カテゴリー別アーカイブ: 技術全般

チームクラスのバランスと面と

先日、紹介した

東戸塚松原テニススクールでのジュニア練習マッチ

午後のチームクラスの選手たちのお話し。

このクラスは試合に出ている子たち。

もちろんラリーはできるし、かなり走ることもできる。

最初の写真は午前中勝ち進んで

チームクラスの試合にも出場、9セットを戦った中学生男子

いや、彼はまだ6年生のはず

CIMG0009

短いボールを片手バックで処理

だと思うが、ボレーかもしれない。

マッケンローを思わせるようなバランスとラケット面。

もちろんコーチが強制的に作り上げた形ではない。

彼が自分のバランス感覚で身に着けたもの。

もちろんこの日はスタミナと根性も発揮してくれた。

(ちょっと、やらせすぎてごめんね)

 

次は短いボールを処理するフォアハンドスライス

高校女子の写真

CIMG0038

右足が前に出ているがこの方が届くし

スウィングの自由度も高いのだ

姿勢も顔の向きもグー。

遊ぶようにスライスのラリーをしたりしていると

勝手にこんな形を身に着けるようだ。

もちろん私も時々ヒントを出してはいるが。

 

次は高校男子のスピンサーブ

当たり前のバランス

CIMG5778

といって、当たり前にできれば、すごくうまいということ。

彼はストロークでも、とてもバランスや姿勢がいい。

コントロールをできるように

姿勢やバランスを感じることが重要なのだ。

 

最後は、面感覚のある中学生女子の写真。

CIMG5742

どこに面があるかって?

これ、ナダル打ちのフィニッシュなので

頭の後ろ。

打点が遅れたときにも

垂直面を保つ、高い意識と能力と気迫があると

ここへフィニッシュすることになる。

彼女のもう1枚も

CIMG5743

やられる寸前を何とかしのいだところ

面を我慢して保っているのがわかるだろう。

垂直面を保ち

何とか返球しようという意識と能力と気迫があると

自然とこうなるのだ。

 

試合をやる中で

いつものレッスン中よりうまい子たちがいっぱい見えてくる

コーチが教えなかったものもたくさん出てくる。

何とかしようという意識と能力と気迫が

埋もれていた才能を引きずり出し

自分のテニスを変えていくのだろう。

 

今日、紹介した子たちは

まだそれほど高いランクではないが

上に上げた才能を生かして

頑張り続ければ

きっと、いいプレーヤーになることだろう。

 

実は、今日の子たち以外にも

才能のある子、やる気のある子がたくさんいる

もちろん、バランスのいい子も

今日はたまたま

湯澤コーチと松原コーチのカメラに映っていた子たちだけを紹介したのだ。 テニス

 

 

カテゴリー: イベント, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 日記 | 投稿者松原コーチ 18:43 | 1件のコメント

いつ準備するのか?

『hiyopapa』 さんから質問をいただきました。

本日は。3ついただいた2つ目

ストロークの準備が遅れるというお話

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ また、サーブ以外での課題として『準備が遅い』のがありましたが、昨日もやはり準備が遅く、結果十分にテイクバック出来ず打ち負ける(対コーチ)場面が多々ありました。
意識はしているつもりなのですが、なかなか上手くいきません。

質問②
早い準備をするために、何か良い打開策はありませんでしょうか?

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

一言で言っちゃうと

「早く構えたらいいじゃない」

ということなのですが

いつごろ、準備を始めるかの基準について説明しておきます

 

ベースライン同士でラリーしているとします。

いつ構えに入るのかというと

相手が打った直後

1412gcnisikori

ボールがどこへ来るのか?

どれくらいの威力で来るのか?

がわかった、直後です。

したがってその時のボールは

まだ、ネットよりもはるか相手側にあります。

その段階でどこへ走るか?

フォアなのかバックなのか?

