不満な勝利は達人の証し

錦織が自身では「とてもつまらない試合だった」と語りながらもウィンブルドン一回戦は無難にストレート勝ちで通過しました。

心配された怪我の具合は今のところ心配なさそうですから、これからの活躍が大いに楽しみです。

しかし、相手のサービスが速く自分の得意な高速リターンで崩していく戦術が出来なかったことで上の試合後の感想が出てしまったようですが、これだけの大舞台、って言うかテニスプレーヤーの最上最高である全英オープンで勝ったにも関わらず不満を感じて冷静にこんなことを語るなんてさすがです!

もはや本物のトッププレーヤーの証しともいえるエピソードです。

もしここが実力の限界に近い大試合と感じてしまうレベルの選手だったら、1回戦に勝てたということだけで手放しで大喜びでしょうからこんな余裕の台詞など出るはずもありません。

単に勝つことだけを至上目的としているわけでなく、あくまでも「試合」という本来の意味である己の培って磨いてきた技や力のすべてを試す場としてそこを捉えている達人の域に近づいた者の持つ思考なのではないでしょうか。

ぜひ優勝してその後のインタビューに「エアKをもう少し炸裂させたかったのですが、なかなかその機会を生み出せなくて残念でした」なんてクールにコメントして控えめな笑顔と慎ましい態度で優勝トロフィーを掲げてもらいたいものです。

でも、なんとなくそんなシーンがホントに見られそうな気がしてなりません!


カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 15:36 | コメントをどうぞ

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