中学生と言っても1年生くらいだと未だ子供だなと感じさせられることが多いですが、特に男子は女子に較べると精神年齢も低くそんなお子ちゃま度が強い傾向にあります。
しかし、それが身体のコンディションに関するようなことだと思わぬ事態になりかねず困ることになります。
見かけは大きくてもう半ば大人だなと判断してしまうと、自分の体調管理くらいはもうコントロールできるだろうと考えてしまいますが全く出来ない、というか最低限の健康維持の知識すら持ち合わせていない。
家ではまだ母親などから事細かに指示を受けてすべてのことは言われたことに従うだけという生活スタイルであることも容易に推測できます。
だから母親がうっかりして気がつかなかったり何かを言い忘れたり渡し損なうと自らの判断で物事をコーディネーションできません。
例えば、かなり暑くなってきたのに冬のアップスーツのままテニスしているけど誰もそれに気づかないで半袖短パンが用意されていなければ、相変わらずいつもの厚着のままでテニススクールにやって来る。
さらに飲み物を買うお金も渡されないと、喉が渇いても我慢してテニスし続ける。
コートに飲み物を持ってこられなかったら給水機の水を飲めば良いのにそれを自主的にやることが出来ない。
おまけに数日前から風邪をひいて寝込んでいたけどテニスが出来る状態かどうかの判断は自分で出来ず、それについての指示をする人が不在だと微熱があって怠くても真面目にテニススクールへ来てしまう。
これだけ条件が揃えば熱中症で倒れるのはほぼ間違いありません。
そして実際にもう少しでバッタリといく寸前で、さすがに自主性がようやく発揮されて何とか大事に至らずに済んだのでした。
それは最近のレッスンで僕が担当したクラスでの話だったのですが、まだこれから成長していくうちに自分のことは自分で何とかするというようになってくれると思いますが、誰かに言われなくても物事を自らの判断でおこなっていく訓練が相当に必要だなと感じます。
テニスの練習でもそれは必要なことで、言われるまで同じミスするとか出来るようにならないと言うのではあまり画期的な上達は望めないでしょう。
「体調が悪かったら安静にする、暑かったら涼しい衣服を着る、喉が渇いたらお金がなくても何とかして水分補給する手段を得る」こんなちょっと当たり前過ぎてどうかな?と思えることでも最近の中学生くらいまでの子供にはよく言って聞かせる必要があるのかも知れません