多摩川の河川敷コートは晴れているとホントに気持ちが良い場所なのだけど、クレーなので前日や大雨だと前々日でもコートが濡れると全く使えなくなるのが困ります。
この季節は雨が一度でも降ると水たまりがなかなか無くならないくらいなので、湿ってしまったクレーコートも乾きにくいのは仕方ないのかも知れません。
この水たまりは河原をランニングする際にもとても困る存在で、大きなものだとランニング通路の横幅いっぱいに広がっていたりしてジャンプして避けるか草地に迂回しなくてはならない。
しかし、そんな大きな水溜まりが出来ている周辺は草の生えたところでも水が残っている。
だから草に隠れて見えないが実は大きな水溜まりだったりすることがあって、ランニングロードの水たまりを避けてその草に覆われた水たまりの中に飛び込んで足下がびしょ濡れになったりするわけです。
まぁそれは驚いてしまうのと足がちょっと冷たい程度で済むのだけど、そんな風に草地に迂回するのは良くないなと思って大きな水溜まりをジャンプして避ける場合に起きる惨事の方が大変です。
どういう事かというと、かなり大きく広がっている水たまりで普通の人ならば「果たして飛び越せるかな?」と躊躇するレベルなんだけど、ジャンプ力には少なからぬ自信を持つ僕はまったく意に介せずそんな小さい池みたいな水溜まりを飛び越えるがそんな軽快なバネを有していたのは遙か昔という観念が欠落している。
故に、そんな飛び越せるはずと高をくくって挑んだ結果は「小池にはまってさぁ大変!?」って感じで周りにいた人々が振り向いてしまう水没シーンを披露してしまうのだった。
これは驚きと冷たさ、そして何よりも恥ずかしさと後ろめたさに苛まれてそれまでの軽いジョギング走行から一気に「箱根駅伝ラスト走者か?」という猛烈なダッシュをする羽目にになるわけです。
そして息が上がってしまい、もはやかつてのような「飛んでる若者」ではなくなっている「飛べないオヤジ」と化している事実にきちんと目を向けるべきかなと一抹の寂しさを覚えつつ黄昏れた川べりを走るのでありました。