世界で最も暑いところと言うとまず中央アフリカ、東南アジアそして中南米の各地が思い浮かびますがいずれも未だ行ったことがなくその猛烈な高気温の程がどれほどのものか想像が難しいです。
日本でいちばん暑い所というと今までの記録上では高知県の四万十市で昨年の8月に41.0度という恐ろしい最高温記録を保持しています。
その次が埼玉県の熊谷と岐阜の多治見でそれぞれ40.9度ですからこの三地方が日本のモーストホット3ということになります。
しかし、やはりこの三箇所とも行ったことがありません。
熊谷は通りかかったことはありますがエアコンの効いた車の中だったので残念ながらその猛暑のほどは体験できませんでした。
ただ、縁があって群馬県の前橋市には何度も滞在したことがあり、そこの暑さも東京に住み慣れた身としては「何なんだ?この暑さ!」と感じるものでした。
そんな前橋の市営テニスコートで真夏にテニスをしたことがありますが、8月のお盆休みの頃なので都内だったらその日にコートを気軽に予約なんてことはまず絶対に無理な時期なのにそこは簡単に取れて、行ってみたら20面以上もある立派なテニスコートがほぼ使用者ゼロでした
それで友達とテニスをプレーし始めたのですが、暑さに慣れている僕でも30分くらいラリーしていたら何か息苦しい感じに陥り、相手の元は強豪テニスサークルのキャプテンだった男も膝に手を当てながら喘いでいました。
お互いに顔を見合わせて無言でベンチに戻りドリンクを飲みながら、しばらく沈黙が続いたあとで彼は「どうする、このあと軽くマッチして早めに引き上げようか?」と言うので僕は同意しました。
そして37度は超えていたかと思われる炎天下でのシングルマッチ練習を始めたところ・・・
お互いに「軽くやって早めに・・・」と考えていたのに暑さにも少し慣れたことも手伝っていつの間にか本気モードで走りまくり打ちまくりのちょっと真夏の恍惚テニス状態へと誘われていました。
結局それから3セットマッチを戦い抜いて2時間のコート予約を1時間延長して3時間もやってしまい、シャワー室に戻ると一瞬だけ目の前が暗くなって気が遠くなるという充実?したものとなりました
普段から夏場のテニスに慣れていた僕はその程度で済みましたが、オフィスワークがメインの普通のサラリーマン生活ですっかり体力を減らしてしまった元キャプテンは更衣室のベンチに横たわったまま意識混濁気味の状態で僕の不安をかなり煽ってくれました。
でも30分後には回復してシャワーを浴びて居酒屋へ二人で飲みに行き、その時に一気飲みした生ビールの旨さは人生のベスト10入りしています
いやー、もう前橋で真夏のテニスは今はもう出来ないだろうなぁ・・・