カテゴリー別アーカイブ: 打ち方オタク

テニスの打ち方に対するこだわりを書くとこです
コーチとして勉強してるんですってアピール?

サーブの時の口

ホントは時間があるときにこないだ書いたところまでのこと(握りの事、手首の動きの事、回転トルクを利用する振りのこと)を総合的に考えると、「ラケットの引き方」ってどうなるんだろうというお題で書こうとしているんですが、今日はそんなに時間が取れないので別の話題で。

 

サーブ打つとき、口、どうなってますか?

①前歯むき出しタイプ

②上唇噛みタイプ

③下唇噛みタイプ

④あ~んって開けタイプ

⑤ベロだしタイプ

⑥むっつりタイプ(ノーリアクション)

ウインブルドンを見てたら、マレーは①でしたね(笑)。ラオニッチは…忘れた…①だったようにも思いますが。

ちなみにワタシは③です。

インパクトのあたりでは口は開いてるかも。

なんかそうしていないとトスアップしてからバランスを維持できないような気がして、そこで唇かんで耐える、みたいなイメージがありますね。

スピンサーブ打つとき最近「ぅんぅ~ぁあっ」みたいな変な唸り声が出ちゃうし(笑)。

サーブの時の呼吸法、ってあると思うんです。

コーチとして簡単に言えば、スイングするときにふぅ~って吐くことが出来るようにする。

バックスイングくらいで吸って、

トロフィーポーズでいちど止めて

スイングで「はっ」とか「ふぅっ」とか吐く。

その手順はそんな感じで、タイミングが人によって違うんじゃないかなと思います。

それが口に出たりするのかなと。

腹筋の力の入れ方っていうか、上を向いてトロフィーポーズになっているときの姿勢の維持に体幹ていうか、腹筋と背筋とのバランスの為だと思いますが、一瞬息をとめるようにするときに表情があると思うんですよね。

技術じゃなくて、癖の話でした。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:52 | コメントをどうぞ

スピンをかけるのは必須

トップスピンが打てない時期が長かったワタシですが、30歳をすぎて打てるようになろうと課題に取り組み、もう15年くらい経ちました。よく考えたらテニス人生がいま30年くらいになっていますから、もう半分はトップスピンに取り組んでいた時期になるんですね。

でまあ、打てるようになったわけです。

必要な時に必要なだけのスピンが打てているかというと、そうでもありません。しかし、以前(=若いころ)に打てなかった理由だった「不安定」は克服した実感があります。

思うように打てないときってのが、まあ大体相手のショットが強烈な時です。サーブが速いときとか、ショットが強くて深いとき、そういう時にドライブ系の打ち方を意識してもフラットに近いショットになったりします。

スライスはテニスを始めたころから打てていたのですが、これも勢いのある深いショットや、予想よりも高く跳ねるようなショットの時には思ったように打てないものです。

そのへんの、なぜできなくなるか、という理由がわかってきました。

スイングで持っていこうとするからでした。

スイングは打点に入れるための要素であって、一様なスイングしかできなければ、打点に入るスイングの角度と、やってくるボールの角度が合わないときに、狙えない方向が出てくるということです。

狙えない、というよりか打点そのものを合わせるのが困難、ということです。

スイングは力を入れれば一瞬でラケットの動きを変化させられる、と体の中では認識しやすくて、それって人間の持っている感覚の中では、ラケットの動きがかなり速いものだと認識しているからなんだと思います。

例えば、鳥の仲間では、羽ばたきがゆっくりで長距離を飛べる仲間と、羽ばたきがとても早くて、空中でホバリングができるような種類がいるということも参考になります。

鳥や、ハエなどは、我々人間ができる動作スピードよりも反応や動きのスピードが格段に速い感覚を持っているんだと思います。

飛んでいるハエを捕まえようと思っても、あっという間に方向変換されて捕まえられません。スズメにむかって石を投げても、投げた瞬間にはいなくなっています。我々人間の動くスピードが彼らにはゆっくりしたものに見えていて、時間がそこにあることがわかるんだと思います。

スイングは一瞬でなく、振り始めてからインパクトまでは、じつは結構時間がかかるものだと思った方がいいと思います。

といって時間的には1秒もない時間ですから、体感できるのは一瞬でしょう。

かといって、バウンドが変化したり、思ったような弾み方じゃなかったとしてもラケットに当てることができるし、回転を多くかけようと思えばかけられたり、当たった時に詰まったような感じの時には無理やりネットを越すようにもっていったり、変化させられるものだったりします。

で、それが間に合うよなものだとも認識しやすい。

 

ただし、テニスの技術は「できるようになったぞ」と思えるようになるのは、狙ったらそういうショットが打てるようになったりするなど、『再現性』が上がった時だと思います。

いままで返せなかった先輩のショットに、ラリーで持ちこたえられるようになった、とか、ネットの高いところを通して落ちるようなスピンが打てるようになったとか、ボレーのストレートとクロスが簡単に打ち分けられるようになったとか、成功回数が増えるほど、「できるようになった」と自信がつくものです。

 

スイング全体の長さを十分に取れれば、それなりにパワフルなショットが打てるようになります。

スイング長があれば、運動エネルギーが増えて、ボールにぶつけるパワーがそれだけで上がるからです。力を入れても大して変わりませんが、スイングの長さ(フォワードスイングの長さが特に)を長くできれば明らかなパワーアップがあります。

その中で大事なのは「当て方」であって、スイングが長く、そして力強く速いものになればなるほど、正確に当てることがむつかしくなります。人間のやることですから、すぐにできるようになることではなく、訓練して感覚が磨かれるほどに上達していきます。

トップスピンでもスライスでも、飛来するボールの軌道に大して斜めにスイング軌道を作って入れていくことで回転がかかります。

要するに、来たボールにいちいち合わせるということが、フラットに比べて楽になるということです。

加えて、インパクトの時に作用する力のベクトルが変わるので、当たった瞬間に飛ぶ距離が決まるようなことになります。

それって、ゴルフのクラブが何本も必要なのは、フェースについている角度が違うことで飛距離が変わることを利用するからです。

スイング軌道がある程度一定になる中で、インパクト時にボールに入るフェースの角度が変わることで、しっかり振って遠くへ飛ぶクラブと、同じようなスイングでも近くで落ちるような角度のきついクラブがある。

あまり飛ばない方のクラブでは回転数が多くかかることになり、高く上げればバックスピンで戻るようなショットも打てます。

テニスではラケットは一本で、その角度を変える手首の形でスピンの量を決めることができます。

当たる瞬間の動きで変えようとする方が多いですが、イメージはできても実際には不安定になると思います。

低い球が滑るようにしてきたときと、高く跳ねて伸びてくるようなショットが来るときでも、安定してインパクトの形ができているときにはミスせずに返せると思いますが、同じ感覚で打てるような認識ではないと思います。