判断は終わっています。

 

上級者はなぜそんなに早くわかるのかというと

これらの情報から判断するからです。

 

相手のプレーぶり (スピン量やコースの癖など)。

相手のボールに入っていくときの入り方。

相手のフォーム (トップスピンか? スライスか?)。

相手のスウィングの勢い。

打球音。

ラケット面を離れたボールの飛び出し方向。

もちろん、風やコートサーフェスも。

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

ほとんどの項目が

打つ前に決まっていることに、注目してほしいと思います。

相手が打つ前にかなりの予測が終了しているのです。

 

そして、構えを開始しながら、打点に向かってスタート。

1412djokovicfkamae

そして、引いて、ヒット。

引いといてヒットじゃありません。

 

まとめますと

構えるのは相手が打ってすぐ

肩の線を回しはじめグリップや手の角度などを作ります。

打点に入っていきながら、テイクバック。

kk1412fk

そして、ヒットです。

 

たぶん

準備の間に合わない人というのは

最初の判断が遅くて構えはじめの遅い人

もしくはそんなに早く準備するべき

技術的なことを言うと

一度構えて、改めてテイクバック、という2度引きをしてもいい

いや、するべき

ということを知らない人ではないでしょうか。  水瓶座

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 13:31 | コメントは受け付けていません。

スプリットステップとは

『れねしす』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ ところで、重ねての質問なのですが、スプリットステップです。
なんかやたらとカウンターでエースをとられる。そこで、動画を確認したところ、相手がヒットした瞬間に空中にいるではありませんか。着地する頃にはすでにボールはこっちのコート。そりゃあ、エースをとられるわけです。
以前の記事のぴょんぴょんしていれば、出来るようになるといった趣旨の解説を読み、練習時から常にやらせてみたのですが、とくにかわらず・・。試合中、 (体力がないので)ずっとぴょんぴょんしてるわけにもいかず、相手の動きを見ながら、丁度いいタイミングを探ってはいるようですがなかなかうまくいかない ようです。
いいタイミングでスプリットステップができる人は、最初はかなりタイミングを意識して練習していたのしょうか?それともセンス?

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

どっちに打ってくるのかを判断するためにスプリットステップ

と思っている人が多いような気がします。

1411hantukamae

実は私

スタートするため、と考えています。

着地と同時に、どちらかにスタートする。

着地した時はどちらかにスタートの体勢になっているわけで

着地してからスタートの姿勢になるわけではありません。

着地のちょっと前に

左だ、という判断が下り

左に向けて走り出せるような体勢で着地

そのまま、左に向かって、スタート、となるわけです。

dtarokamae1409

普通、相手ボールがどちらに来るかは

ラケットから離れるボールの軌跡を見ればはっきりわかる。

1411gcnisikori

「よし、バック側だ」

 

もう少し慣れると

打球の雰囲気で

クロスなのか逆クロスなのかが

少し早目にわかるようになる。

 

もう少しすると

はっきりわかってからスタートしたのでは

取れないボールがあることに気が付く。

だから、フライングをする。

(だから逆を突かれることもあるのです)

 

だから最初のうちは

相手が打った瞬間は

空中にいても不思議はないのです。

打った途端にこちらに来るようなショットを打たれたのなら

取れませんが

たいていは、そんなに速いはずがありません。

 

相手がウィナーを打つのがわかるということも大事

その時に、相手をだましてでも取りたいのなら

ヤマを張ってフライングをする。

その時に大事なソフトウェアーは

「そうまでしてでも勝ちたいという心」

状況でコースがわかることもあるし

それまでのデータの蓄積で

コースが読めちゃう場合も多いのです。

そうまでして勝ちたい?

