月別アーカイブ: 2015年7月

テニスの原点回帰

テニスファンにとって唯一無二の最高のイベントとも言える、ウィンブルドン2015のクライマックスを今日の寝不足を覚悟してご覧になった方は多いことでしょう。

今回の決勝に進むまでのフェデラーの圧倒的なパフォーマンスから推測して、僕は神の腕を持つ男の勝利を強く予感していました。

試合が開始されていきなりフェデラーがサービスゲームをブレークされるピンチを迎えながらも難なくそれを脱し、以降はジョコビッチにつけいる隙を与えずに好調な滑り出しとなりました。

そしてこれまでと同様に相手がサービスキープすることにプレッシャーを感じて見せるほんの一瞬の弱気を攻め、先にブレークしてセットを先取りするという流れに入れるものと思ったのですが・・・

先日にフェデラーは神の腕を持つ男、ジョコビッチは類い希な才能と努力のスーパーエリートというイメージだと書きましたがちょっと違うなと気がつきました。

フェデラーが神の腕を持つ男であるのは間違いありませんが、一方のジョコビッチは「神の脚を持つ男」なのだと思い知らされました。

フェデラーのいつもならば簡単にノータッチエースを取れるはずのウィナー級のショットを、滑る芝コートの難しさを逆に利用してクレーのようにスライディングフットワークを駆使して追いついてしまうジョコビッチ!

どんな厳しい体勢に追い込まれても全く微動だにしない下半身を支える脚力によって、滅多に返球が浅くなることがなくあのフェデラーに(もう打つ手が何もない?!)と思わせてしまう神がかりの安定したストローク力!

昨日の世紀の対決を制した要因は、そんな神の脚を持つ男ジョコビッチの世界一のディフェンス力が勝利したということです。

これまでのウィンブルドンチャンピオンの大まかな系譜を僕が知っている限りで考えると、ボルグのトップスピン、マッケンローのサービス&ボレー、サンプラスからフェデラーへと続くより完成度の高いオールラウンドプレーへと進んできました。

そして今、新たな伝説のチャンピオンの最右翼ジョコビッチによってテニスの原点とも言えるアシニスの時代に帰ってきたのだと考えられます。

「アシニス」、それはテニスは「手ニス」ではなく「足ニス」なんだという一見するとジョークのようでありながら実は深い真実が込められた言葉なんです。

「テニスで勝つための秘策とかコツ?そんなものありはしない、あるとしたらただ走って走って走りまくることの出来る脚を持つこと!それがたった一つのテニスの王道だ!!」

こんな素晴らしい名言を内容だけは絶対に忘れないけど、誰が言ったのか?はちょっと思い出せません :36 冷や汗:

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名勝負の予感に身内が震える思いがする

いよいよ世紀の対決、ウィンブルドン男子シングルス決勝ジョコビッチ対フェデラーの戦いが今夜の日本時間22時から始まります。

あの神がかりプレーのフェデラーが史上はじめての全英オープンテニス男子シングルス8度目の優勝という前人未踏の快挙を成し遂げるのか、それともその夢を何としてでも阻止しようと立ちはだかる「達人のなかの達人」ジョコビッチがファイナリストとなるのか。

いったい今夜あの二人がどれほどの技と技、力と力を激しくぶつけ合うのかと考えると本当に胸が高鳴ります。

テニス史上、稀に見る激戦で名勝負になること必至のこの戦いをテレビ観戦とはいえライブ映像で観られる幸運に感謝したい気持ちで一杯です。

もう今日はこのことで頭の中も一杯で、他に書くことが思い浮かびません :36 冷や汗:

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明日は超絶技巧テニス世界選手権

日本時間の昨晩遅くにおこなわれたウィンブルドン男子シングルス準決勝、フェデラー対マレーの一戦をご覧になった方も多いことでしょう。

FBやツイッターでも「凄いとしか言いようがない!」「フェデラーはほんとに神の手を持つ男だった!」なんて絶賛の嵐です。

それはフェデラー自身も「生涯で最高のサービスゲームだったと思う」という発言しているくらいなので、本当に素晴らしいものだったに間違いありません。

自分のサービスゲームは盤石なのでとにかく1ゲームをブレークすれば絶対にセットを取れる、そしてその通りにマレーがもう落としたら挽回のチャンスがないというセット最終の局面で怒濤のリターン攻勢でプレッシャーをかけるという実に効率的とも言える戦略が功を奏していました。

