月別アーカイブ: 2020年11月

サービスの基本 その3

今日はサービススウィングのテンポ感の話

腕のスウィングには固有のテンポがある

metronorm

これはメトロノーム

音楽のテンポを刻む

コ コ コ コッ チーン なんて言いながら左右に振れる

この触れる針のテンポ

オモリの位置が先になるほどゆっくりになる

人間の腕も、腕だけなら短いのでハイテンポだが

ラケットを持つと、腕が重く長くなるので

固有のスウィングテンポは、スローになる

インパクトでの

スウィングスピードを上げたければ

このテンポに逆らわないよう

全体のテンポをゆっくりにする必要がある

ロジャーでも、ノバクでも

一流サーバの動きは

サービス前半ゆったり感があるのを思い出してほしい

CIMG3330

ここから固有テンポに逆らわないで

ゆっくり上体の後ろに、外旋して垂らしていく

もちろんラケットが立った状態

いわゆるトロフィーポーズのところでラケットの動きを止めないこと

メトロノームもここは止まらないよね (むしろ最速な場所)

CIMG3335

膝がゆっくり伸びていきながら

ラケットヘッドもゆっくり落ちていき

CIMG3336

一番下に垂れ下がる

ここまではゆっくりだし

メトロノームの動きでいえば動く方向が変わるので

最下点付近で一瞬止まる

そこからゆっくり上がっていき

と言いたいところだが

ゆっくり上がり始めた動きが

途中から急激に加速

身体の伸びが止まって運動量が腕に移行するのと

腕力も加えて、一気にインパクトへ進むのだ

CIMG3337

肘を止め、腕を引き込みながら

なめらかに急激にインパクトを迎え

この位置まで一気に腕を引き込む

CIMG3338

ここまでをなめらかに

ユウックリ のスウィングで  (クリは速いのだが)

手首の角度を変えず

上体の動きを止めるために、右足を後ろに跳ね上げ

姿勢も保てば

むらなく何本でも、元気でも疲れていても

すざまじいサーブが相手コートに突き刺さるのだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:28 | コメントは受け付けていません。

サービスの基本 その2

2回目は実際に内旋回内を使う形

内旋、回内を効かす形を作るには

その反対側からラケットを引いていく

ここから

CIMG5458

外旋してラケットをたらしていくために

CIMG5459

テイクバックは

ここに構えてから

CIMG5452

上体の前方向から上げていく

CIMG5454

実は次の写真は通過点、ここでは止めないことが重要

CIMG5457

肘の角度が90度近くを保っていることが

よくわかると思う

そのまま滑らかに動かしていくと

CIMG5459

一番ラケットヘッドが落ちた先はここ

CIMG5460

上体が前に向いていき

膝がゆっくりと伸びていき、全身がまっすぐに伸びていく

その反動でラケットは垂れ下がる。

 

ここからは一気にスピードアップして振り上げ

振り上げ途中は力を入れ、すごい加速で

撮影したコマは無し、一気にインパクトへ

CIMG5461

ぶんなぐる

肘の位置を空中に止め

内旋回内の行きつくところがここ

CIMG5462

 

顔は、「どうだ」と言っているはず。 テニス

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 16:46 | コメントは受け付けていません。

サービスの基本 その1

先日

母校の対抗戦を見ていて(ネット配信)

男子選手たちのサービスが気になっていた

いつもなら9月後半に指導できたはずだが

今年はスケジュールが組めず中止

ネットで伝わることを願って

何回かサービス特集を組んでみる

母校以外の人たちがうまくなってしまっても

それはそれで構わない

 

さて

プロのサービスの一番の基本は

コンチネンタルグリップで

内旋と回内を使って打つこと

vol12_06

内旋の使い方はなるべく肘の角度を90度に保ち

腕相撲で相手をねじ伏せるように使う

vol12_07

回内は前腕を矢印のように反時計回りに捻ること

手首を固定しておけば

そして前腕とラケットに角度があれば

フェデラーのようにラケットヘッドが走る

遠目に見ると

一見手首を柔らかく使うように見えるが

回内をうまく使うコツは手首の角度の固定なのだ

それは

フラットサーブもスピンサーブも一緒

 

そして

内旋回内を使って打つと打点がここになる

waw1801srdaten

身体の軸よりも打点が後ろになるのだ

この位置でとると

いつも縦方向のラケット向きが同じになる

だからエラーしない

しかも一番力が入る

 

下から上に振り上げるのではなく

上の写真から

上から下に引きずりおろすような力加減を感じ取れるだろうか

それとこの打点で肘が伸び切らない

わずかではあるが必ず曲がっている

それが

内旋を利かせるコツ

最大限効かせた状態がこの人

sampuras1801sr

内旋、回内が強力サービスの基本

これをうまく使うために

周囲のフォームやタイミング

つまり

トスの高さや、構え方、その位置、などを作っていく

と考えるとプロのサーブは考えやすい。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 14:33 | コメントは受け付けていません。

ダブルスのサイド分担

『うどん県』さん からの最後の質問です

以下がその全文です

 

カラオケ  松原さん
何度もすみません。
ダブルスのレシーブサイドの選択の優先順位について質問です。
①レシーブ
②ストローク
③ボレー
の順で得手・不得手を考えてサイドを選んでいます。
ただし、力に差がある場合は、上手い人がよりプレッシャーのかかるアドバンテージサイドを担当するようにしています。
松原さんならどう考えるでしょうか。
よろしくお願いします。

 

 