Henin14011fs

 

相手コースを読んで、取って、カウンターを取った快感。

それがあるなら

必死に相手を観察し、何としてもコースを読もうとする。

それとスタートするための着地。

自然に身に着けるのではないでしょうか。

 

教えられることは

スタートするための着地をすること

フライングをしても失格にはならないということ。

 

そしてうまくできたら褒めることくらいでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フットワーク, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:23 | 3件のコメント

打球時にイメージすること

『butchcoon』 からの特にフォアに関する質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。今回の東戸塚ダブルスでの先生のお写真を拝見して、本 当に先生長身な方なのですね、驚きました、ビッグサーブ・ビッグフォアなわけです(笑)。わたしも長身なほうでスピードを出すことに関してはあまり悩みは ありませんがやはりフォアハンドのコントロール(特に深さ、ネットを越えるときの高低のコントロールです)に本当に悩んでいます。自分のフォームを以前ビデオで確認してみたところ思ったより酷いという感じではないように思い(テイクバックの面の下向き、腕をひねらないなど)これは打つときの意識やイメー ジ、要するに精神的内面も大いに関係しているように思いました。先生に質問なのですがやはり上級者のかたや先生ご自身も打球時にターゲットや放物線の意識 などを明確に持っていらっしゃるのでしょうか。そしてやはりそれはキャリアや練習量をもってして培うしかないでしょうか?長文になりましたがどうぞ先生の ご意見お伺いしたいです、よろしくお願いいたします。

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

若いころはビッグサーブだったこともありますが

今はビッグな人の普通のサーブです。

 

さて、打球時のイメージですが

3種類あると思います。

1つ目は自打球のイメージ

クロスに飛んでいく打球をイメージする

逆クロスに飛んでいくボールをイメージする。

シングルスコートに絵を描く。

もちろんダブルスもそうですが

ダブルスは単純にクロスの打ち合いが多くなるので

ストロークの場合ですが

私の中では、特にシングルスではっきりしています。

もしかしたらこれがシングルスプレーヤーとして

重要な資質なのかもしれません。

1411nisikori finis

2つ目は相手ボール、バウンドのイメージ。

我々はボールを見てそれをたたいていると思っていますが

実はボールが来るはずの線をイメージしている。

そして来るはずの空間をヒットする。

そしたら、その空間にたまたま本物のボールも

ジャストタイミングで入ってくる。

で、ジャストミートです。

Kei Nishikori

3つ目はボールに激突するラケット面のイメージ。

ボールを捕えたと感じ

ボールに食い込んでいくラケット面を常に感じています。

fede1409frg

これはラリー練習をしているときに

一番はっきりする。

ちゃんと捕まえていれば安心して打てるのです。

いったん捕まえて調子に乗れば

試合中にはバックグラウンドで

自動的に処理されているイメージだと思います。

 

さて、試合中、調子が出ていれば

1つ目の、自打球の線のみがイメージに浮かんでいる。

いくつかの選択肢から、一瞬にして、答えがひらめく。

そこへバシッ。

後の2つはバックグラウンドでの無意識実行。

 

これらのイメージは

練習したら、キャリアを積めばできるということではなく

いわゆる、「テニスセンスのある人」 なら

自然に無意識にやっていることで

本人は、そうであることすら気づいていないと思います。

もし、そこまでのセンスはないのであれば

意識して作ればいいのです。

 

練習中に相手打球をしっかりイメージする

自分の打球時にインパクト面でボールを

必要な角度で捕え、回転も感じること。

そして、ラリーでも、試合でも

空中を飛んでいく自打球をイメージするべきです。

 

初心者でも、これらを意識することで

上達は早まるでしょうし

うまく打てる人は

ボールを捕える感触などを

初心者の時から持っているにしても

意識して行うことで、さらに成果が得られやすくすると思います。

 

形も大事ですが

微妙な部分はすべて、このイメージの方が大切。

初心で、形が変でも、イメージができている人は

それほどのハードヒットでなければ

なんとなく、ボールが続くと思います。

そしてそれに形がついて来れば

ハードヒットしても、エラーしなくなるということだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 14:54 | 1件のコメント

フォア前足の踏み込みは?

