カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

腰の使い方

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント中、2つ目の質問部分です。

 

カラオケ   ・・・  2つめ、ストローク時の腰の回転について
秋口から(50の手習いと言いますか)地元のテニススクールに通い出しました。
そこのコーチが言われることに、「グリップゆるゆる、振った時、ラケットが飛んでいかない程度に握る。」「スイングの始動は腰から。ラケットを持つ側の腰骨を意識し、腰を回転させる。上半身はそれについてくる感じ」とよく言われます。
フォアはそれ程、変にも感じませんが、両手バックは、手打ちを意識し、腰は勝手について来ると思ってきましたので、少し違和感があります。再度、ご解説いただければ有難いです。

来年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

先日のスクエアースタンスを見ていただけたでしょうか。

うまく上体が前向きになって

その後腕が振り出されて来れば

きれいなフォアハンドが打てるのです。

ただ

ボールと正確な距離を取って回ればいいのであって

右腰が出なければならないわけではないのです

オープンスタンスや下がりながら打つときは

djok140609

むしろ左腰を動かしてどける。

身体のどこを基準に見るかで

背骨から見ればどっちでも同じことです。

背骨が前に出ていけば右腰

背骨が後ろに下がれば左腰になるのでしょうね。

 

両手打ちも文章にすればまるで同じこと

同じ原理なのですが

腕の力と上体の動きの力、動きの量

その関係、バランスがかなり違う

フォアハンドは

上体がゆったり動いて、つぎに腕が振られてくる。

1411nisifshippari

だからフォアはのびのびと振ったように見える。

それが、両手バックだと

上体がちょっと動いたところで

腕が鋭く振られてくる。

フォアだと上体の動きで打ったようになるし

1411nisikori finis

両手バックだと腕力で打ったようになる

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だからちょっと窮屈そう

ということだと思います。

 

ただ、安定性ということが実際には大問題なので

フォアでも両手打ちでも

手首ぐにゃぐにゃはどうもいただけませんね。 テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:09 | コメントは受け付けていません。

スクエアスタンスからの腰

『hiyopapa』 さんからフォアハンドの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原先生、こんばんは。
連投失礼致します。

フットワークからの流れで一つ質問させて下さい。
ずばり『スクエアスタンスからのフォアハンドでは、脚はどう使えば良いのでしょうか?』
先日の質問にあった『イスに座るように重心を落として、スイングにあわせて左足に乗って立ち上がる・・・』のくだりなど、イマイチしっくり来ないもので、ジュニアに指導するときも含めて教えて頂けますと助かります。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

腰が前を向き

自然に上体が前向きになって

腕が振り出され

インパクト。

 

この一連の流れがうまくできるなら

何スタンスでも構わない。

だけど

初心者がそれを自然にできるためには

スクエアースタンスが一番いい。

 

というのはこんな恰好から

打球方向に踏み込んでいくと

CIMG5649

左足がつっかえ棒になって

ついでに

少し腰を開いておくと

(左足を前向きに踏み込むのがこつだが)

腰や上体が自然に前向きに回る。

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(これは昔、私が解説した、テニスジャーナルの記事)

それを何度も繰り返して

上体の向きを身に着けることがまずは大切。

 

そしてその後で

オープンスタンスに入っていく。

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オープンスタンスは

この上体の回転を

わざと意識して作らなければならない。

だからスクエアーでコツをつかみ

打てるようになってから始めたいのだ。

 

とまあ、話が進んだところで

もう一度言うと

左足はつっかえ棒

身体を回すための方便

しっかり乗っかるための脚ではないということを

強調しておこう。

乗っかりかけて蹴っ飛ばすのだ。

 

ついでにこれは野球のホームランを打つコツでもある。

これが下半身パワーを上体に伝える一番の方法でもあるのだ。  テニス

 

