文化人は食べ物で遊ばない

もう皆さんもよくご存じだと思いますが、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)に人々の関心を引くためにアイスバケツチャレンジなるものがものすごい勢いで蔓延しています。

最初の頃はアメリカでビル・ゲイツがやったとかオバマ大統領は遠慮したとかで、そういったいわゆるセレブリティーな方々だけがやるものなのかと思っていました。

ところが今日あたりからFBのよく知っている友達やコーチが同じようにこれをやっているので驚きました。

この難病に苦しむ患者の方々のために病気治療への一助としたいという主旨で、そのために社会的認知をまず上げることが必要だという考えの基にこうした人目を引く行為をSNS等に流そうということになったようです。

もちろん善意の行いなのでその大筋には賛成なのは言うまでもありませんが、このアイスバケツの水をかぶりそれをSNSで流布するという形態には強い違和感をおぼえます。

こうした常識的日常ではあり得ないことをやって人目を引くという行為が、コンビニの冷凍庫に入る悪ふざけと同質に思えてしまうこと、そして冷たい水を浴びることに一体ぜんたい何の意味があるのか?と疑問が全く拭えません。

まぁ寄付が集まったりALSへの関心が高まったという事実がそれなりに価値はあると言えるのかもしれませんが、もう少し違うやり方でなら良いのにと感じます。

つまり、「善意のおこない」の名の下に大手を振って悪ふざけをやって楽しんでいるように見えてしまうと言うのが正直な感想です。

それに水も大切な「飲み物」という食品であり、本来は喉を潤すか身体を洗うためにのみ使う貴重な資源で氷は更にそれを凍らせるために電気代や手間がかかっているものです。

パイ投げとか高価なシャンパンを頭からかけ合う欧米とは違い、日本人は昔から「食べ物で遊ぶな!」と強く戒められてきた文化があります。

このアイスバケツチャレンジの最もイヤだなと思わせる原因はそこなのかも知れず、日本人気質としては受け入れがたいと考える方が多いことを僕としては望みたいです。

いや、そんな堅いこと言わないでという意見も少なくはないでしょうがどんな大きな大会で優勝してもビールやシャンパンをかけて○カ騒ぎなんてしないテニスプレーヤー紳士淑女の皆様にはご理解いただけるのではないかと勝手に思います。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 15:30 | コメントをどうぞ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">