しかし、当たったボールが飛ぶ感覚と同時に、スピンがかかって軌道を曲げるような感覚が得られるのならば、狙ったインパクトさえできれば安定したショットが打てるようになります。

慣れなければいけない要素は、飛来する相手のショットがバウンド後にどんな動きをするか、軌道の予測に長けること。

それと、そこから自分の感覚でラケット面で受け止めて、かつ放り投げるときの要領でラケット面から出ていく感覚?のような「当たっただけで飛んでいくような持ち方」でボールに当たる位置にきちんと持っていけること。

ができるなら、どこを狙っても打てるようになるものなのかもしれません。

実際に、フェデラーが出現したときに、相手のショットがきつくても素晴らしいコントロールで簡単そうにポイントをとっていくのを見た時に、「なんでああいうことができるんだろう」と思ったものです。

打点への「ラケットの入れ方」がフェデラーは自由にできるんだな、と感心しました。

ボールが飛んでくる、というのは「コントロールしなければ」というプレッシャーが飛んでくるようなものですから、フェデラーのように自由にできるためにどんな訓練が必要だったのかは想像するのも恐ろしい?ことのように思えますが、その極意を得て彼の存在があったのだと思います。

 

どのシーンでどの回転が必要か、それは相手にその次のショットをどうやって打たせるかを瞬時に判断し、相手に攻撃をさせずに自分ができるだけフリーで打てるようになりたい、というのがフェデラーの戦略でしょう。

誰でもできるようになることではないと思いますが、そこの要素の部分だけを見れば、まずは回転をかけるラケットワークをものにしよう、ってことになると思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:14 | コメントをどうぞ

手首は「二軸関節」

前回は握る手の事で書きました。

手はラケットを感じる大事な器官なので、ラケットのどこが掌のどこの感覚とリンクしていて、ラケットの長さや重さ、軸の回転からくる力が掌にどうやってかかるかは一度でいいから考えてみるといいと思います。

↑簡単に言えば、前回の記事はそういうことを書きたかった。

 

その手を動かす、手首の事です。

手首は丸く動くので、マルチにどういう動きでもできそうな感じがしますが、動きを観察するとわりと制限があります。

自由に動くのは肩。その次が手首で、単純な動きしかできないのが肘です。

それぞれ、肩は「多軸関節」手首は「二軸関節」肘は「一軸関節」です。

手首の二つの軸はそれぞれの可動域が広いので、斜め方向にも動くような感じですが、動きは掌と手の甲の方向へ動く(掌屈・背屈)成分と、親指側と小指側に倒れる動き(橈屈・尺屈)だけで作られます。

 

例えば、ひもで縛った5円玉をくるくる回すのは、同じ軸回転で右回りも左回りも出来ます。手首の形を変えずに両方できます。

縄跳びを飛ぶように、縦方向の回転も出来て、前回しも後ろ回しもできますが、平面を回していた時とは前腕の角度を変えてあげないとできません。

この知識をテニスの、ラケットの扱い方にどう落とし込んでいくかっていうと、スピンとスライスの動きが最初のヒントになります。

もちろん、握り方もそこに関与してきます。

ラケットを持ちなれている人は、ご自身の癖が必ずついているので、わかりづらければ野球のバットのような、(平らな)面のないものを使って力の方向だけが分かるようにする方が考えやすいかもしれません。

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高い打点で力が入りづらい人は、握りを変えたり、打点を変えたりすることがラケットでは怖いかもしれませんが、こうやって円いバットの面をつかえば、手の形をどうやって上げると打ち返せそうで、そこからラケット面が垂直になるには打点の位置と握りをどうすればいいかが想像しやすいと思います。

バックハンドの握りが苦手な人も、こうやってバットでやったり、刀で斬るような動きをするうちに、どの方向に力の成分が必要かがわかってきて、握りと手首の形が必要になることが分かると思います。

一生懸命ボールを打つことももちろん必要な練習ですが、ラケット面とボールを飛ばしたい方向の方が先になって、握りを変えることが怖かった(普段通りに持っていないと=フォアのグリップでないと、ラケットの向きがわからなくなりそう)り、力加減でどうにかしちゃったりしてレベルアップの機会が遠のきます。

ごまかしていてもミスが少なかったり、そこでつないでほかのショットで十分に挽回したり勝ったりできる出来る要素があれば問題には感じないと思いますが、弱いところを攻められるとどうにも自分の展開に持っていけないのなら、やはり改善したいなぁと思う者ではないでしょうか。

トップスピンとスライスはこんな感じ。(フォアハンド)

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ちなみに、もちろん握り方が違うわけですが、どの力に対してどう握っているかっていう事を考えたいわけですね。

手首の力を入れてラケットの操作をするわけじゃないですけど、手首は動きます。

動かすんじゃなくて、ラケットの動きを助けてあげればいいわけですね。

左の写真のトップスピンを打っているときには、打点のあたりで面は安定していながら、腕を先にしならせておいて打点付近ではヘッドが良く動いてボールに適切なパンチ力を与えたい。

右の写真のスライスでは、面や手首のひねり動作を極力少なくして、安定した返球がしたいわけです。

腕の動作自体は、振り始めで掌が上向きになるような動きと、体の前まで振り出されたところで掌が下向きに返るような動きをします(フォア側ではスピネーション→プロネーションの動きをするってことです)

スライスの時にはスピネーションを大きすぎないように抑え、そのまま面を安定する方向へ振ると、下へ斬るような動きになります。

スピンの時にはプロネーションで掌が返るときにも面の向きが安定するように厚く持っていれば動き自体がパワーを出すことになります。

そのためには握りは2種類、最低でも持っておきましょう。

ラケットをつかんでいればテニスができる、のは初歩のテニスは出来るでしょうが、技は身につきません。

これと、
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これ
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前者の方は前腕とラケットの方向が一直線に見えるように持てば、フォアハンドのグリップにしかなりません。もちろんもう一個の写真の形から面を回すだけでもフォアのグリップになりますから、そこには許容範囲があることを含んでください。

この説明だとそうなりやすいってことを説明しているだけです。

こうやって握ることでバックスイングが完了して振り始めるころにうまくヘッドが下がった形になりやすく、極端に厚く持たなくても打点を前にしてボールの支えに手の形ができやすくなる。

下の写真は、前腕(尺骨)と直交するように(厳密に直角でなくてもいいんですが)持っている形になります。この握り方はギュッと握りしめるようにすることになることから、バックハンドの面になっても手首を固めてボールを弾き返すような形になれば、握りを薄くしやすくなります。