次に

「椅子に座ったような姿勢から持ち上がる」 のは

昔、ビック・ブレーデンが提唱していたこと

下から上にこすりあげるトップスピンを

マスターするための方法として言っていたのだと思う。

日本では、アメリカン・テニススクール

というところで盛んに取り入れていたので

そんな教え方のコーチもいるのかもしれない。

 

だが、そのやり方で

強力なトップスピンを見せてくれるコーチもいないし

実際にトッププロはそんなことしない。

とりあえず

気にしない方が身のためだと思うが ・・・      テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 22:16 | 1件のコメント

深さの打ち分けは

『このくらい』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  あけましておめでとうございます。
毎回毎回、楽しみにアップを拝見させてもらっています。

いつぞや松原コーチが「面を感じて打つこと」が大事を書かれていましたが、最近になってそのことを痛感しています。

私は「面を感じて打つことができる」と言っていましたね。

回転をかけて安定させることは重要だと思いますが、なんとかコートに収めようと、無理に回転を掛けようとしたりしていましたが、結局は面の作りで入るか入らないかが決まるんだな…と。

で、質問です。
コースを狙うことは面を向ける方向で決まりますが、深さ(長い・短い)はどのように調節すればいいのか、どこにポイントがあるのか、ご教授願います。

このくらい より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

たぶん、フォアハンドの質問だと思うので

そのつもりの答えです。

 

面の向きで調節したら

すごく不安定になると思います。

だから面は垂直で固定する。

そして、スウィングで調整です。

下に向けて振れば下に行くし

上に向けて振れば上です。

 

実際のプレーでは

スウィングの軌道の高さとフィニッシュで調整です。

このことに関しては

バックでも、薄いグリップのフラットでも

基本的な考え方は一緒です。

 

さて、フォアハンド

ワイパースウィングのトップスピンですが

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緑色のように振れば少し上気味に飛び出して

深く入ります。

黄色のように少し下向きの軌道を取れば

低い弾道で飛び出し

浅く、短めに入ります。

黒色と水色の線は手の位置の動きです。

 

その時、手にかける力の方向は

赤色の矢印

かなり下向きですで

この下向きが強ければ強いほど

下に、短く打てます。

ワイパーで遠心力がかかるので

ラケットの重みを中心に引っ張り込みながら打つわけです。

 

さっきの軌道の話を腕の動きに置き換えますと

肩を中心に大きな円を描けば深く

肘を中心に小さな円を描くと浅く打てます。

 

どちらにしてもフィニッシュは上体の左横です。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:30 | 4件のコメント

いつ準備するのか?

『hiyopapa』 さんから質問をいただきました。

本日は。3ついただいた2つ目

ストロークの準備が遅れるというお話

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ また、サーブ以外での課題として『準備が遅い』のがありましたが、昨日もやはり準備が遅く、結果十分にテイクバック出来ず打ち負ける(対コーチ)場面が多々ありました。
意識はしているつもりなのですが、なかなか上手くいきません。

質問②
早い準備をするために、何か良い打開策はありませんでしょうか?

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

一言で言っちゃうと

「早く構えたらいいじゃない」

ということなのですが

いつごろ、準備を始めるかの基準について説明しておきます

 

ベースライン同士でラリーしているとします。

いつ構えに入るのかというと

相手が打った直後

1412gcnisikori

ボールがどこへ来るのか?

どれくらいの威力で来るのか?

がわかった、直後です。

したがってその時のボールは

まだ、ネットよりもはるか相手側にあります。

その段階でどこへ走るか?

フォアなのかバックなのか?