『努力に勝る天才なし』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  右利きのフォアハンドの前足の踏み込みは、踵からでしょうか?
それとも母指球あたりでしょうか?
ちなみに、野球は母指球から踏み込むそうです。

努力に勝る天才なし より

 

 

 

水瓶座  私の説明です。

テニスでも野球でも一緒でしょうね。

普通は母指球から踏み込むと思います。

 

前足というのはたぶん左足のことだと思います。

スクエアースタンスなら野球と同じ体の使い方になり

同じように踏み込むことになります。

 

もう一つ

オープンスタンスでも同じこと

これは、右足を踏み込みますが

やはり

母指球から踏み込むのがホントでしょうね。

kurai1411ftb

この質問を聞いて

やってみました

かかとから踏み込もうとしたら

こけそうになりました。

 

私個人の感覚では

足裏全体をコート面に降ろしていきますが

母指球のところでコート面を感じながら降ろす

といった感じですね。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:23 | コメントは受け付けていません。

うまい人だからできるのか?

7人の方から

「推測で判断される迷惑」 についてフォローしていただきました。

ありがとうございます。

さて、その中で面白い1節があったのでそれについて1話し。

以下がその、『匿名』 さんからのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも楽しく興味深く読んでいます。四半世紀前にインハイ、インカレを目指していた頃に読み たかった、と思う事がしばしばあるため、大人になってからテニス中毒になりながらも伸び悩んでいる妻にもこのブログを読ませてみました。すると、コーチに 今まで言われてきた事と違うことが多いことからか、はなから理解する事を放棄してしまうのです。あげくのはてに、「これはうまい人達には出来る、て話じゃ ないの?」とのたまう始末。
今回の投稿者さんもそんな感じではないでしょうか?
これからも有意義な四方山話を末長くよろしくお願いします。

匿名 より

 

 

 

水瓶座  私の考えです。

「これはうまい人達には出来る、て話じゃ ないの?」

という部分。

だから自分にはできないということなんでしょうが

文章だけ見れば、まったくその通り。

「これはうまい人達には出来る」 話なのです。

(アゲアシ鳥のような話ですが)

 

言い方を逆にすると

こうゆうやり方が簡単なので

「こうゆうやり方をする人、やさしい打ち方をする人がうまい人」 なのです。

やさしい打ち方をやらない人は

申し訳ないが、ずうっとヘボなのです。

 

私の考え方の基本は

プロはやさしいことをしているから高度なボールを打てる

我々は難しいことをするから、ミスする

というものです。

nadal1407fr5

だって、考えても見てください

向こうから、ナダルさんが怖い顔をして打ち込んで来たら

難しい、小手先のコントロールなんてできっこない。

ナダルさんの怖いフォアハンド

走らされながら、打ち返せる人は相当単純な

そうとう簡単な打ち方をしていなければできるわけがない。

 

だから錦織もフェデラーもきっと簡単なことをしているはずなのです。

1408nisikori finis

でもね

私の言うことやプロのやっていること

他のスクールのコーチと

全く矛盾していることって多いんですよね。

 

それでも最近は

若いプレーヤーやコーチ自身が

現代のプロをまねるせいか

だいぶ私の話を理解してくれるようになってきました。

後30年もして、古い人がみんな ・・・  になったら

私は粘り強く生き残りますから

そのころには主流派になっているかもしれません。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:22 | コメントは受け付けていません。

スクールのご利益

しばらく空きましたが

『レフティスタイル』 さんからいよいよ

たぶん? 最後の質問です。

以下がそのコメントの10個目部分です。

 

カラオケ   10つめの質問「テニススクールの効用等」これが今回最後の質問です。
先日、サークルの後輩Tと話をしました。後輩とは言っても私よりはかなり上級者。
やはり後輩Oの試合を見ながらの会話。

