昨日のブログでタイトルを紹介した「アルツハイマー病 真実と終焉」という本はまだすべてを読み終わってはいませんが、一通りの内容は理解しました。
その冒頭で繰り返し書かれていることが印象的で、それは「アルツハイマー病がたった一つの薬で治ったり症状が回復することはあり得ない」ということです。
それなのに今の医療業界や製薬産業ではその幻のアルツハイマー特効薬の開発を目指して未だに躍起になっているようです。
それはどうやらガン治療にも同じことが当てはまるらしく、たった一つの薬でガンという病が治ったり回復することは考えられないそうです。
それはアルツハイマーもガンも発病するまでには複合的な原因が多重に折り重なっておこるもので、そんな複雑なことに対してたった一つの薬剤投与で改善など出来るはずがないというのです。
でもそういうたった一つのスーパー特効薬みたいなものを誰しも心の底から求めてしまうのが人間心理というもので、薬品メーカーはそうした心理につけこんでほんの少しわずかな効果でも認められたら皆が飛びついて買うことを見越しているから莫大な資金を投入してほとんど無益に近い薬剤の開発にしのぎを削るというわけなのかなと思います。
そんなことを考えている時にフランスの映画で「150ミリグラム ある女医の告発」という実際に起きた事件を題材にした作品を観ました。
その事件とはフランスの大手製薬メーカーが糖尿病の治療薬として売り出した薬が、痩せ薬として爆発的に出回りやがてその副作用で重い心臓弁膜症に陥り何百人もの死者を出しているのにその事実を隠蔽して薬品を売り続けていたという話です。
その薬品メーカーを地方都市の病院勤務の女医が告発して、数年に渡り困難を極めながらもついにその犯罪行為に等しい理不尽な悪行を正すのです。
痩せたいと切実に願う人の心理につけこんで、たった一つの薬などで健康を損なわずに痩せることなど不可能なことを知りながら利益を上げられるならそんなことお構いなしという恐ろしい背徳行為を平然とする薬品メーカー。
きっとそれはその映画で扱った事件に限ったことではなく、どこの国でも同じようなことがおこなわれているのではないでしょうか。
この「アルツハイマー病 真実と終焉」という本の内容を理解してそれを実践したら本当にアルツハイマー病が治癒したり回復することが著者である研究者が科学的データや臨床例で実証しています。
でもそれがあまり大きく話題にならず、ネットで検索してもその治療法についてあまりヒットしません。
これが何を意味するのか?
こういうものが真にアルツハイマー患者やその周辺にいる人々に知れ渡ってしまうと、今までにつぎ込んだ莫大な特効薬の開発費がすべて無駄になってしまうからそんなものは出来るだけ抹殺しておきたい、と考えている人々がいるからなのでしょうか。
そうした考えの人々はマスコミの広告出稿量とその代金があらゆる業界のなかでトップクラスらしく、そういう人々の意向でマスコミがこんな良書について無視を決め込むというのは納得できます。
そういえば我らがテニスに対する日本のマスコミによる不当とも思える過小な取り扱いも、まさかテニスというこの世でもっとも健康維持に優れたスポーツを普及させたくない人々の思惑によるものではないのか?
テニスして国民みんなが健康で元気になったら薬の売り上げが激減してしまうから困る、ってことなのかな。