経験して、選択しながら育つ

一例ですが、スイングするときに手首を固定するかどうか、ということを最初のお題にして、テニスの初球の時代からの過程をかいつまんで順番に並べてみましょう。

 

・初心者のうちに…

ボールを打つと、気持ちよく飛ぶ、という経験をしてテニスにはまります。または、錦織選手のようなカッコいいプレーにあこがれて、はやくあんなふうにうまくなりたいと、強く打ってみたりするわけですね。

 

それで、勢いよくラケットを振るには、

§手首を固定しきれない

§というのは、自然なひねり動作が出るから

 

ラケットを勢いよく振るけど、習熟度が低い場合には

§コントロールする以前に吹っ飛んでいく

 

だから、手首をかっちり固定して「面の向き」をつよく意識して打つようにすれば心配ない

面の向きと、当て方への意識ができるとき

 

これで、ショットが入るようになります。

 

そして、ショットは入るようになったけど、入れるために面を気にしていると威力が出ない

⇒初球の間は、どうせ強いショットは続かなくて使えない(相手に打っても返ってこないし、相手に打たれても返すのが困難)

 

 

しかしいずれ、威力の無いショットでは相手に先にすごいショットを打たれてうまく返せないような場面が増えてくる

 

相手のショットが強くなれば、自分の当たりも次第に強くなってきて、多少強い手ごたえのショットになっても入れられる実感が出てくる

様々なショットへの対応の慣れが、自信につながる

 

面を固定しているおかげで、ミスらずに返していれば簡単には負けなくなった

今度は相手も堅実なタイプが出てくるようになり、ミスが少ないなかの勝負になると、やはり強いショットが打てるようになりたい

 

回転をかけられるようになれば、強いショットでも調整が利く

 

強いショットを回転をかけて打てるようにするには手首の動きが必要になるが、やはり手首を動かすと安定しない

 

握りを変えれば、手首を使う方向と面の向きを合わせられることがわかる

適切な握りの発見

 

当てる瞬間に決まった動きのラケット面を出せるようになる

適切な打点の発見

 

強く打っても、強く打たれてもコントロールができるようになる

自分のプレーへの自信・プレーの幅(自由度)への発展

 

堅実な相手に、打って勝てるようになった

自分のプレーやプレースタイルに自信をもっての勝利

 

さらに強い相手に挑戦したいというモチベーション

 

 

あっという間の妄想劇場でしたが、ワタシ自身はこんな通り道を通って、30年かけてここまで来ました。まだ走れるので、まだうまくなるかもしれないと自分にも期待が持てています。

 

ブログの中でも何度か書いたかも知れませんが、打球感覚が次第に上がってきているので、追いつけさえすれば今よりももっとミスを少なく、質の良い球で返球できるようになるんじゃないかと考えています。

 

この、太字になっているところの項目が皆さんが練習で欲しいものじゃないかと思います。具体的なフォアハンドのスイングの仕方のどの要素がどうの、スライスの打ち方がどうの、という細かい部分は個人の課題としてあると思いますが、自信を持つということはもうちょっとおおざっぱで、しかし「確かな手ごたえ」の一打が打てるようになっていくことでプレーに自信が出ると思います。


カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:28 | コメントをどうぞ