基本は腕

フォアハンドでもバックハンドでも

ボレーやスマッシュ、サービスでも

腕のスウィングが1番最初にある。

 

フォアハンドを腕のスウィングでビュウッと打つ

それで

パワーが足りないのであれば

上体の回転を使う

さらに足りなければ

膝の屈伸を使う。

nisifh1601b

スクールにも

いろいろな体の動きをブレンドしすぎた挙句

乱れた動きを腕や手首で補正しようとして

エラーになる

という人たちがかなり来る。

 

そうゆう人たちには

いろいろな動きをやめ

手首の形を固定して

腕のスウィングで打ってもらう

 

あっという間に素晴らしいショットが

しかも安定して出ていく。

 

そしてその人は

少し強めに打とうとすると

肩の線や腰の線が自然と少しだけ動いている。

 

実は身体の動きは

この程度でいい。

 

強く打つのは怖いので

緩くつなげるのに

全身で打とうとする人もいる。

 

腰の入った、60km/hのフォアハンドは

腕だけで打った、60km/hのフォアハンドより

いいボールになるのだろうか?

djok1501jast

物理的に考えると

ボールから見れば

打球の様子は

当たるラケット面の向き

当たる方向

当たるラケットのスピードで

すべて決まるのだと思う。

 

そのラケットの勢いの起点に

膝の曲げ伸ばしがあったのか、なかったのか?

そんなこと、ボールは知らないだろう。

 

実は

プロでも体制の悪いときは

腕だけで打つ

yan1601hidarite

曲がった軸で回せばエラーになるからだ。

 

テニスのショットは腕で打つのが基本

余裕と必要があれば

身体を使えばいい。   テニス

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 15:15 | コメントは受け付けていません。

スピンサーブの打ち分け

スピンサーブの打ち分けについて

『いのりん』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ

・・・  そして、 現時点の課題なのですが、スピンとスライスの打ち分けについて、どうすればよいのか考えています。

トスの位置(打点)を変えれば、確かに軌道や回転は変わるのですが、それでは相手にばれてしまいます。
同じトスの位置(打点)でボールの打ちどころを変えることにより球種を変えるのか(変化は少なくなると思いますが)、あるいはトス(打点)をボール1、2個変えて捉えた方がよいのか(変化は多少大きくなると思いますが)、ご教授いただきたくお願いいたします。

いのりん より

 

 

 

テニス   私の答えです。

選手としては

見るからにコースがばれては困るので

通常、少しだけ球質を変えて、左右に打ち分けます。

これはスピンサーブの回転方向

supinhoukou

そして

打点を後ろから見た絵ですが

supindatenn

相手バック側に打ち込むときは

右斜め上、赤い色のところをヒットして

スピンサーブを打ち

フィニッシュは

federsupin1601

のように

内旋、回内を効かせて

肘を残し

上体の右側にフィニッシュを持っていきます。

 

逆に相手フォア側に打ち込むには

スライスサーブ気味にしたい

若干手首を伸ばして

スピンサーブより少し下

ボールの横、ちょっと上を捕えて

federa1601j

内旋、回内をあまり効かせないで

身体の左側に

引き降ろすようにフィニッシュします。

 

この程度の違いであれば

ばれずに打ち分けられると思います。

 

トスの位置ですが

少しだけ、打ち込む方向にずらせば

先ほどの打ち方がよりやさしく

曲りも大きくなります。

 

極端にやればばれますが

もともとトスも少しはぶれるもの

 

質問のようなボール1,2個分なら

アマチュアレベルなら大丈夫じゃないでしょうか。

 

左右の打ち分けは

「フィニッシュ位置を変える」 と覚えておけば

けっこう簡単にできると思いますよ。   テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 21:57 | コメントは受け付けていません。

トミーテニス塾

そういえば

先日のトミーテニス塾の報告を忘れていた。

CIMG2167

 

参加者は男性3名と女性が1名。

 

今回のメニューは

フォアハンドが2時間

残り1時間は、バックハンドとサービスという変な組み合わせ。

フォアハンドが大部分なのに写真は

タイミングの関係でサーブのみ。

 

フォアハンドでは

みなさん、それなりに打てているが

テイクバックにより、不安定さが見られたので

構え方、引き方を前半、集中的に矯正した。

1311nara

奈良くるみさんのように打つ形で構え。

手首が打つ形

ラケットヘッドが上がってないでしょう。

 

