カテゴリー別アーカイブ: サービス

サービスの基本 その4

運動連鎖について確認しておこう

膝の屈伸の運動量が上体に伝わり

上体の動き、運動量が腕に伝わる

伝わっていくにつれ、重量は小さくなり、速度は大きくなる

というのは

運動量は、  重量 × 速度 だから

もう一つ大切なことは

鞭のように運動量が波のように

先端に向かって移動していくときに

手前の動きが止まることが前提になるということ

ゆすって波を起こすと考えればいい

それを頭に置き、一流のサーブを見る

CIMG3330

膝が伸び始めるときに腕とラケットは後ろに下ろしていく

CIMG3335

膝が伸びきったところで、腕とラケットは最下点に

CIMG3336

ゆったり重い動きで、身体の上昇が止まり

上体が前を向き、止まる

腕が振りあげられ、すごい速度でインパクト

CIMG3337

上体の前に倒れる動きを止めているのは背筋が

反動で、右足が跳ね上がる

CIMG3338

インパクト前から高速度で一気のフィニッシュまで

 

肝はゆっくりした膝の屈伸と

腕を垂らしてしまうこと。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 13:23 | コメントは受け付けていません。

サービスの基本 その3

今日はサービススウィングのテンポ感の話

腕のスウィングには固有のテンポがある

metronorm

これはメトロノーム

音楽のテンポを刻む

コ コ コ コッ チーン なんて言いながら左右に振れる

この触れる針のテンポ

オモリの位置が先になるほどゆっくりになる

人間の腕も、腕だけなら短いのでハイテンポだが

ラケットを持つと、腕が重く長くなるので

固有のスウィングテンポは、スローになる

インパクトでの

スウィングスピードを上げたければ

このテンポに逆らわないよう

全体のテンポをゆっくりにする必要がある

ロジャーでも、ノバクでも

一流サーバの動きは

サービス前半ゆったり感があるのを思い出してほしい

CIMG3330

ここから固有テンポに逆らわないで

ゆっくり上体の後ろに、外旋して垂らしていく

もちろんラケットが立った状態

いわゆるトロフィーポーズのところでラケットの動きを止めないこと

メトロノームもここは止まらないよね (むしろ最速な場所)

CIMG3335

膝がゆっくり伸びていきながら

ラケットヘッドもゆっくり落ちていき

CIMG3336

一番下に垂れ下がる

ここまではゆっくりだし

メトロノームの動きでいえば動く方向が変わるので

最下点付近で一瞬止まる

そこからゆっくり上がっていき

と言いたいところだが

ゆっくり上がり始めた動きが

途中から急激に加速

身体の伸びが止まって運動量が腕に移行するのと

腕力も加えて、一気にインパクトへ進むのだ

CIMG3337

肘を止め、腕を引き込みながら

なめらかに急激にインパクトを迎え

この位置まで一気に腕を引き込む

CIMG3338

ここまでをなめらかに

ユウックリ のスウィングで  (クリは速いのだが)

手首の角度を変えず

上体の動きを止めるために、右足を後ろに跳ね上げ

姿勢も保てば

むらなく何本でも、元気でも疲れていても

すざまじいサーブが相手コートに突き刺さるのだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:28 | コメントは受け付けていません。

サービスの基本 その2

2回目は実際に内旋回内を使う形

内旋、回内を効かす形を作るには

その反対側からラケットを引いていく

ここから

CIMG5458

外旋してラケットをたらしていくために

CIMG5459

テイクバックは

ここに構えてから

CIMG5452

上体の前方向から上げていく

CIMG5454

実は次の写真は通過点、ここでは止めないことが重要

CIMG5457

肘の角度が90度近くを保っていることが

よくわかると思う

そのまま滑らかに動かしていくと

CIMG5459

一番ラケットヘッドが落ちた先はここ

CIMG5460

上体が前に向いていき

膝がゆっくりと伸びていき、全身がまっすぐに伸びていく

その反動でラケットは垂れ下がる。

 

ここからは一気にスピードアップして振り上げ

振り上げ途中は力を入れ、すごい加速で

撮影したコマは無し、一気にインパクトへ

CIMG5461

ぶんなぐる

肘の位置を空中に止め

内旋回内の行きつくところがここ

CIMG5462

 

