次は
腰を解禁しましょう
そしたら
膝やつま先を少し横向きにしてもいい
とにかく前向きが大切
横向きを作らなくても構わない
次に練習法です
まずはドライブボレー
とりあえず
下半身は前向きでどうぞ
次はライジング
次はトップで
最後に普通のボールで
いいフォーム
しっかり決まったタイミングを作るのではなく
あんまり横向きにならないように
前向き方向から
やってみたらどうですか
テニスというのは
いい打球を、3割バッターで行くのではなく
ちょっと苦しくても
8割バッターで行かないとダメな種目です
理想を追求しすぎないのが実戦的です
横向きにならないことにこだわった方が勝てます
質問の2番目
「引いた時の肘の位置」 ですが
長くなったので
とりあえず
1、2日、先送りです。
スピンサーブをベースとした
トッププロ風、回転の打ち分け方だが
ラオニッチのように
内旋を使って
上から引きずり下ろすような打ち方が前提
腕を伸ばしながら
下から上にこすりあげるような感覚とは違う
むしろ腕は縮めていくような力の使い方
だから上写真のような
肘が上に残ったようなフィニッシュとなる
これはスピンサーブの腕使い
面を内向きにして振り上げる
遠心力もあって腕は伸びていく
内旋、回内を使い
ボールの右斜め上にラケット面をぶち当てる
この時に
トスをスピンサーブより、少し前にし
回内を早めに効かせて、面を起こせばフラット気味になる
手首を伸ばして使い、打点を少し高くするのもあり
スピンもフラットも
肘を高いところに残してフィニッシュ
狙いは相手コートのバック側
セカンドなど、安全に打ちたければ
最初に構えた面をさらに内向きにし
打点を少し後ろにすれば
当たりが薄くなり
スピン量が増す
この赤丸、1時30分はスピンサーブの当たる場所だが
もう少し手首を伸ばし
内旋回内を少し抑えて
面を2時か2時30分に当てれば
スライス気味のサーブになり
相手のフォア側に切れ込んでいく
こうすれば絵にかいたような打ち分けではないので
コースもばれにくいし
自分のフォームもとっ散らかりにくい
こんなふうな目で
一流プレーヤーのビデオや写真を見て研究してみるといい鴨。
『momotaro』 さんから以下のコメントをいただきました
参考にしたいので、全文を転載します
松原コーチ、こんにちは。いつも参考にさせていただいています。
さて、芍薬甘草湯についてですが、薬剤師&スポーツファーマシストとして、ひと言。
ケイレンを鎮めるために服用することは是として、予防のために事前に服用することは医薬品の適正使用の立場から、お薦めできません。
運動時は、心臓の拍動や血液の流れ、薬物の吸収などが、通常時と異なり、思わぬ副作用が強く出てしまう危険性があります。
予防的に飲んでいたからケイレンを起こさなかったのではなく、飲まなくても起こさなかったと考えるべきです。
長距離ランナーなどで、芍薬甘草湯や鎮痛薬を事前に飲まれる方も多くおられますが、危険な飲み方です。
例えば、箱根駅伝とかマラソン大会などで、トップアスリートが突然脱水状態になったり、走れなくなったりするケースがありますが、事前に薬を服用していたためという事例があります。
momotaro より
私のお話です
コメントありがとうございます
私も改めて、何社かのHPをみて
用法などを確認してみました
確かに事前に飲む話は見つかりませんでした
コメントにあるリスクもよく考えてみるべきと思います
さて
言い訳がましくなりますが
私はけいれんの熟練者なので
もう少しで、「きそうだな」 というところがかなり正確にわかります
練習試合ではなんともなくても
本番の試合では緊張することもあり
それがかなり早く来る
先日、出場した
大学のOB大会ですが
ダブルスを4セットやる予定で、2セットが終了
休憩中に
きそう、キソウ、という事で、1袋を服用
無事、事なきを得ました
主観ですが
確かに効きます、と感じています
もちろん
飲んだという安心感が効いたとも考えられますが
事前といってもこんなものですが
まあ
自己責任で服用という事でしょうか
こう書いておくことで、責任逃れ鴨。
『たかちゃん』 さんから質問をいただきました
以下がそのコメントの全文です
松原校長、いつもブログ拝見してます。ありがとうございます。
おかげさまでサーブが劇的に変わり、ファーストサーブでノータッチエースが取れました。20年振りです(笑)。
さて、ご質問がありまして、セカンドサーブを打つ際に、ファーストとセカンドサービスを上手く切り替えることができません。
フラット系のファーストは比較的イメージ通りいくのですが、セカンドの際、ファーストのようにフラット系になってしまったりで安定しないのです。
かといって意識的にスピンにしようとすると、浅く入りリターンを叩かれます。
そもそもファーストサービスとセカンドは別物なのでしょうか??
