フォア、上体の開き

『hiyopapa』 さんからの質問

そのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長、ご回答ありがとうございます。

厚いグリップだと急加速出来て、薄めだと面が開きやすいため出来ないと言うのは、厚いグリップだと回外・外旋が生じにくいから、と言う理由でしょうか?
薄めのグリップでは急加速出来ない分を伸ばし気味の腕で回転半径を大きくとることで補う、と言うことでしょうか?

それから、今更なのですがしっかり前向きインパクトと体を開くことの違いについて、やや曖昧になっています。
体を開くのが早すぎる=力が上手く伝わらないとよく言いますが、どこまでがOKラインなのかがよく分かりません。
それと打点ですが、古典的スイングに比べて現代的スイングは打点が体に対して前後にはやや近く、左右にはやや遠く・・・と言う感覚があるのですがどうなのでしょうか?
あ、セミウエスタン~イースタンの場合ですが・・・。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

もちろん

「厚いグリップだと、ラケットが寝るので、回外・外旋が生じにくいから」 です。

薄めのグリップだと面を垂直に保つのに

伸ばし気味になっちゃうということで

回転半径を大きくするために伸ばすわけではないでしょう。

その形でも男子プロの腕力があれば

スウィングスピードを出せるということだと思います。

forswing140619

上体の向きですが

手は、茶色矢印方向に動くわけで

上体が前向きにならなければ

ラケット面を前に振り出せないわけで

充分に前向きで打つしかないのです。

それを開くという言い方だったら

腕の形が保てる範囲でですが

開けばいいのでしょう。

ただ

身体が開くという言葉は

「開くのはよくない」 という

古典的な言い方とセットなようで

私は嫌いな言葉です。

 

「体を開くのが早すぎる=力が上手く伝わらないとよく言いますが」

とのことですが

私は言ったことがありませんが

上体の前向きと腕のふりだしとは

最適なタイミングがあると思います。

古典的な打ち方の場合

実際は力の問題ではなくエラーの問題だと思います。

だから

古典学派の皆さんは開きがより遅い方がいいと思っているでしょうし

下向きに引く、現代風な面の使い方であれば

私は前向きが早目の方が遅いよりはまだいいと思っています。

ただ

思い当たるふしですが

『hiyopapa』 さんの後で出した写真

上体が前向きになった時に

腕の力が足りず

腕が伸びきって、形を保てず

腕全体が、後ろに置き去りになっています。

それと、上体が反り気味になり

軸が曲がってしまいました。

1411nisikorifor

腕の形が保てず、軸も曲がれば

エラーも出ると思います。

そしてこの形の状態が

「開く」 と、そして、「力が伝わらない」 と感じているのかもしれませんね。

錦織のおなかがへっこんだ形と比較してみてください。

もちろん腕も

1410djokftb

後ろに置き去りはいけません。

 

それと、打点ですが

古典的スイングと現代的スイングの比較

同じグリップならそんなに違わないと思いますが

むしろ

上体が前向きになる現代スウィングの方が

打点は前

そして、右肩が前に出るので、遠目になると思います。

 

最後に

私の説明、理論と

昔ながらの古典派理論との部分部分を

融合しないのが

理解を正確するコツだと思います。  テニス

 

 

 


カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:27 | 3件のコメント