デモ、何度も指摘して矯正。

 

次に

こうゆう風に

黄色線のように引けばいいといつも言っているのだが

jituyou1411

どうしても赤い線で引き

面が上を向いてしまう。

凹型テイクバックを強調

ラリーをして

何度も直して、1時間が終了。

 

2時間目はこちらへ

nadalsf1501c

フィニッシュをワイパーにして

そのワイパーの高さで自由に飛距離を作る。

nishikori1508fini

 

かなり皆さん

短く打てるようになった。

 

バックハンドは全員両手だったので

開きすぎないよう右肩が上がらぬようにして

アウトしないショットを練習。

 

そしてサーブ

CIMG2168

スウィングのゆったり感

手首の固定感

そしてスピンのかけ方をしっかり覚えてもらった。

CIMG2171

みっちり打てたし

矯正もしっかりできたと思う。

やはり、実際に会ってレッスンするのはわかりやすいようだ。

 

さて

次回のテニス塾は2月10日(水)

もうすぐだ

要項を見て

たくさんの方に参加してほしい。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: イベント, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:34 | コメントは受け付けていません。

先端のガット切れ

ジュニアのレッスンをしていると

ラケットヘッド先端のストリング

フレームに当たって、折り返している部分がよく切れる。

 

昨日も

夜のサーブ練習中

立て続けに、私の前に2人現れた。

 

どんな時に切れるのかというと

サーブやスマッシュで先端近くに当てたとき。

丈夫そうなポリエステルのストリングがブツッと逝く。

 

もともと

スウィングスピードの速い

スマッシュやサーブ

フォアハンドのフルスウィングも

フェースのセンターではなく

かなり先端に近いところで打つ。

djok1501jast

これはラケットやストリングの反発係数が

ある速度域を超えると急激に小さくなるからなのだが

今日はこの説明はしない。

いずれまたじっくりやろう。

 

さて

ポリストリングが切れる話の続き。

これは松原コーチの仮説で

まだ学会で認められたわけではないことを

念のため断っておく。

 

そうそう

ただでさえ先端近くで打つショットが

ちょっと間違えて

さらに先端に当たると

強烈にストリング面を押す。

djok1504bk2

打点がセンター近くであれば

メインやクロスのストリングの

長い範囲でショックを分散する。

だが

先端近くのため

メインの先はほんの少しのところで終わっている。

だから、この方向の伸びしろは少ない。

じゃあ、クロスストリングの支えに頼ろうとすると

たいていのラケットは

先端に行くにつれ

クロスの感覚がまばらになっていき

支えてくれることがない。

 

強烈な衝撃に

メインストリングが引っ張られ

特に先端部分がほぼ固定されているため

この部分にストレスが集中する

バシッと !!!!

 

かくて、新品のポリストリングがお釈迦になる。

 

以前

東戸塚校の田村コーチと相談し

クロスの最後のさらに先に

もう1本、加えたことがある。

 

これはかなり効果があったので

この仮説にはかなりの自信を持っている。

 

選手向けのラケットは

フェースの先端まで

密度を濃く

クロスストリングを配置してもらいたいものだ。

各メーカーさんに切にお願いする。  テニス

 

 

カテゴリー: ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 15:41 | 2件のコメント

サーブは伸びてから

先日の

東戸塚松原テニススクール、オープンシングルス。

もう一つ感心したショットは

準優勝した、宮部さんのサーブ。

CIMG8289

飛び上がって

いい姿勢で、強力なサーブを安定して打っていた。

 

この、「飛び上がって、安定した」 というところがミソ

普通に考えれば

地面に足をついた方が安定するように思うがそれは違う。

地面にいると

足が安定するのであり

腰から上はいろいろな形をとりうる。

 

飛び上がることにより

身体がしっかり伸びた

いい姿勢を常に取ることができるのだ。

CIMG5461

それとパワー

飛び上がることにより

身体の動きが終わってから

CIMG5460

ラケットを振り出すことができ

上の写真のように

身体が伸びたところで

ラケットヘッドが垂れさがっている人が

強力サーバーなのだ。

この上体が体パワーを腕に伝える最上なやり方。

 