判断は終わっています。

 

上級者はなぜそんなに早くわかるのかというと

これらの情報から判断するからです。

 

相手のプレーぶり (スピン量やコースの癖など)。

相手のボールに入っていくときの入り方。

相手のフォーム (トップスピンか? スライスか?)。

相手のスウィングの勢い。

打球音。

ラケット面を離れたボールの飛び出し方向。

もちろん、風やコートサーフェスも。

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

ほとんどの項目が

打つ前に決まっていることに、注目してほしいと思います。

相手が打つ前にかなりの予測が終了しているのです。

 

そして、構えを開始しながら、打点に向かってスタート。

1412djokovicfkamae

そして、引いて、ヒット。

引いといてヒットじゃありません。

 

まとめますと

構えるのは相手が打ってすぐ

肩の線を回しはじめグリップや手の角度などを作ります。

打点に入っていきながら、テイクバック。

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そして、ヒットです。

 

たぶん

準備の間に合わない人というのは

最初の判断が遅くて構えはじめの遅い人

もしくはそんなに早く準備するべき

技術的なことを言うと

一度構えて、改めてテイクバック、という2度引きをしてもいい

いや、するべき

ということを知らない人ではないでしょうか。  水瓶座

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 13:31 | コメントは受け付けていません。

ネットすれすれを打てばいい

『butchcoon』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

先生、たびたびすみません。さきの質問に関連するかもですが、よく「ネットの上30センチ以 内をねらえばバックアウトはしないよ」と指導されたりします。たしかにネットから2,30センチ以内の高さでボールがネット上を越えていくボールはバック アウトはしません、結構な強さで打ってもです。しかしコンスタントにそんなこと可能なのでしょうか?

butchcoon より

 

 

 

私の答えです。

「ネットの上30センチ以 内をねらえばバックアウトはしないよ」

確かに、ほぼその通りです。

半面のラリー練習だったらできます。

「試合中にコンスタントにやり続けられない」

という以外に欠点はありません。

ジョコビッチさんなら、松原さんを相手にうまくやってのけられるでしょう。

ただ相手が錦織で

お互いに、相手の強力ボールに対してできるのかというと?

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私だって

ジョコビッチ相手には絶対にできないでしょうが

中級者相手ならうまくやって見せられると思います。

要はすごく実力差があって余裕がればできるということ。

競る試合を勝ち抜いていこうという人には

役に立たない話だと思います。

1411nisikori

もしそれが簡単にできるのなら

ナダルは変わらないと思いますが

ジョコビッチもフェデラーも

トップスピンなんてやめていると思います。

彼らのトップスピン

ものすごい量ですよ。   テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:35 | 3件のコメント

打球時にイメージすること

『butchcoon』 からの特にフォアに関する質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。今回の東戸塚ダブルスでの先生のお写真を拝見して、本 当に先生長身な方なのですね、驚きました、ビッグサーブ・ビッグフォアなわけです(笑)。わたしも長身なほうでスピードを出すことに関してはあまり悩みは ありませんがやはりフォアハンドのコントロール(特に深さ、ネットを越えるときの高低のコントロールです)に本当に悩んでいます。自分のフォームを以前ビデオで確認してみたところ思ったより酷いという感じではないように思い(テイクバックの面の下向き、腕をひねらないなど)これは打つときの意識やイメー ジ、要するに精神的内面も大いに関係しているように思いました。先生に質問なのですがやはり上級者のかたや先生ご自身も打球時にターゲットや放物線の意識 などを明確に持っていらっしゃるのでしょうか。そしてやはりそれはキャリアや練習量をもってして培うしかないでしょうか?長文になりましたがどうぞ先生の ご意見お伺いしたいです、よろしくお願いいたします。

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

若いころはビッグサーブだったこともありますが

今はビッグな人の普通のサーブです。

 