薄い握りを違和感なく持てるようになると、バックハンドやボレー、サーブやスマッシュを打つ練習にもよい効果がありますので、この二つを意図的に変えられるくらい握り慣れておくと、グリップチェンジで困らないようにすることが出来ます。

 

それで、こうやって握りを変えてみると、動かしやすい方向が違うことがわかると思います。

上の写真のフォアハンドの握りで持つと、トップスピンの方向に動かすのは楽にまわせて、なんなら手首で回すように扱ってもボールが飛んでくれそうな感じがします。

しかしスライス方向へラケットを動かすには、すでに指四本が下向きに手首を曲げ(尺屈)ているので、改めてそちら方向へ振るのが難しい感じがします。

下の写真のように薄い握りで持つと、トップスピン方向は動かせるけど面が回転するようになって角度が安定しない感じになっていて、スライス方向は手首を使うことはさほどないんですがスライスの写真のようにボールを受け止めてもブレずに持っていられるような感じがします。

 

そこいら辺が握りと関連した、ラケットの扱いのヒントになるかと思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:50 | コメントをどうぞ

握りについて

テニスのグリップ(ハンドル)の握り方については、神様がよく枕元に立って下さり、いろいろな事を教えてもらいました。

・・・実際に存在する人物じゃないですよ。朝、起きるか起きないかの時間にワタシの夢枕に立ち、イメージを明確にしてくれる本当の神様です。なんどか目まではそうは気づきませんでしたが、これだけたびたびレベルを上げつついろいろなヒントをくれるので、とうとう信じることにしました。

ラケットが動くことに対して、最も弱い関節が指であり、手首だと思います。その先には肘があって肩があって、より大きな負荷でもしっかり支えていられる。

握りは、そういったもっとも器用な器官である『手』によって支えやボールが当たる感覚などと一緒にラケットを感じながら操作・動作をつかさどります。

器用なだけに、力があれば力ずくで言うことを聞かそうとするし、ラケットをさほど重たくないと思えるプレーヤーにはとくに、なんでもできそうな感じになると思います。

一方では、ラケットの動きを支えるのにちょっと困難な非力な方もいます。ワタシの生徒さんの中には指が一本欠けている方、さらには小指が根元から曲げられずにうまく握れない方などもいます。

非力であるならば一般的にはストロークの握りは厚くあるべきで、その方が楽に面の向きを安定させ、または力を使わずとも面を向ける位置を覚えることが出来るようになるはずです。

掌が小さい、そのうえグリップが手に合う太さがなくて太いラケットを持つようなジュニア選手などにも、テニスがちゃんとできるようになるには厚く持つ方が簡単だと思います。

その反面で、握り替えが必要になるわけですが、そこを慣らすのがなかなか時間のかかることではないでしょうか。

 

握りの中にあるのは、力学です。

グリップを握ると、普通なら中指と親指がグリップを包んで接しているはずです。

ラケットなしで手だけでグリップの形を再現すると、中指と親指でリングが出来る。

そこは、ラケットの動きの中心、支点です。

ラケットを無作為に握って、垂直に立て、ボールを面に当てれば、手のひらはラケット面が押されることを感じます。

ラケット面は打球方向に対して後ろに倒される動きをしますが、その中指ー親指リングの上だけが後ろに押され、薬指と小指が接している部分のグリップは逆方向、つまり前に出ようとするはずです。

握っている人差し指の腹や、その下のナックルパッドにはラケット面が押された感覚があり、小指側の手のひらからは離れていくような感覚でラケットの動きを感じます。

 

同様に、フォアハンドストロークのテイクバックを完了して、勢いよく振りはじめると、それと同じような方向にラケットが倒れます。腕が加速すると、ラケットは置いていかれようとするので、手の中には回転トルクが発生していて、それがヘッドの重みを感じるもとになります。

腕とラケットを同時に加速させることはできません。

腕が加速できる最大値のときは、ひじや手首をラケットの倒れていく方向に負ける形で曲げることになり、そのおかげで回転半径が小さくなってスイング速度が上がります。

腕を伸びきらせて手首を完全に固定する力を入れたとして、そうなると今度は回転半径が大きくなったぶん、スイング速度は遅くなります。(腕とラケットの全体の回転トルクはいっしょ)

ボールが当たる瞬間を狙ってスイングを加速させようとすると面がぶれやすくなったり、または期待ほどあたりがよくなかったり、ショットのスピードが出なくなったりするのはその為です。

ラケットの反発力を上げるには、まずボールが当たってヘッドが押されていかないように小指側の支えをしっかりする(つまり、強めに握る)ことでラケット面が「重くて、硬い壁」のようになることが必要です。

といって早いスイングスピードが欲しいときに固定を強くするとスイングが遅くなるわけですね。

 

握りが「支点」となってヘッドを加速するポイントがあるわけですが、これは腕とラケットが「二重振り子」の動きをすることで生まれます。

つまり、ひじや手首をしなやかに保っておき、腕の加速を先にさせておいて、打点のあたりでうまく腕を減速させていくとラケットヘッドの加速へ運動エネルギーが移動していきます。

腕という振り子の先に、ラケットという振り子がくっついていて、スイング中に腕を止めてもラケットが急には止まらない、ということです。急ブレーキをかけた車内では乗員がカックンと進行方向に急激に動かされるようなもの。

掌の中の、親指―中指リングを支点に、ヘッドが走りはじめます。

ヘッドが走る=前に出ようとする=グリップエンドは手のひらの中に戻ろうとする、ということですね。

その重さは60gのボールに対して約300gのラケットですから、勝てる重さなんです。

その時に狙いの方向に向いているラケット面を用意できるなら、そこが打点であって良いと思います。

 

ちょっと今日は時間が無くなってしまったのでここまでですが、これがヒントでわかる人はワタシとおなじ言語が理解できる?人だと思います。

文章だけで申し訳ありません。解読に挑戦してみてください

 

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 13:54 | コメントをどうぞ

要素とか成分とか呼ぶことにします

ワタシってオタクなんですが、最もその度合いが強いのがスイング。

テニスのスイングを研究するようになって…てのがコーチになってからの歴史とほぼ一緒。

当時は(1988年)、自分のレベルが初中級くらいな中、上手い人が出来ていることと自分の違い、スクールに来ている人が見た目明らかに苦手にしていることと、その説明をどうやってするかってことを考えている程度でしたが、40歳を過ぎてフリーになって、ここ5年くらいは相当なマニアックなことを考えてこういうブログとかで書き記すオタクになりました。

