数年前から脳機能と学習効果について興味を持って少しずつ勉強したり、コートでテニスを学ぶということを通じて実践研究しています。
そこで何がわかってきたかというと、簡単に言うと学習能力が上がるとかスキルを身につけるということは脳のなかでも通常の意識下で使用する部分ではないエリアに必要とするソフトを刻みこむと言うことで、その格納されたプログラムソフトを要求された時に瞬時に引き出して機能させられる能力を身につけるというものであるようです。
つまり脳をパソコンのように考えると、何かを学び身につけるということは新たな情報やソフトをハードディスクに入力保存することでその方法がネットから自動ダウンロードとか手動で入力など様々なやり方があるのと同じように存在するが、最も速く効率的に処理して取り入れる手段を身につけるのが重要なのです。
それがいわゆる潜在意識と呼ばれる領域を働かせることで可能になるのですが、次はそこにインプットされたものをどうやって自在に引き出して的確に利用できるようにするのか?
それはまるでパソコンのなかに自分に必要な情報や機能があるのだけど、どこをどうクリックすればそれが実現できるのか時間がかかるもしくはわからずに使えない、そんなことがあるのと同じで人が一生懸命に試験勉強をしたのにテスト用紙を前にしたらせっかく頭に存在しているはずの解答にアクセスできないために役に立たなかった。
テニスでも練習で培ったものが試合で上手く出てこないのもそれと同じで、入力しただけではダメでそれを必要な時に自由自在に引き出して使いこなす能力を身につけないとまるで宝の持ち腐れというわけです。
潜在意識への情報入力とそれを瞬時に引き出して使いこなす能力、それが効率的な学習とパフォーマンス向上の重要なポイントである、ということまではわかってきました。
問題はそれはいわば脳のデジタル処理というものであるので、長年にわたってアナログ処理で生きてきた人間にとってはその進化を遂げるには並みの努力ではなかなか難しいということです。
でも近い将来には学習の仕方はそうした脳機能のデジタル化へとすべて変換されるようになるでしょう、だからその時に数年前にある日を境に消滅したアナログテレビ放送みたいになりたくなかったら今からでも何としてでもデジタル処理ブレインを身につけなくてはならないのです!
もちろん僕も必死でそれをやるつもりです・・・が、フォトリーディングをかなり身につけられたと思ったらそれで満足して実践を怠り、いつのまにか本をまた一文字ずつ丁寧にゆっくりと読んでしまうアナログ読書家に逆戻りしていたりするので前途は多難と言わざるを得ません!