さて、打球時のイメージですが

3種類あると思います。

1つ目は自打球のイメージ

クロスに飛んでいく打球をイメージする

逆クロスに飛んでいくボールをイメージする。

シングルスコートに絵を描く。

もちろんダブルスもそうですが

ダブルスは単純にクロスの打ち合いが多くなるので

ストロークの場合ですが

私の中では、特にシングルスではっきりしています。

もしかしたらこれがシングルスプレーヤーとして

重要な資質なのかもしれません。

1411nisikori finis

2つ目は相手ボール、バウンドのイメージ。

我々はボールを見てそれをたたいていると思っていますが

実はボールが来るはずの線をイメージしている。

そして来るはずの空間をヒットする。

そしたら、その空間にたまたま本物のボールも

ジャストタイミングで入ってくる。

で、ジャストミートです。

Kei Nishikori

3つ目はボールに激突するラケット面のイメージ。

ボールを捕えたと感じ

ボールに食い込んでいくラケット面を常に感じています。

fede1409frg

これはラリー練習をしているときに

一番はっきりする。

ちゃんと捕まえていれば安心して打てるのです。

いったん捕まえて調子に乗れば

試合中にはバックグラウンドで

自動的に処理されているイメージだと思います。

 

さて、試合中、調子が出ていれば

1つ目の、自打球の線のみがイメージに浮かんでいる。

いくつかの選択肢から、一瞬にして、答えがひらめく。

そこへバシッ。

後の2つはバックグラウンドでの無意識実行。

 

これらのイメージは

練習したら、キャリアを積めばできるということではなく

いわゆる、「テニスセンスのある人」 なら

自然に無意識にやっていることで

本人は、そうであることすら気づいていないと思います。

もし、そこまでのセンスはないのであれば

意識して作ればいいのです。

 

練習中に相手打球をしっかりイメージする

自分の打球時にインパクト面でボールを

必要な角度で捕え、回転も感じること。

そして、ラリーでも、試合でも

空中を飛んでいく自打球をイメージするべきです。

 

初心者でも、これらを意識することで

上達は早まるでしょうし

うまく打てる人は

ボールを捕える感触などを

初心者の時から持っているにしても

意識して行うことで、さらに成果が得られやすくすると思います。

 

形も大事ですが

微妙な部分はすべて、このイメージの方が大切。

初心で、形が変でも、イメージができている人は

それほどのハードヒットでなければ

なんとなく、ボールが続くと思います。

そしてそれに形がついて来れば

ハードヒットしても、エラーしなくなるということだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 14:54 | 1件のコメント

だから引きも振り子

『ボールボーイ』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   フォアハンドの総集編ですね。
シンプルで分かりやすいです。

少し気になったのですが、フォアハンドでインパクトの形で構え、テイクバックでラケットが体の横に持っていくあたりまでにどうしても上腕を外旋してしまうのですが、このあたりを詳しく教えていただけませんか。よろしくお願いします。

ボールボーイ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

インパクトで垂直面を作るために

テイクバックでこうなるように引く。

h031411

ここへ、腕をひねらずに、内旋外旋をせずに引くために

振り子で引く。

hurikofor1411

そしてそのための構え方がこう。

dtarokamae1409

純粋に振り子で引いて

振り子で打てば

インパクトのラケット面は垂直になり

ラケット面は安定して使える。

だけど

打点の高さの変化に対応するためにはちょっと不便

だから、黄色線のように丸め

後ろでループスウィングにする。

jituyou1411

振り子のラケット面を使いつつ

凹型に、なおかつ外旋しないように引くのだ。

 

さて、砂入人工芝のクラブプレーヤーならこれでいいのだが

男子プロは現代テニスの高い打点に対応しなくてはならない。

だから、脇を開け、構えを高くし、ラケット自体を立て気味にして

1411ftb

面を外に向けていくように

じゃっかん、凹型の黄色線で引き

h031411

のように、低いところからと同様な面の向きに引く。

これが、現代的なフォアの肝。

これ以外のところは少しは妥協できても

ここだけは絶対に妥協できない、肝心かなめ。

 

よく、たった一つだけだから、見なかったことにして

という人もよくいるが

とにかくここが肝、これだけはダーメ !!!