 

水瓶座  私の答えです

 

私は若いころ選手時代には

ほとんどアドコートでレシーブをしていました

それはほとんど自分より下のものと組んで

パートナーのカバーをすることが多かったためです

フォアハンド側でカバーする方が

バックでカバーするよりもやりやすいからです

特にスマッシュの守備範囲がこちらの方がよかったですね

 

アドコートの方がプレッシャーがかかるかどうかは

その人にもよるので何とも言えないかもしれませんよ

 

アドコートをやっているうちに

アドコートのレシーブがうまくなり

こちらしかできなくなりました

 

さて

最近はフォアハンドの能力を買われ

ジュースコートを担当することが多くなっています

スマッシュがダメになってきていることも重要な理由鴨

 

自分のことはさておき

純粋に考えると

レシーブサイドは

レシーブ力で考えるべきだと思います

 

フォアがちゃんと打てる人

クロスに持っていける人がジュースコートです

DSC_6730

 

アドコートはバックの打てる人

ワイドにちゃんとサーブを打たれると回り込めないからです

agas1507bkimpc

それのみだと思います

 

そうそうサウスポーがらみですが

アマチュアは

たいていが、アドコートにサウスポー

両側、フォアハンドです

ATP Masters Series - Rome

プロはその反対が多い

両側ともバックサイド

バックの方がワイドサーブを

ライジングでたたきやすいからでしょうか

 

ストローク力? ボレー力?

どちらのサイドでも必要ですね

中学の軟式庭球部の時が最後で (50年以上の昔)

後衛はジュースコート、前衛はアドコートと決まっているからで

高校で硬式に代わってからは

そう考えたことはありません。 テニス

 

 

カテゴリー: ダブルス | 投稿者松原コーチ 17:19 | 1件のコメント

インパクトでギュッ

『うどん県』さんからもう一つの質問が

以下がその全文です

 

カラオケ  松原さん
お世話になります。
インパクトの瞬間にグリップをギュッとにぎるというテクニックがあると思います。
これを実践すると、インパクトの瞬間以外は力を入れなくてもよいので、疲れにくくてラクな気がします。
松原さんは実践されていますか。
よろしくお願いします。

 

 

 

私の答えです

 

たぶん

「インパクトの瞬間にグリップをギュッとにぎる」

ということは

それなりのレベルの人は勝手にやっていると思います

1603nisikoritsfr

それより私が大切にしているのは

手首の形、ラケット面を保つために

インパクト以外でも

それなりの力以上に、力を入れていること

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そして

必要以上の余計な力は

熟練することにより抜けていくと思っています

 

結果的に

上級者になれば

インパクト以外には余計な力を使わず

インパクトで必要なギュッができるようになると思います

 

逆に

「インパクトの瞬間にグリップをギュッとにぎる」

を強調しすぎると

不安定さが増すかもしれません

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互いのレベルが拮抗し

限界に近い打球で打ち合っているとき

余計な力を抜くこと

できますか?  テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 14:38 | コメントは受け付けていません。

印西女D初級

10月26日(月)

松原テニスクラブ印西は月例の女子ダブルス初級を開催した

CIMG0985

今回は6ペアーの参加

CIMG1009

いつもに比べて平行陣のペアーが多い

CIMG1007

ボレーの安定度が差になっていく

CIMG0998

CIMG0995

もう少しトップスピンを多くかけた

ストローカーが活躍してもいい

フラットだと打ち切れない

CIMG0994

CIMG0985

優勝は全勝の天尾さん、池田さんのペアー

CIMG0982

ボレーの決定力が光った

2位は小山さん横田さんのペアー

CIMG1016

終了後

CIMG1019

次回は11月30日(月)の開催

たくさんの参加をお待ちしています。 テニス

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 15:44 | コメントは受け付けていません。

ヨネックスのラケット

『うどん県』 さんから質問をいただいていました

以下がその全文です

 

カラオケ  松原コーチ
お世話になります。
ヨネックスのラケットは四角いアイソメトリック形状をしていると思いますが、最近はその特徴が少なくなって他社の丸い形に似てきたように思います。それによる打球感の差は感じるか、教えてもらえませんか。
よろしくお願いします。

 

 

 

水瓶座 私の答えです

四角いラケット面は丸いラケット面に比べ

同じ面積なら

スイートスポットが広い

というのがヨネックスの主張です

 

それに対し

丸いラケット面の方が

強度的に優れているはずで

事実

初期の極端に四角いラケットは角から折れて

すぐに角を丸めることになりました

 

現在は

丸みがかった四角か?

四角張った丸か?

これは私の使っている VCORE98

VCORE98

 

ボールを捕まえた感のある、なかなかの品です

 

さて

打球感の差は

同じ材質で、同じ構造、同じ重さ

に作ってもらえなければわからないかもしれません

 

男子の選手レベルが使うラケットでも

ヨネックスには3シリーズがあり

その間の打球感はかなり違います

この、VCORE PRO97  だと

固い硬質な古典的味わい

YCORE PRO97

もう一つのEZONE98 は断面が丸いこともあり

EZONE98

手ごたえを感じないで飛んでいく

もしかしたら、バボラっぽいフィーリング鴨

 

その差は面の形状の違いより大きいかも

 

ですから、さんざんうんちくを語った挙句の結論ですが

 

よくわかりません

 

ただ昔の四角いラケットより (重かったし)

現在の四角張った丸いラケットの方が

はるかに使いやすいと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 17:51 | 1件のコメント