カテゴリー別アーカイブ: サービス

エルベールのサーブ

錦織の2回戦を応援した日

帰りに、練習コートを通りかかると

長身選手がサーブ練習をしていた。

せっかくなので、連続写真をしっかり取らせてもらった。

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スピンサーブを叩き込んでは

ネットダッシュをしている。

特徴はトスをすごーく前の方に高く上げ

ものすごーい前傾姿勢で打つこと。

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ジャンプして打ち

打ち終わって1歩出たところが

すでにベースラインから2mほど中。

CIMG3858

(これは他のとは1枚だけ違うショット)

どうやらダブルスで勝ち残っている選手らしい。

 

後で決勝戦のビデオを見ていて気が付いた。

ダブルス優勝のフランス人、エルベールだった。

 

ダブルス予選決勝で

スーパータイブレーク、8-10で敗退

ラッキールーザーで本選入り

1回戦でブライアン兄弟に勝ち

そのまま優勝している。

 

さて気になって写真を撮ったのは

そんなに打点が前でいいのかということ。

それを連続写真でしっかり確認しようと思ったのだ。

 

ところが

CIMG3783

前へのジャンプと前傾がすごいので

確かに打点は頭より前だが

CIMG3784

上体の軸線、背骨の延長線に対しては打点が後ろなのだ。

CIMG3785

これにより内旋、回内を効かして

強烈なスピードとスピンを得ているのだ。

CIMG3786

この内旋、回内を効かして打つ打ち方

打点が前だと打球が下へ飛び

ネットを越えなくなる。

後ろ目の打点とセットで同時購入しないといけないので

要注意なのだ。   テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:01 | コメントは受け付けていません。

サーブの立ち位置

昨日、木曜日

有明へ行ってきた。

楽天ジャパンオープン

錦織の応援といろいろなテニス

ボールのスピード感などを見るためだ。

 

間際までスケジュールが決まらなかったので

事前に前売り券などの手配はない。

売っているのは

自由席券とグランドスタンド券

外のコートはダブルスの1試合のみ

グランドスタンド券、買う奴なんているのか?

当然、コロシアム最上段に入れる

いや、最上段にしか入れない自由席券を購入。

11時から7時まで、じっくり見ることができた。

 

さて、今日の話題はサーブの立ち位置。

2人の対照的なプレーヤーを見つけたのだ。

1人目、サーバーといえばこの人

ラオニッチ

ジュースコートでは

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で、アドコートでは

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左右対称、面白くもなんともないが

パワーサーバーはこんなもの。

リターン後の流れがなんて考えない  (わけでもないのだろうが)

サービスの威力を考えて、当たり前ポジション

最短距離ポジションから打つ。

昨日も、1本目から、「バコーン」

「フィフティーン」

他の人とは音が違う。

 

対して

サイドによる違い

ボールの球質を最大限に生かしているのがこの人

錦織と対戦した、アメリカのヤング。

ジュースコートは

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ここなのに

アドコートでは

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かなりサイドに寄ってサーブする。

サウスポーのスライス気味の大きく曲がるサーブが持ち味

それをよりワイドに持っていくためのポジションなのだ。

そうゆう意味では

ジュースコートも同じ考え方

右利きのバックにいかに曲げるのかという立ち位置なのだ。

そしてそれをレシーバーに意識させておいて

危機になると

フォアのワイドにフラットで、「ドカン」

ジュースコートでは何本もこれでエースを取っていた。

 

実はこのヤングの立ち位置

私の立ち位置と全く同じ。

右利きの松原さんと

左利きのヤングさんが左右対称というのではない。

絶対的に同じ位置。

アドコートでワイドにスピンサーブを打ちたい

それを少しでも有効にしたい松原さんは

センターマークとサイドラインの中間くらいに立つのだ。

右利きスピンサーバーによくある立ち位置なのだ。

サウスポーでここまでやるのは初めて見た。

 

フラットサーブ230km/hの人はこんなことまで考える必要はないが

回転系のサーブをメインに使う人はここまで考えているということ。

こうゆう考え方を参考に

自分の球質にあった立ち位置を考えてみるといい。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 20:24 | 1件のコメント

サーブアンドボレー

大学の秋合宿第3日

午後雨の予報がうまく外れて

一日中練習することができた。

 

