金曜日
終日くもりの予報だが朝から冷たい小ぬか雨、しかしそれも昼過ぎにはあがり灰色の空が高くなる。
空模様を確認してコートへ出かけたが、人影まばら壁打ちをしてサービスの練習を始めると、コートサイトに人影の気配、見るとシングルス好きなX氏が立っていた。ぼくを見ていいカモがいると思ったに違いない。今日は金曜日、昼から休んできたのだろう、ぼくはそんな心の準備は毛頭なかった。昨日一昨日とシングルスツーセットこなしていたし、迷えるサービスとバックの両手打ちを1万時間に近づけたかった。
彼の顔を見るとそれを言い出すことはできなかった。せっかく休んで来たのに練習相手が誰もいない、いても体よく断られるほどがっかりなことはない。
しばらく練習して試合を始めた。寒くて風もそこそこ吹いていた。互角に44まで進んだが最後に振り切られた。46。ぼくにもチャンスはあったが、脚力の差でやられていた。終わるとネット際で人差し指を一本立てた。まわりを見渡しても誰もいない、ままよとセカンドに突入、かたいガットのラケットに握り替えて31とリードしたがそれまで。三本のラケットを試したが意のままには行かなかった。33と追いつかれて体力の差も感じ始めていた。36でゲームセット。ボールに対する執念が相手の方がまさっていたと思う。ぼくも精一杯頑張ったが負けていた。
・・・・・・・・体格面で劣るチャンは、徹底的な努力で補った。その量をこなす練習を、今度は錦織が実践している。
量をこなせば人間は必ず一流のレベルに到達できる。この行為にかけた時間の多さこそ一流人の共通点。
「一万時間の法則」というのがある。これはある分野でプロといえるレベルに達するには少なくとも一万時間はの練習量が必要であるという法則だ。
実際スポーツ選手や音楽家を調査すると、一流になった人々がその習得に費やした時間は皆一万時間を超えていたというのだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・「錦織圭マイケルチャンに学んだ勝者の思考」より
さて、一日3時間練習すると9年間 4時間で6.8年間 5時間で5.5年 さあ頑張って下さい。
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