格安航空会社がパイロット不足で大幅な減便を余儀なくされているということで、その解決のために年配の引退間際やすでに引退したパイロットの雇用を進める方向に動いているというニュースはご覧になった方も多いことでしょう。
現在はパイロットとして勤務する年齢制限が64才までと規定されているのを、さらに1~2才ほど引き上げるようにするということです。
そのくらいの年齢でも高度な運航技術を要するパイロットとしての能力は衰えることはないだろうという評価に基づいているもので、中高年の現役続行という観点からはそこに近づきつつある僕としては喜んで良いことだと思います。
ただそうした中高年パイロットのことを昨日のニュースではキャスターも字幕テロップにも大きく「加齢乗員」などと呼称していることには大いに疑問を感じました、って言うか「はぁ!?それマジに使うつもりですか、なんかひじょうに屈辱的な呼び名に思えるんだけど・・・」と考えざるを得ません。
なんで「ベテラン乗員」とか「プレミアム乗員」ではなく「加齢乗員」なのか?
「加齢」と聞くとまず頭に浮かんでしまうのは何と言っても「加齢臭」ですから、「加齢乗員」と言うと何かちょっとコックピットがいかにもジジ臭くなっちゃいそうなイメージを持ちますよね。
こんな呼び方が定着してしまったら僕らのこともそのうち「加齢コーチ」なんて言われかねない、いやすでに口の悪い若手コーチは存分にギャグのネタとして大いに利用し始めています。
試合だって今はベテラントーナメントと呼ばれているのが「加齢トーナメント」などと変わってしまったら、「そんな屈辱的な名称の大会に誰が出るんだ!? 」って思います。
これから何かまた別のことで「加齢○○」なんて呼び方が出てきたら、本気でテレビ局や新聞社へ内容証明付き郵便で抗議文を送ろうかと考えています!