「とりあえずビール」じゃダメなんです

プロテニス協会認定のものとは別にかなり以前に当時の文部科学省公認資格であるテニス教師を得るために、本来は体育系の大学か専門学校で学ぶべきカリキュラムを合計1週間程度の講習会で身につけるということがありました。

普段はあまり座ってじっくりと講義を拝聴するという習慣からすっかり遠のいていたので、それは眠気とのあくなき闘いで過酷といっても差し支えないものでした :36 冷や汗:

しかも、講義室はグループ毎に別れていてスイミングとゴルフと我々テニスコーチの集団で周りはすべて同業の現役コーチばかりでした。

なので少なく見積もってもその部屋にいたおよそ1/3の人々は、普段は華麗にクロールで泳いだりダイナミックなドライバーショットをスィング、蝶のようにテニスコートを舞うという暮らしぶりにも関わらず自分のマブタを開けておくことすら出来ずに苦しむ有様 :12 やっちゃったぁ:

そんな自分のフィールドで得意なスポーツをするとき以外は、ひたすら筋肉の養生のために睡眠ホルモンを分泌する我々でしたが俄然やる気を出してほぼ全員が目を見開いて講義に聴き入る時がありました。

それは「トレーニング概論と実践」の講義です!

いわば、「どうしたら効率的に筋肉を鍛えられるのか?」という内容の話を大学教授クラスの専門家が実際のエピソードなどを交えて語ってくれたので筋バ○の集まりみたいなその場にいた全員が食い入るように全身を耳にして聴いていたというわけです。

でもそんなしっかりと学んだトレーニング理論や原則を少し忘れているというか、長い間に勘違いして解釈していたことを最近になって思い知りました。

それはトレーニングの5原則のなかにある一つですが「斬新性の原則」というもので、いつも同じメニューのトレーニングや練習では慣れが生じて新たに筋肉を鍛える効果が乏しくなるというものです。

でもこれとは別に「反復性の原則」というものもあって、同じことを繰り返し続けることでより洗練された動きを獲得する効果を生じるというものです。

この二つは全く矛盾するように思えてしまうのですが、つまりある程度の効果を得るまでは反復する必要があるけれど一定のレベルに到達できたと確認できたら斬新的なトレーニングを採り入れないといけいなということです。

そんな単純で簡単なことなのにどうも歳をとると目新しいことをなかなかやらなくなる傾向があって、つい「とりあえずいつもの奴ね!」みたいな居酒屋感覚でトレーニングしがちです。

しかし、若いときならそれから新しいことに取り組む余力が残っていたけど今はそんな余裕はありませんから「やっぱいつものベンチプレスは最高だな!いや、もう大胸筋がご馳走様でしたって言っているから終わりだ」となってしまいます :13 困った:

ジムに行く前はそのことを考えて「今日こそ新しいことに取り組もう!」とするのですが、ベンチを見るとすっかり忘れて「おー今日も良い感じで胸が張っているじゃん」なんて喜んで潰れるまでやり続け、「あっ、そうだ違うことしなきゃいけなかったんじゃないか!?」

まぁジムにいくことを忘れてしまうよりはずっとマシですが、新しいことにサッとすぐ取り組む柔軟さをどうにか取り戻したいものです :01 スマイル:


カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 13:12 | コメントをどうぞ

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