最近の文章作成ソフトはワードでもかなり日本語の変換が洗練されて便利に使えるようですが、僕は今でも日本製の一太郎愛好者です。
今でこそあまり変わらなくなってきたのかも知れませんが、かつてパソコンが普及し始めた最初の頃は一太郎とワードでは日本語の文章作成能力に雲泥の差がありました。
漢字変換でワードだとほんとに笑ってしまうような稚拙で珍妙な変換なのに、一太郎はかなり的確に変換してくれる。
そして何より学習能力が優れていて一度その変換を憶えると、その後は一発で求める文字に変えてくれるので文章作成が楽に早く出来ます。
ワードは頓珍漢な漢字変換を出すだけでなく、せっかく的確な文字を入力してもその後にそれが反映されず再度またわけのわからない漢字を出してきてしまったりで使えませんでした。
その頃のイメージが強くあるので僕は未だに一太郎を使っていると言うわけです。
ところでこの学習機能は人間にもかなりの差があって、テニスのレッスンでも重要なことです。
たとえば先週のレッスンとか少し前にやって出来るようになったことが、今週になっても忘れずに出来るようになっているかどうかということです。
それはテニスの技術的なことだけでなく、練習メニューでの動き方とかローテーションなどでそれを憶えていてくれさえすれば翌週からは一々もう説明せずに時間を節約できるので、より充実したいろいろな練習が出来るようになります。
逆に毎週々おなじことをやっているのにちっともそのやり方とかシステムを憶えて貰えないと、ほんとに非効率ですし毎回のように同一の説明を繰り返さなくてはならず正直うんざりしてきます
あとは同じ内容だけど左右を反転させた練習メニューとかも、わかる人は一発で出来ますがどうしてこんな簡単なことを左右を変えただけでわからなくなるのか?とコーチとしては観ていてちょっと泣きたくなったりします。
ワープロソフトは年々どんどんバージョンアップして変換機能や応用能力が向上していくのに、人間は逆にだんだんそれらの機能が損なわれていくから厄介です。
前回の練習で「あー、こうやると上手く打てるようになるんですね!」と納得して喜んでいたのに、次の週に全くそれが元に戻っているから仕方なくもう一度おなじことを説明して練習してもらう。
するとそれを習うのは生まれて初めてみたいに「そうか!こうやれば良いんですね!初めてわかりました」なんて言われてしまうと、(大丈夫かな、先週あんなに喜んで憶えたことが一切がっさい欠落している・・・)なんて感じです。
まぁ、体操中に「コーチ、その運動はさっきやりましたけど、もう一度やるんですか?」なんて最近は頻繁に聞かれたりする僕もちょっとまずいかなとは思いますけどね