T:Oさん、スピードのあるラリーの時は、いい感じで打ってますが、感覚的に打ってますよね。やっぱり、きちっとスクール行って、球出しで練習をし ている人は分かります。足の運び、ちゃんと自分の打点、タイミングで打ってます。特にガシャる(ふかす)ことが少ないですよね。
私;そんなに違う?私は?
T:レフティさんもOさん寄りですが(遠慮がちに)Oさんよりはタッチが良いので・・・。
私:どうしたらいいかな?私の場合、スクールに行く暇とお金もないんだけど。
T:壁打ちでもいいと思います。ゆっくりしたペースで壁の同じ箇所にボールを当ててラリーを続ける。しないよりずっといいと思います。ただ、ボールの落下点が分からない事が難点ですが。

上記のことで、テニススクールの効用・壁打ちについて話せと言っても無理と言われるかもしれません。でも、少なからずショックもあり、このことは今後も質問をさせていだくと思いますが、取り敢えずですが、松原コーチにコメントをいただければと思います。

収拾がついてませんが、どうか、よろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

テニススクールの何がいいかというと

一応教えてくれること

欠点がある場合、指摘してくれる。

そのためのドリルをしてくれる。

チェックしてくれるコーチがいるので

とんでもないフォームにならなくて済む。

 

まともなスムーズなフォームの方が

うまそうに見える以外に

身体を痛めにくいというご利益もある。

 

将来的には

新しい武器を教えてくれる。

 

まあ現実には

石器時代の技術を教えてるスクールもあるので

スクールへ行ったがために

古臭いテニスになることもありますが ・・・

そして、身体を痛めることも ・・・

 

欠点としては

自己流の人に比べ

自分で考えなくなるかもしれない。

勝負より、打ち方やフォームにこだわり気味になる

かもしれない。

 

他の人から見て

スクールに通った人は

ある程度、まとまったフォームになっていくので

それと分かるのでしょうね。

monfi1408

「スクールにもご利益はあると思いますよ。」

と、松原テニススクールの校長は言っています。

 

さて、壁打ちですが

壁打ちのうまさとテニスのうまさには

それなりの相関関係があって

特に初級者のうちは

壁打ちがうまくなれば

ラケットの振り方長さに慣れ

ボールあしらいやテニスのうまさにつながると思います。

 

中級者以上になっても

ウォームアップにはいいでしょう。

それと

特定の苦手ショットの克服練習にはいいと思います。

 

ただ漫然とやっていたり

ハードヒットばかりしていると

テニスコートで使うのと違う技術になってしまうかもしれません。

 

「あなたの壁打ちボール、ベースライン内に収まりますか?」  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 15:09 | 2件のコメント

ソフトテニスからの移行

『レフティスタイル』 さんから4つ目の質問です。

以下がコメントのその部分です。

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

4つめは、軟式テニスから硬式テニスへの移行について
私の知り合いが、サークルに入ってきました。ン十年前に軟式を7年やり、最近、(硬式)テニスを始めたとのこと。フォアとサーブはそこそこ上手いのです が、バックハンドは片面打ちで確率は悪いし、またグリップチェンジの癖がないのでボレーは全くダメです。少しでも(硬式)テニスが上手くなりたいとアドバ イスを求められますが、バックハンドは思い切ってダブルハンドにすればと言ってますが、ボレーはどうしたらいいか検討もつきません。そこで、少しでもアド バイスいただけると有難いです。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

水瓶座  私の答えです。

バックハンドですが

軟式のころはバックがうまかったのに硬式ではうまく打てない?

それとも

軟式のころもバックが下手だったので、硬式でもうまく打てない?

どちらでしょうか?

