週末は埼玉の秩父、飯能で行われていたFun Trails100に参加していました。
もうご存知の方も多いと思いますが、同じ100キロ(50キロのレースもありました)に参加していた方がレース序盤の武甲山の先で滑落し亡くなるという大惨事がありました。
その影響を受けレースは途中で中止になりました。
私のトレイルランニングでの夢はもう一度100マイルのレース、UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)に参加しての完走!
そしてその次にUTMB(ウルトラトレイルマウントモンブラン)完走です。
一度はこれらの100マイルのレースに参加する(正確にはエントリーする)資格は持っていたのですが、不正脈の手術で2年間レースに出れず資格を失ってしまいました。
昨年からコツコツとポイントを集めてそな最終戦としてエントリーした大会でした。
おそらくこの大会の100キロに参加した方はほとんどの方が100マイルレースのポイント稼ぎの方が多いと思います。
亡くなられたかたもおそらくそうだったのではないでしょうか?
私自身は1週間前に喉風邪をひき完治しないまま参加。
100キロなので最初は飛ばさずにゆっくりと行くつもりでしたが、思っていたよりきつい山の登りに悪戦苦闘…
なんだか呼吸がうまくいかず、這いつくばるように24キロの二番目のエイドに到着。
思い出すとその辺りで救急車かパトカーのサイレンの音が鳴り響いていたような…
これまた死に物狂いで到着した34キロのエイドでたくさん食べ物を食べて十分復活。
さあこれから後半戦だあというところでスタッフの方に中止を知らされました。
最初は何故中止なのか知らされず、どうして?という感じでしたが、すぐに滑落事故の事を聞き素直にそれを受け入れました。
よくよく話を聞くと私が通り過ぎた数十分後だったようです。
一般の方も通る登山道。
どうして滑落してしまったのかはわかりませんが、細かったり、とっても危険な登山道だったとは思えません。
逆の言い方をすると、山と言うのはどこでも滑落する危険と隣り合わせであるという事。
もちろん私もそれは充分に認識しています。
このレースは参加資格(50キロ以上のレースを2回、100キロ以上のレースを1回完走)がありますから山の初心者ではありません。
亡くなられた方の事を考えると本当に悔しい気持ちでやり切れません…
お悔やみ申し上げます。
今回はネット、テレビ、新聞でニュースとして扱われたので、かなりトレイルランに対して風当たりの強い事故となってしまいました。
中止が決まった名栗からスタート会場に戻るのに、公共のバスで飯能まで行きそこから西武線に乗り秩父まで戻りました。
その間の駅で100キロた50キロの選手が皆乗って来て、トレイルランナーだらけの不思議な光景でした。
僕の周りはレースの中止に不平を言う人は誰もおらず、皆でレースを振り返り健闘をたたえあってました。
とても心地よい空間でトレイルランナーでよかったと思いました!
同じトレイルランを愛する者として今回の事故をしっかりと受け止めたいと思います。
そして山に入るという事をもう一度考え直したいと思います。