デビスカップでも大活躍の錦織選手ですが、その彼の練習の本拠地はアメリカのフロリダにあるニック・ボロテリーのテニスアカデミーです。
これまでにも多くの大選手を育成してきたカリスマテニスコーチ、ニック・ボロテリーは実はテニスの経験がないという話は以前にも聞いて知っていました。
軍隊出身のボロテリー氏はほとんどテニスという競技に関わりを持たないまま、何故かテニスコーチをやり始めてそれが天職だと気づいて今に至ったというのですから驚きです。
そんなテニス界の異端児コーチと言える彼のことを長い間、アメリカのテニス協会や関係団体は無視し続けていたといいます。
それをあのフェデラー選手が何とわざわざ彼の為に嘆願書を書いて、ボロテリー氏の功績を認め公正に讃えて欲しいと訴えた結果、ようやくニック・ボロテリーはテニスの殿堂入りを果たせたということです。
僕も競技でのテニス経験はボロテリー氏のように全く無いというわけではありませんが、同業のコーチ達に較べたらずっと少ないでしょう。
だからそんな選手としての実績がないコーチとしては、ほとんどテニス経験ゼロのニック・ボロテリーが殿堂入りしたという話は実に励みになります。
御歳83歳を迎えるというニックさんの年齢まではまだまだかなりの年月が残されています。
だからそれまでに僕もこれから弛まぬ努力と修練を続けて天職のテニスコーチとして、殿堂入りなんて滅相もありませんが何かそれなりの功を労っていただけるように頑張りたいと思います。
ニック・ボロテリー氏が83歳の今もコートでラケットを手に元気にレッスンをされていると言うことにもすごく勇気づけられます
ところで、「テニスの殿堂」ってどんなのだろうか?