杉田対フォニーニのエース対決はフォニーニから3-6.6-1.3-3.7-6.7-5の大接戦でフォニーニが勝ち、イタリアの勝ちとなりました。
私は今日は第2試合の解説の予定でしたが勝負が決まりましたので試合はなし。
出番はありませんでした。
約4時間の試合はDAZNの控え室と会場内を行き来しながら見ていました。
最終的に感じたのはフォニーニはしぶとい!
昨日までシングルス5セット、ダブルス4セットを戦い当然疲れはあるはず。
それでも最後までファイトし続けた体力とメンタルには脱帽でした。
癇癪を起こして荒れる場面も多々ありましたがそれがいわゆるフォニーニのスタイル。
意図的にそのようにしているわけではありませんが、不安定に見える時にいつもの倍以上の素晴らしいプレイを見せてくれました。
深いストローク、振られてもしっかりと返せる体幹。
要所要所でみせた粘りのスライスとネットプレイ。
さすがナダルニクレーコートで勝った選手だなと思いました。
左右に振られた時のプレイぶりにしびれました。
対する杉田も頑張りました。
勝たないと意味がないじゃないかと思い人もたくさんいるとは思いますが、今日の試合は本当にどちらに転ぶかわからない試合。
実際にマッチポイントがあったわけですから…
私も見ていて絶対に勝つと思いました。
終盤は見ていながら鳥肌が立ちなんとも言えない感覚になりました。
杉田祐一に関しては高校卒業直前に数回指導したこととさもあったのでその事を思い出すと本当に彼の成長を感じると共に更なる飛躍を感じさせられました。
どうして勝てなかったの?
あんなメンタルが不安定な選手にどうして勝てなかったの?
と思う人もいると思います。
杉田は頑張りました。
足りなかった事はこれから克服すればいいのです。
世界のトップと十分渡り合える事を日本のテニスファンに見せれたわけです。
年齢は関係ありません、次勝てばいいのです。
なんだかそんな事を予感させてくれる戦いぶりでした。
次は9月の入れ替え戦です。
錦織圭が出るのかはわかりませんがぜひ出て勝利を飾り再びワールドグループての戦いを見せて欲しいと思います。
日本、そしてイタリア、素晴らしい試合をありがとう!