錦織対マレーの全仏準準決勝を見ていて、マレーのテニスに改めて興味が沸きました。それは、
全仏のベスト8に残ったメンバーのうち、これが武器だというショット(一発でポイントを取れるショット)を持っている選手がいます、例えば
・チリッチは、サービスエースを何本も取れるサービス(いわゆるビックサーバー)
・ナダルは、強烈なトップスピンのフォアハンド
・ワウリンカは、強烈なフラットのシングルバックハンド
です。
そうしたなかで、マレーは、特段抜きん出た個別のショットはありませんが(まあ、全てのショットが非常に高いレベル)、攻守のバランスが良く、一発でポイントを取るというよりも、相手が先にミスをしたりして、結果、ゲームを取っていきます。
まあ、ジョコや錦織も、どちらかというと、マレーに近いテニスですが、今はマレーの攻守のバランスが凄くいいように見えます。
ビックサーバーは、サーブの調子が悪いと、そのまま負けることが多いですが、こういう攻守のバランスがいいと、調子が悪いときでも、勝ち抜いていきます。
そして、負ける方は、一発で圧倒される訳ではないのに、なぜかゲームを取られていて、いつの間にか、負けていると。
レベルはもの凄く違いますが、出来れば、こういうテニスを目指します。相手に、なんとなく、なぜか、ゲームを取られてしまうと思わせるテニスです。
けっして、「かめはめ波(レオ流)」に矛盾するわけではなく、一発ではなく、2球セットで、そういう状況に相手を追い込んでいくと。
言うは安く、行うは難くですが、チャレンジしていきます。