基本的な質問ですみませんが、よろしくお願いいたします。
たかちゃん より
私の答えです
そもそもファーストサービスとセカンドは別物?
3通り考えられます
1、同じ打ち方をベースにする
2、基本的に1種類のサーブ
3、しっかり別物にする
トッププロのすごいサーバーは、1でしょうね
スピンサーブをベースに
回転を減らした、フラット気味スピンサーブをバック側に
サイドスピン気味にしたスピンサーブをフォアに
確実に入れていくファーストや
セカンドサーブは基本のスピンサーブで
ラオニッチ、ジョコビッチ、チリッチ、フェデラー、キリオス
たいていのすごいサーバーはこれ
同じ打ち方がベースだから
ファースト、セカンドの差がつきにくい
だから
セカンドのレベルを上げられる
トスやフォームから
コースや球質がばれる可能性が低い
2の同じ球質ですが
セカンドを考えたら
スピンか回転多めのスライス、どちらか
ファーストはより強めに打ったり
コースをついたり
セカンドは安全なコースを狙う
3の、まるっきり別物ですが
ファーストは、どフラットエース狙い
セカンドはしっかりスピンの安全サーブ
プロでも
クエルテンなど、昔のクレーコート選手によくいました
アマチュア、中級者以下の場合
セカンドは
超スローボールフラットまたはアンダーサーブ
セカンドはしっかり狙われますが
もともとストロークのレベルの低いところなら問題ない
リターンコースを読んでラりーに持ち込むという手もあり
サーブレベルが低いなら、これで行くしかない
これは進歩過程の話とも考えられ
3から始め (超スローボールセカンド)
スピン系のサーブを覚えたら
2に行き
調子がいい時やカウントにより
ファーストにフラットを混ぜる
そして
究極は1、という風にも考えられる
この1に近づくにはどうするか
それはまた次回のお楽しみということで。
『ムーディー』 さんから質問をいただきました
以下がそのコメントの全文です
松原コーチこんにちは。いつも技術解説参考させていただいております。
本日は、技術ではないのですが、体力のことでご質問があります。
私は、草トーナメントに出場する機会が多く、特にシングルスにおいて、よく足をつります。
ほとんどの場合は、試合後半で足をつってしまったために、逆転負けをしたりしたこともあります。
足をつらないようにするためには、どういったことに注意するべきですか。
トレーニング、水分補給など、また、つってしまった場合の対処法などあれば知りたいです。
よろしくお願いいたします。
ムーディー より
私の答えです
私と一緒ですね
疲れた後、冷やすとてきめんに来ます
先日も
練習帰りに、ハンドルを握る手のひらがつっていました
高速運転中に右足の裏がつるのが一番困ります
水分、塩分、ビタミンの不足でも来るそうですね
でも
水分補給をし、トレーニングを積んでも来るんです
そこで発想を変えます
実は最近のテニス界での常識
若者たちも使っています
そいつを紹介します
「芍薬甘草湯」 という漢方薬です
いろんな薬屋さんで出していますが
たぶん一番、どこでも売っているのが
ツムラの「芍薬甘草湯」 エキス顆粒
別の契約しているわけでもないので
リンクは貼りません
「漢方薬 ケイレン」 で、検索すればすぐに情報が出てきます
試合前に1袋
試合中に
もしも来そうになったらもう一袋飲めば
けっこう効きます
それと
もしも来たらですが
ツッタ部位をゆっくりとストレッチすること
つって固まった部位を伸ばして
つってない状態にしばらく保ちます
そして
暖かく保つ、ことくらいしかできません
昔は焼酎マッサージでしたね
これ
けっこう効きます
もう一つ大事なこと
気にしないことです
来た来たと気にして集中すると
ちゃんと、すぐに来ます
大丈夫大丈夫と自己暗示をかけると
しばらくは持ちます
治ることもあります
いろいろ書きましたが
とにかく
水と、塩と、ビタミンと、暖かさ
日ごろのトレーニング
それでも来ますので
芍薬甘草湯です。
今日は日曜日
ストローク、ラリー練習前に
球出しでのランニングショット練習をした
目的は余計なことをしないこと
腕をしっかりすること
身体をしっかりすること
構えを早くすること
ここから上体を回さずに
右足をステップしながら空中で打つ
ランニングショットだと、上記の事柄をしっかりやらざるを得ない
スクールでは上級の人たちばかりなのだが
上体を開かないとか
構えが踏切に間に合わないとか
結構大変
しかし、この後のラリーでも
格段にしっかり感が増した
もちろんランニングショットじゃなくてもいい
トミーのテニス塾では
エアーケイやジャックナイフもよく使う
もちろん
後退しながらの普通のジャンプフォアもアリだ
これらを習得することは
しっかり感を増すこともあるが
下半身からの運動連鎖
その順番や
下半身の動きのゆっくり感を
覚える練習にもなるのだ。