身体がどうやって動くのか、そしてラケットがどうやって動き、ボールに当たるのか

人によって違うのは何が違うのか

または上手い人にだけ共通すること、さらにその逆の出来ない人に共通することはあるのか

ラケットがボールに当たった時に感じることで、扱い方は理解できるのか

理解しようとする人と、力ずくでいう事を聞かそうとする人の、上達の速さに差はあるのか

初級から初めて必ずぶち当たる壁はどんなものか、それはいつどの状態の時に感じられるものか

ボールを見るという事はどういうことを指すのか、レベルによって違いがある(心理的なもの?)か

 

 

・・・書ききれていないかもしれませんが、こういった具体的でないようなものがワタシの突き止めようとしていた課題です。

そして、たくさんのお客さんを見させてもらううちに、それらのすべてに一定の答えを見つけられるようになりました。

今ここに掲げた問題点の答えは、「・・・あるのか」と書いたものはあるし、「理解できるか」「違いはあるか」等と書いたものは全て「できる」し「ある」です。

理解しようとする人としようとしない人がいるのも事実ですし、自分は自分、と思っている人は見比べて評価しない性格の人です。そして、そういう人はけっこう上手い人がいるものです。更に言えば、上手い人たちの中で突出しない・・・そこそこ出来る人です。

テニスには得意のショットと不得意のショットがかならず皆さんにあって、それが得意のパターンにはまれば上手に出来たり、相手が返せなくて勝った(ポイントをとった)りしますが、得意のパターンにはめても対応がきく人に当たったり、期待と違った、得意なパターンになかなか状況がならない日にはふいに負けたりします。

そういう、全体の中に埋もれた小さな一因を「要素」と呼ぶことにしました。それは動作の中でもあるし、ゲームの中での人の動きや心の動きの事でも意味は一緒だと思うので、「要素」として分析します。

 

たとえば、動作の中では、ほとんどのプレーヤーはフォアハンドストロークを打つ時に「ラケットを引く」「打点(の予測地点)まで移動する」「ラケットを振る」「ボールに当たる」「打った後の次の動きに備える」

という動きをします。ほとんどの人?まあ全員でしょう。

そして、その中で上手いとか下手とかが出てくるわけです。「ラケットを引くのが遅い」とか、「あたり損ねをする」とか「打った後にバランスを崩して次の構えが遅くなる」という、見た目にわかるものです。

で、なぜ「ラケットを引くのが遅」くなるのでしょうか。原因を探ると、さらに小さな要素が出てきます。引き方が悪いのか、リズムの取り方が悪いのか、足が動かないせいなのか、そういうもののどれが対象者の癖なのかを読み取ります。心理的なものもある場合があります。ボールがすごい速さで来るように感じてしまっているなどの場合です。

当たり損ねが多い人は、難しいボールじゃなくても当たり損ねます。感覚の中心とラケットの実際の中心がずれているんですね。そこをどうやってアジャストするのか、という基本にトレーニングが必要かもしれないけど助言して良くなるケースがほとんどです。

そうすると、ラケットをどうやって持ち、どんなふうに扱うイメージがあるのかに疑いを持つ必要が出てきます。要するに見た目のせいではない部分ですね。フォームがダイナミックで、当たりさえすれば強烈なトップスピンのプロみたいなショットが打てる人が、当たり損ねが多いせいで中級クラスにいたりします。

「あの人は形は良いんだけど不安定だから」というのがコーチ側からみた、昇級できない理由だったりします。ゲームではもっと安定していないと武器として使えないとか、相手のレベルが上がっている中あれではまだついていけないだろうな、とか、そういう目で見てしまいます。ポテンシャルが高いことは、当たればすごい=スイング自体は非の打ち所のない=という事ですから、それをどうやって矯正していくかは腕の見せ所ですよね。

単純に「合わせ」の要素を持っているかどうかだと思いますが、これこそ人によって違うもので、発見するのにいろいろなテストをしながら時間をかけてみていきます。お互いが納得する中で出来るようになれば、思わずハイタッチをしに行くような、喜ばしい時間がやってきます。

 

一連の動きの中で、打点が高いとか低いとか、来たボールが速いとか遅いとかのせいで対応が変わることがありますが、基本、自分の型は崩さずに打てるようになりたいものです。

動きの中に、低い時にはこうする、とか高い時にはまた違ってこうする、ボールが速い時にも慌てないとか遅いからと言って急がないとか、そういう時に技術的に助言できるもの、そういうのを成分と言って自分のフォームの中に混ぜてもらうようにします。

自分のフォームを守るために対応する、というものなので、中に混ぜ込んで使うことでパフォーマンスが維持できるので、成分と呼んでいます。

 

ここに書いている書き方だと曖昧な感じになるようになっていますが、一人ひとりのお客さんに対するときにはかなり具体的な例と実際の動かし方のデモンストレーションと感覚の練習などの「差を感じる練習」を経て、実際にラリーで使えるなどまで発展させていきます。

細かいことは掻くこともできると思うので、次回はその例のいくつかを書いてみようかと思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:20 | コメントをどうぞ

バックハンドスライス

ワタシ自身は、若い頃はトップスピンが打てずに、スライスばっかり打っていました。トップスピンのスイングの仕方は真似事みたいにできるんですが、試合ではまず入らない。だから使うのをあきらめて、コントロールのいいスライスでひたすら走り回って拾うテニスをしていました。

30過ぎて若いやつの球の勢いにスライスでは対抗できなくなってきたと気づいて、そこから練習してスピンも打てるようになり、年を取るごとに球が速くなってきています(笑)。

バックハンドも最初は本当にスピンで打つのが怖かったものですが、ここ数年はスピンが打てないと試合がうまく自分のほうに傾かないような気がして、まずはしっかりクロスへのスピンが使えるように考えていたりします。

 

シングルスのクラスを担当してもう5年。週に3回、いろいろなレベルのシングルスに興味のある生徒さんが来ます。

戦術的なことを教えても技術が不安定な中、やりたいことができる前にミスショットで終わってしまう。

だからラリーではテニスコートのラインを無視してやるようにしました。入っているかいないかは無視してラリーをするってことです。

もともと、ラリーする、ラリーをつづける、ということができるようにするのには相手が打ったら即座に反応して適切に移動し、狙ったショットになるように打点をつくって打ち返せなければならないのですが、技術が不安定だから、テニスコートが現行の形だと狭いみたいだったんですね。だからもういいからつづけろ、ってことで考えたら、この練習のおかげでテニスコートに入っているボールが「狭い範囲のボール」ってことに思えて、楽(想定内のボールってむつかしくない)だってことがわかるようになりました。