顔は、「どうだ」と言っているはず。 テニス

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 16:46 | コメントは受け付けていません。

サービスの基本 その1

先日

母校の対抗戦を見ていて(ネット配信)

男子選手たちのサービスが気になっていた

いつもなら9月後半に指導できたはずだが

今年はスケジュールが組めず中止

ネットで伝わることを願って

何回かサービス特集を組んでみる

母校以外の人たちがうまくなってしまっても

それはそれで構わない

 

さて

プロのサービスの一番の基本は

コンチネンタルグリップで

内旋と回内を使って打つこと

vol12_06

内旋の使い方はなるべく肘の角度を90度に保ち

腕相撲で相手をねじ伏せるように使う

vol12_07

回内は前腕を矢印のように反時計回りに捻ること

手首を固定しておけば

そして前腕とラケットに角度があれば

フェデラーのようにラケットヘッドが走る

遠目に見ると

一見手首を柔らかく使うように見えるが

回内をうまく使うコツは手首の角度の固定なのだ

それは

フラットサーブもスピンサーブも一緒

 

そして

内旋回内を使って打つと打点がここになる

waw1801srdaten

身体の軸よりも打点が後ろになるのだ

この位置でとると

いつも縦方向のラケット向きが同じになる

だからエラーしない

しかも一番力が入る

 

下から上に振り上げるのではなく

上の写真から

上から下に引きずりおろすような力加減を感じ取れるだろうか

それとこの打点で肘が伸び切らない

わずかではあるが必ず曲がっている

それが

内旋を利かせるコツ

最大限効かせた状態がこの人

sampuras1801sr

内旋、回内が強力サービスの基本

これをうまく使うために

周囲のフォームやタイミング

つまり

トスの高さや、構え方、その位置、などを作っていく

と考えるとプロのサーブは考えやすい。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 14:33 | コメントは受け付けていません。

サーブの肘も曲がっている

サーブのインパクト時

肘は伸びているように見える

waw1801srdaten

だが

ほんの少しだが曲がっている

伸びきってはいないのだ

それは強力サーブの源が内旋だから

vol12_06

内旋は曲がった状態で行わなければ意味がない

そして一旦伸びきると

伸びたままになり

こんなフィニッシュは作れない

sampuras1801sr

てことは

肘が伸びきるとパワフルなサーブにならないし

肘に衝撃も来やすい

インパクトの形は構えで作っておくことがコツ

だから

Wimbledon Championships

プロの一流サーバーは

みんな、肘を曲げて構えるのだ。 テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 12:27 | コメントは受け付けていません。

サーブの体重2

サーブに限りませんが

体重がかかってひっぱたけた時ですが

本当に体重が乗るのではなく

乗っけようと動いた体重が止まろうとすることにより

大きな体の運動量が

小さな腕やラケットに移動して

速いスピードに代わるのです

結果、ひっぱたく

体重がかかった充実感を感じる

ということです

 

運動量というのは、重さ×速さ

だから

体重 × ゆっくり動きが ⇒ 軽い腕 × 高速

に移動するのです

 

サーブの場合は

CIMG3330

曲がった膝が伸びていき

CIMG3335

伸びながらラケットがたれ

CIMG3336

伸びきった勢いでちょっとジャンプ

身体の動きはここでほぼ終了

腕とラケットが急激に振りあげられ

CIMG3337

ぶんなぐる

CIMG3338

身体の上下動と腕の上下動の動きが

時間的にずれていることがわかります

これが運動量の移動

感覚的には体重がかかって打てた状態でしょう。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 11:43 | コメントは受け付けていません。

サーブの体重

『ホッシー』 さんからの質問

以下がその全文です

 

カラオケ  いつも参考にさせて頂いています。
サーブ、スマッシュの荷重について質問させて下さい。

ここ暫くサーブが不調で、思い切り打ってない、体重が乗ってない、という感覚でした。

前回(と言っても一ケ月以上前ですが)ふと、前足荷重を意識して打ってみた所思い切り打てた気がします。

そこで質問です。
・トスアップ完了時点で前足荷重にするのは良いサーブを打つための必須動作でしょうか?今迄荷重は意識していませんでした。
・スマッシュも同様でしょうか?(下がりながら打つジャンピングスマッシュではなく、余裕がある体勢で打つ場合)。

