手術後ではありますが痛みもほとんどないのであまり騒がないと決めて有明に応援に行ってきました。
会場でプログラムを見るとびっくり!
なんと1992年の対フィリピン戦での苦い思い出が記事になってました。
内容はあえて触れませんがとにかくデビスカップでのほろ苦い思い出です…
錦織圭、そして添田豪のいない日本、劣勢であることは確か。
そんな中でどんな戦いを見せるのかが一番興味あるところでした。
伊藤竜馬 7-6.6-7.1-6.5-7 ラデク・ステパネック
この二人、あとでわかったのですが以前対戦した事があり伊藤竜馬が勝っていたのですね。
でも私にはステパネックが試合を支配していたように思いました。
当たりの薄いオールドスクールタイプのステパネック。
スライスを使いサーブ&ボレーも要所に見せる。
私の選手時代のようなスタイルなのでステパネックになったつもりで試合を見ていました。
ポイントとなったのはセカンドセットのタイブレイクの終盤。
劣勢だったステパネックの怒涛の攻めでした。
やはりネットにアタックする攻撃は素晴らしかったです。
いやあ、あの薄い当たりのフォアハンドいいですね。
面の合わせが完璧でした。
そしてダブルスプレイヤーらしいローボレー、見ていて惚れ惚れしました。
伊藤竜馬は疲れるのが早かったですね。
サーブを打ち過ぎたのか(ファーストサービスの確率があまりよくなかった…)3セット目は明らかにパフォーマンスダウンでした。
やはりテニスは体力だと思いさせられました。
ダニエル太郎 3-6.3-6.6-3.6-4.2-6 ルーカス・ロソル
この二人は見るのが初めて。
とても楽しみなカードでした。
ロソルはとても思い切りのいい選手。
体も大きいので迫力がありましたが実は非常に基本に忠実な打ち方をしていました。
特にここぞという時にエースの取れるサービス、コートの中に入って高い打点で打つレシーブが素晴らしかったです。
さすが、二年前のウィンブルドンでナダルに勝った男ですね。
対するダニエル太郎。
最初は硬かったですね。
3セット目からはポジションを下げて(錦織圭がアドバイスしたかな?)レシーブをうまく返せるようになると全てが上手くいきセットオールに。
もしかしたらというところまでいきました。
スタイルは明らかにクレーで育ったタイプ。
フォアは思ったよりスピン系でバックハンドはライジングが多い。
同じアカデミーで練習をするフェレールのようなスタイルには新鮮味が見えました。
うん、あのバックハンドのボールの捉え方は美しいです!
サーブのスピードとコースをもっともっと使い分けていきサービスゲームでのキープ率を上げる。
ハードコートではもう少し打点を高くしてコートの中で打つショットを増やす。
この2点を強化すれば必ずトップ選手になれるのは間違いないと思いました。
残念な敗退ではありましたがとても期待の出来る選手。
興奮しました。
と同時にチェコの選手の5セットマッチにおける体力の強さを感じさせられました。
5セットマッチはデビスカップとグランスラムしかないのです。
チェコの二人はいつでも元気もりもり。
100キロのウルトラマラソンを9時間ぐらいで走って翌日にフルマラソンを走るのではないかと思えるくらい体が軽く見えましたから…
錦織、添田を欠く日本に対してやはり世界ランキング40位台のチェコの壁は厚かったですね。
明日はダブルス。
こちらもかなり劣勢ではありますがまた会場で応援したいと思います。