後の方なら

私としての答えは簡単

いっぱい練習しましょう、ということ。

先の方

軟式ではバックがうまかったのなら

面感覚の問題です。

軟式ではボールのホールド時間が長いので

面をかぶせながら打つ人が多い。

同じようにすると

硬式では下に飛んでネットしてしまうのです。

硬式では面の方向が重要ですので

バックハンドの場合振り出してからインパクト後少しまで

垂直面を保つ必要があるのです。

140722heninbk1

エナンのバックハンドはウェスタンの裏

全くの軟式グリップです。

しかも、世界1のバックハンドです。

アルマグロも

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この人は軟式と同じ、片面打ちです。

垂直面を保っているでしょう。

軟式で面ができていた人なら何でもない。

そのままでいいと思います。

ボレーですが

ちょっと昔、1920年ベルギーのアントワープ

日本のオリンピック史上、最初のメダルを獲得した

テニスの男子シングルスとダブルス

ともに銀メダルの、熊谷一弥大先輩です。

フォアボレーの写真です。

kumagai.fb

100年後の東京は錦織君にとってほしいですね。

そうそうボレー

このころの人たちはバックもウェスタン

できないことはないのです。

とりあえずの試合はウェスタンで

並行して、薄いグリップを練習したらいいんじゃないでしょうか。  テニス

カテゴリー: バックハンド, ボレー, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 17:15 | 1件のコメント

関節の可動域拡大は

『レフティスタイル』 さんからいくつかの質問をいただきました。

今日はそのうちの2つ目

以下がコメントのその部分です。

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

2つめは身体の可動域について。
最近のサーブ特集、大変興味深く読ませていただきました。一番の興味はいかにすれば速いスイングスピードが出せるか。スイングスピードが速ければ、高速で も高回転でも振り方さえマスターすればできるはず…という非常に単純な考えです。子どもは自分達よりはるかに少ない筋力で、速い球を打つことができます。 これは身体の可動域が広いからではないか。
また、同じクラブの上級者の方は、信じられないほど素早い動きで、反応もいいのですが、これは可動域を広げるべく、地元の整骨院に行っている成果なのだと か。私も誘われましたが、お金も暇もないので断りました。ただ、もし何らかの独自トレーニングで広げられるのなら、チャレンジしたいな~と。
身体の可動域(柔軟性?)について、少しでもコメントいただければと思います。

レフティスタイル より

水瓶座  私の答えです。

かなり、否定的な話になりそうです。

テニス選手はほとんどみんな固い

アスリートの中で最も固い部類がテニス選手と言ってもいいくらい。

というのは、ごく一部の関節を除いて

関節可動域のギリギリのところまで使わないからです。

ごく一部の関節というのは肩

サーブの時に、外旋させてラケットを垂らすところ

tssr4

そして肩甲骨が動く

この辺は柔らかく動く必要があるでしょう。

この辺の動きの幅が取れれば

少しはスウィングに勢いをつけることができるかもしれない。

でもスピードを出せない人は

99%、関節可動域が少ないというよりも

動かし方そのものが下手

根本的に

違う使い方になっているということの方が多いと思います。

子供の方がうまくできるというのは

神経系の発達する時期にテニスをしていて

スキルが高くなっている

大人になって始めた人は

技術をうまくマスターできない

ということではないでしょうか。

それとも、子供は本能的にスピードの出せる打ち方を感じる

大人は基本を気にしすぎうまく打てない

のかもしれません。

整骨院と反応の関係ですが

関節を動かしてもいたくない

ちゃんと体が動くという点では効果があるかもしれませんが

障害の無いどおしの比較だと

関節可動域と反応速度は関係ないのではないでしょうか。

ただ、ある程度の柔軟性がないと

姿勢の変化などで余裕がなく

身体を痛める可能性が高くなるかもしれません。

それも筋肉の柔軟性を高める必要があるので

ちゃんとストレッチをしましょうというようなお話

関節可動域をうんと広げる必要があるということではないと思います。

ちょっと追加しますと

肩関節以外は

可動域の広すぎが

かえって

不安定なフォームにつながる可能性も感じます。

私はプラスのオプションを追加するより

余計な部分を取り除くことで

  (例えばフォアハンドの構えで横向きになる過ぎないとかで)