やはりテニスってサービスが最も重要なカギを握っているのは確かです、でもフェデラーより速く凄いサービス力を誇る選手は他にもいるのに何故そうしたプレーヤーが常に上位ランクに君臨するとは限らないのか。

それはサービスだけがいくら良くてもそれによって得たチャンスを確実にモノに出来る安定して力強い決定打を他に持っていないと、ビッグサービスが宝の持ち腐れとなってしまうということです。

サービスが絶好調のフェデラーですが、フォアハンドストローク、バックハンドストローク、ボレーにスマッシュとそのどれもが完璧です、そしてすばやい動きと読みの正確さがあるからコートカバー力も秀逸。

そして何よりも誰よりも優れているのは、あのメンタルの強さ!

フェデラーのことを「神の手を持つ男」と呼ぶのは定着していましたが、もはやロジャー・フェデラーというプレーヤーは「テニスの神」そのもののようです。

決勝で戦う相手のジョコビッチも好調ですが、彼のイメージはなんでしょう?

僕が思うのはジョコビッチは非常に才能に恵まれて、それをしつかり磨いて伸ばしてあそこまでになったいわば「テニスのスーパーエリート!」というのがピッタリな気がします。

明日はその「テニス神」対「テニススーパーエリート」の対決で、果たして準決勝のフェデラー対マレー戦よりさらに白熱した試合が観られるのか?

あの試合より凄いって言ったら、いったいどんだけの世界になるんだ?!って胸がワクワク心がウキウキしてきます :01 スマイル:

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 16:17 | コメントをどうぞ

やはり青空は素晴らしい!

ようやく今日は久しぶりの晴れ間が見られました。

こうして雨が上がって気持ちの良い青空を眺めると、つくづくお天気が良いということのありがたさを感じます。

心も体も昨日までの不調なものとは一変して爽やかで軽くなっています。

このまま梅雨が明けていよいよ爽快な真夏の太陽の日々が訪れてくれたら良いのですが、ぜひともそうなってもらいたいですね。

「明けない夜も、止まない雨も絶対にない」と、こうして晴天の美しい空を観ると思います。

ぜひ人の世のしがらみにおいても、そうあって欲しいと心底から思います!

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 11:31 | コメントをどうぞ

嘘のない誠のシングルバックは古い気質の願いです!

昨日の予想が早くも覆されて、片手打ちバック世界一候補のワウリンカが敗退してしまいました。

でも、その対戦者で勝者となったガスケも正統派のシングルハンドバックハンダーなので彼がジョコピッチを打ち負かせてしまえば、未だ「片手打ちバックハンド世界一決定戦」の望みは繋がります。

ぜひとも、フェデラー対ガスケの男子シングルスファイナルが実現して貰いたいと思います。

ところで何故この絶滅危惧スタイルの片手打ちバックハンドの選手が活躍しているのか?

それはかつて片手打ちが主流だった頃に、今とは逆にダブルハンドバックが極めて少数派だった時のことを考えてみましょう。

ウィンブルドンで五連覇の偉業を達成したボルグはフォアハンド、バックハンドをトップスピンショットによって安定度抜群で、バックは数少ないダブルハンドスタイルでした。

それまでの片手打ちバックスタイルの選手達はバックハンドで攻撃するということはほとんどなく、バックに来たボールはスライスで繋いでしのぐしかなく相手にバックサイドを攻められてネットを取られると圧倒的に不利になるものでした。

そんななかでボルグ選手はダブルハンドをいくら攻められても動じることなく、ボレーの名手マッケンローが相手と言えども落ち着いて正確無比なダブルのバックハンドによるパッシングショットを放ち伝説のウィンブルドン決勝の1回目ではマックを打ち負かしてしまいました。

そして彼以降にテニス界ではトップスピンとダブルハンドのバックハンドストロークがスタンダードとなっていきました。

それで片手打ちバックの選手は絶滅危惧種となってしまったのですが、そうなるとかつては主流で当たり前だった片手打ちが稀少であるためどの選手もあまりそれに対しての慣れが足りないという全く逆転減少になってきた、ということなのかも知れません。