アドバイス頂けると幸いです。

ホッシー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

サーブでトスアップ完了時

右足を前に移動させて、左足1本に体重が乗る

こんな人や

1801kyrgiossrtos

右足を引き付けずに両足に体重の乗った

こんな人も

1502agassi

います

ニシコリは2年くらい前でしょうか

右足を動かす構えから動かさない方向に変えて

サーブが安定したようですね

 

サーブアンドボレーが多かった時代には

キリオス以上に

右足を左足横にまで引き付ける体重移動が主流だったように思います

ダッシュ力を重視して前傾を深めるためには

それが一番いいのではないでしょうか

 

現代のテニスはストロークが主流なので

どっちでも

その人がしっくりくるやり方を採用すればいいと思います

 

スマッシュは

ジャンピングじゃない場合ですが

打点の変化に対応しやすい

両足どちらにも乗っている構えがいいと思います

そこから前に体重移動して

左足ブロックが一番パワーが出るでしょうね。 テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 12:15 | 1件のコメント

サーブの膝屈伸

Sho』さんからの質問

以下がコメント中のその部分です

 

カラオケ  サーブ時の下半身の使い方のコツがあればアドバイスください。

(膝を曲げ、上方にスイングを試みていますが、

なかなか、それがスイングスピードの向上につながっていません)

Sho より

 

 

水瓶座  私の答えです

鞭の動きには

手元と先で時間差がありますよね

手元が動き、止まった後に、先が走る

 

サーブだと

膝を曲げ始めるときに

CIMG5450

ラケットを上げ始める

膝の動きと腕の動きは逆方向です

CIMG5453

一番膝が曲がったのは

CIMG5456

ラケットが立ったところ

膝を伸ばしながら、ラケットを落としていく

これも逆

CIMG5458

膝が伸び切ったときには

勢いあまって、軽く

ジャンプ

CIMG5460

その時に一番ラケットヘッドがダウン

身体の上方への動きが止まった後から

ラケットが振り出される

CIMG5461

膝の伸びとラケットの振り出しのタイミングは一緒じゃないんです

ラケットの動きはすべて遅れる

だから鞭

膝が終わってからが腕

ヒザーアー ウデ と言いながら振ってみるといい

ちなみに膝の伸ばしにかかる時間は 0.25秒くらい

結構ゆっくり

その後で腕を振る

フェデラーのサーブ

ゆったりした膝の屈伸を思い浮かべてほしい

急いで伸びようとすると腕の振り出しとマッチせず

かえってパワーダウンになるので注意。 テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 15:37 | 1件のコメント

内旋、回内、とは

サービスの話でしょっちゅう出てくる用語

念のために解説しておこう

内旋

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腕相撲の動きと思えばいい

両手を前に出して、肘を90度くらいにし

手を側に回して近づける動きが、内旋

反対は、外旋

 

次は回内

vol12_07

手首固定して

前腕を左回りに回すとラケットヘッドが走る

両手を前に出し

手の平を側にす動きが、回内

英語だとプロネーションというらしい

40年くらい前の技術書は

プロネーションを間違って内転と訳していた

だから年配のコーチは

内転というかもしれない

正しくは回内

逆の動きは、回外

 

前腕を回すのが、回内、回外

上腕を回すのが、内旋、外旋、なのだ。  ひよこ

 

 

カテゴリー: サービス, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 17:39 | 1件のコメント

ホーストレーニングは

昨日はホースを振るのもアリかなと言ったのだけれど

やはり

柔らかいものを振ると

昔風の手首を柔らかく使い

後ろから振り上げるサーブになりがち

vol10_06

そうすると

肘の角度が90度より小さくなり

内旋が効きにくく

肘も痛めやすいという欠点がある

vol01_04

お薦めは、棒投げ

昔、テニスジャーナルの解説では

新聞紙を丸めて、棒にし、投げる

というように説明したが

『リトルモー』という映画では

コーチがサーブがにが手のモーリン・コノリーに

中古ラケット8本を投げさせる

クラブのフロントで買うとき

「8本も何に使うの?」 と聞かれ

「タコに教えるのよ」 と答えるコーチ

右手打ちのリトルモー

伊達さんと同じ

実は元左利きだったというオチも

ちょっと話が横にそれた。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 12:23 | 1件のコメント