答えは風の中にある

今日の東京は強い風が吹き荒れていますが、これは寒波襲来の前兆だというのですから寒いのが苦手な方にはいささか嫌な状況ですね。

僕はそれほど寒いのが嫌いではないのであまり気にしませんが、先ほど河川敷のテニスコートでレッスンしたときはさすがに寒さではなく風の酷さにちょっとウンザリしました。

ボール出しはやりにくいし打ち返すのに気を使うし体力も余計に消耗する、とろくな事はありません。

そして風が強いだけでなく河川敷のクレーコートなので砂嵐とコート脇の樹木の枯れ葉がものすごい勢いで飛び交っている様が尋常ではありませんでした。

本来は自然のなかでおこなすテニスなのですから時にはそういう悪条件でプレーするのも良い経験なのですが、もしもこれがほんとに試合中だったら堪りません。

そう言うときに勝てる人の精神力って素晴らしいなと思うのですが、メチャクチャな強風のもとでのトーナメントで優勝した仲間のコーチにどうやって集中力を維持するのか訊ねたことがあります。

すると彼は「風のおかげでやりにくいことも確かにあるけど、そのやりにくさをおまけ付きで相手に転嫁しちゃうんだよ」と少しわかりにくい説明でした。

もう少しくわしく話してもらうと、つまりそれは横風でボールが曲がって打ちづらい時にさらにサイドスピンをかけて打ち返すとか向かい風ならバックスピンをかけてより相手に負担を強いることを心がけてプレーするということでした。

それは風の影響で打ちにくいことを嫌だと思わずに相手を苦しめる材料として利用して楽しんで打つということでもあり、よく言えばプラス思考で前向きなプレーですが別の側面から考えるととんでもなく底意地の悪い悪魔のような所業です!?

まぁそんなちょっと常人とは違う歪んだ曲がった性格の持ち主だからこそ、誰もが嫌がる暴風のなかでいとも簡単に優勝を遂げられるのかも知れません。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 13:26 | コメントをどうぞ