ニュース番組のなかで最近のおかしな天気についての解説があり、原因は上空の5月並みの寒気と地上付近にある6月の暖気によるいわばせめぎ合いだということでした。
そんな状態では積乱雲が発生しやすくてそれは狭いエリアに限定的なもので2~3キロというまさに局地的な雨やこないだのような雹(ヒョウ)を降らせたりするそうです。
こう言うときにアウトドアコートでテニスをする場合は非常に困ります。
雨雲分布図を見ると上のような理由でほんとに細かく所々で雨が降っているようで、それがこれから自分の使う予定のコート上空にこれからやってくるのか、来たとしてどのくらいの雨量なのか?
まぁ散々そんなことを迷っても実際に現地の今がどんな状況なのかによって決めることになるのであくまでも参考にしかなりません。
雨が上がっていたらとりあえず出かけてテニスして降りだしたら中止とするしかありません、ただ我々はレッスンとしてやっているのでもしも半分近く目前で降りだして止めることになるとそれまでの分はいわばただ働きとなります。
だから2時間のレッスンだと往復する手間とほぼ1時間分のテニスレッスンと労力が徒労と化してしまうわけで、合理主義思考が強かった若い時分にはそれはとても避けたいことでした。
でも今はあまりアウトドアでやる機会もないのでそうした事態になることが少ないし、あったとしても振り替え制度もなくやらせて頂いているプライベートレッスンなのでたまにはそんな無料奉仕があっても良いのではと考えられるようになったわけです。
昨日もそんなことを半ば覚悟して出かけましたが幸いにもほんの少し降っただけで無事に2時間のレッスンをすべて終えることが出来ました。
そしてその帰り道で雨上がりの空を見上げると入道雲にほんの一画だけ夕陽があたってまるで宗教画のような色合いがとても美しいことに心を奪われました。
ちょっと離れただけの場所では豪雨でたいへんなことになっているのに、僕はこうして幸せにもテニスが出来てそしてまるで一日中ずっと晴れ渡った日の最後のような綺麗な夕焼けに輝く雲と青空を眺めることが出来て、何か天からのちょっとした贈り物を戴いたような気になりました。
真っ黒で不気味なほどの雨雲に覆われていても、その向こうには必ず明るく煌めく大空が広がっていることをあらためて気づかされました。