 

さて、どちらの場合も

赤い線のように外旋させて

凸型に引けば、手早くていいのだが

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こうなってしまい

振り出すところから

面をかぶせながら、内旋させていくしかなくなる。

これでは、フォアを安定させることは不可能。

 

いや、男子プロでたった一人

(女子ではちょくちょく見かける)

デルポトロだけは高い打点からぶったたくときにやっている。

デルポトロ並みのスウィングスピードと

世界1のテニスセンスに自信のある人は

試してみてもいい鴨。

もっとも、デルポトロ

普通にトップスピンをかけたラリーの時は

なぜか、面が下向きになるように引いているが ・・・   テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:16 | 1件のコメント

インサイドアウトはある?

現代スウィングについての感想を、『hiyopapa』 さんから頂きました。

以下がそのコメントの気になった部分です。

 

カラオケ  ・・・ それと、以前古典的なスイングと現代的なスイング、どちらが難しいかという話になりましたが、スイング自体は現代的な方がカンタンだとやはり思います。実際、ボールをぶっ叩けるようになってきました。
しかし、打点と言う話になると現代的な方は面が変化する上、アウトサイドインで左右にも面が変わるためまさに一点。
対して古典的な方は面を維持、インサイドアウトの直線的なスイングなので打点の前後左右のブレが調整しやすいように思います。  ・・・

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の考えです。

確かに古典的なスウィングの方が

ラケット面の動きは

体重移動で押す分だけ、ほんの少し、直線的です。

 

しかし、どちらも基本的に肩を中心に円運動させる以上

しかも打点を上体の横より前に取るのであれば

forswing140221

インサイドアウトのスウィングというのは

うんと低い打点のサイドスピンショット以外に

(手前から向こうへ、ブーメラン・スネークというやつ)

気分的、感覚的以外にはありえません。

 

面の向きが変わることの懸念もおっしゃってましたが

インパクトのタイミングは

基本的に1点しかありませんし

どちらの打ち方でも

それを感じ、その時の面の向きも感じているはずです。

1411nisikorifor

それと

ラケット面を動かして当てる方が

動かさずに当てるよりはるかにやさしい。

直線的に当たるには

完璧な位置の、完璧な高さのテイクバックが必要で

そこから完璧に

打点にまっすぐ出さなくてはならないのです。

つまり調整しろがない。

そよ風が吹いただけでミスが出ます。

球出しや、壁打ちのような一定の練習ではなく

1発勝負の試合ではとても考えられないのです。

 

アウトサイドインに動くとか

トップスピンで下からとか

1411nisifshippari

アンダースピンで上からとか

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走りながら打つとか

 

そんなふうに振った方が

合わせしろがあって

現実のテニスコート上では

はるかにやさしいと、わたしは思っています。 テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:22 | 3件のコメント

フォアの振り子はなぜ?

さて、フォアハンドの基本形

基本スウィングの総集編

このところのいくつかの質問に対しての

 

水瓶座   私の答えです。

振り子のスウィング、その理屈は

力の話と形の話からなっています。

 

振り子に逆らわないように

そのパワーを利用するというのは

力の弱い、女子供の世界ではとても重要な話です。

振り子を使うことで

それほどのパワーを使わなくても最低限のボールが打てます。

男性でも左手で打ってみれば

意外に、加速のための力加減がわからないで戸惑うものです。

 

右腕で打つときでも

腕力だけでなく

振り子やその前の慣性力をうまく利用していたことに

気が付くかもしれません。

もちろん男子プロ、特に厚めのグリップの選手は

振り子より腕力の方がものを言っていることは間違いありません。

そんなわけで

振り子パワーも無視できないと思いますよ。

 

そして、これが片手バックだと

明らかに振り子が存在を主張してきますし

男子プロの両手バックでは

ほとんど、存在感がないのはもちろんです。

 

それと、面の安定性

薄いグリップですと急加速は

ラケットヘッドの遅れが面の向きに影響してしまう。

それを抑えるためにも

振り子、そのテンポ感を利用し

なめらかに振り出したいのです。

 

