一昨日に書いた、厚めのグリップでフォアハンドストロークを打つとグリグリのトップスピンがかかったループ軌道のボールになってしまうのを、出来るだけ直線的な弾道にするためにはどうすれば良いのか?ということについてです。
ヒントは神の手を持つ男ロジャー・フェデラーとも書きましたが、お解りになったでしょうか?
フェデラーのフォアハンドスロークを打つシーンで特徴的なのは何といっても、あの打球ポイントつまりラケットがボールを捉える瞬間を凝視するようにしっかり首を傾けるように観て打つ形です。
あれは「ボールを最後までしっかり観て打つ」というテニススクールのコーチが使う常套句的なことだけの為にやっているのか?
でもボールがラケットに当たる瞬間ていうのは30年以上もやり続けているテニスコーチ仲間のあいだでも「それは絶対に見えないよ」というのが大勢で、フェデラーはトッププロの中でも飛び抜けた存在だからいわゆる「ボールが止まって見える」のではないかと思っていました。
実際にそういう風に見えているのかどうかは確認していませんが、ロジャー・フェデラーがああして打つのにはもう一つの理由があるのではないか、それがボールを後ろから前に直線的に飛ばすためのスィング軌道を造り出すコツなのでは!?
そう思うようになったのは厚めの握りで僕がフォアハンドストロークを打つと、元々は薄めの握りだったので最初はラケット面が下を向きやすくほとんどネットミスでそれを何とかネット上高くを越えさせようとワイパースィングにしていくと今度はネットは確実にクリアするけど逆に上に高く行きすぎてグリグリスピンのループボールになってしまう。
それで何度も試行錯誤しながらいろいろなことをやってみた中で、偶然にフェデラーのように打点をしっかり観るために首を傾けて固定するように振り抜いてみたら・・・
振り抜きが上に行かず大きめに前に出てフィニッシュが左肩のやや下辺りへ収まり、それは店に貼ってあるフェデラーの見事なフォアハンドストロークのポスターそのものの形でした!
どうやら首を利き腕側に傾けることによって肩関節が動きやすい方向を変換することが出来て、腕とラケットがややアウトサイドからインサイドへ身体に巻き付くようなスィングになるということなのかなと考えられます。
こういうことをコート上で集まって検証できたら楽しそうですよね、機会があったらやってみますか?
「神の手打法研究委員会」なんて面白いかも