 

そうやってショットを使い、相手をどっちに走らせてどうやって打たせれば崩したことになるのか、そのチャンスを見たら自分はどうやって勝てばいいのか、あるいは相手がきついショットで攻めてきたらどうすると更なる攻めを受けずに済むのか、速い球を使うだけではわからないことも、こういう練習の後にアドバイスをすると効果が出るようになりました。

そうなってくると、先に「いい球」を放り込んだほうが有利になるような雰囲気になります。そしてそこを単調に返すだけではどうにも勝ち目がない。

ロブとかにしてもロングボレーやドライブボレーなどの攻める武器を持っている人には通用しなかったりします。

とくに、片手打ちでも両手打ちでも、バックハンド側への対応はフォアよりも弱めになってしまいます。

普通に考えてもフォアハンドは利き腕側の肩が後ろへ引けた格好になりやすく、その分懐を深く守りの動きをしながらしっかりスイングする形を取りやすいものです。

一般レベルではとくに、肩と腰のひねりこみがフォアよりも十分になされないケースが多いことも苦手な人の多さの一因かと思います。

そこで、スライスを導入したほうがよかろうと。

きちんとしたスライスを使える人は結構いて、それでもその多様性に気付いている人はそんなに多くないかもしれません。

スピードがあって、低くてシャープに滑ってくるスライス

深く入るけど、空中でブレーキがかかったようにぽとっと落ちるスライス

ストレートからサイドラインに逃げていくサイドスピン

クロスがワイドへ切れていくサイドスピン

スライスロブ

ドロップショット

と、スピードや高さ、バウンドの効果などにいろいろな変化をつけることができます。

多様なだけに、教える、ってことがいまどれを打ちたかったのかがわからないことが多いために成果を見て許せる範囲が広くなってしまう分むつかしかったりします。

教わる側としてもタッチという言葉で説明しづらいものを教わるのに、経験がないショットだとしたら余計にわかりづらいものだと思います。

これを練習させるうえで勘違いされやすいのが、「回転のかけ方」を練習しようとする人がラケットをこねくり回してしまうことです。

あたる瞬間に変化を与えることは、その変化させようとする意図の分だけ不安定になるものなので、スライスでしか当たらない「型」を意識することと、その中でボールがよく飛ぶという感覚がまずわからないと、スライスというイメージの弱いショットを練習していることになります。

相手に攻めさせないという攻撃ができるショットですから、弱くしか打てないようでは当てるだけのショットと変わりありません。

野球のホームランも、アンダースピンがかかった、いわゆるスライス系のボールです。ということは、スイングのメカニズムとしては振り始めからあたるまでの過程はよく似ている。

そこで、片手で持ってホームランが打てる人は、それが低く出るように利き腕側の肩をさげて、ボールの出口を低く出るようにすれば、ある程度速い球っぽいスライス系のあたりになります。

そこから面の安定をはかるような感じで加減をおぼえていく、要するに当たれば結構速い球が飛んでいくようにするほうが先で、飛びすぎないように抑えるのが技術かな、くらいのものでいいです。

その辺の導入でついてこれるレベルなら、あとはロブとドロップを簡単に打ち分けられるような感覚さえつけば、先述した多様性のあるショットへの入り口が開いたようなものです。

プロの試合でもけっこう重要さが出てきているショットですからね。取り掛かったのならマスターしてほしいと思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:17 | コメントをどうぞ

いま、どこが動いているか?

身体を使って打ちましょう!と、よく言いますね。

どこをどのくらいつかえばいいのか?具体的にしてはいけないのかもしれませんが、把握していないのもまずいでしょう。

具体的に、ってのは、いつも同じ状況でボールが打てるわけじゃないのに、自分が明確なことをやろうとしすぎてさっきできたことをまたやろうとしているだけみたいになっちゃうのはまずいってこと。ある程度は約束を守りながら、ボールへの対応を適切に変化させられないとかえってまずい、ということです。

ストロークの動作だったら、

いま、身体の回転運動をしているのか・腕を打点に向けて振っているのか・ラケットをボールが飛ぶように動かしているのかは全部同時に力を発揮してはいけないでしょうね。

身体、腕、ラケットは、同じように動かしても回転半径の小さい体の方が先に目標点に到達します。打点まで回転し続けるのはナンセンス。腕も、打点のあたりで速く振ろうとする人が結構多いものですが、そこで腕が加速するってことは、動く方向によってはですがヘッドが後ろへ倒れるようになる可能性も高い。

そういう人には、例えば手首を使ってボールを狙ったコースに打ってみて、という簡単なアドバイスをします。

手首を使う=ラケットヘッドの速度を上げる、ということになります。

ヘッド加速するときには、腕は減速しています。これは振り子の運動原理で、腕が動かしてきた運動エネルギーがラケットに移るからできることで、腕を十分に加速させながらラケットをもっと速く振るというのには、ものすごくトルクが必要になります。ラケットは重くないので、腕が減速する(打点に手首の位置をピンポイントで合わせるような感じ)にしていくと、自然とヘッドが走るようになって軽い感触でボールが飛んでいきます。

手首をうまく使って面の向きを作りながらボールを飛ばすような意識をしてみると、経験者の方でないと無理だと思いますが、打点で面の向きがしっかり作れるのであれば、手首を使ってもコントロールは悪くならない。

スピードも出るし、狙った方向に力の方向がどうあるべきかわかりやすくなるので、うまく打ったような感じになります。

ヘッドが返るような動きになると、肘は外側へ膨らむような形になっていきます。

打点をピンポイントであわせて、打球方向へ押す力だったり、回転が掛かってヘッドがうまく抜けていくような感じだった理を手ごたえを感じながら練習していけば、あたりの良いコントロールされたボールの感触を体験できます。

いつまでも手首に頼ると、回転の加減はできるようにならないかもしれませんが、打点が上手くわからない、という悩みなら結構簡単かもしれません。

 

 

ボレーが上手くできない人は、ボールにラケットがアジャストしない感覚なんじゃないかな、と思います。

腕を振っても力が入らない。

ラケットは重心が手よりもヘッドよりの位置にあるので、腕を振ると反対にヘッドが残ろうとする力が回転トルクになって手首に負担をかけます。さらにボールが面に乗るので、手首が負けそうになっているところに追い打ちをかけるような形になるわけですから、うまく打てるような感覚がわからないのではないでしょうか。

考えてみれば、ボールなんてたかが60gしかないもので、ラケットはだいたい300gあるので、動かしてぶつけてあげるとそんなに負けないものです。

たとえば、「ラケットを振って狙った方へボールを飛ばす」という意識だと、打点よりも先に意識が飛んでいく方向やターゲットの方に行きがちで、打点がわからないのにスイングをしてもうまくつかめないと思います。

