不思議な構え?
のように思われやすいのがこれ
ラケットヘッドを立気味にし
先を後ろへは引かないように構えている。
顔の向きからして
フォアハンド側のショット。
足の構えからして
ボレーではなく
フォアハンド ストロークと思われる形。
実はこれ
薄いグリップで
脇を開けて、肘から引く
まるでラケットヘッドは引かないかのようにして
引き付けて、フラット気味に打つ
古典的なフォアハンド。
前腕の方向と
ラケットのシャフト方向が同じ向きになっている。
腕とラケットを一体に振りだして安定させる
古典的な教科書的な構えなのだ。
今回なぜこれを取り上げたかというと
フォアボレーのテイクバックに役立つからなのだ。
少し前に書いたが
古典的フォアハンドのフラットは
極限まで回転を減らした
スライスの打ち方に近い。
それがこの、前腕とラケットの同方向一体感。
スライスボレーの大切なコツなのだ
このテニス365ネットの技術解説ページにある
ヨハンソンの連続写真と比べてみてほしい
彼のボレーは打点を前にするために
手首を少し折って前に出し
厚めに持っているような形にしているため
「前腕とラケットの同方向一体感」 よりは
少しだけラケットヘッドが引かれているが
手首を使わない一体感は
良く感じ取れると思う。
このプロの手首については
一番やる人が
とにかく
ラケットヘッドを後ろに引いてしまわないのが
フォアボレーの
特に
クロスに打てるフォアボレーのコツなのだ
そうそう
手前のお兄さんも
フレッド・ペリーよりも若いが
なかなかボレーが上手な人なのだ。