ジュニアのボールが速いのは?
という質問、そしてそれに対する私の解説
そして、その次
『レフティスタイル』 さんからの追加質問です。
以下がそのコメントの全文です。
解説のお礼が遅れました。有難うございました。
う~ん、今1つ、しっくりいかないという感じです。
1つは、身体の前向きの件です。よく、身体を閉じておくことが必要ということを聞くのです。勿論、最後までそのままで打てないことは理解できるので すが…。身体の閉じは何のために必要なのでしょうか。多分、これまで何度も、何度も解説をしていただいているとは思うのですが。
逆に身体の開きですが、最近、腰の回転を速く、腰を先にきってしまって、上半身は後から、付いてくるというこ打ち方について聞くのですが、確かにこの打ち方、両手バックで試してみると、ものすごく鋭い振りが可能で、女子選手などがやっているような気がするのですが。
レフティスタイル より
私の答えです。
あなたの基本的な打ち方はどんなふうでしょう?
フォアハンドの打ち方には2通りあり
現代的な理論では
前を向いて振り切れと言うし
古典的な基本では
アウトしないように上体を開くな
という話になります。
簡単に言うと
古典的な打ち方とは
ラケット面を垂直に引き
垂直を保って打つ
垂直を保つのだから入るはず、という打ち方です。
アッと、後ろの方の人が古典的な人です。
1930年代のチャンピオン、フレッド・ペリーです。
現代的な打ち方は
ラケット面を下向きに引き
腕をひねらないで振れば
打点で自然に垂直になるはず、という打ち方です。
共通する肝は、インパクトでの垂直面です。
当たり前ですが
垂直面を正確に出せるなら (そう簡単には ・・・ )
どんな方法でもうまく打てるはずなのです。
現代的な打ち方では
面を保つための難しい調整が要りません。
だから思い切り打っても垂直面が作れる。
古典的な打ち方は
面の垂直を保つため
テーブル面の上を移動するようにとか
上体を開いてしまわないようにとか
腕に頼らず、全身で運ぶように体重移動するとか
いくつかのコツというか、制約があるのです。
もうお気づきでしょうが
世間のベテランテニス通が言っている教えは
ほとんど、古典派の理論です。
先ほど紹介した制約が厳しいので
中には、バシバシ打つテニスなんかできっこないという人も多いのです。
私の唱えているのは現代的な理論。
私も昔から
「あなたはまだテニスがわかっていないね」
と、よく言われたものです。
私が、現代的な理屈を言い、プレーし始めてから
それからでも、すでに35年です。
最近は
ハードヒットしても勝てるのかもしれないと
思ってくれる人が少し多くなってきたようです。