次に面の作り方、2つ目の形論の方です。

hurikofor1411

ラケット面は上の写真のように使います。

腕をひねらない

自然にインパクトで垂直面になる形で構え

dtarokamae1409

内旋も、外旋も、回内も、回外も使わないで

引いて行き、振りだしていけば

ほとんど、間違う要素がなくなるということです。

そうすると、紺色のラケット面の動き

引いたときは下向きになるし

それが徐々に上向き方向に変化して

インパクトで自然に垂直面になるよ

というお話です。

1409nisikoritsfr

もちろん途中で手首の形を変えなければということで

勢いづけに途中で手首の返しを入れたりすれば

それなりの変化の仕方をします。

あくまでも模式的ですが

実際にプロはこれをベースに、安定して打っているのです。

 

さて、真上から見るとこちらは円形のスウィングになります。

forswing140221

打球方向から見て

上体からの距離は打点の少し前から

ラケットヘッドが上体の真横に来た辺で

一番遠くなります。

だからそれ以降は

当然、アウトサイドインのスウィング。

腕は引っ張る方向で

赤矢印方向に手の位置を動かせば

細かいことを言うと

遠心力、緑矢印とも戦うので

紺矢印の方に力を入れると

ラケットヘッドがしっかり走るのです。

kmhammar1408

インパクト後に最高スピードを出すつもりでいると

左側に引っ張ることになり

インパクト前から引っ張り始め

結果、一番強く打てるのはこのせいだと思います。

 

もちろん腕を引っ張って縮め

回転半径を小さくすれば

さらに加速しますが

そこまでいかなくても

インサイドアウトを意識して

腕を伸ばしていくよりは

伸びないだけでも

減速要素がない分、相対的に強く打てるということです。  テニス

 

そうそう、もちろん、ワイパースウィングです。

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:37 | 2件のコメント

アウトサイドイン

『momotaro』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの質問前半です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
いつも参考にさせていただいています。
質問その1
>何度も参加している方も多いし
レベルも高いが
テイクバックの面がしっかり下向きになっていない人が
実は、全員だった。

ということは、テイクバックの面をしっかり下向きにするということは、難しい技術ということなのでしょうか。

質問その2
フォアハンドは、アウトサイドインのスウィングということですが、松原コーチの動画を見ると、バックスウィングからヒットポイントまでは、インサイドアウ トのスウィング。ヒットポイントからフィニッシュまでが、アウトサイドインに見えます。実は私のコーチは、インサイドアウトに打てと教えていて、その様に 打つとボールの回転が良いように感じています。
アウトサイドインのスイングとは、ヒットポイント以降の話なのでしょうか。

momotaro より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

トミーの参加者のラケット面の話ですね。

面を下向きになるように引くというのは

別に難しいことではありませんし

当日も、私のアドバイスですぐに治りました。

1411nisikoriftb

ですが、もともとの癖があり

それが染み付いちゃっているほどの人は

本人が直すつもりで

意識して打っていないと

自然に、元の癖のように戻ってしまうということです。

そして1か月後に同じ話になります。

ですが毎月、徐々にですが治っているのです。

 

 

質問2ですが

forswing140619

スウィングを模式的に真上から見た絵です。

打点を前に取ると

インパクト付近では

ラケット面の位置も打球方向に対し

赤矢印のように、右側から左側に

つまりアウトからインに入っていくということです。

 

その時に

手の位置は、オレンジ矢印の方向に動きます。

つまり

この方向にしか振りようがないわけで

打点が前なら

インパクト付近で、当然、アウトからインに振られます。

 

図のように、上から見て、円運動をしていると

打球方向の線から見れば

スウィング前半は、インからアウトへ

後半はアウトからイン、ということになります。

 

ただし、感覚としては

ラケット面の動きを感じていると

打球方向に押す感覚があるというのも本当です。

私もそれを感じて打っています。

140711djousiro

ですが腕は、手の位置は左に引っ張り込むのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 16:57 | 4件のコメント