ついでに下半身をゆったり使って

前半のスウィングに振り子の原理を入れると

いつも同じタイミング同じ形でインパクトにラケットが出てくる。

pg1509srb

それは試合開始時にも

ファイナルセット時にも同じということ。

少し前までウィンブルドン最長試合記録を持っていた

超ビッグサーバー

パンチョ・ゴンザレスさんも

最近のビッグサーバーのラオニッチさんも

そして

宮部さんがやっているのだから

間違いない。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 19:28 | コメントは受け付けていません。

片手バックの腰とひざ

先日、東戸塚松原テニススクールでのシングルス

優勝した遠藤さんを見ていて

片手バックハンドの下半身に感心した。

CIMG8325

腰が少し後ろに引け

右ひざが前に出ている。

これが

腰の位置をうまく決め

いわゆる腰の入ったスウィングをするコツなのだ。

 

片手バックの得意なプロはみなこの形。

waw1601bkimp

ワウリンカもガスケも

gasque1511bktk

片手バックのスウィングは

腕も伸び気味に使うため

(決して伸ばし切らないが)

回転半径も大きく、時間もかかる。

ただしその時間がかかることを利用して

腰の入りを

スピードアップにつなげることができる。

 

だから

うまくできれば

両手打ちよりもすごいのが打てる可能性もあるし

うまくできないと

欠点がすぐに表に出て

苦手種目になる可能性も大きい。

 

だから片手をやるなら

徹底的に得意種目にした方がいい

普通という人はあまりいない。

ばっちり得意か?  しっかり苦手か?

 

技術の話に戻ると

2枚目のガスケの写真のように

ボールがバウンドするころには

大きくテイクバックし

しっかり膝を前に出して

心の中で

「捕まえた」 と叫ぶ。

あとは

自分の才能を信じて振り抜くのみ。

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そうなりたかったら

上の3人のように

かなり早く右ひざを出して構えることだ  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:17 | コメントは受け付けていません。

東戸塚オープンS

1月11日月曜日の祝日

東戸塚松原テニススクールでは

恒例のオープンシングルス大会が開催された。

うちのHPにも結果がアップされたので

ここでも紹介しよう。

項目の右側、PDFというところをクリックしてほしい。

 

4時からレッスンがあることもあり

限定、12名のみの開催

4人づつの予選リーグ、決勝トーナメントとけっこうハードなスケジュール。

 

結果はこちらにも出ている

昨年も優勝した遠藤さんが

決勝戦、宮部さんを 6-2のスコアーで下し、2連勝した。

CIMG8383

決勝戦では

遠藤さんの強力なサービスとバックハンドが光っていた。

CIMG8325

宮部さんもサウスポーらしいサーブや

粘り強いストロークで対抗したが

CIMG8289

遠藤さんの終始、攻撃的なプレーに

力負けしたようだ。

 

終了後は松原コーチのレッスン

今回はフォアハンドを短い距離に打ち込む技

CIMG8394

低い位置のワイパーで

低い弾道で引っ張り込むのだ。

基本的にトップスピンを皆さんマスターしているので

少しのヒントと3段階のドリルで

全員がバシバシとねじ込めるようになった。

CIMG8398

そして

もう一つのフォアハンドは

ワイドに振られたところから

ハードヒットで切り返すこと。

CIMG8386

いい姿勢のままジャンプしなければならず

その姿勢を作るのに皆さん苦労したようだが

すこしづつ

できる人が増えていった。

 

どうやら

私も皆さんも満足して終わることができたようだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 18:40 | コメントは受け付けていません。

フォアで面を被せる?

『レインボー』 さんからの質問です

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも楽しく読ませていただいてます。

よく説明で、トップスピンは面を被せるのではないとおっしゃってますが、被せるとはどのような状態のことを言っておられるのでしょうか。
ワイパーで振っていくと、上のナダルの写真のように、ヘッドが頂点を通過する状態ではラケット面が伏せっているので被さってるようにみえます。
実際、ショートクロスのように短いボールを打つときは、ボールの中心からやや上側辺りにラケットが通過するようにして左側に鋭く振り抜いています。これが被さる打ち方なのでしょうか。ご教授いただければ幸いです。

レインボー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

一見わかりやすくお話ししているつもりでしたが

同じように

疑問に思っている人も多いかもしれません。

 