これも、簡単に言えば手首をうまく使ってボールの位置にラケット面を出す、ということをしてみれば、身体の動作を、ラケットをうまく動かしてきちんと当てる、ということに使ってみれば、当てることが動作のゴールになりますね。

ラケット面の向きが正しかったかどうかは、面にあたって跳ね返ったボールをみればすぐにわかることなので、例えばネットに当たったら今度は当たらない方向へ向けて面を作ればよく、思ったよりも右に行ったのなら左に向けるってこうかな、って試しながらやってみればいいのです。

引き方がこう、振り方はこうでなくてはならない、ボールをよく見て、身体が開いてる、ラケット振りすぎ…いろいろなダメ出しをされますが、常に「うまく当てる」「当たるときの面の向きに気を付ける」の二つがちゃんとできるのなら、そんなに文句は言われないんじゃないでしょうか。

そのうちに強く打つってどうやるかな、とか、ドロップショットってこんな感じかな、ってやってみればいいのです。間違っても、やり方を変えることを考えましょう。上手い人がどうやっていて、どんなふうに扱っているのかは観察しましょう。

それで、わからなかったらその人とか、コーチに質問しましょう。

そうすると、教わるときにほしい答えが見つかりやすいかもしれません。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 19:00 | コメントをどうぞ

課題に取り組むときは

練習したい課題があって、改善すべきところとか、新しい要素を取り入れたいときには、一番最初にやらなければいけないのが

そのとおりに動けるかどうか

です。

たとえばコーチからアドバイスをもらったとか、ほかの人の真似をしてみたらいい球が打てたとか、自分の打球フォームになかった感覚を試してみたらいい感じだった、という時が一度でもあったら、取り組むべき課題に対していちどは成功体験をしたことになります。

それが練習してみようかな、と取り組みへのモチベーションをくれるものではないでしょうか。

ただし、体験したときに「いい球が飛んで行った」ということを思い出そうとするとなかなか納得のいく結果が得られないものではないでしょうか?

試しにやってみたら、たまたまうまくいった、というのは「たまたまドンピシャで調和のとれた打ち方にはまった」ということなんです。

うまくできないのはその「ドンピシャ」にどう持っていけばいいのかがわからなくなることなので、結果が出ないことに苛立って、取り組みをやめる--以前の打ち方にもどす、ということになりやすいものです。

ドンピシャは100点満点であって、取り組み中になかなか取れない得点だと思います。

だから最初にやるのは、

思った形で動くことができるかどうか

です。そういう時は、コントロールとかは完全に無視しましょう。

たとえばトップスピンが打てるようになりたいのに、ヘッドを遅らせて回転のかかる手首の形を保つ、ということができないとしましょう。

素振りで確認したり、簡単な手出し送球で練習すればできるとして、ラリーになったり、ネットの向こうからのラケット送球のボールになるとできなくなってしまう、なんていうことがあります。

ボールが飛んでくる、というプレッシャーがかかるわけですね。

「うまく打たなきゃ」(せっかく練習に取り組むんだから結果がほしい)と思うせいで失敗を避けるために、

課題だった手首の形ができない・・・

なんてことがよくあります。

手首の形を作ることで、回転のかかる形ができるのに、スピンのかかったショットが打てるようになりたいということへ大きな目標ばかりが気になって小さな要素が理解できないようなときもそういうことだと思います。

ボールが飛んでくる、いつの時点でその形を作り、どんなふうにラケット面を間に合わせれば狙った方に飛ぶようになるのか、が自分の中での【今までのやりかた】とどう変わるかをまず知らないと、できるようにはなりません。

 

ボールを見ている風景、というんでしょうか、そこに自分がどう動くかをうまくなぞれるようにならないとちゃんとできるようにはならないでしょう。

形の練習は

素振り

球出し

ラリー

試合

というようにプレッシャーのかかる状況をレベル分けして、いちばんプレッシャーのかからない素振り(それもラケットを持たずにまずやってみるとかがあってもいいです)で普段の自分が作る形(自然にできる形)とこれからやってみたい課題の形との差をはっきりさせましょう。

自分の中から見た自分と、鏡や動画で見た自分がわかりやすくなるようにイメージの練習をして、それから簡単な状況で打ってみましょう。

たとえば、フットワークなどを考えずに定点で打てるところから、徐々に足のリズムを作ってフットワークが出てきてもできるかどうか確認するとか。

ラリーではストライクみたいなボールが飛んでこなくても課題の打ち方で合わせられるかどうか。

試合では自分の動作から放たれるショットが相手のコートにはいるのを先にイメージしたら、頭では打ったショットが入っていくまでの体験をもとに、ぱっと打点を合わせて一気に振りぬきます。

 

動作はあっという間に始まって終わるものなので、途中で迷ったりしても変更ができないか、やろうとして失敗したりごまかしたようなショットに変わったりするものです。

狙った動作をうまく体がトレースできるようになっているかどうかを気にしましょう。

失敗することで、どこをどう合わせればいいのか、自分の動作は約束通りにできているのなら調整するのは簡単です。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:50 | コメントをどうぞ

頭でわかって身体ができない・身体がわかっていても頭が理解できない

きょうのタイトルは、前者の方がよく言われていることだと思います。これは本当に結構あるし、おそらくどんな人でもそう感じていることが多いものだと思います。

イチローですら、頭で理解できたからって出来ない事ってあるよね、とコメントしたことがあるくらいですから、ホントに世の中そんなことばっかりなんでしょう。

どうじに、体ではわかっているはずのことなのに頭で理解できないこともあるんじゃないかと思います。

「思い込み」ってやつ。

あーでもこれも、わかっているようで出来ない事だから、結局は前者と同じことかもしれませんね。

 

 

コート半面を、フォアバック交互に、ダブルスラインからセンターラインまでの幅をいっぱいいっぱい使って、テンポよく球出しします。ボレーボレーのリズムか、もうちょっと遅いテンポくらい。

スクール生の皆さんは、最初、全然取れません。せいぜい2球とって3球目でまだ続いていると「あれっ」ていう感じで、すごく遠いところにボールがあるような感じになって届かないか追わない(追えない)感じになります。

この練習で優しさは仇にしかならないものです。先日の記事でも書いたように、「走るのを途中でやめて手を伸ばす」ことをうまくやると、コート半面のカバーはたいして遠くないことが分かります。

この練習は、とおい左右交互の球出しと、ちかい交互の球出し、そのあとランダムに色々なところに球出しをしていくことで、クローズド・スキルに対応する構えと時間の使い方の意識ができる練習。