今日はサーブからポイントを取る練習

ダブルスの場合は原則サーブアンドボレーだ。

うちの大学チームに限らず

たいていの人たちが

スプリットステップを前にしすぎて次を動けなくしている。

サーブが速ければ

レシーブするころに、サービスラインまで前進できるわけがない。

その半分くらいが普通

だからそこで一度止まる。

そしてそこからボールが飛んでいる間に

前進し、動きの中で

ボールとの距離を最適にしながらボレーする。

止まってボレーしていては

ポジションも打ちやすさの面でも損する。

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それで思い出したのが、自分が学生だったころ。

シングルスのサーブアンドボレーはうまいのに

ダブルスでは下手。

 

実はシングルスでは

つなぎのボレーをしていては勝てないので

動きながら、つめながらファーストボレーをして

最初からエース狙いだったのだ。

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ダブルスでは

ちゃんとサービスラインのところで止まって

つなぎのボレー

これがぎこちない。

足が止まって打つので腕前勝負になってしまう。

そしてついエラーが出る。

 

シングルスだと動きながらのボレーなので

エラーしない上にエースになる。

 

最近の自分のダブルスは

サーブ後がステイバック

ストローク命なので

サーブアンドボレーは頻度が非常に少ない。

しかし

やるときはシングルスのように動きながらボレーするので

自分では昔よりはるかにうまいと思っていいる。

 

そんなことを見本でやり、説明し

納得してもらえたと思うのだが

うまく伝わっているだろうか?

 

最終的には自分の中で納得し

ちゃんとしたイメージを持って

癖になるまで練習するしかない。

 

後輩たちのイメージが来年の雪解けまで続くことを願っている。

 

かなり手ごたえを感じた今日の練習だった。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, シングルス, ダブルス, ボレー, 練習法 | 投稿者松原コーチ 18:38 | 1件のコメント

錦織の2ndサーブ

錦織の快進撃が続いている

彼のいいところが出れば勝てる可能性がある

と思ってはいたが。

ラオニッチ、ワウリンカ、そしてジョコビッチまで

相手だって

いいところが出せば、手の付けられないプレーヤーばかり。

そして、あと一人は、フェデラーをやっつけた、チリッチ

あとは、2日間の心の問題か?

それも、チャンが付いているから大丈夫。

さあ、一気、いっき、イッキ

チャンピオンへ、行っちゃえ!!!

 

さて

錦織のおかげでいつも以上に

テレビの中継をたくさん見た。

そこで感じたのが、セカンドサーブの重要さ。

 

1セットで悪くても、1ダウン以内

出来れば、ノーダウンで行かないとセットをとれない。

 

その中で感じたのが

セカンドを狙う、強烈リターン

そして、それを避けようとする強力セカンドサーブ。

 

今回それを強く感じたのが

錦織のセカンドサーブの進歩と

紙一重でダブリの多かった、ワウリンカの失敗。

 

結果は失敗だが

戦術としては一番勝つ確率の高い方法。

このレベルの世界では

セカンドをフォールトしても

強力リターンを食らっても

結果としては同じこと。

どっちの確率が高いか?

それだけのこと。

 

セカンドで攻めるつもりのない人は

参加資格のない世界なのだ。

錦織はそのレベルに達し

トップの仲間入りをしているということ。

 

さて、セカンドを安心して打ちぬけるための技術が

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打点を後ろ気味にとり

安定したラケット面を

ボールにたたきつける技術。

ラオニッチの薄いグリップで

後ろ打点で

薄い面を、たたきつける雰囲気を察してほしい。

ただ薄いだけのあたりではかすれるだけだが

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薄い面を必要なだけ前を向けて厚くする

それが回内の技術

それがさらにラケットを走らせて

さらに強力セカンドサーブにするのだ。

 

錦織はもう少し厚めのグリップだが

手首を内側に折って

擬似的、薄めグリップで構えるところも見て

最近の強力セカンドを感じてほしい。

 

もちろん、ライブでは応援を主に

後で、ゆっくりビデオということで、よろしく。

 

錦織、ガンバレー、がんばれ、頑張れ、イケー!!!  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:52 | コメントは受け付けていません。

サーブの力方向

『テニス好き』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも楽しくブログを拝見しております。少し前に「フォアハンドの力方向」の話題がありまし たが、あれをサーブに当てはめるとどうなるでしょうか?ラケットのエッジからボールに向かい、回内しながらインパクトした後、手の力を入れる方向はやはり 体の中心に向かうという感じでしょうか?あるいは、回内するので、(右ききなら)体の右下?に引っ張る感じでしょうか。写真と矢印で解説してもらえれば、 大変ありがたいです!

