新しいグラファイトは0.25インチだけフレームが長いのですが、それは日本人に馴染みのあるミリメートルだと約75ミリセンチメートルです。
たったそれだけ長いことでも影響はかなり大きい所があります。
特にグリップを出来るだけ端っこを握って遠心力を最大に利用して打つタイプのプレーヤーにとっては決して小さくはない違いです。
左右の狙いでは微妙にずれる感じで、たとえばダブルスのデュースサイドでのセンターに入ったサービスをバックハンドて逆クロスに返そうと言うときに、ちょっとだけヘッドが遅れてサイドアウトなんて感じです。
それとサービスは何とが打てば慣れてしまうのですが、咄嗟に打つことになるスマッシュを深く狙うとほんのわずかにバックアウトしたりレギュラーレングスのラケットならば絶対に入っている感触なのにほんのわずかにアウトって言うことです。
これもしっかり打ち込んで練習して慣れ親しんでしまえば全く問題ないことなのでしょうが、かつてマイケル・チャンという名選手が生み出した1インチロングのラケットはどうやっても最後まで慣れることは出来ませんでした。
通常で使う程度ならばまったく大丈夫という感じでしたが、それを使って試合に行ったら・・・
いつもならば絶対に入っているはずのパッシングショットとかラインを狙ったリターン、深く打ち込んだスマッシュがほんとにわずかながらアウトしてしまいダメでした。
そしてそれはレギュラーに長く親しんだプレーヤーだけでなく、比較的にテニス歴の浅い若手コーチなどにも同じ傾向があり結局はあまりに長いラケットは廃れてしまいました。
それで伸ばすとしてもせいぜいハーフインチからこのグラファイト程度の0.25インチまでということになったのでしょう。
テニス歴ばかり長くおまけにそろそろ融通の利かない年齢になった僕にはたった0.25インチの長さに慣れるのですら大変かも知れませんが、このグラファイトのフィーリングはとても気に入っていますから何とかモノにしたいと考えています!