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九州毎日準決勝ついに土をつける

金曜日雨 雨 福岡です

昨日より1時間遅れのバスで行く予定で5時設定の目覚ましをoffにしたとき、画面を戻していなかったので目覚ましが鳴らず、大変な目にあった。
何とかバタバタバタとしてバス停に駆け込んだが、やはりテニスの短パンをはいていなかった。長パンは夏用に替えていたのですこしほっとした。
くもり空で予報がずれたのかと安堵していたが、八女あたりから降り出し、空港に着いたときは土砂降りでムリムリという状況、空港にとどまって大会本部に電話を入れると75歳は12時まで待機して決定しますと言う。空港の中で時間を費やすも雨の勢いは変わらず、11時50分のバスで帰ろうと、少し早目と思ったが再度入れると75歳のshindaさんですね、屋内コートの4番目に入っています。今一番目がやっていますと言うのだ。

ゆっくりして1時近くに室内コートをのぞくと試合は意外と速く進行していいた。ぼくは3番コートの次の試合になっていた。ローピングに尋ねると55歳のシングルスで熱のこもった試合が続いていた。

75歳のシングル4試合は同じ時間帯に設定されていたが、1シードが1番コート、2シードが4番コートに早く入り、ぼくが3番コートへ入る前に1,2シードは余裕の勝利で決着がついていた。2番コートは4シードとアダー、3番コートには5シードのぼくと3シードのT氏がほぼ同時にコートに入り試合が始まった。

ぼくも変則だが、切りたくるをメイントするいやらしいテニス、分かっていたがほんろうされ02となっていた。前回の悪夢が頭をよぎりまたやられるのかと嫌な予感はしてた。3ゲーム目何とか相手のサービスをブレークしてほっとした。サービスをキープして22となった。昨日ぼくは戻ってホームコートでサービスの練習をした。試合には勝ったものの、サービスの出来に不安を感じていた。今日の相手にあんなサービスではつけ込まれそうな思いがあった。
今日のサービスも満足できるものではなかったが、最善を尽くしたのだからという気持ちはあった。

22からも危ない場面は何度もあったが最後にはゲームをものにして行き、ファーストは62で取っていた。
セカンドも必死で走り回り又もきわどくゲームをものにして行き、終わってみれば60と出来すぎの結果に、あの不安だらけの日々は何であったのかと思ったりしていた。

5年前、真夏の関西選手権に初参加したとき、2回戦で遭遇したのが彼であった。6461と簡単にあしらわれていた。そして昨年のこの大会、まさに同じ準決勝戦で戦いファーストを取るも753636で敗退していた。

明日は2シードのN選手、一度対戦してみたいと思っていた選手にようやく手が届いた。

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そして私はたどり着く(´▽`)/

私は今、無人駅に1人座っている。あのカラフルな椅子と、黄色い点字ブロック。
遠出なんて何時ぶりだろう、そもそも家から殆ど出ていなかったものだから新鮮といえば新鮮だ。
といえども、別に行きたいところがあるわけではない。なんとなく、本当になんとなく家を出てきてしまったので駅に来た迄である。
乗るとしたらどちらの方向がいいのだろうか。どちらが山でどちらが海なのかもよくわからない。
取り敢えず、来た電車に乗車してみよう。
乗った電車はどこか懐かしい物だった。
学校の修学旅行なんかで乗ったりした、あの座席が回る新幹線のような感じ。新幹線に乗ったことがあるわけではないのでわからないが。
私の乗った車両には、腰の曲がった老婆がコックリコックリと眠りこけていた。
せっかくこんなに席が空いているのだ、窓際に座って景色を眺めよう。
ゆっくりと電車は動き始めた。
ガタンゴトン…。
本当に電車というのはこういう音がするのだな。
走り始めて私はそう感じた。
犬がワンワンと言われても実際はワンワンと鳴かないように、電車もガタンゴトンとはいわないものだと思っていた。
通り過ぎていく桜並木。
もうこんなに桜が咲いていたんだな。満開ではないか。
いや、TVなどで桜前線がどうのとかは聞いたことぐらいあった。
しかし、間近で見る桜というのは確かに見事だ。日本という国に生きている実感が湧いてくる。
天気がいい日に花見をするのもいい。外は嫌いだが、やはり美しい。たまにはいいものだなと思う。
真っ赤な鉄橋を抜けて、渡る川。
谷のようになっている。
ふと見ると真っ白な鳥が飛んでいた。
アルビノ種か?形からして鴉の類だろう。綺麗だな、鴉は好きだ。ああも誇り高く生きている動物が他にいるだろうか。ゴミを漁り、意地汚いというものもいるが、私はそうは思わない。あれこそが美の最骨頂。あの漆黒の羽は全てを見透かし、魅了する。
そのアルビノ種を見れたことは非常に光栄なことだ。
その白い鴉の周りには2匹ほどの小鳥が飛んでいた。1匹は濃い黄色のような色合い、もう1匹は緑というより翠というかんじの色をしていた。
仲むつまじく飛んでいく3匹は家族のように見えた。
種類、種族限らず仲がいいというのはいいことだ。差別の絶えない人間とは違う。
ふと、空腹を覚え駅弁を買った。
タコの炊き込みご飯を頬張りながら、窓の外を眺めるとどこかの学校だろうか、その前を通った。
やっぱり桜が満開で、新生活の始まりを感じさせた。
ぐんと電車はスピードをあげた、山と山の間を駆け抜ける。
新芽の出始めた木々を抱える山々は、川を挟むように聳えていた。
これからは川に沿って進むようだ。先ほど渡った川はこの川の尻尾だったのだろうか。
それならばまたあの鳥たちにも会えるだろうか。

もうすぐ終点というアナウンスが流れる。
あと1つ駅を過ぎれば終点だ。
早いものだ、もう少し乗っていたい。久しぶりの遠出なのだから、と惜しまれる。
そして最後の通過駅、あの老婆が席から立ち上がった。
ここで降りるのか。
すると老婆は私にむきあって言った。
「たまにはいいでしょう?こういうのも」
老婆はそれだけいうと、電車から降りていった。
なんなのだろう、ボケてるのか。
それとも、なにかの…。
いや、やめよう。なんでもないのだ、きっと。

終点、降りると桜吹雪だった。
目の前が見えなくなるくらいの桜吹雪だった。
ああ、いいな。こういうのも。
はっと思い出す老婆の言葉。
『たまにはいいでしょう?こういうのも…』
やっぱり、なんでもないのだ。なんでもないのだ。
遠くに飛んでいく3匹の鳥たちに私は気づかなかった。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ていちゃん 07:40 | コメントをどうぞ