ラケット面がちゃんとできるようにするために打点を後ろにしても大丈夫なくらい、手首の形で面の角度を決めて、前に迎えに行くのではなく、面にあたるときには自分の思った方に返球できるように合わせることで、ボールが飛んでいる時間に自分ができることがちゃんとある、ということがわかる体験をするための練習です。

 

ラケットを持っているという意識よりも、自分の体を動かさなきゃ、という意識が強くて、無駄に走るし、一本しっかり打ってその続きにイメージがない。

テニスはラリーをしながら上達していくスポーツだと思いますから、一本だけうまく打てても、その先のラリーができなければ、試合になったときに戦術が立てられなくなります。

自分の体ではラケットを持っていることをはっきり認識しているのに、どうやって振ってどうやって当てれば、ということよりも自分の体がボールの位置まで行くことと、腕に力を入れることまでで、ラケットにどうやって当てればいいかとか、ボールがラケットを押してくる力をどうラケット面で処理すればイメージした狙いと一致するのかとか、そういう意識までいかないものらしい。

 

おそらく、自分自身も長くそうだったんじゃないかと思います。いや、こんな偉そうな事を書いていても、かなりの確率でわかっていないこともあるんじゃないかとも思います。

とくに、バックハンド側にいっぱいに腕を伸ばす動きをするときに、腰と肩をひねってより遠い位置に手を届かせるということが分からない人は多いです。

やって見せて、素振りをさせてみてから、実際にボールに届かせてみて、なんていうプロセスを踏まえてみてはじめて「あっ」みたいな表情になる人もかなりいます。

腕を前に振ることがボールが飛ぶことだと単純に認識しているわけです。もちろん、そうやってボールは前に飛びます。ちゃんとラケットにボールが当たれば。

腕をたたんでおいて、ボールに届いたときには跳ね返っていく方向がわかる程度に面を作る予定で、走るよりも腕を伸ばすことを前提ににゅっと腕を打点に合わせると、関節のある腕は、一定の動きをしてくれて、届いた瞬間にはヘッドが出てきてボールにパンチを与えるくらいの形になって動きます。

ボールとの衝突に負けない程度の力だと思いますが、それが適当なくらいでちょうどいいものなんですね。そこから前に余計に振ってもとくに効果は上がりませんし、ヘッドを後ろに引いてパンチ力をつけようとしても、今度はあてるのがむつかしくなったり、当たったら当たったで飛びすぎちゃったりします。

回転をかけて力を逃がす方法もありますが、それを常にやっていると今度は当たる前から力が逃げる方向に動くことになり、攻撃的なボレーが出来なくなります。

打球後に手のひらに打球感覚が残りますが、かといってボールが当たってもう飛んで行っちゃってるのに、当たった後に向かってフォローをとるような力の入れ方をしても無駄。

インパクトの前から作っておいて、インパクトの向こう側まで抜けるようなフォローは有効ですが、うまくいかない人は見ていると当ててからどこかへ押し出そうとしたり、面をひねってみたりしています。

インパクト前の面がきちんとしていないでフォローに向けて動いても、入り口があっていませんから当たり損ねもするし、ラケット面がぐらついて不安定になったりします。

インパクトこそがコントロールであって、反面インパクトこそがミスの原因でもありますから、確実な準備が必要です。

インパクトまでの「テイクバック」「フォワードスイング」そして、当たる予定のラケット面の「向き」の影響でスピードやスピンの方向、コースや高さなどの条件がすべてそろいます。

スイングがボールにたいしてきちんと入り口を作るような意識でいる事、という言い方はワタシがよく使く言葉ですが、意味が分かるとそうなのかな、と思えると思います。先に待っていて合わせながら確実にボールをとらえられるようになるし、自分の慣れているスピードまでの処理は安定していて、それ以上にスピードが速かったり、バウンドが変化したりすることで準備が崩れてしまえばミスにつながりやすくなります。だからむつかしいショットを打ってくる相手が苦手な感じがするわけです。

 

手の中に、「感覚の中心」になるところがあって、それがラケット面と動く軌道を把握できるようになってくれば、あとは飛来するボールの進入角度と合わせて出口の方向を作るだけです。

大事なのは、処理速度を速めるために、約束にしてしまえるかどうか、ということです。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:12 | コメントをどうぞ

走らないで手を伸ばす

クローズド・スキル(行動に対する次の情報がない状態=テニスのラリーと同じ・次はどんなショットが来るかわからずに構える)に対応することの、基本的な部分のドリルです。

 

そもそも、相手がショットを打つときに、何がわからないってどこに向かって打ってきてくれるのかわかりません。

プロならばそれでもフォームができている方を予測したら、相手も思った通りに打つんでしょうが、一般だと打っている本人すら自分の思った方向と違う方に売っていることだってある。

だけどラリーはできますね。見てから動いて間に合う部分が多いからです。

初心者よりも、上級者の方がテンポの速いラリーに対応ができるのは、次になりがあるかを、ある程度絞り込めるからで、逆を言えば初心者はそれができないのでゆっくりしたラリーで慣らしていく必要があるってこと。

そしてボレーが先にうまくならないのは、ラリーのテンポが上がるので、急にはついていけない時間の使い方になるから。

どっちに来るか予測がつかない、って言っても、上級者だって未来が予測できるほど超能力を身につけているわけじゃない。

次に何が起こるかを見ていられるゆとりがあるっていうことと、動作をシンプルにして、再現させる意思がちゃんとしている、というのが対応のよくなる秘訣みたいなものです。

ボールが飛んでやってくる、っていうことが慣れた風景じゃない初心者は、いちいちボールを見ていないとどこでラケットを振り始めればいいのか、どの形でラケットを出したらいいのか、頭の中で処理しなければならない項目がたくさんあって、ゆっくりしたボールでもすごく複雑な判断を高速処理しているようなものです。

上級者は、動きの約束ができていたり、見たボールから短絡的に次の動作のスイッチを入れれば自然と形になる=つまり、よく訓練されているからこそできる判断と反応がほぼ同時にできるので、処理する項目をいくつも飛ばしてあっという間に対応できるようにしているからできるんです。

 

それの、疑似体験をしてもらう、ボレーのドリルです。テニススクールのローテションドリルの一つとしてやっているので、一人当たり約2分ほどで対応が自然になります。

①半面の振り回し

一定のテンポで、コート半面をダブルスのサイドラインからセンターラインまでをフォア・バック交互に振り回します。テンポはボレーボレーのリズムで。

そうすると、最初はほとんどの人が全てのボールに走って追いつこうとしますが、一球とったら、次のボールが遠くて届かないと思います。

大変なんだけど、気付くまでは10球でも20球でも出し続けます。

気づいた人は、疲れてきた頃から楽になる方法を探し始め、そうでない人はコーチの判断で体力が尽きる前に(笑)ちょっとしたコツを教えてあげます。

走るのを途中でやめて手を伸ばせ!