「力方向」の解説はテニス雑誌などでもなく、とても新鮮です。スライスやボレーについても、お伺いしてみたいです。

テニス好き より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

今日はサーブのお話です。

フォアハンドの力の入れ方では

グリップエンドから引っ張る話が多かったと思います。

そしてそれをどの方向に引っ張るのか?

 

サーブの場合は

引っ張るのは

ラケットヘッドが垂れて

しっかり下を向いた辺から、振り上げはじめるところくらい。

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他はほとんど

手首を固め

引っ張らずに、ねじ伏せるような方向です。

 

さて、サーブは内旋の力をメインに使います。

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内旋というのは腕相撲で相手をねじ伏せる方角なのです。

 

それはここで使います。

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そして回内

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生身だと腕は伸びて

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実は遠心力で腕は伸ばされてと考えた方が

力の話としては正しいと思います。

だから

インパクトでも腕は伸びきってしまわず

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腕を縮める方向に力を入れ。

上体に引き付けるようにフィニッシュするのです。

 

もう一つのポイントは肘の位置。

実は内旋を開始したあたりから

肘の位置はあまり動かない

上体を後ろに傾け

上体の回転で上腕とラケットを引っ張り上げた後は

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むしろ、内旋の反動で

上体の向きと

肘の位置を止めるように力を入れます。

 

そうでなければあのフィニッシュは作れないのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 20:00 | コメントは受け付けていません。

続 サーブの曲げ方

前回は、サーブの曲げかたについて

回転を多くするための面使いについてお話しした。

 

実はもう一つの要素がある。

それは構え方

身体の開き具合ともいう。

スライスサーブの場合

右利きだと、極限まで左に打った時が

回転量が多くなり、曲がり具合が大きくなる。

 

サーブの左右への打ち分けについて考えてみる。

ジュースコートの場合

ジュースコートサーブ

黄色の線が左右に打ち分けられる幅

同じようなトスで、コースをばれにくくしても

必要な幅よりもより広く打ち分けることができるのだ。

 

そして、その左端が相手コートのワイド

できれば、サイドライン上に乗る位置に来れば

一番、曲がって、有効なサーブになる。

 

逆に

ジュースコートスピンサーバー

相手バック側、センターに打ち込むサーブが右の限界だと

スピン気味のバック狙いサーブは

しっかりキックして、有効なサーブになるが

フォア側、ワイドのサーブは

極限までのサイドスピンがかけにくいので

曲りが弱くなる。

 

つまり

スライスサーブをより有効にしたければ

しっかりクローズドに構え

トスもしっかり横から上げろということ。

 

ついでにアドコートの話をすると

アドコートスピンサーバー

スピンサーバーならこんな風

右はじ、回内を聞かせたワイドサーブが

はじっこに行くようにオープン気味に構える。

そうすれば、キックもしやすい。

センタを狙うときは

スライスサーブとしては

曲がり方を少しだけ妥協するのだ。

 

3枚目の図はたいていの選手がこんな感じ

ジュースコートの方は

スライスが命なのか

コンスタントにバックへ

スピンサーブを打ち込みたいのかによって

上2枚の図の選択が分かれる。

 

ちなみに右利きスピンサーバーの松原さんは

「コンスタントにバック」派

左利きは右利きと比べ、スライスの曲りが大きいと得なので

「ワイド有効のスライス」 が多数派

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土居美咲さんなんかがそうだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 15:27 | コメントは受け付けていません。

スライスサーブの曲げかた

『オレンジ』 さんからサーブの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチこんにちは。スライスサーブについて質問があります。

時間がある時にでも解答していただけると嬉しいです。

プロのようなスライスサーブが打ちたいです。

センターに入ってから反対サイドに逃げていくようなやつです。

ボールの横や斜め上をたたいていくといいコースに入ってもそれほど切れていきません。

ボールの斜め下を切るように打つカットサーブだとかなり変化して切れていくのですが、
スピードがなくなり、相手にもフォームでバレてしまいます。

単純にスイングスピードが足りないのでしょうか?ちなみに先日ヨネックスのラケットで
速度を計れる機械がありフラットで160~170キロぐらいでした。

あといつも練習してるのはオムニコートで、それも関係ありますよね?