そうなると今年のウィンブルドン男子シングルス決勝が、シングルハンドバック世界王座決定戦となればこれから片手打ちスタイルが再び脚光を浴びて復活してくれるのではないかと密かに期待しています。

こんなことを言うとダブルハンドでバックを打つ方に顰蹙を買いそうですが・・・

テニスの楽しみにはいろいろとありますが、バックハンドの片手打ちでのクリーンヒットした爽快感と達人の証しとも言われる切れ味抜群の美しいスライスショットはその最右翼であることは間違いないです。

テニスで片手打ちバックが廃れていくのは、車で喩えるとポルシェのようなスポーツスタイル車でさえオートマチックシフトが当たり前になっているのと似ている気がします。

あぁ、これってやはり「昔は良かった」的な感想、もしくは「古い奴だとお思いでしょうが・・・」って話なんでしょうね :03 にっこり:

いや、年とるとそうなってしまうのかな、「昔は良かった、嘘もごまかしも大嫌いでそんなことを自分ではもちろん、身の回りでも絶対に許さない精神を堅持していたのに・・・」とつくづく思います :13 困った:

あれっ、また何か話が逸れてしまいましたね、話もボールもラケット?も逸れたりしたらいけませんね :36 冷や汗:

 

 

 

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世界一の片手打ちバックは誰だ?

またしても雨です、梅雨がなかなか明けずいささかウンザリしています。

梅雨の煩わしさの所為か体調も思わしくなく、そんな状態を押してジムへいってトレーニングしたらバーベルを挙げて5分ほどのインターバルの最中に寝落ちしてしまいました :36 冷や汗:

昨日は降りそうでそれほど降らないという空模様でしたが、どんよりと曇った灰色が鬱陶しいのは変わらずで夜になるとついにたくさん降りだして楽しみにしていたウィンブルドンの放映もロンドンが雨で試合開始が遅れていました。

筋トレの疲れも相まってものすごく眠気を感じたので、試合開始まで待っていられずに寝てしまいました。

それで今日になって結果を聞いてみたら主立った選手は皆が順当勝ちとのことで、このままいけば予想通りの展開なのかなと思います。

自分の体調がこう疲れ気味というか重い感じだと(トッププロもロンドンが雨模様だと怠くなるんだろうな、気の毒に・・)なんておかしな同情をしてしまいます。

でもジョコビッチはほんとにそんな体調が低下気味なのか、昨日のスコアと試合リポートを読むとこないだまでの絶好調とはやや事情が変わってしまっているような気がします。

そうなると予想通りにはならなくなってきて、当初の読みでは決勝はジョコピッチ対マレーになるのではないかと考えていましたが変わりそうです。

今の状態から予測すると男子シングルスのファイナルには、フェデラーVSワウリンカというウィンブルドン決勝では久々のバックハンドの片手打ち、そしてスイス人同士対決が観られるかも知れません。

最近ではジュニアにシングルハンドのバックを教えられるコーチがいなくて、ほとんど絶滅危惧スタイル?となっている片手打ちバックハンドストロークです。

この二人の対決でぜひ「やっぱり片手打ちはメチャクチャ恰好いい!」と見直してもらうきっかけになれば良いと、絶滅危惧スタイル保存委員会の委員長としては強く希望します!

でもその前にこのあともう一人のシングルハンダーのガスケとワウリンカが戦いは決定していますから、ぜひともこの二人には魅惑の片手打ちバックハンドをたっぷりと披露してもらってシングルバックハンド保存運動の促進を協力に進めて頂きたいです :24 ワハハ:

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 15:34 | コメントをどうぞ

梅雨が明けても心は晴れない

鬱陶しい梅雨のために今日も朝からひどい雨でした。

今の心理状態にまるで呼応するかのような灰色にくすんだ空を眺めると、本当に憂鬱そのものという気がします。

こんなことをここに書いても仕方ないし、この拙いブログでも読んでくださる方もいらっしゃることを考えるととても申し訳ない気持ちになります。

でも、この沈鬱な心の理由はそんな自分が大切にしている方々の信頼を裏切っているという罪悪感なのです。

そしてそれは日々すこしずつ心を蝕んでいくようで、自分の人生が汚れていくような耐え難い気分に支配されつつあります。

この濁ったグレーの梅雨空がいつまでも続くわけではなく、早くそれが明けて輝く明るい太陽と澄み渡った青空の日が訪れることを願うばかりです。

しかし、人の世のしがらみは天候みたいに単純明快ではなく、放っておけば必ず終わる梅雨のようには絶対にいかないもので、それがまたとてつもない悩みの種です。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 14:02 | コメントをどうぞ

気ままなコーチにも悩みがあります

今日は朝から雨が降っていたのでいつもの多摩川べりのランニングは休みにしようと思いました。

実は先日に左足首を痛めるアクシデントがあり、それも考えて走らない方が良いなと判断していたのですが昼過ぎに外を見たら止んでいました。

すると身体が勝手にランニングのための準備をし始めて、気がつくと外に出てストレッチして走る気満々の状態という感じでした。

「疲れるから今日はやめよう」という自分と、「継続は力なり、休むのは敗北だ」と自らをやたら鼓舞して奮い立たせる別の己が勝負して当然ながら前向きアクティブな人格が勝つのでした。

これによって健康とアスリートな体調と体型を維持出来ているわけですから良いのですが、今日のように脚を負傷している時はそれを悪化しかねないリスクがあるわけで、あまり無理な積極性は時にはNGなのです。

でも一人の人間の中でもこうした葛藤が毎日のように繰り返され、そうやって選択された行動に基づいて人は日々を生きているのです。

自分という存在のなかでさえ相対する考えが戦うことがあるのですから、これがもっと大勢の人々同士の集まりのなかで起こるそうした葛藤や対立する行動によって営まれる人間の活動はとても複雑で厄介なものです。

あれっ、なんでこんな話になってしまったのか?

いや、もうここ数日間のあいだある悩みというか小さくない重要な問題についての思考がリフレインし続けていて、先ほどのランニングのあいだもその事柄に囚われて考えないではいられませんでした。

詳しい内容には一切ここでは触れることが叶いませんが、テニスコーチというか人としての誇りと誠実さを堅持するべきか、それとも自分の価値観とか行動規範を捨て去って大いなる矛盾を感じる組織内にあってもそのなかで協調性を重視して己の誉れを捨てて生きなくてはならないのか?

これでは、ちっとも「気ままなコーチ・・・」ではありませんね、「生真面目なコーチのテニスショップ」とでもタイトルを変えますか?

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 16:13 | コメントをどうぞ

芝神の再臨か

錦織選手の全英オープン棄権のニュースは先ほど観ていたジョコビッチ対ニーミネン戦の途中で解説者が話すのを聞いて知りました。

てっきりジョコビッチの試合を観た後に続いてミスター圭の二回戦を楽しめると思っていたので正直とても落胆しました。

このところあまり怪我や故障が少なくて調子が良いと思われていただけに残念です。

トッププロ選手に必要な要素のうちこのフィジカルな強靱さと言うのは何をおいても大切なことなのでしょう。

どんなに優れたパフォーマンスが出来る才能に恵まれても故障しない身体がなくては長丁場のテニスの試合に長く勝ち続けることは出来ないわけです。

それを考えると滅多に怪我も故障もなく、これほど長期に及んでトップランカーに君臨しているフェデラーはやはり凄いとしか言いようがありません。

我らがテニス王の錦織が姿を消してしまったこれからの注目は、芝の王者そして神の腕を持つ男ロジャー・フェデラーのテニス史上最高の華麗なパフォーマンスプレーを堪能させてもらうしかありません。

ちなみに一回戦のフェデラーの勝ちっぷりの良さときたらホントに凄かったです、何せ試合時間がたったの1時間7分ですから驚きです。

グランドスラム大会最高の舞台で、テニススクールのレッスン時間よりもずっと短い時間で3セットをさっさと勝ち取ってしまったフェデラーの自信に満ちあふれた勇姿に、今年は芝の王者、いや、「芝の神」復活の兆しを強く感じました。

 

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 22:25 | コメントをどうぞ