っていうことで、ちょっと走って腕とラケットの長さを活かしてあげれば、結構少し動くだけで届くんです。

バックハンド側は、肩もねじって余計に手が伸びることを教えてあげないとできない人が多いですが。

だいたい、チョンチョンとサイドステップで動いてラケット持っている方の腕を左右交互にいっぱいに伸ばすと、腰と肩をうまく使うことで両方が楽に届くようになります。

同時に、ボールがそんなに速くないことと、自分の方が間に合う時間を持っていることに気づきます。

腕を振らないとボールが飛ばない、みたいな感覚を持っている初級者には、ラケットが届いてちょっと握ればもう面に当たって跳ね返してくれるってことがわかります。

ついでにもうちょっと声をかけてあげると、当たる瞬間に狙いの方向に面の角度を決めるような手首の形をしておけば、安定した当たりの強さと方向や高さの再現性に気づくはずです。

 

②近いボールで交互に動く

正面に近い位置に、フォア・バック交互に球出しをします。テンポはさっきと同じくらい。バックハンドはお腹の前なら利き腕を横に引くようにするだけで正面のボールの処理ができます(肩の高さから上はできませんが)

フォアは逆に、体につかえて正面のボールの処理ができませんが、軸足を引いて、自分が回転ドアになったようにボールを避けるような動作をすることと、肘を背中側に隠すようにすれば、体の近くの面をうまく作ることができることがわかります。

①で、いっぱいに伸ばしたラケットの、手首の形と握りの強さだけでボールがきれいに返せることがわかると、腕の関節はボールとの距離の調整で伸ばしたり縮めたりしても大丈夫なことがわかります。

この件があるので、①と②の順番は変えられないと思います。①でわかったラケットの扱いかたが②で応用できるってことになります。

ラケットは動かないとボールを跳ね返す力が弱くなりますけど、それは腕を振らないとボールが飛ばないって意味ではない、という初級者が一番理解できないであろう基本の部分です。

届いた時に、ちょっとボールが跳ね返りやすい持ち方をしておいてね、っていうアドバイスになってしまうんですが、それが一番言い方としては簡単。

握った感覚でボールが飛ぶことがわかれば、腕の長さはボールに当てやすくするために使うもので、曲げたり伸ばしたりしてラケット面の真ん中にボールを合わせる方法を体験的に身につけていけばいい。

 

③ ②の練習中に、突然ランダムに切り替える。

②のフォア側は、体の裏側に腕をかくすように使うって事と、軸足を引いて前から来るボールを回転ドアのように避けて通す、っていうことができるようになる練習です。

これ、ボールの方に突っ込んでいったらできないよ、っていう練習なんですね。

なので、ラケット面が用意できるところにボールが来るようにうまく動く、っていう練習に①から切り替わっているので、飛んでくるボールに向かって行って(プレーヤーの意識では「素早く追いついて」)しまうせいでラケットの時間がなくなる、っていうことに気づかせてあげないと、ランダムが非常に難しくなります。

先に予測、と意識的に近い「予想」をします。

「たぶんフォアだ」とか、

「お願いフォアであって」とか、

「ついフォアに」動いてしまう、動作のクセが出ちゃったりするのは、根拠もなく「急いで動かなければならない」と思い込んでいることと、

ノーバウンドで返球する=ワンバウンドよりも早い(実際に時間は半分ほどしかなくなります)タイミングになるという予備知識から、ボールを見た直後にボールに向かって顔から突進する形になります。

その潜在意識をこちらから強制的に消す(一時的な疑似体験に過ぎませんが)のに①と②の練習が必要になります。

①は「まだ手を伸ばせば間に合う」で、

②は「体の後ろでもラケット面ができる」です。

手首の固め方や、ラケット面の角度をどうするか、というのは連続でボールをどんどん法則的に出して行って、フォアの次はバック、その次はまたフォア、と短い時間の中にどんどん情報を上書きして行って、自分で考える時間を与えないくらいにします。そうすることで、ラケットを持っている手に意識が行くようになる。

これが、上級者のやる、動作に短絡的につなげる、という動作の約束に近くなってきます。

球出しを続けながら、フォアの次はもう一度フォアにしても、急に遠目のバックにしても、見てラケットが間に合うのがわかってきているので、対応が自然になります。

動きはゆっくりになっても、ちゃんと間に合って返球できるようになるので、いろいろなボールがやってきたとしても「これなら返せる」という意識のもとでラケットを扱うようになり、ほとんどの生徒さんがラリーの風景で全てのボールを返せるようになりました。

 

最初の振り回しがきついので、体力は相当奪いますが、うまく盛り上げて運動しに来たんだからこれが楽しい練習だった、みたいな印象でやってあげられればいいですよね。

コーチとしては要素をきちんと見極めてあげること。①に素早く気づいたのならその段階は早めに終わらせてあげて、③のメニューを長めにやったり、テンポをゆっくりにしてよりロングラリーの感覚にしてあげるのもいいと思います。

①で気づくのが遅い人には、体力的な部分を見てあげて、たくさん走れる人にはそれなりに追い込むまで走らせて、息を上がらせてからアドバイスをあげます。

そうでもない人には、早めにでもいいので「途中で走るのをやめて手を伸ばせばいい」と簡単なアドバイスをします。

 

 

 

これで分かるのは、結構生徒さんっていうのは、手に持っているラケットを使ってこうやってやろうという意識ができていないものなんだなってこと。

空中でラケットとボールがうまく当たるように頭でイメージしておいて、先にやる行動が「ボールを見に行く」ということなんですね。これは下のクラスであるほどほとんどの人がそうやって動きます。

ボールを見たら腕の長さとラケットの長さを物差しにして、だいたい一歩、大きく動けば届くな、っていう判断ができるのは、ラケットがここにこのくらいの長さの道具として存在する、という感覚的なところが優先されないからなのでしょう。

もちろん、その生徒さんたちは全員、右手でラケットを持って左手でフェースの真ん中がどこか、目をつぶって当てられます。手で道具を持つということは、その道具のどの位置がどこにあるか、握ってわかる感覚があるものなんです。

 

だけど、よく見ないとわからない、という「飛んでくるボール」からプレッシャーがうまく扱えないようにしたり、余計な力みを産んだりするものなのかもしれませんね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:02 | コメントをどうぞ