何かアドバイス宜しくおねがいします。

 

オレンジ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

簡単にいうと

どれだけ曲がるのかというのは

どれだけスピンがかかるのか、ということ。

 

そして、それは

インパクトで、ボールに対し

どれだけ薄くあてられるのか

ということにかかってきます。

 

だからグリップを薄く持つのが原則

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ナダルはバックハンドイースタンに近いと思います。

それとも

手首をまげて、面を内向きに

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擬似的に薄いグリップにするのです。

構えたところからこの形を作っておくと

インパクトでも、この手首の角度が残ります。

 

その面の向きを使って、ボールの横に薄くあて

スウィングの勢い、スウィングスピードを

回転をかけるために使うのです。

 

だから男子プロの場合

回内して、面を起こし

フラット気味に相手バックを狙うサーブは、200km/hオーバーでも

あまり回内を使わずに面を薄いまま当てて

(これがスライスで、フォアのコーナーに持っていくコツ)

フォア側に打つ回転サーブは、170km/hくらいになるのです。

 

もちろん

フラットサーブの方が回内した分が多くなるので

少しだけスウィングスピードも速くなりますが

スライスサーブもフルスウィングは同じなのです。

 

コートサーフェスでも

曲がり方は少しずつ違いますが

それはどうしようもありませんね。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 17:13 | 1件のコメント

スピンサーブの手首

『ジュニパー』 さんからスジガネ君サーブへの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。
筋金君、手作りとはびっくりです。とても分かりやすいですね。

前回のトップスピンに対するボレーのアドバイスありがとうございました。5分で習得とはいっていませんが…千辛万苦しながら手応えを掴んできています。

さて、また質問お願い致します。
スピンサーブの際にリストがゆるんでしまっているせいか、インパクト時の面が安定しない時があります。テイクバックの時からグッと握っていれば大丈夫なのですが、やや厚い当たりになってしまい回転が落ちている感じがします。
インパクト時に面を安定させるコツはあるでしょうか。また、グリップの力加減やタイミングなどで、何か気をつける事はあるでしょうか。
よろしくお願いいたします。

ジュニパー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「リストがゆるんでしまっているせいか、インパクト時の面が安定しない時があります」

ということですので

手首がこんな形に、スジガネ状態で固まればいいのですが

ついついそうならない。

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実は少し前、私自身が解決した方法を紹介します。

先ほどの写真は私の2か月前までのグリップ。

 

今現代はそのころと比べ

左に、薄くなる方角に8分の1くらいでしょうか

変えています。

 

こうすると

同じ手の形では

インパクトの面が下を向いてしまいます。

ですから無理に手首の形を左に曲げない

自然な形になり

それほど頑張らなくても

面が作れるようになります。

 

さらに、それだけでは足りないほど薄くしたので

打球時に回内をより大きく使うようになりました。

こんな感じでしょうか。

raf1302sr1

回内を使うということは腕に力が入ること

1、自然に、しっかり感が増えました。

2、薄く当たることでスピン量は増え

3、しかも、回内を多くしたことで勢いが増しました。

 

これら3つのご利益分で

安定度が増した上に強力になり

ますます上達してしまったことを実感しています。

 

実はもう一つご利益が

回外気味に使ったせいもあり

ひじを痛めかけていたのですが

回内方向を強くしたせいで負担軽減

安心して打てるようになりました。

 

『ジュニパー』 さんも

「やや厚い当たりになってしまい回転が落ちている感じ」

だそうですので

グリップを薄くして

回内を多めに使ってみてはどうですか。  テニス

 

 

そうそう、YSさんからのコメントで

カラオケ  スジガネ君を使っての説明ですが
もし可能であるならばストップモーションムービーで
動きをみることができれば、とてもわかりやすいと思いました。

とありました。

 

水瓶座  実は、スジガネ君は動力なし

器用さ一切なしですので

自分では動けません。

なのに形を見事に作れるのがご利益なのです。

 

コマを多くするのはできますし

大昔、テニスジャーナル紙に

プロカメラマンの撮影で掲載したこともあります。

動画となると、コンピューターグラフィックスでしょうか

私には無理ですね。

 

