今さらですがテニスコート代は高い

近くにある大手企業の福利厚生施設として立派なテニスコートがあります。

先ほどその近くを通ってきたのですが駐車場に今まであまり見たことがないほどたくさんの車がありました。

おそらくもう今日から冬期休暇に入ったので、その企業に勤めている方達がテニスをしに大勢で訪れているようです。

何せその会社は休みが多いことで有名で、僕の友人にもそこに勤務する者が何人かいるのですが技術者として働く彼の休暇の日数を聞くと「えっ、それはリフレッシュ休暇とかいう特別な休みじゃないの?」というほど長くて驚きます。

確か数年前でしたが約2週間はたっぷりあって、他の普通にせいぜい4~5日の休みという友人達は「おいそれじゃあ、まるでうちの小学生の子供達と同じ冬休みじゃないか、そんなことして会社が成り立つのか?」とちょっと憤りにも似たコメントでした。

たっぷりの休みを会社施設のテニスコートで朝から晩まで好きなだけテニス三昧してほぼ無料みたいな感じでしょうか。

昔は大きな会社ならばたいていそういう福利厚生施設のテニスコートを有していたのですが、ある時期にそれを売却しなくてはならない苦境に追い込まれた企業が多くてそういう所が激減してしまいました。

そしてその跡地にはマンションとか宅地が立ち並んでしまいましたから、今後また景気が良くなって会社が資産を増やすようなことになってもまず二度とテニスコートを作って社員に開放するなんてことにはならないでしょう。

だから都会でのテニスコートの稀少価値はますます高くなるばかりです。

それはテニスのコーチングといういわばソフトウエアを開発して販売する立場の我々にとっては、その商品展開をする場であるテニスコートというハードウェアが普及するどころか減っていく現状はほんとに困った事態です。

格安とか場合によっては無料に近い価格で多くの消費者に行き渡っているスマートフォンがあるからこそ、そこで利用されるアプリ開発業者は成り立つわけです。

だから本来はテニスコートがアメリカみたいに無料開放が当たり前ということであれば、そこを利用してテニスコーチがレッスンするという商行為の本質はコーチングのみでありその価格は純粋にレッスンフィーだけというわけです。

それを考えるとアメリカのプロコーチってすごい原価率が低くて、したがって利益率もものすごく高いわけでしょうね。

ウェアとかラケットにボールとキャスター、コートまでの交通費とかその他諸々ですがプロコーチならばウェアとラケットにシューズはメーカー契約で無料提供か格安で購入できるのでコート代がかからないと諸経費なんて微々たるものです。

いやー、日本の都会でレンタルコートを借りて営業している我々からすると、それは夢のような話です。

もしこちらでもコート代フリーで今の料金システムのままレッスン業務が出来たなら・・・

でも現実は某インドアコートの2時間のレンタル料は、月に4回も借りたら都内で独身者が住むちょっとした1ルームマンションが借りられる金額です。

そうなると30階程度のビル内すべてのフロアーに3面ずつテニスコートを設置して、立体的にテニスコートを増やしてそんなテニスマンションがたくさん造られたらコート代はもっと安く出来るのではないか?なんて夢みたいなこと考えちゃいますね。

しかし、どうにかならないでしょうか豪華なおせち料理が買えちゃいそうなテニスコート料金は?!

 


カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 12:17 | コメントをどうぞ