「トップスピンは面を被せるのではない ・・・  」

ではなく

「面を被せながら手首をこねるように打つのではない」

という意味で言っていることだと思います。

 

インパクトにおける時間は

1000分の5秒程度と言われています。

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その短時間に

面を被せることによりスピンをかける

なんてことは無理だと思うからです。

 

実際にやらなければいけないのは

ほぼ垂直か、やや下向きの面で

斜め下からボールをヒットすること。

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そして

その面をキープしてトップスピンをかける

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上体を前向きにして

ワイパースウィングで

内旋や回内を使い

左脇に引っ張り込み

nadal1601fs

振り切ります。

nishikori1512fini

時々、聞く

フラットに当ててトップスピンに抜く

何ていう調子では

プロのような

強烈なトップスピンは打てないのです。

 

『レインボー』 さんの言っているイメージで

正しいのではないでしょうか。

ワイパースウィング

それをもって

松原さんは被せるとは言っていないつもりです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:56 | 1件のコメント

どんなラケットが?

『通りすがり』 さんから質問をいただきました。

 

現在、固いデカラケに

飛ばないストリングをがっちり固く張って

失速させて、入れているが

 

そのご利益はそのままで

スピードアップできないか?

 

ということだと思います。

 

ながーい、コメントなのでコピーしませんが

ご覧になる方はこちらへ

 

 

 

水瓶座   さて、私の答えです。

 

冷たいようですが

そんな都合のいい道具はありません。

 

反発をよくすれば

スピードが出て、アウトしやすいし

反発をなくせばスピードは出ません。

 

二律背反で

その妥協点を皆さん探しているわけです。

 

もし、両方成り立たせるには

技術革新がなければなりません。

 

その一番はスピンです。

フォアハンドならトップスピン

ボレーならスライス

 

技術が向上し

上手くなるということも

テニスの楽しみの一つですので

ゼヒ、トライしてほしいと思います。

 

もちろん

スピンのかかりやすいラケットや

感触のいいストリングはあります。

今よりも打ちやすくなる

フレームとストリングの組み合わせはあると思いますが

それは

実際にやってみて

調整してみて

自分で探すしかないと思います。

私は

vctf97

それと

お断りしておきますが

用具に関しては

私はヨネックスと契約していますので

ヨネックスをやめて

他メーカーの製品を推すことはありません。

私が次に気になっているのはこれ

 

デモ

B社も、W社も、P社もなかなかいいものを作っていますし

最後は

自分で気に入ったのが最高のラケットです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 18:39 | 1件のコメント

バックもワイパー

先日の東戸塚オープンシングルス

結果報告もまだなのだが

その時のレッスンで

優勝した遠藤さんからの質問に

答え切れていないのが頭の隅に引っかかっている。

 

「バックハンドを短く打つには?」

ということの答えだ。

 

結論を言っちゃうと

フォアハンドと同じように

ワイパースウィングで下に引っ張り込むことなのだ。

 

ここは名人のワウリンカに手伝ってもらう

まず構えは上下動がつけやすいよう

 

ラケットヘッドを高めにセット

1601wawbkkamae

(ここで面が少し上向きなのがフォアとは違う)

ループスウィング

いや振り子かな?

ラケットヘッドを下から打点にぶつけていく。

waw1601bkimp

その時に

アウトサイドイン

遠目から引っ張り込みながら打つようにすると

飛距離調整もやりやすいし

パワーアップにもなる。

bakku1505

そして

上にラケット面が右上に抜けていき

swbsus1

さらに、ワイパー気味に引っ張り込み

wawr1601bkf

前ではなく自分より右にフィニッシュする。

1511swbkf

フォアハンドと同様

この引張り具合と

フィニッシュの高さで

打球の飛び出し角度を加減できるのだ。

つまり打球の深さが打ち分けられる。

普通のラリーなら

ベースラインが怖くなくなる。

 

既にトップスピンが打てている人なら簡単

しっかり打点を前に取り

ワイパーをやってみよう。

 

そうそう

ワイパーをマスターするために

頭よりも高い打点で打ってみるといい。

本当にわざとらしいくらい、ワイパーにして

右下に引っ張り、振り抜く。

 

これは

実際の試合でも使える。

それから打点を下げていけば

案外、簡単にマスターできると思うので

試してほしい。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:40 | コメントは受け付けていません。