滑らかな動きは

鈴木貴男かロジャー・フェデラーに任せます。

ぜひ彼らのビデオをスローでご覧ください。

そしてスジガネ君の1コマと比べて下さい。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 19:06 | 1件のコメント

筋金入りサーブ

先日お話ししたスジガネ君のスピンサーブを紹介する。

動きとして、あるのは

1、上体の回転

2、上腕の外旋、内旋

3、前腕の回外、回内   の3つのみ

これだけでプロのスピンサーブをトレースしてみせる。

 

アドコートから、上体を後ろに倒し姿勢をキープ

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当然、肘の角度は90度をキープ  (しかできない)

手首も固定したまま

上腕を外旋させて

背中の方へラケットを落としていく。

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一番落ちたところから

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さらに  (プロの写真でよく見る光景へ)

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上体を前に向けていきながら

落ちるのと逆に、上腕を内旋させて、振りあげていく

インパクト直前、上体はもう少しで打球方向を向く

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上体の向きを前向きでブロック

前腕を回内をさせながら、インパクト

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肘の高さを残して

腕相撲でねじ伏せるように

フィニッシュへ

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どうだろう

プロのスピンサーブ

その肝心な部分をイメージできただろうか?

もちろん鈴木貴男プロの方が肘を伸ばして高い打点としているし

生身の身体の見事なしなりも見せている。

そしてそれらは

実は、意識しなくても自然にできてしまう動作。

 

だが、スジガネ君の方も

1、上体の回転

2、上腕の外旋、内旋

3、前腕の回外、回内   の肝心な3つのみの動きで

見事プロのスピンサーブを見せてくれた。

 

この制限された動きを評価し、見本にしてほしいのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 19:34 | 2件のコメント

スジガネ君再び

スピンサーブをわかり易く説明するには

大切な要点だけをしっかり見せてくれるプロの見本が必要。

だから

今日は私の大切な弟子

「スジガネ君」 に登場してもらった。

まずは彼の紹介から

CIMG5037

今は昔

松原さんはサーブの解説、技術指導の要点が

なかなか理解されないことに業を煮やしていた。

サーブで必要な動きは次の3点

上体の回転

上腕の内旋、外旋

前腕の回内、回外

それ以外は固定すべきという考えだ。

もちろん腕の曲げ伸ばしの要素はあるが

これは打点を高くとるための方便として

スジガネ君プロジェクトでは例外扱いとしている。

そこで、ふと思いついたのが

この3つの要素しか動かせないロボットを作ること。

そしてそのロボットに

プロのサーブの動きと同じ動作ができること。

 1408jikukaiten

そうすればプロの動作は

3つの基本を押さえただけの

単純動作であると証明できる。

さっそく、物置と押入れから

ベニヤ板とカーテンレールを探し出し、製作開始。

実は見かけも考慮して改良した2号機がこの子

「スジガネ君」 なのだ。

身長、体格はテニスボールとの比較で推測してほしい。

さて、後ろ向きに立ってもらい

上体を斜めにして、彼の能力について説明しよう。

CIMG5040b

まず、絶対固定の形が2つある

オレンジ矢印の位置

つまり肘の角度は90度に固定なのだ。

もう1つは

その肘から左肩までが一直線であること。

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次にサーブの球質によって変わるが

そのサーブを打つ間は固定すべき、3か所。

赤矢印のところ

上体の傾きを決めるための腰の差し込み穴が2か所

右の穴がスピンサーブ用のななめ穴

左の穴、位置は中央なのだが

真ん中に垂直にあけた、フラット、スライス用の穴。

最初の写真ではその位置に差し込んである。

2つ目は黄色の矢印

グリップまたは手のひらの角度を決めること。

3つ目は小さな青矢印、手首の角度だ。

tekubi

そして最後は自在に動かすべき、3か所

赤、青、黒の曲線矢印で示した場所。

黒は上体の回転      (上体を横向きから前向きに)

青は上腕の内旋、外旋    (腕相撲で相手をねじ伏せる動き)

赤は前腕の回内、回外だ。   (ドアノブを回す動き)

この3か所の動きだけで

プロのスピンサーブが再現できるのか?

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さて、と盛り上がったところだが

今日もちょっと長くなってしまった。

次回、スジガネ君による見事なスピンサーブをお見せしよう。  テニス

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 16:54 | コメントは受け付けていません。