月別アーカイブ: 2019年2月

相手を追い込む

シングルスの戦術

前回の記事でお尻を決めることを話した

相手ボールが浅くなった、ポイントの最後を

フォアハンドのウィナーや

ネットへ出てロブをあげさせスマッシュでウィナー

これがポイントのお尻

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つぎは、このお尻に相手を追い込んでいく

私が初めて意識した戦術は

ほんの50年ちょっと前

今はないフタバヤラケットの小冊子に出ていた記事

当時の日本人の1番

渡辺康二さんの戦術

彼のフォアハンドは

当時の日本で世界に通用する唯一つの武器だ、ということが出ていた

このフォアハンドで逆クロスに決めるのだが

普通の選手と違って彼はクロスもうまい

だから

まず、クロスに打ち込んで空きを作り

必殺の逆クロスを放つ

これを意識してずいぶん練習したし

コートで少ししか打たしてもらえないので

イメージトレーニングはもっとした

普通にストロークを練習するのとはちょっと違う

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さて、これで終わってしまえばOKだが

よたよたと返ってきたら、お尻

浅いところからどちらかにびしっと行けばいい

 

簡単に言えば相手を左右に振る

相手がまいって、短くなったら

決めるか、ネットへでるか、ということだ

でもできれば決めた方がいい

または決めるつもりでいるべき

 

よく見かけるのは

ここからアプローチを打ってネットへ

相手が息を吹き返して見事なパスというシーン

相手にストローク力があるなら

決めるつもりでいて

万が一とどめを刺せなければ

ネットで

イージーボレーとした方がいいとおもう

 

次に第2号作戦

相手の困るところへ集中的に叩き込む

私の好きなのは

フォアハンド逆クロスの集中攻撃

逆クロ、逆クロ、逆クロ、逆クロ、逆クロ、短くなってクロス

この反対側、特にサウスポーに対し

クロス、クロス、クロス、クロス、クロス、クロス、ストレートドロップ

ドロップの代わりに、逆クロスもアリだし

バックのクロスということもある

基本のお尻があれば

他の方法も生きてくるのだ

 

錦織圭なら

バッククロス、バッククロス、バッククロス、バックダウンザライン

というのは有名なところ

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ごくごく一部を紹介したわけだが

考え方が分かれば

いろいろなパターンがあることが理解できると思う

自分の得意ショットを生かして考えればいい

そして作戦実行に足りない部分があればそれを練習

必要な部分を練習する

とにかくうまくなるためにいっぱい練習するのとは違う

 

え、得意ショットがない

その場合は、日が暮れるまでロブで続ければいい鴨。ひよこ

 

カテゴリー: シングルス | 投稿者松原コーチ 18:01 | コメントは受け付けていません。

シングルスの戦法

先日、シングルスの戦術で大切なのはおしりを決めること

つまり、結末をどうつけるのかということをお話しした

一番わかりやすいお尻は

短くなったボールをフォアでクロスに決めること

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それまでの経過はいろいろ

一番短いのは、サービス

いいサーブを入れて、リターンが浅く来たら、バシっ

もっと短いのは

情けないセカンドサーブをバシっ

一番時間のかかるのは

短くなるまでラリーを永遠に続ける

短くなったらバシッ

 

とにかく

短い飛距離、浅く打てるショット

しかも振り切って

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下にフィニッシュ

 

相手にしてみると

浅くなったら決められる状態

無理にも深く打たなければならない

自然にエラーも出る

 

2つ目のおしりはスマッシュ

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ネットへ出て

相手がロブで逃げてきたのを

逆クロスを中心にバシッと

もちろん

パスに来たのや続けてきたのを

必殺のボレーで仕留めるお尻もあるが

相手にしてみれば

ロブを上げれば逃げられるのなら

パスを打つ危険性を冒す必要はない

どっちもOKなら、たぶんロブ

そのロブを情け容赦なく、バシッ

 

相手にしてみると

ロブは上げられない

無理な体制でも、パスにいかざるを得ない

結局、必殺スマッシャーにとっては

相手エラーで得点できるということ

試合の序盤に

2ポイントくらいのジャンピングスマッシュを

こともなげに決めて見せれば

もう2度とロブは上がってこない

 

フォアの浅いところからの決め球

逆クロスのジャンピングスマッシュ

この2つでしっかりとおしりを閉める

 

あなたはテニス界の上流階級入りだ。 テニス

 

カテゴリー: シングルス | 投稿者松原コーチ 18:13 | 1件のコメント