ゴールデンセット達成のシュウェドワ引退

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今週、カザフスタンの首都であるヌルスルタンで行われているWTA250大会のアスタナ・オープンで、準決勝が戦われる前にカザフスタン出身で世界の舞台で戦って来たヤロスラバ・シュウェドワの引退セレモニーが行われたの。

シュウェドワはシングルスでもダブルスでも活躍した選手で、シングルスでは2012年10月に25位を、ダブルスでは2016年2月に3位を記録したの。

彼女が一番の思い出と語るのは、2010年にヴァニア・キングと組んでウィンブルドン女子ダブルスでグランドスラム初優勝を飾ったことなんだって。

「ウィンブルドンから数週間経ってもまだまともに考えられなかった。私達がウィンブルドンで優勝したの考えられる?って言い合っていた。」

「ウィンブルドンで優勝したなんて、頭の中では信じることができなかった。なぜなら、子供の頃からそれはとても遠いもので、たどり着けないものだったから。そして、そこにたどり着いたら、それが理解できないし、ある意味消化できなかった。」

そしてシングルスでは、1セットで1ゲームも与えないセットを「ベーグル」って呼ぶけど、1セットで1ポイントも与えないことを「ゴールデン・セット」と呼ぶんたけど、実は彼女それをやってのけていたの。

それにはこんなストーリーが。

2012年のヨーロッパ・シーズン。全仏オープンへは142位で臨んでいたシュウェドワは、当然予選からの出場だった。その夏に行われるロンドン・オリンピックへの出場も、その大会後のランキングで決まるけど、ほぼ可能性はないと思って全仏オープンへ臨んでいたんだって。

すると、予選3試合を勝ち上がり本戦の舞台へ。1回戦、2回戦、3回戦と勝ち上がり4回戦では、前年度チャンピオンで第7シードのリー・ナとの対戦。

するとその試合前にシュウェドワは、その試合に勝つとロンドン・オリンピックへの出場権を獲得できることを伝えられたんだって。それでエネルギーがわいて、何とリー・ナをフルセットで下してベスト8進出を決めて、オリンピックへの切符も獲得したの。

そんな彼女は、全仏オープン後に世界ランク65位まで上昇させたものの、オリンピックの会場にもなるウィンブルドンのエントリー時にはランキングからは本戦入りできずにいたんだけど、全仏オープンでの活躍もあり主催者推薦をもらえてウィンブルドンの本戦へ。

そして1回戦、2回戦と勝ち上がると、3回戦では第10シードのサラ・エラーニとの対戦となったの。

「曲は覚えていないけど、ある音楽を聴いていてリラックスしていた。そしてコーチが、何をしたら良いとかどんなプレーをするべきとか自分に言っていた。全ては上手く行っていて最高の気分だった。でも一方的な試合だとは気付かなかった。1ポイントごとに彼女のコーチやチームが手を叩きながら彼女を鼓舞していた。」

「そして第1セットを取り、第2セットが始まった。そしてその最初のポイントで、自分が簡単なミスを犯してしまった。本当に馬鹿げたミスだった。すると誰もが拍手を始めた。どうしてみんな自分のこんな変なミスで興奮しているんだろうと不思議だった。そして気付いたの。それがその試合で彼女が取った初めてのポイントだって。」

そんな偉業を成し遂げたシュウェドワは、2018年に双子を出産したの。その後に復帰を目指していた彼女の前に起きたのが新型コロナウイルスによるパンデミック。そのために2020年に復帰を果たすも、思うように復帰の道を築くことができなくなってしまったの。

そんな彼女も2021年にはまた世界の舞台に戻って来たもののなかなか勝てず、今年のUSオープンを最後に現役生活にピリオドを打つ決断を下したわ。

それでもカザフスタン女子のビリー・ジーン・キング・カップ(元フェドカップ)のキャプテンは引き続き務めるらしく、後進の指導などまだまだテニスには関わって行くようね。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者ピンキー 17:15 | コメントをどうぞ
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