スピードアップにつなげるべきではないかと考えるたちです。

告白します

私はかなりなめらかなフォームだし

けっこうひっぱたける方だと思いますが

間違いなく

他競技の人に比べ

かなり身体の固い人です。   テニス

カテゴリー: 傷害、治療, 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:24 | 2件のコメント

フットワークって

キャプ』 さんからフットワークの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  フットワークの鍛え方について、教えていただきたいことがあります。
ジュニアからテニスをやってる強豪校選手と、大人からテニスを始めた人で差が出やすい部分がフットワークかと感じています。
余裕があるときの小刻みなフットワークなど、サボれてしまう部分で特に違いがでますよね。
オススメの練習法と、そのフットワークが正しいかの自己判断方法があれば教えていただけないでしょうか?

よろしくお願いいたします!

キャプより

 

 

 

テニス  私の答えです。

フットワークって何でしょうか?

そして、フットワークの肝とは?

トップスピン系のストロークを前提にお話しよう。

 

フットワークには2種類あると考えています。

1つ目は追いつくこと。

相手ボールに全て追いつき

拾いまくることができれば、負けない。

すばらしいフットワークですねと言われる。

これは追いつくためのフットワーク。

とにかく俊足とあきらめないこと、そして予測。

 

2つ目はバランス、姿勢、強打のための踏ん張り。

ぎりぎりで追いついてもバランスを崩さず

安定して返球できる

姿勢を崩さずに打てるだけの余裕があれば

動きながらでもハードヒットができる。

もちろんハードヒットしても姿勢が崩れない。

これは打つためのフットワーク。

 

そのための技術としては

動きながら打つこと

身体の中心軸からボールとの距離を測ること

ステップしながらスウィングすること。

kk1405fk

具体的には

移動の急ぎ足と

途中で位置をは合わせるためのチョコチョコ

最後の大きな踏み切り足、という構成。

Brisbane International 2010 - Day 5

練習法としては

足を動かしっぱなしにしたショートラリー

のんびり歩きながらでもいいから

とにかく打つ瞬間も足を止めないこと。

鼻歌を奏でながらでもOK

サンプラスの練習や錦織のビデオを見たことがありますが

彼らは相手やコーチとおしゃべりしながら

笑いながらやっていました。

そうして次第に距離を取り、無口になっていくのです。

  (日本のテニス強豪校では多分無理)

 

もう1つはスパニッシュドリル

supD2

4ヶ所にいろいろな順番でボール出ししてもらい

ボールに対しいろいろな方向から近づいていって

いろいろな方向に打つことができるようにする。

動き方、身のこなし、打球法を直接的に習得するのだ。

 

フットワークが正しかったかどうかの検証

まずはボールが予定通りのコースに打てたか?

打ち終わった後の姿勢がかっこいいか?

これに尽きるのではないでしょうか。

 

ところで

ジュニアからテニスをやってる強豪校選手と、大人からテニスを始めた人で差」

というより

「ジュニアからか、大人からテニスを始めたか」

という差ではないでしょうか。

テニスが、フットワークが身についていれば

ボールがどこに来るか判っているなら

いい距離、いい打点で、ボールを取れるので

全身を使って打つことができる。

位置取りが悪ければ姿勢が悪くなり

手打ちにするしかない。

そうゆう差ではないでしょうか。

 

強豪校選手と弱小校選手の差は

練習量の差、うるさい監督の存在の差

もしかしたら、入学時のレベルさや、元々のテニスセンスの差

もあるかもしれません。

高校入学時に全日本ジュニア16歳前年優勝の子と

高校の部活でテニスを始める子とは

フットワークにも少しは差があるはずで

アニメ、「ベイビーステップ」のように

高校からテニスを始めて3年後にプロへというのは

ふつうは考えにくいですよね。

もちろん他のスポーツ経験も役に立つので

中学時代にサッカーや野球で全国レベルだったり

卓球で世界ジュニアに出場していたりすればアリかもしれません。 テニス

 

 

カテゴリー: 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 15:15 | 2件のコメント